【思考の設計】 資産形成とダイエットの共通点。リバウンドしないための「静かな仕組み」
資産形成の話をしていると、
しばしばこんな「挫折の体験談」を耳にします。
「投資に全力投球しすぎて、手元の生活資金が枯渇して苦しくなってしまった」
「家計の無駄を徹底的に削ぎ落としたけれど、
息苦しくて続かなかった」
「少しお金が貯まってきたからと気を緩めたら、一気に散財してしまい、何のために頑張っていたのかわからなくなった」
こうしたお話を聞いていると、
あるものにとてもよく似ていることに気がつきました。
それは「ダイエット」です。
少し立ち止まって考えてみると、
ダイエットと資産形成には、
驚くほど多くの共通点があったのです。
原理原則はまったく同じ
ダイエットと資産形成。
両者は基本的な原理原則が同じでした。
ダイエットであれば、
「摂取カロリーよりも消費カロリーを多くする」
そうすることで体重は減っていきます。
資産形成であれば、
「収入よりも支出を少なくする」
そうすることでお金は貯まっていきます。
このシンプルな差分を、
自分の中でしっかりと整理し、
コントロールすることができれば、
本質的な問題は起きません。
極端なやり方は「リバウンド」を招く
資産形成をいきなり完璧にやろうとすると、
途中で挫折してしまうことが多いですが、
これもダイエットとまったく同じです。
極端な食事制限で、最初の数週間で一気に数キロ痩せることができたとしても、
それを健康的に維持することは非常に困難です。
我慢の限界が来てドカ食いをしてしまい、
結果的にリバウンドして元の体重に戻ってしまう。
無理な節約や身の丈に合わない過度な投資による資産形成の挫折も、これと同じ構造だと言えます。
誘惑の多さも共通しています。
世の中には美味しいものが溢れており、
ダイエットをしている人からすれば、
街を歩くだけでそこら中に誘惑が落ちています。
資産形成に関しても同様です。
今はスマートフォンを少し開けば、
魅力的な商品やコンテンツが目に飛び込んできます。
わざわざ店舗へ足を運ばなくても、
ネットで簡単にポチッと買い物ができてしまう時代です。
この「手軽な誘惑」とどう付き合っていくかも、
両者に共通する大きな課題です。
無理なく続ける「仕組み」をつくる
では、これらを成功させるためにはどうするべきなのでしょうか。
それは、自分の意思の力に頼るのではなく
「きちんと仕組みを整える」ということです。
資産形成に関しては、自分の生活を圧迫しない無理のない目標を設定し、
感情に揺さぶられずに淡々と積立投資を続けること。
とにかく「気がつけば継続できている仕組み」を作ることが大切です。
ダイエットに関してもそうです。
1週間で何キロ痩せるといった急激な変化を求めるのではなく、
持続的に消費カロリーが上回る生活を続けること。
極端な断食をするのではなく、
1食だけヘルシーなものに置き換えたり、
ご飯のおかわりを1回減らしてみたりする。
日常のなかに、無理のない範囲で小さな変化を組み込んでいくことが大切です。
減らすだけでなく「増やす」設計を
さらに重要な共通点として、
「減らす」だけでなく「増やす」という選択肢を持つことです。
ダイエットにおいては、食事を減らす(摂取カロリーを減らす)ことが最初は手っ取り早く効果的です。
しかし、食事制限には限界があり、
続けていくうちに効果も薄れてきます。
そこで必要になるのが、
日常的に歩く距離を伸ばしてみるなど、
運動によって「消費カロリーを増やす」というアプローチです。
消費するエネルギーを増やすことで、
無理な我慢をせずに継続でき、
結果として身体も健康的になっていきます。
これは資産形成も同じです。
まず初めにすべきは、家計を見直し、
無駄な支出を減らすことです。
しかし、どれだけ切り詰めても支出の削減には限界があります。
そこで必要になるのが「増やす力」です。
副業に挑戦してみる、
転職やスキルアップで本業の収入を上げる、
あるいは投資によってお金自身に働いてもらう仕組みを作る。
このように「増やす」エンジンを持つことが、
長引く資産形成の道のりを走り続けるための大きな原動力になります。
自分の「体質」を知り、最適な方法を見つける
最後に、少し食べても太りにくい人、
すぐに体重が増えてしまう人など、
体質には個人差があります。
これも資産形成と同じです。
もともとの性格的に、意識せずとも家計管理がきちっとできてしまう人や、
投資の価格変動にも感情を揺さぶられず淡々と対応できる人は一定数存在します。
一方で、意識しないとついお金を使ってしまう人、
資産の増減にハラハラしてしまう人がいるのも
間違いない事実です。
ここで大切なのは、万人に共通するたった一つの正解はないと知ることです。
自分がどういうタイプ(体質)なのかを客観的に見極め、
自分に合った無理のないやり方を見つけること。
ダイエットの最適なアプローチが人それぞれ違うように、
資産形成もまた、自分だけの心地よい形を設計していく必要があります。
おわりに
今日は、ダイエットと資産形成がいかに似ているかというお話をしました。
ダイエットも、自分の身体と向き合わずに放置していると、徐々に健康状態が悪化し、気がつけば生活習慣病など取り返しのつかない事態を招く可能性があります。
資産形成も同様です。「まだ大丈夫」と目を背けていると、いざという時にお金がなくて選択肢が狭まり、身動きが取れなくなってしまうかもしれません。
どちらも、急な「やりすぎ」は禁物です。
適度に、そして心地よく。
自分の将来を静かに見据えながら、
コツコツと継続していくことが、
私たちが豊かに生きていくために必要なことだと感じています。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日もあなたが自分だけの設計図を描き始める、ささやかなきっかけになれば幸いです☺️
