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【投資の設計】 「投資を始めたのに生活が良くならない」から考える、積立投資をする目的

「NISAを始めたのに全然お金が増えないんだけど。今お金がなくなるんだったら、やっぱりやめようかな」


これは、妻が積立投資を始めた当初に口にした言葉です。


この言葉を聞いた時、私は愕然としました。
何を言っているんだ、と。

NISAの仕組みや積立投資の目的は事前に伝えていたし、その時は彼女も納得していたはずでした。


それなのに、なぜ急にこんなことを言い出すのだろうか。


以前も少し書きましたが、妻は投資を始めてから一度、積立を止めてすべてを引き出しています。


幸いその時は暴落時ではなかったため、
結果的にプラスであり、
最悪の事態は回避できましたが、


そもそも投資を始めた目的や、
新NISAという制度を根本的に理解していなかったか、当時の彼女の状況(フェーズ)に合っていなかったのだと思います。


今日はふとこの出来事を思い出したので、
私なりに考えていることを少し書いてみたいと
思います。


情報過多の世の中で起きている危険な「言葉の変換」

最近、世間でもこんな話をよく耳にするように
なりました。


「新NISAで投資を始めたのはいいけど、
全然生活が豊かにならない。むしろしんどい」

「投資をすればお金が増えると思ってたのに、
全然増えていかないじゃないか」


それを聞いて、私は純粋に疑問に思いました。
この人たちは、一体何のためにNISAを始めたのだろうか、と。


きちんと制度を理解して使っている人には
当然のことかもしれませんが、
NISAで積立投資をするということは
「今すぐにお金が増える」ということではありません。


10年、20年先、または老後の資金として
長期に運用していく。
そしてその時にお金が増えていることを
期待するものです。

データを見ても、長期投資をした場合にはほぼ間違いない確率でプラスになるということが、過去の歴史から証明されています。


しかし、先ほどのような不満を口にしている人は、どこかで「言葉の変換」が起きてしまったのではないかと思います。


「積立投資で長期運用すれば増える」という事実が、
いつの間にか「積立投資をすれば増える」に変わり、

そこに新たな言葉が足されて
「投資をすればお金が増える」、

極めつけには「投資をすれば『今すぐ』
お金が増える」という発想に、
どんどん変換されてしまったのではないでしょうか。


そうして制度をあまり理解しないまま、
「ただ、今すぐ目の前の暮らしを豊かにしたい」
と思ってNISAの積立設定を始めてしまう。


そうした人が、生活の苦しさを感じているのだと思います。


これは危険な状態だと思いました。
短期的な目線で見れば、投資というものは
ギャンブルに近いものだと思っています。


明日上がるか下がるかは誰にも読めませんし、
大きく暴落するリスクも常に孕んでいるからです。


「新NISAをすれば儲かるんでしょ」という言葉だけにとらわれて、とりあえず手を出している人も一定数いるように思えます。


投資の前提と「生活防衛資金」

たまに職場や友人と話しているとき、
投資の話題が出ることがあります。

「やっぱり自分もやったほうがいいのかなぁ?」と聞かれた時、私は「なんでやりたいと思うのか?」と問い返すようにしています。


NISAの前提は「ただ貯蓄として眠らせているお金を、少しでも世の中に出して働かせよう」というところにあります。

本来、日々の生活で使われるべきお金を削ってまで、投資に充てるようには設計されていないはずなのです。


ここで大切になってくるのが「生活防衛資金」
という考え方です。

病気や失業など万が一の事態に備えて、
最低でも半年から1年分の生活費は現金として
手元に残しておく。

この絶対に動かしてはいけないお金を確保した上で、さらに長期的に全く動かないお金があるのであれば、それを使うのが自然な流れです。


もしそこまで話ができたとしたら、
始めてやってみたらいいんじゃない。
と言えるかなと思っています。


今、本当に労力を使うべき場所はどこか

今の生活を豊かにするために無理をして投資をするのではなく、10年後、20年後を見据え、
将来のゆとりや安心のために投資という手段を
うまく活用する。


これが本来の目的です。


物価高や世界情勢が不安定な中で、日頃の生活が苦しくなっている人も多いと思います。

そういう人たちが無理やり投資をし、
余計苦しくなっていくというのは本末転倒です。


最悪の場合、本来生活に使えたはずのお金が、
相場の暴落によって消え去ってしまうかもしれません。

もし「今すぐお金が必要だ」「今すぐ生活を豊かにしたい」と望むのであれば、その資金や労力は投資に向けるべきではありません。


たとえば家計の見直しをして無駄を省くことであったり、自己投資をしてスキルを磨き、転職活動などを通じて自分自身の「稼ぐ力」を高めること。


目的に合わせて、注力する場所を変える必要があるのではないでしょうか。


今一度、自分が何のために投資をするのか。今、自分はどのようなフェーズにあるのか。


それを静かに考えてみた方がいいように思うのです。


ちなみに、冒頭でお話しした妻ですが、
現在は家計にも余裕が出てきたことで再び投資を始めています。


「今度こそ制度を理解して、長期投資としてやっていく」と、今回は自分の目的としっかりとすり合わせができているようです。


目的と手段を履き違えないこと。

それは投資に限らず、私たちが生活を設計していく上で、常に心に留めておきたい大切なことだと感じています。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今日もあなたが自分だけの設計図を描き始める、ささやかなきっかけになれば幸いです☺️

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