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【奧さん8】「完璧な家庭」の擬態(笑)と、二人の悪党の完全犯罪【官能】

【閲覧注意】
本作には性愛に関する露骨な描写が含まれます。
18歳未満の方、およびこうした表現に抵抗がある方は閲覧をお控えください。
また、男女ペアの信頼関係を前提とした、ブラックジョークや毒舌も書かれています。
あらかじめご承知おきください。

この作品は思考実験であり、完全なるフィクションです。




父の独白

我が家に子どもが生れた。

一応、私と妻の子だろう。顔はよく似ているようだし。
遺伝子検査でもしなければ父性は確定しない。
私は自らこの子の「おしめ係」、「お風呂係」と「子守係」を買って出て、妻から許可された。
おかげで自由に散歩できるようになった。
最高の免罪符!
極上のテーマパークへのプラチナチケット。
妻の金切り声もないし、サンドバッグにされることもない。
でかした!我が妻よ!
この子を産んでくれてありがとう!
愉快だ!実に愉快だ。
托卵ならムカつくけど、この自由は棄てがたい。
この子を背負って、ベビーカーにオムツを積んで、ミルクを懐中に入れておけば、何処へなりと散歩できる。

「……妻に命じる……」

……熟睡していた。涎を垂らしていた。

夫から肩たたきをしてもらい、「背中が硬いぞ」と言われて、促されるまま、リビングにマットを敷いて、うつ伏せに寝かされて、首から足先までトントンと叩いてもらったり、手のひらの下(掌底)でいい感じにマッサージしてもらううちに、いつの間にか寝落ちしていた。

マットにうつ伏せになるように促されたとき、初めはちょっと警戒した。
(……ご無沙汰だから、『妻の義務』を求めているの?)
と身構えた。

そんなことはお見通しだったようで、夫はこう言った。
「……マッサージだけと約束する。……最近、お前の顔が険しくてさ、せめて何か、お礼をさせてくれ。『タスク』をかけるようなことはしない」

……夫は行動派だ。実践派というべきか。
言葉は行動より先に出ないし、優れることもない。
常に実践で示す。

彼は言う。
「……できない約束なんてしない」
「……本当は結婚式の誓いの言葉が嫌で仕方なかった。ゆめまぼろしのようなおままごととしか思えなかった」
「……お前が笑うことが家族の最優先事項だよ。それが一番平和だろ?……俺が一番欲しいものは、円満な家族だよ。家庭で役割を果たすところから、すべては始まる……」

(少しはロマンチックなところもあればいいんだけど、リアリストというか、何と言えばいいのかな?)

ふと気付いた。

夫の気配がない。子どもの気配もない。
……テーブル上に、メモが置いてあった。
そこにはこう書いてあった。

(……バカじゃないの?)

「嫡妻宛・嫡夫発指令 我が妻に命じる。お前の子どもは預かった。返して欲しければ、16:30まで完全に休め」

命令通り、私はマットに横になって、天井を見ていた。
彼はご丁寧に、寝室から私の枕を持ってきてくれていた。
ウトウトしていたら、16:30を過ぎた。
同時にスマホが鳴動して、すぐに止んだ。

(何?)

スマホを開いてみた。
旦那からのメッセージだ。
「子どもが図書館で泣き出した。とりあえずトイレでおしめを替えておいた。今、ミルクを飲ませている。完全に眠るまで戻らない。18:00まで休め。適当に掃除して、出前でもとって。うどん希望」

「でかした!」

図書館でついつい本に夢中になっていた。

胸の中、機嫌良く寝ていた子が泣き出した。
視線が刺さるように感じて、オムツを抱えて多目的トイレに走った。
オムツを替え、トイレを出た。
屋外のベンチに腰かけ、あやしながら、懐中からミルクを出して飲ませた。
不思議と腹は立たなかった。
むしろ散歩を延長させてくれて感謝したいくらいだ。
妻には状況を知らせておいた。
赤子はすっかり満足したのか、笑っていやがる。
(……やってくれるよ。本当に。ナイスタイミングだ!)

