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エッセイを書き終えても コーヒーはまだ温かかった

今朝、ひどい睡眠障害で

早朝覚醒してしまった。

ひどい睡眠障害は 今に始まったことではないけれど

今朝は、どうにも眠れずにいた。

今朝は 文字通りの花冷えとなった。

花冷えの朝は 寒さに任せて

熱いコーヒーを淹れて

何か 書いてしまおう。

花冷えを書けるのは

こんな日しかないから

いつもより 丁寧にコーヒーを淹れた。


カップをしっかり温めて

一杯分のコーヒーを

ゆっくりドリップする。

そして エッセイを書いた。

「花冷えの朝に 捨てられないもの」


夫との思い出が詰まった

御朱印帳を エッセイにしたためた。


私たち夫婦は

京都に花見に行くときは

いつも新幹線で出かけた。

熱いコーヒーを飲みながら

京都駅に着くまでの時間を過ごすのが

お決まりになっていた。


今朝のコーヒーは

気合いの一杯。

自分のためだけに淹れる

熱い一杯。


懐かしい京都での花見を思い返しながら

改めて御朱印帳を見た。

そこには、夫が亡くなる年の

花見の日付が 記されていた。

まだ半分、白紙のままの御朱印帳。

エッセイに載せるために

写真を撮って

御朱印帳を閉じた。

投稿を終えたあと

カップのコーヒーはまだ温かかった。


今朝、淹れたコーヒーは

気合いの一杯となってくれたようだ。

*イラストは ふうちゃんさんから お借りしました*


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