「50代のITコンサルが、国立競技場に行く——6月20日まで、私は何を考えているのか」
プロローグ|チケットが届く日のこと
50代のITコンサルタントが、アイドルのライブのために国立競技場に行く。 これは「推し活」の話ではない。20年間PMをやってきた人間が、史上最大のプロジェクト完成の瞬間を、6万人の中で目撃する話だ。
封筒を開けたとき、少し手が震えた。
=LOVE LIVE 2026 at 国立競技場——6月20日・21日。
50代のITコンサルタントが、アイドルグループのライブのために国立競技場に行く。3年前の自分に言っても信じないだろう。でも今の私には、なぜここにいるのかがはっきり分かる。
この記事は「なぜ私が国立競技場に行くのか」を書く記事ではない。それは別の記事に書いた。
この記事は「6月20日まで、私が何を考えているのか」を書く記事だ。
PMとして20年、大きなプロジェクトの「完成の瞬間」を何度も見てきた。でも6万人が一つの場所に集まる瞬間——その規模のプロジェクトを「客席から見届ける」のは初めてだ。
第1章|国立競技場という場所の意味
6万人という数字
国立競技場の収容人数は約68,000人だ。
プロジェクトマネジメントの文脈で「6万人」という数字を考えると、頭がおかしくなりそうだ。
6万人分のチケット管理。6万人の導線設計。6万人が同じ瞬間に感動できる音響・照明・映像の設計。6万人が安全に帰れる運営——これを2日間やりきるプロジェクトの規模を想像するだけで、PMとして純粋に震える。
デビューから9年という時間
=LOVEがデビューしたのは2017年。9年間の積み上げの先に、国立競技場がある。
PMとして「9年間のプロジェクト」を考えると、どれだけのことがあったか想像できる。
メンバーの離脱・休養・卒業。コロナ禍によるライブ中断。運営との摩擦。ファンとの関係性の変化——それら全てを乗り越えて、国立競技場に辿り着いた。
「9年間プロジェクトを維持し続けること」——これがどれほど難しいか、PMなら分かる。
指原莉乃というプロデューサーの設計
私が最も興味を持っているのは「指原莉乃というプロデューサーが、最初から国立競技場を設計に入れていたのか」という問いだ。
PMとして「プロジェクトのゴールを最初に設定すること」の重要性を説き続けてきた。「デビュー曲のタイトルを『=LOVE』にしたこと」「ファンとアイドルが等しいというビジョンを最初に持ったこと」——これらが9年後の国立競技場につながっているとすれば、それは史上最高の「プロジェクト設計」の一つだと思う。
第2章|ライブ当日までにやっていること
=LOVEの9年間を「復習」している
6月20日まで約3ヶ月。私は今、=LOVEの9年間を改めて聴き直している。
デビュー曲「=LOVE」から始まり、「Want you! Want you!」「あの子コンプレックス」「手遅れcaution」「劇薬中毒」——時系列順に聴くと、グループの「成長の軌跡」が音で分かる。
デビュー当初の初々しさと、今の圧倒的なパフォーマンスの差——これを耳で感じながら、6月に国立競技場で聴く同じ曲の深みを想像している。
NOTEで記録を残している
このNOTEシリーズそのものが「国立競技場までの記録」だ。
指原×PM論シリーズ・書簡シリーズ・イコノイジョイ比較記事・「50代がなぜ=LOVEにハマったのか」——これらは全部「6月20日を迎えるまでの思考の記録」だ。
当日を迎えたとき「あのときこう思っていた」という記録が手元にある——これはPMとして「プロジェクトログ」を残す習慣と同じだ。
PMとしての「観察ポイント」を決めている
6万人のライブを「PMとして観察する」という視点を持っている。
当日、私が特に注目したいのは以下の4点だ。
① 会場の導線設計 6万人をどう動かすか。入場・退場・非常口——これは大規模プロジェクトの「リスク管理」の実践だ。
② ステージ演出の設計 どの曲でどの演出を使うか。感情のピークをどこに持ってくるか——これは「プロジェクトのマイルストーン設計」と同じ構造だ。
③ メンバーの役割分担 10人がステージでどう機能するか。誰が「場の安定」を担い、誰が「エネルギーの発火点」になるか——チームマネジメントの実践が目の前で見られる。
④ ファンとの一体感の作り方 6万人を「観客」から「参加者」に変える瞬間——ステークホルダーを「支持者」に変えるPMの仕事と同じだ。
第3章|「完成の瞬間」を現場で見ることの意味
プロジェクトの完成を現場で見る
PMとして「プロジェクトの完成の瞬間」を現場で見ることの価値を知っている。
リリース日の深夜にチームで迎えた瞬間。システムが本番稼働した瞬間。クライアントが「これで行きましょう」と言った瞬間——書類や報告書には残らない「空気」が、その場にある。
国立競技場の6万人が一体になる瞬間——それは書類でも映像でも再現できない「空気」だ。
その空気を、現場で吸いたい。
6月20日に何を感じるのか、まだ分からない
正直に言う。
当日、自分が何を感じるのか、まだ分からない。
感動して泣くのか。圧倒されて声も出ないのか。PMとして冷静に観察しているのか——自分でも予測できない。
でも「予測できないこと」が起きる場所に行くことの価値を、50代になって初めて実感している。
コンサルタントの仕事は「予測し、管理し、コントロールする」ことだ。でも国立競技場の6万人の中では、予測もコントロールも意味をなさない。ただ「今この瞬間」に身を委ねるしかない。
それが怖くない——むしろ楽しみだ。
第4章|国立競技場の先に何があるのか
=LOVEは「プロジェクト完了」ではない
6万人規模のライブを成功させた後、=LOVEはどこへ向かうのか。
PMとして「プロジェクト完了後のフェーズ」を考えると興味深い。国立競技場は「ゴール」ではなく「マイルストーン」だと私は思っている。
「=LOVE」というビジョンは、完成しない。ファンとアイドルが等しい——この理念は、6万人が集まった後も続く。むしろ国立競技場で「等しさの規模」が更新される。
PMとして学んだことを、どこかで活かす
このシリーズを書き続けながら、私はPMとして多くのことを学んだ。
「9年間プロジェクトを維持するビジョンの力」「分散型センターという人材育成の設計」「ファンというステークホルダーとの関係構築」——これらは全部、現場のプロジェクトに応用できる。
6月20日を終えた後、「=LOVEから学んだPMの本質・総決算版」を書くつもりだ。
エピローグ|6月20日、国立競技場で
チケットはこれから発売になる。(記事編集時点:2026/3/中旬)
2026年6月20日。国立競技場。=LOVE。
50代のITコンサルタントが、6万人の中にいる。
PMとして20年、「プロジェクトの完成の瞬間」を見届けることに価値があると信じてきた。あの瞬間だけが持つ「空気」が、次のプロジェクトの燃料になることを知っている。
6月20日の国立競技場には、その「空気」があるはずだ。
3ヶ月後、その空気の中にいる。
6月21日——翌日、ここに感想を書く。 「予測できなかった自分」が何を感じたのか。それもまた、プロジェクトログだ。
©shiraco|PMPおじさんの実践ノート @NoteCcm42090
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50代のおじさんが、なぜ=LOVEにハマったのか → https://note.com/quiet_emu2080/n/n85846de9329f
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