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【奧さん9】時計を裏返した夜の完全犯罪【官能】

【閲覧注意】
本作には性愛に関する露骨で濃厚な描写が含まれます。
18歳未満の方、およびこうした表現に抵抗がある方は閲覧をお控えください。
また、男女ペアの信頼関係を前提とした、ブラックジョークや毒舌も書かれています。
あらかじめご承知おきください。

この作品は思考実験であり、完全なるフィクションです。



極刑の執行状況__夫の惨状

 寝室の照明は点けっぱなしだ。
 妻から「何をされても絶対に動かないで、私の許しなく、私に触れたら駄目♡……今夜、私が女王様だから」と、きつく念を押されていた。
 逆らったらどうなるか、なんて無粋だから尋ねていない。

「黙って、私だけを見なさい。眼を逸らしたら駄目よ」

 私はベッドに腰かけて、妻を凝視せざるを得なかった。 

 ……もう本当、恥ずかしくて堪らない。
 妻はこんな気持ちだったのか?
 なんかすげえ悪いことをしてきたみたいで、自己嫌悪がひどくなった。

 寝室で妻は先に服をすべて脱ぎ捨て、見事な肢体を惜しみなくさらした。
 彼女はずっと私から視線を離さなかった。

 そして、私に正対して、雌の顔で、淫らな目つきで、嫣然と笑みを含んで、手を伸ばせば届く距離で、見せつけるように髪を結い上げた。
 大変に見応えのある、すばらしい造形と「揺れ」だった。
 生唾を呑み込まざるを得なかった。

 魂を抜かれた私を妻は、ことさらにエロく全裸に剥いていった。
 手足をひろげて、ベッドの両端に四肢を縛り付けられた。

 ……最後にマスクをつけさせられた。
 そこに……ショーツのクロッチが私の鼻孔と口にあたるよう、綺麗にたたんで入れられていた。

 息をするだけで、理性が侵食されていく。
 ……少し酸っぱくて甘い匂い。
 それだけではない臭いが混じる。
 ……これは「バイオテロ」そのものだよ。

 「ま、暴れん坊さん♡こんなに立派になって……手籠めにしてあげる」 

お前、そういうことは言わないでくれよ。

 そういう演出……私にブーメランがささっているのか。

 妻の造形の「揺れ」を網膜に焼き付けて、どれくらいの時間が経ったのだろうか。
 分からない。
 妻は室内の時計全部、裏返して文字盤を見えなくした。

 「私」は大変にけしからん有様だ。
 私は今、どうなってるんだろう。
 ベッドに仰向けにされ、両手足をひろげられた状態だ。

 妻は鮮やかに濡れて光る口紅をたっぷり使って、縛り付けた私の全身をキスマークでベタベタにしている。

 顔も、手つきも、唇も、舌も、身体の動きも……、何もかも艷やか。
 「造形」が卑猥に揺れている。
 その胸の先端はカチカチになって、尖っていた。

 お前、もうすぐ4歳になる子どもの母親だぞ……。
 どうしてこんなにエロいんだよ。

 ……すべては私のせいだ。
 妻を悦ばせれば、家庭が平和になると思って、本気で取り組んだらこれだよ!

 妻がキャラ崩壊している。
 いったいどうしたんだ!?
 お前、こっちの世界に帰っておいで。
 頼むから、帰っておいで!

 ……!
 うわ!おい、やめろ!やめろって!顔に座るな!

