マレーシアに旅行して、教育移住に幻滅した話
GWに4歳の娘を連れて、1週間ほどマレーシアのクアラルンプールに行ってきました。
マレーシアを旅先に選んだ理由はいくつかあったものの、一番の理由は、最近話題の「教育移住」。英語教育に熱心な家庭であれば、よく目にする内容だし、少しは興味がある内容だと思います。
マレーシアは英語が公用語で、物価も学費も安くインターに通わせることができるという評判。夫も私も海外経験はそこそこあるものの、マレーシアには行ったことが無かったので、この機会に行ってみようと思い立ち、行ってきました。
実際に行った感想は、
我が家にはマレーシアは合わない。ここに教育移住なんて考えられない。
でした。
インスタなどのSNSで流れてくるマレーシア移住のキラキラした内容を見ても、全然羨ましく思わなくなりました。
以下、我が家が感じたクアラルンプールを書いていきたいと思います。もちろん、他のご家庭にとっては気にならないこともあるでしょうし、我が家が経験していないこの町の良い所もあると思います。あくまで一所感として読んでいただけると幸いです。
前書き
我が家が滞在したのはクアラルンプールのど真ん中。KLCC界隈です。ツインタワーがある都心中の都心で、ホテルがいくつも立ち並んでいる場所。東京で言うところの、都庁がある西新宿界隈のような印象の街並みでした。要は個人商店が並んでいるわけでもなく、隣もその隣もホテルの建物という感じで、現地の人の生活が見えづらい環境でした。ただ、ツインタワーやSuria、パビリオンという大きいショッピングモールがすぐ近くにあり、利便性は良かったです。
空港からホテルについて、初めの感想は
マレーシアは思ったよりも全然街が綺麗。ただ、高層ビルにあまり明かりがついておらず、活気や明るさはあまり感じられない。
車窓から見る建物はどれも立派だし、道もそこまで汚れていない。虫も想像したより全然いない。行ったことのある他の東南アジアの国々(タイ、ベトナム)よりも断然清潔でした。そういう意味では、日本人には暮らしやすいのかもしれません。
さて、着いた日は夜だったので、翌日以降観光に出かけたのですが、そこでいくつか我が家にとって致命的な点にいくつか気が付きました。
①紙が置いていないトイレがザラにある
ホテルやショッピングモールのトイレではさすがにトイレットペーパーが置いてありました。ですが、観光地や地元のレストランのトイレに行くと、紙が置いていないケースが往々にしてありました。なぜかというと、イスラム文化圏のため、多くのマレーシア人は紙ではなく水で洗うから。トイレの隣についているハンドシャワーで便器も水で綺麗にするのが彼ら流。そのため、トイレの便器や床は水浸しが普通。
長期滞在するにあたって、地味にストレスなのがトイレ問題。どこかに出かけるたびに水浸しのトイレと紙の有無を考えないといけないのは、個人的には辛い。これだけでも私は移住は嫌だと思ってしまいます。
さらに、トイレに付随して言うと、バスタブがある家も少ないようです。マレーシアではシャワーだけがメインでバスタブに浸かる文化は無いよう。外国人向けの物件ではバスタブもあるかもしれませんが、外資系ホテルの部屋でさえ普通の部屋にはバスタブがありませんでした。日本人としてはバスタブは欲しいと思ってしまいます。
②物価は安くない
2026年5月現在のレートでは、1リンギッド=約40円でした。ショッピングモールに入っているレストランやスーパーでの物価ではありますが、正直日本と変わらない。むしろ日本のものを揃えようとすると、日本からの輸入品になるのでむしろ高くつく。
KLCC界隈だけかもしれませんが、日本の飲食店や企業は沢山目につきましたし、マレーシア資本の日本料理屋もあって、マレーシアに日本文化はある程度浸透しているように思いました。そのため、日本と同じ生活をすることは可能だと思います。ただ、それだったら日本に住んでいるので良くない?
