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50代のおじさんが、なぜ=LOVEにハマったのか——正直に書きます

プロローグ

正直に書く。

50代のITコンサルタントが、アイドルグループにハマっている。しかも熱量がすごい。

書簡シリーズを書き、マネジメント論を書き、国立競技場のライブチケットを手配した。NOTEのプロフィールには「指原莉乃×PM論」という文字が並んでいる。

自分でも、最初は「なぜだろう」と思っていた。でも最近ようやく言語化できてきた。

この記事は、その「なぜ」を正直に書くものだ。

50代でアイドルにハマることを恥ずかしいとは思っていない。でも「なんか変なおじさん」だと思われているかもしれない——そういう自意識はある。だから正直に書く。言語化することで、同じような「オトナめファン」への共感メッセージになれば嬉しい。

第1章|きっかけは「仕事」だった

最初の出会い

きっかけは仕事だった。

あるプロジェクトで、チームビルディングの事例を調べていたとき、指原莉乃さんがHKT48でやっていたことが話題になっていた。「アイドルグループのマネジメント」という切り口で、経営誌やビジネス系の記事がいくつか出ていた。

「面白い切り口だな」と思いながら、記事を読んでいた。

その流れで「指原莉乃がプロデュースしたグループ」として=LOVEの名前を知った。2017年デビュー。声優アイドル。——「ふーん」という程度だった。

YouTubeで曲を検索した。最初に出てきたのが「Want you! Want you!」だった。

手が止まった。

「なんだこれ」

最初の感想は「完成度が高い」だった。曲の構成、パフォーマンスの統一感、表情の作り方——アイドルの楽曲として見たとき、明らかに「設計されている」と感じた。

コンサルタントの職業病で「なぜこれは完成度が高いのか」を分析し始めた。これが最初の出会いだ。

第2章|「ITコンサルなのになぜ?」の自己分析

自分への問いかけ

ハマり始めた頃、自分に問いかけた。

「なぜ私は=LOVEを繰り返し見ているのか」

ITコンサルタントという職業は、論理的・分析的な仕事だ。感情より数字。直感より根拠。そういう世界で20年生きてきた人間が、なぜアイドルグループに時間を使っているのか。

分析した結果、3つの理由が出てきた。

理由①:「プロジェクト」として見ているから

PMとして=LOVEを見ると、非常に興味深い組織だ。

プロデューサー(指原莉乃)がいる。メンバー10人がいる。ファンというステークホルダーがいる。レコード会社・運営という組織がある。そしてデビューから国立競技場という「プロジェクトの完成」に向かっている。

「どうやってここまで来たのか」「なぜ崩れなかったのか」「どういう意思決定をしてきたのか」——これを追うことが、純粋に面白かった。

理由②:「本物のパフォーマンス」に飢えていたから

コンサルタントの仕事は「言葉と資料」が主な武器だ。毎日、言葉と数字と論理の世界にいる。

でも人間の本能として「言葉じゃない何か」に触れたいという欲求がある。歌・ダンス・表情・空気——これらは論理で説明できないが、確かに「何か」を伝えてくる。

=LOVEのパフォーマンスは、その「何か」を持っていた。言葉では分析できないが、「本物だ」と感じさせる何かが。

理由③:「成長の物語」が見たかったから

20年のコンサルキャリアで気づいたことがある。人間は「成長の物語」に最も感動する。

=LOVEは9年間の「成長の物語」がある。デビュー当初の初々しさから、今の圧倒的なパフォーマンスまで。その成長の過程が記録されている。

これは長期プロジェクトの「フェーズ管理」を見ているような感覚だ。どのタイミングで何が変わったか。誰がどう成長したか——これを追うことが、PMとして純粋に興味深かった。