「これは使えるな」と思った。

私は味をしめた。
平日は無理だが、土日は子どもを散歩に連れ出す。
なんなら、私も育休をとろうか!
土日と私の育休中、妻には休んでもらう。
……あり合わせで弁当を作って、朝から晩まで子連れの遠足に行こうか。

妻も金曜日になると目に見えて元気になる。
眼が輝いている。
心置きなく出かけるために、金曜の夜は二時間コースで妻にマッサージをするようになった。

恥ずかしながら、自分の本能は適当に外のトイレで処理している。
男って単純でよかったと、心から思う。
妻にマッサージを施すことで、私も癒やされておりWin-Winだ。

時々妻に毒づくことがある。

「少しはしなびろよ」ってね。

妻は艶めいた表情で私に迫ることがある。

「処理済み」なので、何とも反応に困る。

そんなある夜、妻が尋問してきた。

「……ねえ、外で何してるの?」

私はスマホのタイムラインを示した。
「気が済むまでご覧あれ!」と。

妻は私のスマホを、しばらくスワイプして私に返した。

「……浮気はしてないのね。ご無沙汰なのに」

アホか?……私は男だよ?簡単なことさ。
……格好のネタが眼の前に居るのにね。

「……あなた、ひょっとして、自分で何とかしてるの?」
「……Exactly」(=そのとおり)

「……あなた、写真とか撮ってないわよね?」

私は黙って、スマホのストレージを開き、画像、音声と動画のデータを全部開示した。
清々しいまで、何もない。
妻が私を見たので、私は右手人差し指で自分の頭を指し、指先でツンツンと突いた。

妻が我慢できなくなったのか、ニヤニヤしてはたく真似をした。

「も~嫌だ~」と。

……結局、妻は私の懐に飛び込んできたが、残念!
その日もすっからかんの私は、黙って妻をハグするばかり。
妻の熾火が収らないようなので、性交に至らない程度で、彼女をある程度満たしておいた。
「道具」を妻の「弱点」にすべて付け、同時に不規則なバイブレーションを発生させ、加えて私の舌と指で彼女を快楽の沼に沈めた……。

何という悪党!

夫はまったくもう、なんという悪党だろうか。

役所より悪質だ。何も与えず、搾り取るばかり。

私の独占物(もの)を私の許可なく、勝手にどこかのトイレに投げ棄てて。
けしからん夫。

マッサージ「等」という邪法で私を惑わせて!

……正直、彼の「トントン」が大好き。
コイツは察しが悪くない。
私の「中心」とその「奥」を衣越しに愛撫してくれる。
私が「ヨシ」と言うまで。

……正直に言うと、「ヨシ」なんて言えない。

アイツは言葉を採用しない。
「反応」を採用している。
……しかし、本当によくもまあ、いろいろ思いつく「変態」だ。
彼は私の身体に「聖域」をつくらない。
……それはつまり、「お尻」だって「聖域」ではないの。
最大効率で私を悦ばそうとする……。
……私も全身で悦ぶ。


……気付いたら、お湯を搾ったタオルで拭き取られている。
換えの下着も用意してくれる。
脱がせて履かせてくれる。

そのときの振動で、固くなった蕾が下着の生地にこすれ、その快楽の信号が私の脳をしびれさせる。

私をここまでしておいて、スッキリしている夫が……
憎々憎々憎々憎々憎々憎々しい!

夫は「夜泣きに備える」と称し、ベビーベッドの側にマットを敷いて寝るそうだ。

許さん!

