疲れたリーダーの、星でありたい。#35
― 島村拓史とは何者か・第7回〈最終回〉―
#29から始まったこのシリーズが、今日で最終回になる。
左利きとして生まれたこと。
建築と経営の16年。
廃業という負け。
どん底から、静かに戻ってきたこと。
空間戦略プロデューサーという仕事。
教育移住という選択。
7回にわたって、自分の原点を書いてきた。
今日は、その先の話を書こうと思う。
これからやりたいこと。
次の10年のビジョン。
そして、このシリーズを読んでくれた方への、最後のメッセージを。
Kindle出版という、次の一歩。
まず、一番近いところにある目標から話したい。
Kindleの出版を実現させたいと思っている。
空間のプロであるはずの僕が、空間で失敗した。
縁起物を置いた。
断捨離もした。
きれいに整えようとした。
それでも、何も変わらなかった。
判断は戻らなかった。
会社は、傾いていった。
そのどん底の中で、初めて気づいた。
きれいにすることと。
設計することは、まったく違う。
空間は、見た目のために整えるものではない。
経営者の判断力を取り戻すために、設計するものだ。
この体験を、一冊の本にしたいと思っている。
仕事場に入るだけで、なぜか疲れる人。
決めなければならないことが多すぎて、頭の中が濁っている人。
片づけても。
整えても。
何かが変わらないと感じている人。
そんな疲れ果てた経営者やリーダーの手元に、届いてほしい。
「あなたが弱いわけではない」
「空間の見方を、少し変えればいいのかもしれない」
そう伝えられる本にしたい。
講演やセミナーで、直接寄り添いたい。
本を書いた先の、講演やセミナーの場をやっている。
疲れ果てた企業のリーダーたちに、直接会って話したい。
経営者の孤独は、外からは分かりにくい。
社員の前では、強くあらなければならない。
家族にも、不安をすべて話せるわけではない。
取引先の前では、弱さを見せられない。
だから、多くの経営者は、一人で重さを抱える。
口座残高を見ながら眠れない夜。
決めなければならないのに、決めきれない朝。
誰にも言えない不安を抱えたまま、いつもの顔で会社へ向かう日。
僕も、そうだった。
だからこそ、伴走者でありたいと思っている。
答えを押しつける人ではなく。
一緒に考える人。
その人が、自分の判断軸に戻るまで、隣を歩く人。
暗い夜道を照らす、小さな灯火のような存在でありたい。
目標は、年商100億円。
少し大きな目標の話をする。
T2 Products, inc.として、年商100億円を目指している。
聞いた人は、少し驚くかもしれない。
「えっ?」
そう思う人もいると思う。
でも、この数字には理由がある。
人は、今の延長線上にある目標しか持たないと、
今の延長線上でしか考えなくなる。
売上を2倍にする。
3倍にする。
それも大切だ。
でも、桁を変える目標を置くと、考え方そのものが変わる。
1億の次に10億。
10億の次に100億。
今のやり方では届かない数字を前にすると、
「どうすれば実現できるか」
を本気で考え始める。
今までの常識では、届かない。
今までの人脈だけでも、届かない。
今までの発想だけでも、届かない。
だからこそ、違う発想が生まれる。
突拍子もないアイデアが生まれる。
今まで出会わなかった人と、出会う。
今まで見えていなかった景色が見え始める。
Be Different, Be Good.
