官僚のなり手不足が深刻らしい(2)❣️🐸🍿
若手の官僚は退職者数が激増しているそうです。
今回は前回に引き続き、官僚の人材不足が深刻な状況に関する記事をご紹介します。
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岸宣仁 なぜ官僚志望者は減り、若手退職者は増え続けている?東大法ら「最優秀」学生の気質との遊離が霞が関をむしばんでいる
2023年05月19日
事務次官という謎

同期入省の中から30数年をかけて選び抜かれたエリート中のエリートである事務次官。だが、近年、セクハラ等の不祥事で短命化が進み、その権威に影が差しているという。
官界の異変は「裾野」でもみられ、ブラックな労働環境や、若手の退職者増加など厳しさを増している。
そんな大きな曲がり角を迎えている霞が関を長年取材し続けているのは、経済ジャーナリストの岸宣仁さん。その岸さん「若手キャリアの離職も右肩上がりで増加中だ」と言いますが――。
若手キャリアの退職者激増
国会待機が端的に物語るブラックな働き方を敬遠して、とくに若手の間に官僚離れが顕著に表れている。
国家公務員志望者の長期低落傾向は言うに及ばず、若手キャリアの離職も右肩上がりで増加中だ。
自己都合を理由に退職した20代のキャリア官僚は、19年度に86人を数えた。例年、キャリアの採用は800人程度なので、1割強の若手が霞が関を去った勘定だ。
ここ数年の退職者を見ても、14年度31人、15年度34人、16年度41人、17年度38人、18年度64人と、18年度以降は加速度を増したような激増ぶりである。
一言で「ブラック職場」と書いたが、それは国会待機による長時間労働だけが問題なのではない。
安倍・菅政権時代に著しかった官邸主導の政策決定や、官僚を引っ張り出して吊るし上げのように問題点を追及する野党合同ヒアリングなども、政に対する官の不満が蓄積するブラックな働き方の一因になっている。
日本の官界は負のスパイラルに入っている
若手官僚の中からは、「議論を尽くして案件を官邸に上げると、問答無用にNOという返事が返ってくることがある。理由がよくわからないままNGを出され、それが何度も続くと、何のために役人をやっているか自分が虚しくなる。
官邸主導の流れを否定するつもりはないが、あまりにバッサリやられるうちにモチベーションを保つのが難しくなるのは確かです」と、愚痴めいた嘆きの声が出た。
志望者の激減、若手キャリアの退職者激増―二つの事象が同時進行し、日本の官僚システムの土台をむしばんでいる。
すでに日本の官界が負のスパイラルに入っているのは明らかで、将来を背負って立つ人材の獲得・育成を急がなければ、官の劣化を食い止めるのは不可能になるだろう。
現在も「キャリア=東大」なのか
官僚の世界は、東大法学部卒の牙城と言われて久しい。戦前の高等文官試験(高文)の時代には、東大(東京帝大を含む)出身者が全体の6割超を占め、圧倒的な勢力を誇っていた。
今も一般国民が抱くイメージは「キャリア=東大」に近いものがあるはずだが、現在はどうなっているか。
総合職の合格者のうち、東大出身者は15年度に459人だったが、20年度は249人にまで減った。全体に占める割合は、26.6%から14.5%に下落した。
それにしても、東大卒、なかんずく最優秀の折り紙が付く東大法学部の卒業者は、どこを就職先に選んでいるのだろう。
外資、コンサル、起業にできて、官にできないもの
しばしばマスコミで報じられるように、外資系金融機関やコンサルタント会社などに会社人生の第一歩を踏み出す人が増えている。
財務省秘書課で新人採用を担当したことのある中堅幹部は、「財務省に入っても最初の1年はコピー取りが仕事ですよ。うち(外資系金融機関)に来れば1年間アメリカで研修できますし、ゆくゆくは金融のプロとして高給が保証されます、と誘われればそちらになびくのは当然でしょう」と、旧態依然とした官僚機構と一見華やかな外資との埋め難い落差を嘆いた。
外資系に加えて、弁護士や起業などを志望する学生も目に見えて増えてきた。
官界、とりわけ財務省が憧れの就職先だった時代は過去の話になりつつあり、「東大法を中心に、勉強ができて、リーダーシップがある人間は確かにいる。
そういった層はいつの時代もある程度いて、以前はその中から役人をめざす人が出たが、今はかなり少なくなっているように見える」と、現代学生気質と官界とが遊離してしまっている現状を示唆した。
“根回し”の技術に市場価値はない
それは、単に長時間労働をはじめとするブラック職場が問題なのではなく、政と官の関係の変化、とりわけ政治主導―官邸主導と言ってもいい―の流れが、大いに影響しているのではないか。
本来、官僚は政治に対する選択肢の提供者であり、その立場は変わっていないものの、政治主導にさらなる拍車がかかるなか、選択肢の提供者の存在意義さえ失われつつあるように感じられる。

