「自分は何者なのか」エリクソンが語る青年期の発達課題【青年期シリーズ②】#05
こんにちは。
ADHDの夫と、ADHDと双極性障害を併発した息子を支えて25年
2児の母(๑˃̵ᴗ˂̵) はれこ と申します。
今日も笑顔でいられる様、noteを書きます!
前回のnoteの続編を書きます。
今この青年期にフォーカスした内容は、息子の最大のテーマなので、もっとしっかり考えたい私です。なので、3部に分けたいと思います!
前回の内容⇩
発達障害のある子どもたちを取り巻く環境は、この20年ほどで大きく変わり、高校や大学に進学してから急につまずく若者が少なくない事は前回のnoteにも書きました。
私の息子も高校生で双極性障害を発症し
休みながら学校に通えてはおりますが
進級できるか分からない、そんな状況です。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
今回はエリクソンの発達理論から考える青年期の生きづらさを考えたいと思います。
心理学者のエリク・エリクソンは、人の人生を8つの発達段階に分け、それぞれの時期に取り組むべき課題があると考えました。
下の表は青年期(5段階)までを抜粋してます。
それぞれの年代でどの様なプラスとマイナスを感じやすいか、またプラスがマイナスを上回ったときにどの様なものを獲得するかの一覧表です。

青年期の中心的な課題は「アイデンティティ(自己同一性)の確立」です。
自分は何者なのか。
何を大切にして生きていきたいのか。
将来どのような人生を送りたいのか。
こうした問いに向き合う時期が青年期です。
「アイデンティティの確立」ができると、自分の価値観を信じて応えようとする忠誠心が芽生えます。
しかし、青年期に自分が何者か確立できないと、「役割拡散」という状態になり、社会で活躍することが難しくなる可能性があります。
小学校や中学校までは、ある程度決められたレールの上を進むことができます。
しかし高校後半から大学にかけては、自分で選択し、自分で管理することが求められるようになります。
勉強の計画を立てること。
課題の締め切りを守ること。
生活リズムを整えること。
進路を考えること。
これらを自分自身で担う場面が一気に増えていきます。
そのとき、発達障害の特性が新しい形で表面化することがあります。
学力は十分にあります。
知的能力も高いかもしれません。
それでも、
・課題の管理が難しい
・生活リズムが崩れやすい
・人間関係で疲れやすい
・将来の見通しを立てることが苦手
といった困難を抱えることがあります。
つまり、問題は「勉強ができるかどうか」ではなく、
「自分自身の生活や人生をどのように運営していくか」
へと変化していくのです。
アイデンティティとは、単なる自己紹介ではありません。
「自分はこういう人間だ」
という感覚です。
そして、その感覚は成功体験だけで作られるものではありません。
失敗した経験。
傷ついた経験。
人と違うと感じた経験。
そうしたものも含めて、「それでも自分は自分だ」と思えることがアイデンティティの土台になります。
エリクソンの理論から見ると、現代の発達障害のある若者たちは、小学校時代の困難を乗り越えたあとも、青年期ならではの課題に向き合うことになります。
そして、発達障害のある若者は、その土台が揺らぎやすいことがあります。
だからこそ、支援のあり方も変わっていく必要があります。
学習支援だけでは十分ではありません。
自己理解を深める支援。
生活管理を身につける支援。
進路選択を一緒に考える支援。
失敗してもやり直せる環境づくり。
そうした支援がますます重要になっています。
私たちはつい、「学校に通えるようになること」や「良い成績を取ること」を目標にしてしまいがちです。
しかし本当に大切なのは、その先にあります。
青年が自分らしい生き方を見つけ、自分の人生を歩んでいけることです。
エリクソンの発達理論は、青年期の生きづらさを単なる怠けや甘えとして捉えるのではなく、「人生の大切な課題に向き合っている過程」として理解する視点を与えてくれます。
現代は、小学校で苦しむ時代から、大学でつまずく時代へと変化しているのかもしれません。
だからこそ私たち大人には、子どもたちが自分らしいアイデンティティを育んでいけるよう、長い目で支えていく姿勢が求められているのではないでしょうか。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
次回の3部目は自立に向けて必要な支援について話したいと思います。
お時間がありましたら読んで頂けたらうれしいです。⇩
