【 noteで学ぶ 世界の名画とアート思考 】 絵画は“動く”べきか?デュシャンが仕掛けた芸術の大革命
= こんな人におすすめの記事です =
「 “ アート ”や“ アート思考 ” ってどうやら大事そうなんだけど、アートの見方もそもそも何なのかも、全然わからない。…でも、我が子に“ アート教育 ”はさせたい! 」
これ、僕の欲求です(苦笑)。
でも、あるある、ですよね?
ですが、なかなかどこを調べたらいいか分からないし、これらの情報にたどり着けないことがしばしば。
…ということで、このnoteでは、『 世界の名画とアート思考 』を週に1つずつお届けしております。皆様の一助になれたら嬉しいです!
= そもそもアート思考って? =
色々と言われてはいますが、
① 過去の状況を理解し、
② その中にある問題点や疑問を発見し、
③ これまでに無い新しい価値観や方法を提案する
思考法と僕は理解しています。ここを意識しての名画を観察すると、“ あ!この名画はこういう観点でアート思考を取り入れているんだ! ”と理解しやすくなるので、おススメでございます。
= 今週の名画:階段を降りる裸婦 =

「絵画は静止しているもの」―― これは従来の常識でした。しかし、100年以上前にこの常識を打ち破った男がいました。
マルセル・デュシャンです。
彼の作品《階段を降りる裸婦、第2作》は、芸術界に衝撃を与えました。そして、その波紋は現代アートにまで広がり続けています。
1912年、絵画が時間を持った日
デュシャンは「時間」を一枚の絵に閉じ込めようとしました。彼は、キュビスムと未来派の技法を融合し、まるで動画の連続フレームのように動きの軌跡を描きました。これまでの絵画が「一瞬」を切り取るものであったのに対し、《階段を降りる裸婦、第2作》は「時間の流れ」そのものを可視化する試みでした。
これは当時の美術界にとって革命的でした。キュビスムの大家たちですら「これはキュビスムではない」と否定的でした。しかし、この作品が1913年にアメリカの「アーモリー・ショー」に出品されたとき、事態は一変しました。
アメリカでの“炎上”と、その先にあったもの
アメリカ初の大規模モダンアート展となった「アーモリー・ショー」で、本作は異常なほどの注目を浴びました。しかし、その多くは批判でした。
「爆発した階段のようだ!」
「まるで機械仕掛けの人形ではないか」
風刺漫画に描かれ、新聞で嘲笑され、それでも本作は人々を惹きつけました。そして、この論争こそがデュシャンを一躍、芸術界の異端児へと押し上げました。
デュシャンが生み出した「芸術の定義の変化」
《階段を降りる裸婦、第2作》のインパクトは、単なる「動きの表現」にとどまりません。その後、彼は「レディメイド」という概念を打ち立て、既製品を芸術作品として発表し始めました。その代表作《泉(Fountain)》は、美術界を震撼させました。「芸術とは何か?」という問いを突きつけることこそが、彼の真の革新性でした。
芸術家か、戦略家か――デュシャンの“稼ぎ方”
デュシャンは画家として生計を立てる一方で、戦略的な動きを見せました。彼は単なる画家ではなく、アート業界を巧みに利用したプロデューサーでもありました。裕福なパトロンからの支援を受けながら自由な創作活動を続け、後年は自身の作品の復刻版を販売することで収益を確保していました。
現代に続くデュシャンの影響
今、デュシャンの影響を受けたアーティストは数えきれません。バンクシーの社会風刺アートも、NFTアートの「データが価値になる」構造も、すべてデュシャンが築いた「芸術の定義の拡張」の延長線上にあると思われます。
もし彼が現代にいたら、おそらくデジタルアートやAIアートに手を伸ばし、新たな「芸術の枠組み」を壊していたに違いありません。
あなたは「動く絵画」をどう思う?
デュシャンが仕掛けた「芸術の時間化」という実験は、今もなお続いています。
あなたにとって、絵画は静止しているものでしょうか?
それとも、動いていてもいいのでしょうか?
ぜひ、一度考えてみてください。
* 合わせて読みたい関連ブログ *
すごく分かりやすい考察で、大変参考に、勉強になりました!ぜひ一度、こちらの記事、お読み頂きたいです!デュシャンの『 泉 』も触れられております。
* 引用
イノベーション創出を実現する「アート思考」の技術
「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考
アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法
= あとがき =
noteをご覧いただきありがとうございます。

会社員の傍ら、上海で塗り絵本作家になりました、KENTA AOKIと申します。日本・中国を拠点に、個展をしたり、アジアやアフリカの子供たちと塗り絵イベントを行ったり、塗り絵本を出版したり、そういった作家活動を行っております。
作家活動を進める中で、美大卒でもない、若輩者の私は、“ アート ”に関して日々色々なことを学び、そのうえでアート作品を創るようにしております。というのも、“ 美大卒でもない ”というのが結構コンプレックスなんです。
ただ、そんなことを続けていく中で分かってきたのは、
「 アートを学ぶ方法って色々あって、美大の知識は勉強したらつけられるかも!? 」
「 アートって実は科学的かつ論理的で、むしろ理系向きかも!? 」
「 アートを届けるには、ビジネスの知識も必要なんだな 」
でした。
学べば学ぶほど、アーティストだけが“ アート ”を学ぶ・理解するのは非常にもったいないなと思ったのと同時に、もっともっと“ アート思考 ”を応用すると、おもしろいものやサービスが生まれるんじゃないかと思いました。
日々本を読み、実戦しながら、学んでいる僕がこれらを伝えていくことで、よりリアリティを持って、学びが共有できたら嬉しく思います。僕と同じ境遇にある方々に届き、共感頂けたら更に嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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頂戴いたしましたサポートは、インドネシアやタイの子供たちに塗り絵本を送るための活動資金に活用させていただきたいと思っております。
何卒よろしくお願い申し上げます。