【HUNTER×HUNTER】ジャイロについて、作中で分かっていることは驚くほど少ない
ジャイロは、HUNTER×HUNTERを読んだ人の話によく出てくる名前です。ただ、**実際に作中で描かれた分量を数えると、かなり少ない。**わたしは「そのうち大きく関わってくる人」くらいの認識で読み進めて、あとから読み返して「これだけしか描かれていないのか」と驚いたほうです。
この記事では、**作中で描かれたことと、読者の推測として広まっていることを分けて並べます。**ジャイロは特に、その2つが混ざったまま語られやすい人物だと思っています。
この記事でわかること
ジャイロが作中でどういう人物として描かれているか
ジャイロが作ったNGLという国の仕組み
キメラアント編のあと、消息について何が描かれ、何が描かれていないか
なぜ「今後の鍵」と言われるのか(そして、それがどこまで作中の話なのか)
結論:「NGLという国を作った人物」として描かれ、その後は明示されていません
⚠ ここから、キメラアント編の入り口にあたる展開に触れます。未読の方はご注意ください。
ジャイロは、NGL(ネオ・グリーン・ライフ)という国の創設者として描かれます。文明の機器を持ち込ませない自然回帰の思想を掲げた国ですが、その実態は麻薬の生産と輸出で、ジャイロはその頂点にいる人物です。
物語の中で、ジャイロが誰かと直接やり合う場面や、長く語る場面はほとんどありません。描かれるのは「国の成り立ち」と「本人の過去」で、本人の行動そのものは驚くほど少ない。
そして、キメラアントがNGLを飲み込んだあと、**ジャイロがどうなったのかは、作中ではっきりとは描かれていません。**この「描かれていない」状態が、そのまま今の注目につながっています。順に見ます。
NGLはどういう国として描かれているか
ジャイロを理解するには、先に国のほうを見たほうが早いです。NGLの設計そのものが、ジャイロという人物の説明になっているからです。
表向きは「文明を捨てた国」
NGLは、電気製品をはじめとする文明の機器を持ち込ませない国として紹介されます。自然と共に生きる思想を掲げていて、外から入るには厳しい制限がかかる。外部の人間がふらっと入って見て回れる場所ではない、という形で描かれます。
実態は麻薬の生産と輸出
ところが、その内側で行われているのは麻薬の生産です。掲げている思想と、実際に国を支えている産業がまったく噛み合っていない。作中では、この二重構造がはっきり描かれます。
思想は外向けの看板で、中身は収益事業。ここが、ジャイロという人物の描かれ方の核だと思います。理想を語る人ではなく、理想を道具として使える人として置かれている。
「外から見えない」構造がもたらしたもの
そして、この閉じた構造が物語を動かします。**キメラアントの女王が流れ着いたのがNGLだった。**外部と隔絶しているせいで、内側で何が起きているかが外に伝わらない。被害の発覚が遅れ、対応も遅れます。
ジャイロが自分の都合で作った「外から見えない国」が、そのまま人類側の初動を遅らせた——という構図です。ジャイロ本人が何かをしたわけではないのに、国の設計だけで物語に効いている。この描かれ方は、なかなか他に例がないと思います。
ジャイロ本人はどう描かれているか
過去が回想として描かれる
ジャイロについては、**育った環境が回想として描かれます。**穏やかとはほど遠い、暴力と貧しさの中の過去です。
ここで作中がやっているのは、「なぜこの人物がこういう国を作ったのか」の説明だと思います。人格の善悪を評価する形では描かれません。環境と結果が並べて置かれるだけで、判断は読者に預けられている。
直接の出番はごく少ない
その一方で、ジャイロが物語の表舞台で動く場面はほとんどありません。名前と存在感の大きさに対して、コマ数が極端に少ない人物です。
わたしはここが、ジャイロが語られ続ける理由そのものだと思っています。描かれていない部分が広いから、いくらでも語れてしまう。
キメラアント編のあと
NGLはキメラアントに飲み込まれます。国としての機能は失われ、そこにいた人々も無事では済みません。