③マレーシアの食文化が我が家に合わない
マレー料理はナシレマに代表されるように、基本辛い。大人でも結構辛いと感じるので、子どもは尚更だめ。また、うちの子は偏食気味なのもあり、海老や海鮮は好んで食べません。マレー料理は結構海老が入っているものが多く、これは我が家特有の理由になってしまいますが、外食の幅が非常に狭まってしまいました。
更に、マレーシアでは豚肉を食べない人も多いので、外食に豚肉のお店が少ないのも辛い。Suriaに日本風カツのお店があったので喜んで入ったのに、メニューに豚カツが無かった時の衝撃は忘れませんw(牛かつとチキンカツがありました。)豚肉好きの我が家には美味しい豚カツが食べられないのは辛い。
④マレーシア人の英語の訛りが強い
巷で言われているとおり、英語はみんな流暢に話します。ただ、訛りが結構強く、正直聞き取りづらい。教育移住を考えた時に、この訛りの強い英語を子どもに身に付けて欲しいかと言われると、正直そうは思わない。インターではブリティッシュの綺麗な英語を教わるようですが、周りのローカルの子供が訛りのある英語を話していたら、その影響は多少なりとも受けそうな気がします。(関西圏で学校で標準語で教えていても関西弁になるのと同じ)
しかも、マレーシアの日本人学校にでも行かない限り、日本語が衰えることは必至。日本語を犠牲にしてでもクアラルンプールのインターに行かせる意味があるのか、少し疑問に思いました。
⑤街が整いすぎていて(我が家的に)面白くない
タイやベトナムと比べて、道も建物も綺麗で整っています。一方で、それらの国と比べると、活気が無いように思いました。私は結構東南アジアの混沌としていて雑多な感じが好きなのですが、クアラルンプールにはそれが無い。また、多文化共生の国ではありますが、あまり混ざっている感じもしませんでした。強いていうと、中華圏が強いように感じたかな。1週間滞在して、もう十分と思いました。あくまでも好みの問題ですが、バンコクやハノイの方が個人的には面白い街だと思いました。Grabもハノイはすぐ来るのに、KLでは10分以上待たされることもザラで不便だなぁと感じました。
⑥1日のうちどこかのタイミングで必ず雨が降る気候
滞在中、1日中晴れていたのは1日だけでした。ほぼほぼ昼過ぎぐらいから雨が2時間ほど降るので、計画が立てづらい。また、よく雨降るからか分かりませんが、移動は基本的に車のようで、歩道はあまり整備されていませんでした。
もしクアラルンプールに教育移住したら、家から目的地まで車で移動し、子どもが家に帰ってきてからも雨が降るから外では遊ばせられず、アパートメントについているプールで遊ばせる、というあまり外に出ることのない生活になりそう。
また、子ども向けの屋内遊び場もあるにはあるものの、ハノイの方がもっと沢山あって安かったです。
⑦人の良さはあまり感じず
東南アジアの人たちに対しては、人が良い、愛想が良いというイメージを持っていました。ですが、クアラルンプールという都会のせいかは分かりませんが、これまでに滞在したどの国よりも無愛想のように感じました。夫がボソッと、「みんな無愛想だね」とつぶやいたのが忘れられませんw
子連れで歩いていると、日本でも海外でも結構声をかけられることが多いのですが、ここではあまりありません。また、お店の人の受け答えもあまり笑顔がなくぶっきらぼう。Suriaのスシローに入った時の、現地店員さんの教育された笑顔と声に日本の接客の良さを改めて感じました。よく言われる人の良さは全然感じませんでした。
結論
というわけで、駐在でマレーシアに来るという家庭であれば日本と同水準の生活を送れるという点で良い国なんだと思いますが、自分から進んでマレーシアに教育移住することは無いというのが我が家の結論でした。教育移住を考えている方に参考になれば幸いです。