 マスク越しに、彼女の熱い質量が容赦なく私の鼻と口を押し潰した。
 息が、できない。

 ……ぷは!
 光が戻った!
 うわ!すげえ光景だ。

 ほんの鼻先に「彼女」があって、まったく緩みのない、生命力の漲るフォルムの臀部と太ももとが、私の顔を覆っている。

 妻のフォルムで照明は遮られているが、「彼女」はヌラヌラ光っている。

 雫の光が、何本もの縮れた「糸」を伝い、真下に動いていた。
 ……私の顔に降ってきた。ポタポタと。

 妻の左右の内股を、ヌメリを伴う液体が光りながら、伝い落ちていく。
 
 私のヘソの上あたりで熱い空気が肌を這う。
 妻が「本当、けしからん♡」と言って、「私」を指で弾いて遊んでいる。

 熱く湿ったものが、丁寧に拭うように、塗りつけるように、「私」をすみずみまで愛撫している。

 「私」が熱い湿ったものに包まれた。

 ……本当に許してくれ。
 ……正直に言うと、「私」に触れた唇に口づけするのに、抵抗感がいまだにある。
 
どうして妻は平気なんだろうか?
 ……私は妻の「彼女」と後ろの「聖域」を愛撫するとき、手段を選ばない。
 舌でも指でも、なんなら「道具」でも使う。
 愛撫した後、できる限りキスは回避している。
 でも、妻はキスを熱烈にせがむ。
 ……理解できない。私の性癖がおかしいのかな?

 ……ん、うっ!
 
 ビクビク、全身が震えるくらいの快感が、脳髄を焼いていく。
 腰が軽くなった。
 妻が嚥下しているのが、肌越しに分かった、
 手のひらで自分の口周りを拭い取り、舐めている。
 私のヘソに口をつけて吸ったり、舌を挿しこんで、一心に舐めていた。

女王様の自滅

 すごい勢いで「粘液」が口腔内を満たした。
 すぐに呑み込んだ。
 口の端からあふれたものは、全部指で拭い取り舐めた。
 夫のヘソに零したものだって、ぜんぶ吸い尽くし、舐め尽くした。

 ……夫にはおかしなクセがある。
 自分はいくらでも汚れ役をやるのに、私がやろうとすると、少し腰が引けるのだ。

 いつだったか、ピロートークで私は怖々聞いたことがある。
「臭くないの?」って。
 恥ずかしくて死にそうだったけど、聞いちゃった。

 夫は正直に答えた。

 「臭いと言えば臭い」「だけど、それが堪らなく好き」って。
 そして付け加えた。
「お前は、『臭いもの』をわざわざ嗅ぐ必要はない」

 ……バカじゃないの?
 無理でしょ。
 嫌でも臭うわよ。
 私だって、同じだよ。
「臭いけど、……大好き!」
 恥ずかしいから、まだ言えてないけど。

 私は既に何回も「彼」を口で愛撫したことがある。
 夫はとめないが、積極的にやってくれとは絶対に言わない。
 黙認みたいな感じだ。

 夫は言葉の力を信じない。
 だから、睦み合いのときですら、言葉を選ぶ。
 彼は私の身体の造形の賞賛には、まったく言葉を惜しまない。
 ただ、「愛してる」「大好き」「ずっと一緒だ」とかそういう言葉には慎重だ。

 二人目を相談し始めて、ようやく「愛してる」を連呼し始めた。
 連呼された、初めての夜。
 私は嬉しくて泣いてしまった。
 そして、また、過去最高の快楽に……♡

 いま、夫は私の「私」をただ見ていることしかできない。 

……私の気持ち、分かったでしょ?

 今、私、嬉しくて堪らない。
 本当は、全身ブルブル震えてるの。
 指も、手も、口も、「私」も。
 近くて遠かった、あなたの身体を私がすべて塗り替えてあげるんだから。

 ん!……あっ。
 胸の先っぽが夫の腹に触れた。
 気持ちイイ♡……。
 もっともっと気持ちよくなりたいから、二つの蕾を夫にたくさんいっぱいイジって、舐めて、しゃぶって欲しい。
 でも、今は駄目。

 私もあなたを悦ばせたい。
 それをできるだけ回避して、いつだって、自分の貸しが大きくなるように振る舞うあなた。
 卑怯!
 ずるい!
 ……自分だけが汚れ役になろうとする、愛の深さ、お見通しなのよ。

 「夫」は私の口の中で、すっかり「再起動した」。
 ……いいえ、私が奮いたたせ、「再起動させた」。
 すごく愛しくて、誇らしい。
 私だけの「夫」……。
 他の女になんか、眼に触れることさえ、絶対に許さないんだから……!