**ではジャイロはどうなったのか。**ここについて、**わたしは作中で断定できる描写を特定できていません。**死亡がはっきり描かれた場面も確認できていませんし、その後の居場所が明示された場面も特定できていません。「消息が描かれないまま話が先へ進む」というのが、わたしが読んだ範囲での状態です。
「今後の鍵」と言われることについて
ジャイロを調べると、その後の展開に関わってくる人物として語られているのをよく見かけます。暗黒大陸に関わる話と結びつけて説明しているページもあります。
ただ、**わたしはその根拠にあたる作中の場面を特定できていません。**なので、この記事では断定しません。同じことを書いているページを見かけたら、それが作中のどの場面を指しているのかを確かめたほうがいいと思います。ジャイロは、確認しないまま話が広がりやすい人物の代表格です。
そのうえで、なぜこれほど期待されるのかは分かる気がします。理由は3つあると思っています。
**物語の設定として重いのに、本人がほとんど動いていない。**使われていない駒に見える
**消息が描かれないまま編が終わった。**退場が描かれていない人物は、読者の中で生き続ける
国を一つ作れる人物という規模感が、その後に広がる話の大きさと釣り合って見える
これらは全部、作中の「描かれていない部分」から生まれた期待です。事実ではありません。それでもこれだけ語られるのは、作品の作り方が上手いということなんだと思います。
確定していること/していないこと
作中で描かれているのは、このあたりです。
NGLという国の創設者であること
NGLが自然回帰を掲げながら、実態は麻薬の生産・輸出で成り立っていたこと
NGLが外部と隔絶した構造で、内側の異変が外に伝わりにくかったこと
ジャイロ自身の過去が、劣悪な環境として回想で描かれていること
キメラアントの女王が流れ着いたのがNGLだったこと
一方、次のあたりは作中で断定されていません(少なくとも、わたしは確認できていません)。
キメラアント編のあとの消息・生死
現在どこにいるか
念能力を持つのかどうか、その内容
今後の展開にどう関わるのか
ジャイロについて書かれている文章の多くは、この空いた部分を埋める形で書かれています。読むぶんには面白いのですが、事実として引用するとズレます。
まだ次に何を読むか決めていないなら、スワイプで漫画を探せるサイトに表紙とあらすじを流してあります。「探すのが面倒」を自分でどうにかしたくて作ったものです。
よくある質問
Q. ジャイロは死にましたか?
A. 死亡がはっきり描かれた場面を、わたしは確認できていません。同時に、その後の居場所が明示された場面も確認できていません。作中では消息が描かれないまま先へ進みます。
Q. ジャイロは暗黒大陸に行ったのですか?
A. そう説明しているページはありますが、根拠にあたる作中の場面をわたしは特定できていません。この記事では断定しません。
Q. NGLはどんな国でしたか?
A. 文明の機器を持ち込ませない自然回帰の思想を掲げた国です。ただし実態は麻薬の生産・輸出で成り立っていました。
Q. ジャイロは念能力者ですか?
A. 作中で念能力が描かれた場面を確認できていません。強さについても比較できる描写がありません。
Q. なぜこんなに注目されているのですか?
A. 設定の重さに対して描かれた分量が少なく、消息も描かれないまま編が終わったためだと思います。期待の大部分は、作中の空白から生まれたものです。
まとめ
ジャイロはNGLという国の創設者として描かれた人物
NGLは自然回帰を掲げながら、実態は麻薬の生産と輸出で成り立っていた
その閉じた構造が、キメラアントの発覚を遅らせる形で物語に効いている
その後の消息は作中で明示されていない。「今後の鍵」という話は、作中の空白から生まれた推測
ジャイロについて確定しているのは、ここまでに並べたことだけです。続きが描かれたら、この記事は書き直します。
何巻まで出ているか・完結しているかは、HUNTER×HUNTERは39巻まで。完結はしていません のほうに整理してあります。読み終えて次を探しているなら、表紙を流し見して選べるサイトも置いておきます。
