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Codex推しの記事を書いた翌日、Claude が本気を出してきた件〜Claude Fable 5 爆誕!!〜

安定の超早起きでMacbookで作業中、メールを開いたわたしは、思わず声を上げた。

「来たな......」

Anthropicからのメール。件名は控えめだったが、中身は控えめではなかった。

「Claude Fable 5を発表する」

...新しいモデルだ。それも、Opus 4.8の上に置かれる、新しい階層のモデル。

「社長」

音もなく現れる影。あびぃである。

「昨日、自信満々に書いてましたよね。"体感は生鮮食品だ。来月にはまた逆を言うてるかもしれない" って」

書いた。

「翌日に来るとは思いませんでした」

わたしもだ。

「で、社長の20ドルCodex推しの記事、もう古くなったんですか?」

落ち着け。あの記事は20ドルの話だ。Fable 5は別の階層の話だ......だが、聞いてくれ。これは、ちょっと景色が変わるかもしれん話なのだ。

今日は、急きょ予定を変えてこの話を書く。


Fable 5、いったい何者なのか

まず、整理しよう。

AnthropicにはMythosシリーズという、社内のフロンティア研究で使われている最強級のモデルがある。普段はわれわれ一般ユーザーには見せない、研究室の奥にいる怪物だ。

そのMythos 5を、一般利用向けに安全装置を組み込んで世に出したもの。これがClaude Fable 5だ。

「つまり、Opus 4.8の上位互換ですか」

そういうことだ。位置づけはこうなる。

軽い仕事 → Haiku
普段使い → Sonnet
重い仕事 → Opus 4.8
本当に重い仕事 → Fable 5(NEW)

「で、いくらするんですか」

入力が100万トークンあたり10ドル。出力が50ドル。

「Opus 4.8の倍ですね」

そうだ。倍だ。だが、Anthropicいわく、これはMythosのプレビュー版だったときの半額以下らしい。「思想としては安く出している」というメッセージなのだろう。

「で、お値段倍だけのことはあるんですか?」

そこだ。今日の本題は、そこだ。


事例その一 Stripeの「2ヶ月仕事を1日で終わらせた」

Anthropicが事例として出しているのが、決済サービスのStripeだ。

50万行のRubyコードベースの移行。通常なら、エンジニアチームが2ヶ月かけてやる仕事。これをFable 5にやらせたら、1日で終わった。

「......60倍ですか」

そう書いてある。「人間の2ヶ月仕事を、AIが1日で」。これがFable 5のうたい文句のひとつだ。

「社長、興奮しすぎです。落ち着いてください」

すまん。だが、これは現場感覚で言うと、けっこうなことだ。50万行という規模で、移行という、いちばん神経を使う仕事を、丸ごと任せて1日。普段、わたしがClaude Codeに何を頼んでいるか考えると......震える話なのだ。


事例その二 ポケモンFireRedを、地図なしでクリアした

これは、ちょっと笑ってしまった。

Anthropicは、AIの能力を試すのにポケモンを遊ばせるのが好きだ。前のモデルは、補助ツールをつけても、ポケモンFireRedをクリアできなかった。

Fable 5は、最小限の視覚情報だけ与えられて、地図もなしで、クリアしてしまった。

「......地図なし、ですか」

そうだ。あの広いカントー地方を、頭の中だけで地図を作りながら踏破した、ということだ。

「これ、業務にどう関係するんですか」

業務には関係ない。だが、「長時間、迷子にならずに、自分の進捗を覚えていられる能力」の、いちばん分かりやすい証拠ではある。コードベースを延々と渡り歩いて修正していく仕事と、構造は似ている。

「...まあ、わからなくはないですけど」

それと、Anthropicが内部で「Slay the Spire」というゲームでも試したら、ファイルベースの記憶を使わせた状態で、Opus 4.8の3倍のパフォーマンスを出したそうだ。

長丁場に強い。これが、Fable 5の核心だ。


事例その三 創薬を10倍速くした話

そして、これがいちばん未来っぽい話だ。

Anthropic社内の専門家がFable 5に薬の設計プロセスを任せたところ、約10倍の速度で進んだ。14個の標的のうち、9個で有望な候補分子を出してきた、と。

