「AIでLINEスタンプを作って、審査を通して、売るまでにやったこと全部」
※過去記事を統合・加筆したものです。審査通過・販売開始後の実績も追記しています。
実際に作ったスタンプはこちらです。
まず、どんなスタンプ創っているか一度見てみてください:https://line.me/S/shop/sticker/author/5977085
プロローグ|「絵が描けない」私が、なぜスタンプを作ろうとしたのか
絵が描けない。デザインの知識もない。でもLINEスタンプを作ってみたかった。
きっかけは些細なことだった。友人とのトークでスタンプを使いながら、「自分の言葉で作ったスタンプがあったら面白いな」と思っただけだ。
でも実際に作り始めると、最初の一歩から詰まった。何のツールを使えばいいか分からない。AIで画像を作れるらしいが、どれを使えばいいか分からない。LINEスタンプにするための技術的な要件も分からない。
この記事は、その「分からない」だらけの状態から、実際に審査を通過して販売開始するまでの全記録だ。
「絵が描けない自分でも作れた」——その事実が、この記事の一番の説得力だと思っている。
第1章|まず何から始めるかで詰まった
「LINEスタンプを作る」と決めた最初の夜、私はとりあえずLINEクリエイターズマーケットのサイトを開いた。
そこで最初の壁にぶつかった。
スタンプの画像サイズは370×320px。背景は完全透過PNG。1枚あたり1MB以下。メイン画像は240×240px。タブ画像は96×74px——仕様がある程度決まっている。問題は「その仕様通りの画像を、どうやって作るか」だ。
Photoshopは持っていない。Illustratorも使えない。「透過PNG」という言葉は知っているが、どうすれば透過になるのかも分かっていなかった。
最初に試したのは無料の画像編集ツールだった。キャラクターを作ろうとしたが、当然うまくいかない。素材を組み合わせるにも、著作権が気になって使えない。
結局たどり着いたのが「AIに全部やってもらう」という発想だった。画像生成だけでなく、透過処理・リサイズ・ファイル命名・ZIP化まで、全部まとめて指示できるエージェント型AIツール「Manus」を使うことにした。
これが、詰まっていた状態を一気に打開したターニングポイントだった。
第2章|AIはチームで使うもの——ツールごとの役割分担が見えてきた
Manusを使い始めて気づいたのは、「AIを一つ使えば全部解決する」わけではないということだ。
Manusは指示を一度投げると、画像生成から後処理まで自律的にやってくれる。でも万能ではない。日本語のセリフが崩れることがある。キャラクターの一貫性が崩れることがある。
そこで私が辿り着いたのは「AIをチームとして使う」発想だ。
Manus:画像生成・透過処理・リサイズ・ZIP化の一括処理担当 Claude / ChatGPT:セリフのアイデア出し・プロンプトの精度上げ・タイトル・説明文の作成担当 自分:全体設計・品質確認・最終判断担当
この役割分担が明確になってから、作業の精度と速度が一気に上がった。
PMとして20年働いてきた経験でいうと、これはプロジェクトチームの設計と同じだ。「誰が何を担当するか」を明確にすることで、チーム全体が機能する。AIも同じだった。
結局たどり着いたのが「AIに全部やってもらう」という発想だった。画像生成だけでなく、透過処理・リサイズ・ファイル命名・ZIP化まで、全部まとめて指示できるエージェント型AIツール「Manus」を使うことにした。
これが、詰まっていた状態を一気に打開したターニングポイントだった。
▶︎ Manusを試してみたい方はこちら(招待リンク) https://manus.im/invitation/5T3NKROJWJED3?utm_source=invitation&utm_medium=social&utm_campaign=copy_link ※招待枠に限りがある場合があります。
第3章|「作る」と「売れる」は全然違う——スタンプ販売で初めてわかったマーケティングの現実
審査を通過して、販売開始した。
最初の1週間、売れなかった。
「作れば売れる」と思っていたわけではないが、正直なところ「審査通ったんだから、誰かには届くだろう」と甘く考えていた。
LINEストアに並ぶスタンプは膨大な数がある。検索しなければ見つからない。検索されるためには、タイトルと説明文にキーワードが必要だ。キーワードを入れるためには、「誰が・どんな場面で・このスタンプを使うか」を設計しなければいけない。