 私が今夜、全部、口で搾り取ってやりたいけど、やっぱり、「彼」は「私」が迎えたい。
 ……絶対に歓待したい。収めたくて堪らない。

 「彼」から口を離した。両手で支えた。
 「彼」の周りの空気を深呼吸した。熱い溜め息を吹きかけた。
 顔を前後左右縦横に動かして、すみずみまで舐めてあげた。
 口紅を厚く塗って、キスマークだらけにしてやった。
 ……私は夫に背を向けたまま、「私」に「彼」を迎えた。

 夫の腹と胸に背中を合わせて、ずっと夫の唇に吸い付いた。
 

……もどかしくなってきた。


 夫の手の拘束を解いてあげた。

 私は夫に正対して、再び「彼」を迎えた。
 夫の両手が私の脚の付け根をロックした。
 私は夫の両脚を掴んで、自分の軸を回転させた。
 自ら軸を前後に振った。
 それを繰り返していた。

 ……あ、夫の腕に力が入って、脚の付け根は固定されてしまった。
 あああ、私、夫のなすがままだわ……。

 ……でも私だって、「彼」が外れないように腰を使うわ。

 夫は「私」を「彼」突き上げてくる。下がる。また上がってくる。


 夫は私の胸の先端、対の蕾を強弱と緩急をつけていじっている。

 ……あ、あ、あぁ、ちょ、ちょっと、ちょっと、もう耐えられない。

 

♡^∞。……もう最高!

でも、夫がイッてくれない。



「あん♡あん♡あん♡」×∞。

♡^∞。

……悪い「夫」♡
ホント、憎い憎い憎い♡

あなた、はやくイッて♡

私はもう駄目になりそう。

あ、またクる!



♡^∞。



 ハァ~ハァ~ハァ……。
 私が初回の一番濃厚な「ミルク」を、飲んだからかしら。
 私の中で「彼」が荒れ狂っている。

 どうしよう。

 今夜も過去最高更新しちゃう……。

 やばいやばいやばい……。

♡^∞^∞……。

 ……ん、ん、あぅ、くく、あぁあぁ、$%&”#~ ぷつん。




「おーい、帰って来ーーい」

 
 「私」の感覚がない。

 妻がそれはそれは丁寧に、執拗に愛撫したからだ。

 熱く湿った舌で。熱い口腔の中で。

 夢中になって舐め尽くし、頬張っていた。

 そして、一度吸い尽くされているから。 

急に妻から力が抜けた。

 私は妻を横に寝かせた。急いで自分の脚の拘束を解いた。

 そして、妻を速やかに起こしにかかる。

 魚の腹を開くように、妻の身体を開き、「私」を挿して「彼女」に強く栓をしたまま、ディープにキスをした。
 「すまない」と言って、鼻を摘まんで息を止めることで起こそうとした。



 「……ぷはっ!……もうぅ、あ、あ、なぁに?…私…あっ♡」
 夫が私を覆っていた。

 ……でも、もう%6#$9(=#。

 ただただ、♡^∞^∞。

 最高とかそんな問題じゃない。

 私は彼と溶け合った。

 夫が囁いた。

 「愛してるから、無茶なキャラ変は止めてくれ」
 「そんなことしないでも、俺はお前を愛してるから」
 「だから、約束のとおり、お前の周期に合わせて、二人目の子を……」

 「私が『あなたの子』を絶対に、プレゼントするんだから!」
 「あの子だって、間違いなく『あなたの子』よ!」
 「……もう絶対に『我が子であろう子ども』とか言わないで!」
 「今度言ったら、離婚だからね!」

 私は泣いてしまった。
 拗ねて夫の胸をつねった。
 私のキスマークだらけの夫の胸に、今度は吸い付きの痕を残してやる!




「無為にして成さざるはなし(何もしないで、すべてをなす)」とは、奥さんのための言葉。
彼女には特に覚悟もこだわりもなく、夫に付き合って、その流れに乗っただけ。
でも、欲しいものを手に入れた。

「上善は水のごとし(すべてを捨てて、すべてを得る)」とは、旦那のための言葉。
彼はエゴイズムを動機として、妻に実利を先に与え約束の地を得た。


この話は現実世界とは無関係です。実在の人物は一切登場しません。
マジレスをしないでください。