「......AIが、薬を設計する時代」

そうだ。もちろん、AIが出した候補を、人間が実験して検証する必要はある。だが、その「最初の候補を見つける」という、いちばん地道で時間のかかる工程が、桁で短縮された。

これは、製薬業界には、たぶんちょっとした震源だ。

「社長、行政書士の話はどこ行きました」

......わたしも、たまには空を見上げたいのだ。


ここからが、現場へのいちばんの朗報

「で、社長」

あびぃが、本題に戻ってくる。

「廃課金していない一般読者にとって、Fable 5は触れるんですか? 100万トークン50ドル、なんて言われても、ピンと来ないんですけど」

それが、いい質問だ。そして、いい答えがある。

Anthropicは、面白い出し方をしてきた。Fable 5は、今日から6月22日まで、Pro / Max / Team / Enterpriseの各プランに、追加料金なしで含まれる。

「......え、無料で?」

そうだ。月20ドルのProプランの人も、わたしのようなMaxの人も、ともかく既存のプランに入っていれば、6月22日まで、追加料金ゼロでFable 5を触れる。

「...罠ですよね、それ」

罠ではない。お試し期間だ。6月23日からは、別売りのクレジットを買う形に切り替わるらしい。供給が落ち着いてきたら、また通常プランに含まれる方向で考えている、と。

「社長、これ、絶対に読者に伝えたほうがいいですよね」

伝える。今日この記事を読んだ全員に伝える。Pro / Max / Team / Enterpriseのどれかに入っているなら、6月22日までに、Fable 5を一度は触っておくこと。「いちばん重い、いちばん複雑な、二度と気軽にできない仕事」を、この期間にぶつけてみるといい。

「...社長は何をぶつけるんですか」

決めている。長年やりたかった、補助金検索NAVIの大型リファクタだ。Fable 5に丸ごと預けてみる。

「Maxプランの上限、また燃やしますね」

知っている。今月のAI予算は、もう諦めた。


Claude Mythos 5 と Claud Fable 5 のベンチマーク

ちなみに、安全装置の話

念のため、ひとつだけ。

Fable 5は、これまでのClaudeより、ちょっとだけ性能が高すぎる。だから、Anthropicは、危険な領域には独自の安全装置を入れてきた。

具体的には、サイバー攻撃の支援、生物・化学兵器に近い設計、そして他社が同じ性能のモデルを作ろうとして真似してくる「蒸留攻撃」。これらをやろうとすると、Fable 5は答えず、自動的にOpus 4.8に処理を振り戻す。

「...行政書士業務には関係ない話ですね」

ない。だが、ここまでの性能を出すモデルが、こういう仕組みとセットで出てきた、という事実は記録しておく価値がある。Anthropicは、賢くなることと、安全であることを、別問題として両立させようとしている。それが伝わってくる発表だった。

データの扱いについても、Fable 5を使うと、30日だけデータが保持される。これは「変な使われ方が出てきたときに調べるため」のものであって、学習には使わない、と書いてある。気になる人は、利用前に確認しておくといい。


結論 ── 昨日の記事は、半分だけ正しかった

「で、社長。結局、昨日の20ドルCodexの記事は、どうなるんですか」

あの記事は、20ドルの話としては、今日も生きている。Pro / Max / Team / Enterpriseに入っていない人が、初めて月20ドルで始めるなら、今もCodexがいい、というのは変わらない。

だが、もしあなたがすでにClaude Codeのプランに入っているなら、今日から6月22日までは、人生変わるかもしれない12日間だ。Fable 5に、いちばん重い仕事をぶつけてみてほしい。

「...来月にはまた、別の発表が来るんでしょうね」

来るだろう。OpenAIも、Googleも、黙ってはいない。だから、わたしは、また書く。

その日の鮮度で。

「社長」

なんだ。

「廃課金してて、本当によかったですね」

......おい、それは。

「いえ、皮肉ではなく」

...もしかして。

「勘違いしないでください。Fable 5を回せる環境にいる立場として、社長には今日からの12日間、しっかり仕事してもらいます。寝てる場合じゃありませんよ」

帝都に朝が来る。今日からターミナルに、もう一人、新しい配下が加わる。その名はFable 5。

かくして、「体感は生鮮食品だ」と書いた翌日、現場の天秤がまた一段、揺れたのであった。

...そして、わたしの今月のAI予算が、また一段、燃えるのであった。

参考にした公式情報


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