『靴ひもと、嘘の百点』を読んで。 #創作大賞感想
エッセイ『靴ひもと、嘘の百点』を創作大賞に投稿された『深水双葉』さんは、22歳で小学校教師になった。
すぐ辞めるつもりだったという考えは、生徒から慕われていく中で変わっていった。
朝は誰よりも早く学校へ行き、子どもたちを迎えた。やっと、自分が必要とされる場所を見つけた気がしていた。
でも教師になって8年目。
子どもたちと一緒に成長する、
若い教師に訪れた転機。
仕事での挫折は誰にでもある。
失敗も、理不尽もある。
そして、誰もが乗り越えられる壁とは限らない。
──二度、死のうとした。
思った、ではない。
深水さんは実行した。
しかも二度。方法を変えて。
太字や改行で強調をせず、淡々と綴られた短い描写に、文字を追う私の目は止まっていた。
そして精神科に入院。
壮絶な経験を経て、深水さん(以下、彼女)は教師を辞めることになった。
エッセイの冒頭で、彼女は『恥』満載と自身の半生をおどけて総括している。
ここまで読んだ私は『恥』の部分はどこなのかまったくわからない。もちろん、肯定的な意味で。
続きを読みたい。
幸せになってもらいたい。
救いがあってほしい。
それしかなく、読み進める。
退院した彼女にとって、教師という経験は、子どもたちの顔より先に、死ねなかった朝が浮かぶ過去になった。
時は過ぎ、深水さんは友人と人気の居酒屋に行くことになった。
そこで誰と再会したのか。
タイトルの嘘の百点の意味とは。
誰が、誰に救われたのか。救ったのか。
『彼』のスニーカーの靴ひもを見て、彼女は何を思ったのか。
『ほどけたまま』だった人生は、この夜にどう変化したのか。
私が推薦する深水双葉さんのエッセイ『靴ひもと、嘘の百点』の感想……になっているかよくわかりませんが、私なりに書かせてもらいました。
どうにか素晴らしいこのエッセイの魅力を、皆さまに少しでも伝えることができたのなら幸いです。
ちなみに、深水さんは別の記事で『セルフ創作大賞感想文』という面白い試みの記事を書いています。
そこで、
奇跡と呼ぶにはあまりにもスニーカーです。
と、照れ隠しのような造語でご自身のエッセイをまとめていました。
私もそれに勝手に参加します。
奇跡と呼ぶにはあまりにもスニーカーです。
でも彼女は、靴ひもを結び直したスニーカーで奇跡に向かうウォーカーです。
読んでくれて、ありがとうございました。
PS 深水さんの記事を3つほど読むまで、ずっと男性の方だと勘違いしていました。ごめんなさい😂🙏素敵な大人女子の深水双葉さんへ。