私が夫の様子を見に行くと、夫はリクライニングチェアに横になり、赤ん坊を胸に抱いて、落ちないように大きなタオルで固定して熟睡していた。
こういうものを見せられると、さすがに私もワガママを言うわけにいかない。

だから、私はせめてもの復讐をしてやることにした。
朝早く起きて、弁当を作ってやった。

ヤツは言った。
「……愛しています」って。

土曜日、夫は本当に遠足に行った。

マジで。
我が子を胸に固定して、背中に弁当、水と替えのおしめをパンパンに詰めたリュックを背負って。

6km以上先にある眺めのよい峠の草原に行った。

写真が送られてきたとき、「はあ~!?」と声が出た。

土曜日の夜、夫は夕食後に入浴したら、そのまま赤ん坊を抱いて、またリクライニングチェアで、金曜日の夜と同じ姿勢で熟睡していた。

日曜日も弁当を作ってやった。

今度は車で遠くに行った。
さらに眺めのよい場所へ。
50km先の山の展望台、船が宙に浮いて見えるほど透明な海と白い砂浜、そこから100mほど離れた島の神社に続く細い参道を歩き、そして、棚田百選とやらの絶景スポットと、贅沢なデートを赤子と夫はしたそうな。

今日は、ついていけばよかった。

仲間はずれにされたみたいで、ムカついた。

……赤子との浮気デートで、満足げな夫がほざいた。
「俺と居るときは、全然泣かないんだが……。ニコニコして、本当にイイ子だぞ。お前そっくりだ」
「……ひょっとして、お前、一杯一杯なのか?……託児所を探そうか?」って。

……ヒップアタックをかましてやった。ざまー!


私は妻の顔を見て、なんとも言語化できない思いが湧いた。

(……健気な女。ツラければツラいと言えばいいのに。……罪悪感か?)

あいにく、本日もすっからかんだ。

両腿に横座りさせ、上半身を折らせ、妻の尻をパンパンと打ちまくっておいた。
もちろん、妻には他にも「いろいろ」としておいた。

妻に「行きたい場所は?ゆっくり考えておいて」と言った。
妻は「何処でもいい」と、腑抜けた声で返した。
「なら、今日と同じコースで、来週土曜日に行こう。晴れるといいな。……そうだな、土日で何処かの温泉にでも泊まろうか。それなら天気に左右されないし」と応じた。
……約束したからには、叶えないといけない。

私の目の前で、夫が宿を探している。
「乳幼児連れOKの宿がない」
「ビジネスホテルのツインでもいいか?」
夫が尋ねてきた。
既に4軒にしぼられている。

「あいにく温泉宿は駄目だ。ホテルになる。ムードがない。日常の延長みたいだ」とブツブツ言っている。

「宿近くの温泉施設で一風呂浴びるのか……」

「子どもは……」

(あなたはお風呂係だから、あなたと赤ちゃんがいっしょの方がいいわよ。私じゃ泣かせてしまう)

「……慣れた俺の方でいいか。しかしまあ、本当に子連れに過酷なもんだ。金は好きだが、子どもは嫌いっていうのが社会の本音かよ……」


妻は私に、宿なんて何処でもいい、と一任してきた。

さすがに全責任を負いたくないので、2つにしぼって、クジにして妻に引かせた。

……我ながら卑怯だったかな?

……明日から金曜日までは、『自己処理』禁止となった。

妻がこう言ったからだ。

「勝手に『私の独占物(もの)』を棄てたら、旅行キャンセル!」と。

……お前はそれを、どうやって把握するって、言うんだい!?

平日のお前は、育児疲れで死んでいるだろうが……。
……しかし、妻はそういうことに、非常に鋭敏なセンサーを持つ。


私の視点からだと、曜日が進むに連れ、夫の目は血走っていくようだった。
眼が充血しているわけではない。
私がそう思って見ているから?