第3章|アイドルに偏見を持っていた頃の話

正直に言う

正直に言う。

40代までの私は「アイドルは子供のもの」という偏見を持っていた。

「大人がアイドルにお金を使うのは大人気ない」「アイドルを好きと言える歳じゃない」——こういう「自意識」があった。

今から思えば、この偏見は「自分が知らないものへの防衛反応」だった。知らないから怖い。知らないから「子供っぽい」と距離を取ることで、自分を守っていた。

コンサルタントとして「知らないことを知ったかぶりしない」という姿勢を大切にしてきたはずなのに、エンターテインメントに関しては見事に「偏見まみれ」だった。

偏見が崩れた瞬間

偏見が崩れたのは「ライブ映像」を初めてちゃんと見たときだ。

「Want you! Want you!」から始まり、「=LOVE」「あの子コンプレックス」「劇薬中毒」——曲を追っていくうちに「これはただのアイドルじゃない」という感覚が来た。

特に「手遅れcaution」の野口衣織さんのパフォーマンスを見たとき、完全に偏見が崩れた。

「これはアートだ」と思った。歌もダンスも表情も、全てが一体になって「何か」を伝えている。子供向けでも大人向けでもない。ただ「本物」だ。

偏見は知らないことから生まれる。知ったとき、偏見は消える。

第4章|見るほど深みに気づいた事実

「設計されている」という発見

最初は「完成度が高い」という印象だった。でも見続けるうちに「設計されている」という確信に変わった。

曲の構成が設計されている。

「あの子コンプレックス」のサビの展開。「劇薬中毒」の中毒性のある繰り返し。「超特急逃走中」のスピード感——どの曲も「どこで感情が上がるか」が精密に設計されている。

これはPMとして「プロジェクトの設計」と同じだ。どのタイミングで何を出すか。どこで期待を作り、どこで解放するか——感情の設計図が見えた。

メンバーの役割が設計されている。

10人のメンバーそれぞれに役割がある。歌で引っ張る人・ビジュアルで世界観を作る人・場の空気を安定させる人・エネルギーで会場を動かす人——このチームの設計が、グループの強さの源だと気づいた。

PMとして「誰も欠けてはいけないチームの設計」を追求してきた。=LOVEはその理想形を体現していた。

成長の軌跡が設計されている。

9年間のデビュー曲から現在まで、グループの成長が「意図的に設計されている」という感覚がある。どの時期に誰がセンターを担うか。どのタイミングで新しい挑戦をするか——これは偶然ではなく、プロデューサーの哲学から生まれた設計だ。

第5章|ライブに初めて行った日のこと

最初のライブ

初めて生のライブを観に行った日のことは、今でも鮮明に覚えている。

会場に入る前、少し緊張していた。「50代のおじさんが一人で来ている」という状況への自意識だ。周囲を見ると、老若男女が混在していた。学生もいれば、明らかに私より年上の方もいた。少し安心した。