官に求められる資質は"根回し"に限られ、「政治と行政のインターフェースを回す、この非合理極まりない世界にほとほと愛想が尽きた」と、若くして離職の道を選んだキャリアの1人は吐き捨てるように語っている。
いかに根回しに長じたとはいえ、政官関係の中だけの話であり、一旦官界を離れれば根回しの技術にほとんど市場価値はない。
財務省主計局が長かった元幹部が「予算の査定が得意ですと言っても、民間企業で評価してくれるところはないね」と自嘲気味に語るのを聞いたことがあるが、一面の真理を突いている。
「役人を長くやっても専門性が身につかない」という不満は若手の間に根強く、根回し中心にゼネラリストとして育てられる官の仕組みに、疑問を抱く人たちが増えているのは間違いない。
しぼんでいくキャリア官僚への期待
そんな官僚生活の繰り返しの末に、辿り着くべき最高位の事務次官ポストを、どんな思いで見ているのか。
以前は、「いつの日か自分も……」と憧れの対象として捉えるポストだったが、最近は想像以上に冷めた目で見ているようだ。
「30数年かけて得られる代償が、次官では寂しい限りですね。かつては華やかだった天下り先も、どんどん失われているし……」
そう語る若手の声に、次官をピラミッドの頂点に仰ぐ官僚機構そのものが、かつての輝きを取り戻す術があるのか、真に再検討すべき時期を迎えているのは明らかだ。
話の中にたまたま「天下り」が出てきたが、若手にとっては先の先の話には違いないものの、天下り全盛時代のかつての指定席が、櫛の歯が欠けるように失われていく様を見ると、キャリア官僚への期待もしぼんでいくのは自然の理でもある。
※本稿は、『事務次官という謎-霞が関の出世と人事』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
若手キャリア官僚の退職者数が、右肩上がりで上昇を続けているそうですが、それもそのはずでしょう。優秀な人であれば、ブラックな職場でブラックな仕事をしていることにすぐ愛想が尽きるはずだからです❣️🐸🍿
何事も官邸主導で、何から何まで奴らの求めるブラックな結果を要求されるわけですから、真面目に仕事をしたくてもできないわけです。
誰だってそんな仕事を続けていたら心が折れてしまうのではないでしょうか。
もし仮に日本の政治家のブラックな部分が一掃されて、国のために尽くせば、それだけの結果が反映されていく状況であれば、日本の国も良くなって国民も喜ぶでしょうし、自分の仕事にやりがいも感じられて、官僚の人気も上がり人材が不足するような事態も解消するでしょう。
続きの記事は、官僚たちの「ブラック職場」の実態について触れています。
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岸宣仁 キャリア受験者ピーク時の1/3に。国家公務員「ブラック職場」の実態とは?「残業こそ美学」の精神性は労働基準局職員でさえ打ち破れない
2023年05月18日
事務次官という謎

激減するキャリア志望者
官僚の威信低下は、志願者数の減少として表れている。
国家公務員試験の総合職(キャリア官僚)志望者が過去最少を毎年更新しているのだ。
2022年度の申込者数は1万5330人と、前年度と比べて7%程度増えたものの、総合職試験を導入した12年度以降2番目に少なかった。
「キャリア」と呼ばれる幹部候補生向けの国家公務員試験は、戦後、甲種→1種→総合職と変遷を辿ってきた。いずれも超特急で出世するエリートの採用に変わりはなく、公務員人気は根強いものがあったが、近年は減少傾向に歯止めがかからず、今や4万5000人を超えた96年度の3分の1程度だ。
その背景には、90年代半ば以降の相次ぐ官僚不祥事、省益重視による縦割り行政の弊害、国会業務対応(国会待機とも言う)をはじめとするブラック職場の現状など……、いくつもの要因が挙げられる。
(1)自己実現可能な魅力ある仕事に就きたい、(2)仕事と家庭の両立が難しい、(3)民間と比べて収入が少ない―といった率直な回答が寄せられるのが常だ。
残業することが美学
いや、もっとシビアな調査結果もあった。厚生労働省の改革若手チームがまとめた、緊急 提言(19年8月)のような生々しい訴えが話題になった。
「厚生労働省に入省して、生きながら人生の墓場に入ったとずっと思っている」(大臣官房、係長級職員)
「家族を犠牲にすれば、仕事はできる」(社会・援護局、補佐級職員)
「残業することが美学(中略)という認識があり、定時に帰りづらい」(労働基準局、係員)
言うまでもなく、厚労省は旧厚生省と旧労働省を統合して生まれた組織だ。
職員の労働環境の整備に最も精通しているはずの官庁、しかも労働時間の管理を主な業務にする労働基準局の一職員が、「残業することが美学」という日本人の精神性を打ち破れないところに官僚としてのジレンマが表れている。