夫は私と閨を分けた。
……大勝利を確信した。

ベビーベッド側のリクライニングで寝るようになった。

睡眠薬を処方してもらってた!
おかしくて仕方なかった。

旅行当日の土曜日の夜、

……赤ん坊を起こさないよう、妻に声を上げることを禁じた。

非日常の興奮なのか、妻はベッドを激しく軋ませ、異常な反応を示した。
彼女の長い手足がシーツをきり裂くように動き、衣擦れの音をさせていた。

感極まると私にしがみつき、私の耳元で、喉の奥から引きつったような、声にならない音をさせた。

どうなってんの?というくらいに、嫁は乱れた。
女の深淵を見た。
こんな彼女を見るのは、初めてだ。

……俺は男でよかったよ。
このときほど、そう思ったことはない。
もし、自分が女ならと思うと怖くなる。

……これほどまでに豹変させられてしまう快楽を知ったら、日々悶々として死にそうだ。

私は恥ずかしくて仕方なかった。

自分が変態ではないかと思うほどに燃えてしまった。

……夫は私の「口撃」で、早々に果ててしまった。

(……もうっ!なんなのよ!)
……私は夫の「忍耐力のなさ」に、声にならぬ声で、口をとがらせてブーイングした。

口腔から「ぬめり」が溢れて、流れ落ちている感覚があった。

……もちろん、一滴だってこぼしはしない。

口のなかのそれは、すみやかに飲み込んだ。
口元のそれは、私の指で拭って舐め尽くした。

そのまま彼に絡みついて、唇に吸い付いた。

私の方から舌を挿し込んだ。

一瞬、夫は怯んだ。

……でも、これは彼の作戦だったの?
私の吸い付き、彼にとっては誤差の範囲だったの?……。

……夫は淡々と澄ました顔で、ずっと私の隅々まで愛撫し、舌を這わせて味わい、「トントン」や「パンパン」を繰り出してきた。

音が出ないように素肌を叩かない。
タオルのうえから、最高に響くよう、力加減して私のお尻を打つの。

……私の「弱点」全部に「おもちゃ」を付け、ランダムに震わせる……。

声を出すと赤ちゃんが起きてしまう……!

「おもちゃ」の駆動音、ベッドの軋みとシーツを走る私の手足が立てる擦れる音……、そして、私と夫の荒い息……。

誤魔化しようもなく、とても大きく響いてた……。

彼、ひどい悪党……。

……私をどうしたいの?

私の口で夫が早々に果てた後、記憶がない……。

……でも、とっても気持ちよかったの♡

こんなの初めて♡♡……。

変態の悪党め……

イマニミテオレ。


翌日、棚田の遊歩道を歩きながら、夫が囁いた。

「……昨日は、日中、ずっと半分勃起状態だったんだぞ」って。

私は口を手で覆い、「いや〜!……ほんとうにエッチッ!」と返した。

私は本当はこう返したかったけど、恥ずかしくて言えなかった。


(私は昨日、日中のうちにショーツを3回交換したんだから……♡……あ、あ、ダメダメダメ……今もヤバい♡)

育休が明け、私は職場復帰した。

給湯室では同僚たちが「旦那デスノート」の話で、愚痴を言い合っている。私は周囲に合わせるため、完璧な「ダブルミーイングの嘘」を吐く。

「私の旦那も本当に悪党で、愛情不足なんです。平日は家事負担を言い訳にして、夜はベビーベッド側に逃げるし。ちゃっかり子どもを手懐けて。家事やってるから文句ないだろって、冷たい顔するんです」

同僚たちは「家事するだけマシじゃない!……いいパパの顔で子どもに懐かれるのは、ムカつくわよね!」と同情……不幸自慢をしている。
私の脳内は(平日は完璧な執事のフリをして私を極限まで甘やかすくせに、週末は……ぷぷぷぷぷ♡)と、圧倒的な優越感で満ちている。

……一方、私も職場の知人(信頼残高ゼロで妻がヒスっている男)から「お前の嫁はヒスらないのか?」と聞かれた。
私は涼しい顔で、高度な二重構造の罠を仕掛ける。

「盛大にヒスりますよ。欲求不満なんですよ」

知人は「お前んちも大変だな」と満足して去った。
……私の脳内では(あいにく俺の嫁は、『ミルク』を全部自分によこせって方の欲求不満なんだがな)と澄まし顔で……。
……!!
妻の痴態が脳裏をよぎった!
椅子から立てん!