ここで初めて「作ること」と「売ること」が全く別のスキルだと気づいた。
PMの仕事でも同じことがある。システムを作ることと、そのシステムが現場で使われることは全然違う。どれだけ良いものを作っても、届かなければ価値はゼロだ。
スタンプで学んだことは、PMとしての仕事観にも影響した。「作る」ゴールではなく「届く・使われる」をゴールにすることの重要性を、小さな失敗として体験できた。
ちなみにその後、タイトルと説明文を「ビジネス 敬語 かわいい ちびキャラ」というキーワードを意識した内容に書き直したところ、少しずつ動き始めた。
第4章|0→1の経験が、20年ぶりに蘇らせたもの
エンジニアとしてキャリアをスタートして、PMになって、コンサルタントになって——その間ずっと「誰かのプロジェクト」に関わってきた。
自分が0から何かを作り、世に出す経験は、実は20年以上していなかった。
LINEスタンプを作って、審査を出して、承認メールが届いたとき、思いがけず興奮した。「自分が作ったものが、世界に一つ存在する」という感覚が、久しぶりに蘇ってきた。
PMとして大きなプロジェクトを動かす達成感とは、全く違う種類の喜びだった。規模は小さい。でも「全部自分でやった」という感覚は、何十億円のプロジェクトを納品したときとは別の手触りがあった。
副業・個人発信・スモールビジネス——こういうことに挑戦している人の気持ちが、少し分かった気がした。20年のキャリアの中で、これが一番新鮮な体験だったかもしれない。
加筆|実質無料で家族に配るテクニック
「家族や友人にタダで配りたい」という声をよく聞くので、追記しておく。
LINEスタンプは仕組みを知っていれば、限りなく0円に近い形で配ることができる。
ステップ1:販売設定で「売上分配額なし(最低価格)」を選ぶ。これで自分への分配がなくなり、定価は120円のままでもLINEへの手数料のみになる。
ステップ2:審査通過後、作成者本人は無料でダウンロードできる。まず自分でゲットする。
ステップ3:トーク画面でスタンプを送る→相手がタップ→「プレゼントする」で贈る。費用は120円。
ステップ4:LINE VOOMの動画視聴などのポイ活でLINEポイントを貯めておけば、プレゼント代をポイントで賄える。現金支出ゼロが実現できる。
「ショップ非公開」設定にすれば検索されないので、家族だけに配りたい場合はこの設定も合わせて使うといい。
エピローグ|「できない」ではなく「やり方を知らないだけ」だった
スタンプ作りを始める前、私は「絵が描けないから無理」と思っていた。
でも実際にやってみると、必要だったのは絵を描くスキルではなかった。「何を作るか」を言葉で設計するスキルだった。
キャラクターをどう定義するか。セリフと表情をどう対応させるか。AIへの指示をどう書くか——これはPMとして日々やっている「要件定義」と全く同じ思考プロセスだ。
作ってみると、想像以上に楽しかった。そして「もっとうまく・もっと早く・もっと多く作れるはず」という欲が出てきた。
その欲を満たすために試行錯誤したのが、Manusへの指示文(プロンプト)の書き方だ。32個を一気に量産した全手順——キャラクター設計のコツ・プロンプト全文・審査を通りやすくするポイント・ZIP読み込みの手順まで——を別の記事に全部まとめた。
→「AIでLINEスタンプを量産する方法——Manusに投げるだけで32個できた全手順」|プロンプト全文+チェックリスト付き(有料記事+DL特典あり)
▼PMとして20年で学んだことを一本にまとめました(無料)
現場で使えるフレームワーク・会議術・チーム設計まで、全部ここにあります。
👉「20年PMが全技術を詰め込んだ実務完全インデックス」
https://note.com/quiet_emu2080/n/nc727b32351ab
▼現場PMの実践ノート(マガジン)
https://note.com/quiet_emu2080/m/mb3eda5b30688
▼AI活用実験室(マガジン)——AI×副業・AI×仕事術の記事をまとめています
https://note.com/quiet_emu2080/m/m79242a34a2cb
▼AIツールの使い分けが気になった方はこちら
👉「ChatGPT×Claudeの使い分け完全ガイド」 https://note.com/quiet_emu2080/n/n05e064218966
©shiraco|PMPおじさんの実践ノート @NoteCcm42090
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