違うことを恐れない。
でも、違うだけで終わらない。
ちゃんと、良くする。
常識の外に、本当の突き抜けがある。
100億という数字は、夢物語ではない。
本気で未来を変えるための、起爆剤だ。
その人らしい未来のために。
でも、本当にやりたいことの本質は、数字ではない。
疲れ果てたリーダーたちの、星でありたい。
星は、道に迷った時に方向を教えてくれる。
昔の船乗りたちは、星を見て自分の位置を確かめた。
今の時代、経営者やリーダーは、情報に囲まれている。
選択肢も多い。
学びも多い。
正しそうな情報も、多すぎる。
だからこそ、かえって迷う。
何を信じればいいのか。
何をやめればいいのか。
このまま進んでいいのか。
そんな時に、ふと空を見上げて、
「ああ、あそこに戻ればいい」
そう思える存在があるだけで、人は少し進める。
空間を設計することも。
経営をコンサルティングすることも。
講演で話すことも。
Kindleを書くことも。
このnoteを書くことも。
Stand.fmで話すことも。
全部、その一つの形だと思っている。
誰かが、自分の軸に戻るための目印になる。
その人らしい未来を築くための、小さな光になる。
僕は、そんな仕事をしていきたい。
7回の物語は、すべてつながっている。
左利きとして生まれたことで、「当たり前」を疑う目が育った。
その目が、空間を見る目になった。
建築と経営の16年で、現場の現実を身体で覚えた。
廃業という経験が、「設計する」ということの本当の意味を教えてくれた。
どん底で気づいた「戦略的領域」という概念が、今の仕事の核になった。
教育移住という選択は、「当たり前を疑う目」を子どもたちにも渡したいという願いから生まれた。
全部、つながっている。
点と点が、振り返った時にようやく見えてくる線がある。
あの時の失敗が、今の仕事をつくった。
あの時の廃業が、今の哲学をつくった。
あの時のどん底が、今の視点をつくった。
あなたは、まだ終わっていない。
失敗した人間にしか、書けない地図がある。
僕は今、その地図を持って仕事をしている。
二代目経営者が、本音を話せる場をつくる。
ここで、一つお知らせをさせてほしい。
このシリーズをきっかけに、
「二代目経営研究会」という場をつくろうと思っている。
二代目経営者には、二代目にしか分からない孤独がある。
創業者への遠慮。
社員との距離。
先代と比べられる重さ。
承継した瞬間から始まる責任。
自分で選んだはずなのに、自分のものになりきらない会社。
誰かに相談したくても、相談できない。
弱さを見せたくない。
プライドもある。
僕自身、そうだった。
誰にも言えなかった。
でも、話せる場があれば、変わることがある。
答えが出なくてもいい。
愚痴でもいい。
悔しさでもいい。
「承継してから、一番しんどかったこと」
そんな話を、安心して言える場をつくりたい。
まずは小さく始める。
3人から6人くらい。
品川か東京駅近くの個室で。
飲みながら、本音を話す。
参加費は、飲食代の実費だけ。
肩書きも。
売上も。
立派な成功談も、いらない。
ただ、本音を話す。
そして、誰かの本音を聞く。
二代目経営者が、一人で抱え込まないための場所をつくりたい。
第1回のテーマは、
「承継してから、一番しんどかったこと」
詳細は、改めてお知らせする。
二代目経営者の方には、少しだけ気に留めておいてほしい。
このシリーズを読んでくれた方の中にも、
今まさに追い詰められている人がいるかもしれない。
誰にも言えない重さを抱えている人がいるかもしれない。
あなたには、自分の判断軸が戻ってくる場所があるだろうか。
それは、物理的な場所でなくてもいい。
家族にも言えない本音を、言い合える仲間。
頭の中のノイズが静まり、自分が静かに戻れる景色。
そういうものが、あなたの中にあるだろうか。
僕はこれからも、そういう場所や仲間や景色を、一人でも多くの人が持てるように、伴走し続けたい。
その人らしい未来を築いていくために。
迷った夜の、星でありたい。
「空間は、いつも語りかけている。
あなたが大切にしたい未来を、静かに、確かに。」
―― 島村拓史
「島村拓史とは何者か」シリーズ。
7回にわたって、読んでくださった皆さん。
本当に、ありがとうございました。
次回からはまた、新しいテーマでお会いしましょう。
そして、今日の話が少しでも刺さった二代目経営者の方は。
次のお知らせを、待っていてほしい。