開演前のざわめきの中、照明が落ちた瞬間——会場の空気が変わった。

最初の音が流れた瞬間、全ての「考え」が頭から消えた。

仕事のことも、自意識も、「なぜここにいるのか」という問いも、全部消えた。ただそこに「今」があった。

これが初めての体験だった。

コンサルタントとして仕事をしていると、常に「次のこと」を考えている。次の会議・次のプレゼン・次のプロジェクト——頭の中が常に「未来」に向いている。

でもライブの2時間は、完全に「今」だった。

「現在にいること」がこれほど心地よいとは思っていなかった。

ライブで気づいたこと

ライブが終わった後、駅に向かいながら考えた。

「なぜこんなに満たされた気持ちになっているのか」

分析した。

「本物の熱量」に触れることの希少さ。

コンサルタントの仕事では、多くの場合「計算された言葉」が飛び交う。プレゼンは計算されている。交渉は計算されている。報告は計算されている。

でもライブで見た10人の表情は、計算ではなかった。「今この瞬間に全力を出している」という本物の熱量が、客席まで伝わってきた。

「計算なしの本物」に触れることが、日常から切り離された体験を作っていた。

「一緒に楽しむ人がいる」という体験。

コンサルタントの仕事は、多くの場合「孤独な知的作業」だ。最終的には自分一人で考え、判断し、責任を取る。

でもライブ会場では、何千人もの人間が「同じ瞬間を共有している」。隣の人も、前の人も、後ろの人も——今この瞬間、同じものを見て、同じように感動している。

この「共有の体験」が、想像以上に人間的な何かを満たしてくれた。

第6章|PM視点で見た=LOVEの魅力

なぜPMは=LOVEに惹かれるのか

PMとして=LOVEを見ると、特別な視点が生まれる。

「長期プロジェクトの運営」として見える。

デビューから9年。100人を超えるチームで、何十億円もの予算で動くエンターテインメントビジネスを、破綻させずに継続させている。

これはPMとして「すごい」と思う。

9年間、メンバーの離脱・休養・様々な困難を乗り越えて、チームを維持し続けた。この「継続させる力」は、どんなプロジェクトでも最も難しいことだ。

「ステークホルダー全員が納得する運営」として見える。

メンバー・ファン・運営・指原さん・レコード会社——全員の利害が完全に一致することはない。でもそれでもチームが機能しているのは、「共通のゴール」が明確だからだ。

「ファンと一緒に成長すること」「本物のパフォーマンスを届けること」——このビジョンが全員に共有されているとき、ステークホルダーの対立は小さくなる。

「品質を妥協しないこと」として見える。

=LOVEの楽曲・パフォーマンス・ビジュアル——どの側面も「これでいいか」という妥協が見えない。

PMとして「品質基準を下げない」という姿勢がいかに難しいか、身に染みて分かる。プレッシャーがかかるほど、品質を妥協したくなる。でも=LOVEは9年間、その基準を下げなかった。

第7章|50代・オトナめファンへの共感メッセージ

あなたが「変なおじさん・おばさん」ではない理由

この記事を読んでいるオトナめのファンの方へ。

「こんな歳でアイドルにハマっていいのか」という自意識を、あなたも持っているかもしれない。

正直に言う。私も最初はそう思っていた。

でも今は確信している。アイドルを好きになることに「歳は関係ない」。

理由を3つ言う。

①「本物に感動すること」に歳制限はない。

本物の歌・本物のダンス・本物の熱量——これに感動する感覚は、50代でも20代でも同じだ。「本物」は歳に関係なく人を動かす。

②「成長の物語を追うこと」は大人の方が深く楽しめる。

9年間の成長を「組織として見ること」「プロジェクトとして見ること」——これは人生経験がある方が、より深く楽しめる。

若いファンが「推しが好き」という感情で楽しむとしたら、オトナめファンは「このチームがなぜここまで来られたのか」という視点で楽しめる。これは経験があるからこそ持てる視点だ。

③「現在に集中できる時間」の価値を大人はよく知っている。

仕事・家族・責任——大人になるほど「今この瞬間」だけに集中できる時間が減る。ライブの2時間は「今」だけがある。この貴重さは、大人になった方がよく分かる。

国立競技場に行く理由

2026年6月20日・21日。=LOVEが国立競技場に立つ。

私はその2日間、6万人の中にいる。

50代のおじさんが、アイドルグループのライブのために国立競技場に行く。

3年前の自分に言っても信じないだろう。

でも今の自分には、理由がはっきり分かる。

「本物の瞬間」を逃したくない。

9年間積み上げてきたものが結実する、あの瞬間を——現場で見届けたい。

PMとして「プロジェクトの完成の瞬間」を現場で見ることの価値を知っている。書類でも映像でも伝わらない「空気」が、その場にはある。

国立競技場の、あの空気を。

エピローグ

50代のITコンサルタントが、なぜ=LOVEにハマったのか。

最終的な答えは単純だ。

「本物だから」だ。

本物のパフォーマンス。本物の成長。本物の熱量。本物のチーム。

20年のコンサルキャリアで「本物かどうか」を見分ける目は鍛えられてきた。そして=LOVEは、どこから見ても「本物」だった。

本物に出会ったとき、歳は関係ない。仕事も関係ない。ただ「本物だ」という感覚が、人を動かす。

ハマったことを後悔していない。むしろ「もっと早く出会えば良かった」と思っている。

6月、国立競技場で会いましょう。


この記事を読んで「私も同じだ」と思った方へ。
同じような「オトナめファン」の感想・共感をXで教えてください。→ @NoteCcm42090 関連記事もあわせてどうぞ:
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©shiraco|PMPおじさんの実践ノート @NoteCcm42090
指原莉乃とPM論マガジンはこちら→ https://note.com/quiet_emu2080/m/m957be4f5d32b

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