「あと、どれくらい信頼残高を積み上げてやるか……」

ある平日の夜、二人の共同作業である「洗濯物を並んで畳む時間」(さっさと終わるからという大義名分を盾にした、平日のハック)。

夫が「俺が食べたくなったから」と剥いた林檎を齧りながら、私は不意に爆弾を落とす。

「子ども、もう一人欲しい~」

夫は冷徹なロジックで条件を詰め始める。
如何にも彼らしい。

 一、「習い事や塾はコスパが悪いから行かせない」

 ニ、「図書館に連れ込んで、知的好奇心を刺激し、自前で勉強する『自走式』にする」

 三、「家事を手伝わせて、労働力を早期に内製化する」

私は、その冷たい言葉の裏にある「我が子とトコトン向き合って知性を注ぎ込む覚悟」を見抜き、愛おしさで胸を熱くしながら条件をすべて呑んだ。

数年後。

夫の企み通り、子どもは見事な「自走式」に育ち、保育園や図書館で仕入れた知識や、さらに効率的な家事のルートを夫に提案してくるようになった。

その瞬間、普段の冷徹なポーカーフェイスをすべてかなぐり捨てて、少年のように目をキラキラさせながら「お前、頭いいなー!賢い!」と手放しで我が子をほめたたえる夫。

それを見た私は、自分が「上手に褒められない母親」だからこそ、最高のパスを夫に回せたことに満足し、少し呆れたような、世界一優しい眼差しで二人を見つめ……られていたらいいな。

そしてその日の夜。

子どもが眠りについたリビングで、私は夫の背中に抱きつき、耳元で囁く。

「誰が『コスパよく仕向ける』よ。あんなにお花畑みたいな顔して喜んじゃって……。ツンデレな愛妻家で子煩悩な善良な旦那様……。じゃ、もうそろそろ、二人目、いっちゃう?

夫の目が、緩んだ。

「……毎日毎日、成長していく我が子であろう子どもを見るのは、すごい道楽だぞ」

「……『我が子であろう子ども』って何?……」


……これで当面は「罰ゲーム」のネタには困らない。
「……こんな非礼な夫にはたっぷり『教育』が必要だわ……」

夫はガタガタと震えだした。
もう遅い!
私を冷やかすにしては、限度を超えてたわ。

教育とは「完全な対等」を分からせてやること。

夫は私を愛撫するとき、手段をまったく選ばない。

嫡夫なのに、やってることは「不倫もの」に出てくる間男みたい。

私の全身をくまなく隅々まで執拗に愛でて、味わう。

「おもちゃ」だってためらいなく使う。

コトに及ぶときはもちろん、その前の下ごしらえみたいに、私の「スイートスポット」のすべてに長時間仕込む。


だけど、私が「報復」しようとすると、わずかながら嫌がる感じがする。
彼は絶対に、私に「どの部位をどうしてくれ」と「リクエスト」しない。

今日から、それを許さない。
つべこべ言わさないんだから。

……私を「絶対に無垢な女に戻れない」ようにしておいて、自分だけは逃げようとか、あまりにも悪党ぶりがひどいわよ!……

「おもちゃ」なんかもう要らない!
あんたのパワーアップした邪法のせいで肌を重ねるたびに過去最高の快感を叩き出してしまうのよ!?
どうしてくれるの、この身体……!

昔は「安売りしたくないから」って、頑なに言葉を拒んでいたクセに……。
最近はあの最中、ずっと私の耳元で「愛してる」って囁き続ける。
ズルい、ズルいわ、そんなの反則よ!

あんたに触れられるだけで、私はワタシでいられない。
こんなに罪深いこと……絶対に許してあげないんだからね!

夫の言い訳も聴いた。
「欲しければ与えよって、実践だよ。お前はきちんと応える、良妻だよ」

「良妻」に不義の子を産んだだろ?なんて軽口、酌量の余地なく、極刑だわ!

「勝手に『私の独占物』を棄てるの禁止ね」

「お前はそれを、どうやって把握するって、言うんだい」

二人の悪党の、終わりなき完全犯罪(極上の夜)が、またここから始まる――。



夫が言った!

「……参った、もう参ったから、吸い付きを手加減してくれ……縛った手足を解いてくれ……お前、母親だぞ……」と……♡


この話は現実世界とは無関係です。実在の人物は一切登場しません。
マジレスをしないでください。