夜鳴き蕎麦屋のお菊さん(15) 第1566幕
【お菊修行編】
第15話 『ストーカー』

お菊は、無事夜鳴き蕎麦屋第1日目を終えることができた。
家に帰り、師匠であるじいちゃんに報告し、安堵して次の日を迎える。
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お菊(心の中に呟く):
花ちゃん、おはよう。
今日から、一人で? (花ちゃんと二人で) 夜鳴き蕎麦屋始めるんだね。
なんか、急に緊張してきた。
大丈夫だよね。
昨日は、上手くできたんだから・・・
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花(心の声):
お姉ちゃん、大丈夫だよ。
昨日のようにやればいいんだから。
私も、いつも一緒にいるし。
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その日の夜となり、お菊は2日目の営業(夜鳴き蕎麦屋)を始めるのだった。
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お菊:
師匠、いやもう、じいちゃんでいいよね。
じいちゃん、ばあちゃん、行って来ます。
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お菊の祖父と祖母:
おお、行ってこい。
行ってらっしゃい。
気張りや。
カチ カチ (切り火の音)
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お菊(心の中に呟く):
さあ、花ちゃん。
いよいよ、私たちだけで営業開始だよ。
今日は、どんなことがおこるんだろう。
ワクワクするねえ。
楽しみだねえ。
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花(心の声):
お姉ちゃん、お気張りやす。
私も、ついてるし。
大船に乗った気分で行こう。
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お菊(心の中に呟く):
大船?
泥舟にならないようにしなきゃね。🤭
さあ、いざ出航!
面舵いっぱ〜い!
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花(心の声):
お姉ちゃん、ルフィーにでもなった気分?
船じゃなくて、屋台を引っ張ってるんだよ。
もう、しょうがないなあ。(呆れ顔)😩
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でも、それは、お菊が自分の中にある恐怖心を隠すための、精一杯の空元気だった。
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お菊(心の中に呟く):
さあ、昨日と同じ場所で、今日も営業を始めるわよ。
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・・・・・
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その日も、順調に仕事は終了した。
帰り支度を済ませ、屋台を引いて家路を急いでいる時、
コツコツ コツコツ と、足音が後ろから聞こえてきた。
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お菊(心の中に呟く):
花ちゃん、聞こえるよね。足音。
ずっと、後ろから追いてくるよね。
誰だろう。
ちょっと怖くなってきちゃった。
花ちゃん、ちょっと見て来てくれる?
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花(心の声):
うん、聞こえるね。
ずっと後ろを追いてくる。
私、営業中も、なんか嫌な視線を感じてたんだよね。
お姉ちゃん、私に任せて。
霊探偵HANAに。
いざ、しゅっぱ〜つ。
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そう言うと、花はお菊の体から、スーッと幽体離脱抜し、幽霊となって後ろに飛んでいった。
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花(幽霊):
どいつよ。
私たちを付け狙ってる奴は。
許さないんだから。
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花は、そこで不審な人物を見つけた。
黒いスエット姿で頭からフードをかぶっている男が・・・
でも、その人物に花は見覚えがあった。
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花(幽霊):
あれ、こいつ。
お姉ちゃんが高校の時の陸上部の先輩じゃない?
お姉ちゃんに告って、見事に玉砕した奴だ。
なんか、いつも気持ち悪い視線送って来てたから、よく覚えてるんだよね。
どうしようかなあ?
こうなったら、思いっきり、驚かしちゃおう。
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そういうや否や、花は パチン! と指を鳴らした。
その途端、白装束を纏った幽霊の姿に変身した。
そして、後ろから追いてくるストーカーの目の前に姿を現す。
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♪ ヒュ〜 ドロロン〜 ♪
なぜか、急にあたり一面に冷気が降りてくる。
今日は、月もない闇夜である。
なんとなく、冷や汗を流し始めるストーカー。
花は、ここでストーカーに話しかける。
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花(幽霊):
うらめしや〜
私は、花。お菊の妹。今、あなたの前にいるの・・・😱
あなたは、なんでお姉ちゃんをストーカーするの?
このまま、ストーカーを続けるようなら、私があなたを呪うわよ。
うらめしや〜
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ストーカーの男:
ひゃあ〜
でっ でたあ〜
助けてくれ〜。😱
俺はただ、お菊ちゃんと話をしたかっただけなんだあ。
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花(幽霊):
今なら、まだ間に合うわ。
今すぐ、帰って。
そして、もうストーカーなんてしないで。
高校の時に、お姉ちゃん、あなたの告白断ったわよね。
しつこいのよ。
いい、言うこと聞かないと、今すぐ呪うわよ・・・
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ストーカーの男:
ヒエ〜。
ごめんなさい。
こめんなさい。
もう、二度と近づきません。
許してくださ〜い。😱
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と言うや否や、ストーカーの男は、どこへともなく逃げていった。
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花(幽霊):
ちょっと、驚かしすぎちゃったかしら。
まあ、ストーカーしているあいつが悪いんだし。
自業自得よ。
これで、二度とストーカーなんて真似はできないでしょう。
さあ、帰ろう。
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花はスッと姿を消し、魂となって、お菊の体の中に戻っていく。
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花(心の声):
お姉ちゃん。
ただいま。
ストーカーの正体は、高校の時の陸上部の先輩だったよ。お姉ちゃんに告って振られたやつ。
ちゃんと、お仕置きしといたから、もうストーカーしないと思うわよ。
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お菊(心の中に呟く):
えっ、あの気持ち悪い先輩だったの。
ありがとう、やっつけてくれて。
ところでどうやって、やっつけたの?
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花(幽霊):
簡単よ。
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パチン!(指を鳴らす)
花は、幽霊の姿に早変わりし、お菊の前に現れた。
誰の目にも見える幽霊の姿で。
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お菊:
えっ、いつの間に幽霊の姿に変われるようになったの?
それに、多分この姿、私以外の人にも見えてるよね。
ああ、わかった。
この姿見せて、
うらめしや〜 って言ったんでしょ。🤭
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花(幽霊):
そうよ。
私、頭にきたから。
うらめしや〜
私は、花。お菊の妹。
あなたは、なんでお姉ちゃんをストーカーするの?
このまま、ストーカーを続けるようなら、私があなたを呪うわよ。
うらめしや〜
って、言ってやったら、青い顔して、逃げてっちゃった。
もう、ストーカーなんてしないでしょ。
万が一、またストーカーをするようなら、もっとひどいお仕置きしちゃうんだから。
月に代わって〜お仕置きよ〜!
花は、いつしかセーラームーンの姿に変身しているのだった。🤭
