【投資の設計】 年初一括投資か、積立投資か。統計の罠と、私たちにとっての最適解
「年初一括投資と積立投資、結局どちらがいいのだろう」
インデックス投資を始めると、
多くの方が一度は直面する悩みだと思います。
私も例に漏れず、
家計の状況や手元の現金とにらめっこしながら、どういう戦略を立てるべきか真剣に考えていた
時期がありました。
統計が語る「年初一括」の優位性
過去の統計を調べてみると、
一つの事実が浮かび上がります。
それは、「毎月一定額を積み立てるよりも、
年初に一括で投資したほうが、最終的な年末のリターンが大きくなることが多い」ということです。
株価は基本的に長期で右肩上がりを描きます。
毎月積立をしていると、上昇していく過程でどうしても高値をつかむことが増えてしまいます。
それならば、1月の段階で資金を市場に置いておいたほうが、上昇の恩恵を長く受けられる。
理屈としては非常に納得のいく話です。
だからこそ、私も「できるだけ余裕資金は年初に一括で投資したほうがいいのではないか」と考えました。
理論に隠された「継続できるか」という前提
しかし、よくよく考えてみたときに、
この「年初一括投資が有利」という理論には、
ある根本的な前提が隠れていることに気がついたのです。
それは、「毎年、年初に一括投資できるだけの潤沢な資金を持ち続けている」ということです。
例えば新NISAであれば、年間の投資上限は360万円です。
これを年初に一括投資して、生涯投資枠の1,800万円を最速の5年で埋め切る。
この前提があって初めて、最大限の恩恵を享受できる計算になります。
当然ですが、私にそれだけの資金を捻出し続ける余裕はありません。
新NISAが始まる前から、特定口座で何千万円も運用していたような実績もないのです。
仮に手元の現金をかき集めて1年目、2年目と年初一括投資ができたとしても、それが関の山でしょう。
ここで、さらに重要なことに気がつきました。
統計上「年初一括の方がリターンが高い」というのは、「毎年継続できるからこそ」高確率でその結果に収束するという話です。
たった1回や2回の単発で年初一括投資をしたところで、その年の相場がどう動くかなど誰にも読めません。
つまり、毎年一括で投資し続けられないのであれば、それは単なる「ギャンブル」をしているのと同じなのです。
そう考えたとき、ふと腑に落ちました。
「継続できる前提がなく、結果的にギャンブルになってしまうのであれば、年初一括のシミュレーションで悩むのは時間の無駄だ」と。
行き着いた結論は「淡々と積立、暴落に備える」
そこから、私の結論は非常にシンプルなものになりました。
毎月、淡々と積立投資をする。
もし預金に少し余裕があるなら、積立額を少し増やす。
それでもまだ余裕があったり、
ボーナスなどでまとまった資金が入ったりしたなら、
それは「相場が暴落したときのスポット買い用の資金」として持っておけばいいのです。
「年初に一括で投資しなければ」と意気込んでいると、
いざ株価が暴落したときに気が気ではなくなります。
結局のところ、精神安定上もっとも優れているのは積立投資です。
同時に、そもそも年初一括の恩恵を100%享受できるだけの資金力がないのであれば、
無理をしてまでやるべき手法ではないという結論に達しました。
最適な答えは、自分自身の現実の中にある
ネットやSNSでは、年初一括か積立かという議論がよく白熱しています。
しかし、そういった議論を現実の選択肢として持てる人たちは、
相当なお金持ちか、以前から長く投資を続けてきたごく一部の少数派なのだと思います。
大半の人は、積立投資を継続するだけで十分に
及第点を取れるはずです。
もし今、投資の勉強をしていて「年初一括と積立、どちらがいいのだろう」と悩まれている方がいれば、
まずはご自身の現在の資金状況と、今後の収入の状況を冷静に見つめ直してみてください。
最適な答えは、統計の数字の中ではなく、あなた自身の現実的な資金状況の中にあるのだと思います。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今日もあなたが自分だけの設計図を描き始める、ささやかなきっかけになれば幸いです☺️
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