それにしても、なぜ、ここまでキャリア志望者が激減し、キャリアの仕事が不人気になったのか。先述したいくつかの理由のうち、近年とみに若手を悩ませているのが、国会待機をはじめとするブラック職場の実態が一向に改善されない点にあるのは明らか。
官僚の長時間労働の元凶として、長年指摘され続けてきたものの、本格的な見直しに結びついていないのが現状である。
ブラック職場の実態
入省7、8年の若手官僚数人に、国会待機の実情を質したことがある。以下は、彼ら、あるいは彼女らが赤裸々に語った話を折衷したものだ。
国会待機が何を意味するか。その説明から始めよう。政治主導を明確にするため、99年から官僚が政府委員として答弁する制度が廃止され、原則、閣僚らが答弁する仕組みに変わった。
閣僚答弁は政府の方針と同一視され、議事録にも残るので正確を期す必要がある。
国会中継の予算委員会などで、閣僚がペーパーを見ながら官僚が用意した答弁書をひたすら読み上げるシーンをよく目にする。
国会待機は、質問取りから始まる。国会で質問する議員に、官僚がその趣旨や内容を前もって聴き取る作業で、いかに正確、詳細に把握できるかが問われる。
野党の議員の中には、なかなか手の内を明かさない人物も多く、何度も議員会館に通ってやっと質問取りを終えたというケースもある。
深夜残業で朝4時退社、シャワーと仮眠後のラッシュ通勤
そして、官僚の仕事はここから本格化する。質問が出揃い、省内放送で「待機解除」がアナウンスされると、おもむろに閣僚のための答弁書作成がスタートするのだ。
答弁内容は省内の関係部局のみならず、他省庁との擦り合わせを経なければならないものが多く、その調整作業に予想以上の時間がかかり、夜通しの作業になるのも珍しくない。

どうにかこうにか答弁書づくりを終えても、「大臣レク」と呼ばれる作業が残っている。
実際に国会で答弁に立つ閣僚に対し、その内容を理解してもらうためのレクをしなければならず、その対象は大臣だけでなく、副大臣、政務官らに及ぶこともある。
大臣レクは通常、午前7時頃から行われるため、それまでの時間を役所に泊まり込んで潰す人、急ぎ自宅に帰ってとんぼ返りで役所に戻る人など、いくつかのパターンに分かれる。
例えば、午前4時に作業を終え、タクシーで40~50分ほどかけて自宅へ。シャワーを浴び、しばしソファでうとうとまどろみ、目覚まし時計に起こされて早朝の電車に飛び乗り役所に舞い戻る。
大臣レクと一言で言うが、レクの相手である大臣の理解力によっては手を替え品を替え説明しなければならない。
近年、しどろもどろの答弁で国会を混乱させる閣僚が見受けられるが、理解度の低い人物だとレクに必要以上の時間がかかることがある。
手間暇ばかりの「紙」……もうアナログはいらない
通常国会の会期中は連日のように予算委員会が開かれ、こうした国会待機の日々がとめどなく続く。
ある女性のキャリア官僚は、「省内の売店でワイシャツやネクタイも売っているので、男性は椅子を並べて仮眠した後、新しい下着に着替えて新しい1日を迎えることができます。
でも、女性は役所で1泊するわけにもいかず、着替えなどで一旦自宅に戻りとんぼ返りせざるをえませんが、家での滞在時間45分、そのうち睡眠が15分というのも珍しくありません」と、ブラック職場の実情を話した。
「デジタル化が急速に進む時代に、なぜ、こんなアナログなやり方が続いているのか非常に疑問です。最大のネックは、すべて「紙」をベースにやり取りが進められるからで、答弁書のペーパーレス化を図れば無駄な作業は激減すると思う。
ホームページを見れば載っているような資料を要求され、紙にプリントアウトして議員会館まで届けるという、もう、そんなアナログな作業は止めるべき時期に来ています」
ここで紹介されているのは、「ブラック職場」の実態に関するごく一部分ですが、どうしてこんなに異常とも思えるような状況が改善されることもなく続けられているのかなと思います❣️🐸🍿
おそらく、優秀な人々が頭を捻った挙句に現在の形になっているのだとは思いますが、トップが不正をやる人々だから、現在のようなカオスな状況が生まれざるを得ないのではないでしょうか。
論理的に矛盾のないような、理路整然とした公明正大な政治家が日本の政府を動かしていたら、こんなことにはならないはずだと思います。
まあ、そのような未来がいつかやってくることを願いますが、今の日本政府が続く限り、官僚の人気はさらに下がって人材不足はさらに深刻度をまして行くことは想像に難くないですね。
次回は、政治家と官僚にまつわる現実について触れている記事をご紹介しようと思います。
以下に関連するテーマの記事へのリンクをいくつかご紹介します。
何かのご参考になれば幸いです🙏🌸🐰🌸
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