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植物が環境に合わせて姿を変える力「表現型可塑性」|ホヘンベルギアの葉が生まれ変わった理由

昨日、ホヘンベルギア・レメの古い葉が枯れて、新しい葉が育ってきた話を書きました。

この現象、研究で説明がつくようです。
今日はその話です。

表現型可塑性という力

キーワードは「表現型可塑性(ひょうげんがたかそせい)」です。

これは、同じ遺伝子を持つ植物でも、育つ環境によって見た目や体の作りを変えられる能力のことです。
植物は、生えた環境から動けませんよね。
だからこそ、その場の光・温度・水・風に合わせて自分の姿を変えることで、環境に対応していると考えられてます。

タンクブロメリアでの研究

タンクブロメリアを使った研究があります。

強い光から弱い光までのグラデーションの中で育てた研究では、受ける光の強さによって、葉の構造・成分・働きが大きく変化することが示されました。

同じ株でも、置かれた光環境に合わせて葉の作りそのものが変わる、ということです。


参考:Light intensity mediates phenotypic plasticity and leaf trait regionalization in a tank bromeliad, Annals of Botany, 2023


つまり、新しい葉が古い葉より短く引き締まって育ったのは、我が家の環境(おそらく購入前より強い光や乾燥)に合わせて、葉の作りを最適化した結果と考えられます。

枯れた外葉は前の環境仕様、
新しい内葉はうちの環境仕様、
というわけです。

だから、自分の環境で育てることに意味がある。

この話で一番おもしろいのは、植物が「あなたの環境に合わせて変わってくれる」という点です。

買ってきたばかりの株は、前の生産者や園芸店の環境で育った姿です。
それが自分の家に来て、しばらくすると、その家の光や風に合わせた新しい葉を出してくる。
言いかえれば、育てているうちにその株は「あなたの株」になっていきます。

最初、下葉が枯れて元気がないように見えても、古い葉が枯れることに一喜一憂しすぎなくて大丈夫です!
新しい葉がどんな姿で出てくるか、それを楽しみに待つ。
自分の環境で育てるというのは、その株の新しい姿を一緒に作っていくことなのかもしれません。

#創作大賞2026 #オールカテゴリ部門

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