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肥料の「N・P・K」、それぞれ何をしているの?

植物を育てる上で大事なのが、以前紹介した活力剤と、肥料です。

肥料の袋やボトルに必ず「N-P-K」とか「8-8-8」みたいな数字が書いてありますよね。

なんとなく「栄養なんだろうな」で使っている方も多いはず。
最初の頃は、私もよくわからないまま使っていました😅

このN-P-K、役割がまるで違います。

今日は植物栄養学の定番教科書 Marschner's Mineral Nutrition of Higher Plants をもとに、N・P・Kがそれぞれ植物の中で何をしているのかを、簡単に整理してみます。

ざっくり言うと、、、

N(チッ素)=葉をつくる
P(リン)=根とエネルギー
K(カリウム)=水と気孔の管理役

Marschner's Mineral Nutrition of Higher Plants

順番に見ていきます。

N(チッ素)=葉をつくる係

チッ素は、葉を茂らせ、緑を濃くする栄養です。

なぜかというと、チッ素はタンパク質や葉緑素(=葉を緑にして光合成を担う色素)の材料そのものだから。

植物のからだをつくるレンガのような存在で、成長のスピードに直結します。

なので、チッ素が効くと葉がよく育ち、色も濃くなります。
葉を楽しむ植物では特に大事な栄養です。

逆に足りないと、古い葉から黄色くなってきます。
「下の方の葉が黄ばんできたな」というときは、チッ素不足のサインであることが多いです。

P(リン)=根とエネルギーの係

リンは、目立たないけれど縁の下の力持ちです。

役割の1つが、エネルギーの受け渡し。
植物が使うエネルギー通貨 ATP(=細胞がエネルギーをやりとりするときの分子)の一部はリンでできています。
さらに、DNA や細胞膜の材料でもあります。
つまりリンは「生きて働くための基盤パーツ」。

育てる目線で効いてくるのは、根の育ちと、花・実つきです。
根をしっかり張らせたいとき、花を咲かせたいときに重要になります。

不足すると、生育がなんとなく鈍くなり、株によっては葉が暗い緑や赤紫っぽくなることがあります。

K(カリウム)=水と気孔の管理役

カリウムは、ちょっと特殊です。

N や P と違って、からだの部品になるわけではありません。
カリウムはイオン(=電気を帯びた状態の粒)のまま細胞の中を動き回り、水の調整役として働きます。

具体的には、細胞が水を含む力(浸透圧=水を引き込む力)の調整や、気孔(=葉にある、水と空気の出入り口)の開け閉めをコントロールします。
気孔がうまく動くと水の使い方が上手になり、乾燥やストレスにも強くなります。
「縁の下の水道屋さん」みたいなイメージですね。

不足すると、古い葉のふちや先から枯れこんでくることが多いです。

調べて分かった、面白いこと

N・P・Kの不足症状、気づいた方いるかもしれません。
どれも「古い葉から」症状が出るんです。

これは、この3つに共通する性質のせい。
N・P・Kは植物の中を移動できる栄養で、足りなくなると、植物は古い葉から栄養を引き抜いて、新しい葉や成長点に回します。
だから、しわ寄せは古い葉に出る。
植物なりの「やりくり」なんですね。

まとめ

N(チッ素)=葉をつくる。不足で古い葉が黄色く。
P(リン)=根とエネルギー。不足で生育が鈍く、葉が暗い・赤紫に。
K(カリウム)=水と気孔の管理役。不足で古い葉のふちが枯れる。

肥料の数字を見るとき、この3つの顔を思い浮かべると、「今この植物に何を足したいか」が選びやすくなります。

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