見出し画像

🌸経営未来手帳・第216号 「松下幸之助『任せて、任せず』の意味」 ―人を管理せず、仕組みを管理する

🌸経営未来手帳・第216号 「松下幸之助『任せて、任せず』の意味」 ―人を管理せず、仕組みを管理する

(執筆:安村明史/ビジネス能力開発株式会社)


■はじめに

松下幸之助の言葉「任せて、任せず」。 初めて読んだとき、私は矛盾に感じました。
しかし、心理的安全性の研究で出会った一文
― 「管理すべきなのは人ではなく、プロセスと結果である」
この言葉に触れた瞬間、霧が晴れました。
人を縛るのではなく、進め方と成果を見守る。 その姿勢こそ「任せて、任せず」の本質です。


■リーダーが管理すべきものは3つ

1)プロセス(仕組み・進め方)
2)結果(数字・達成度)
3)関係性(信頼・影響)
人そのものは信じて任せる。
しかし、放置はしない。 このバランスが組織を前に進めます。
サントリーがビール事業に挑戦した時、 見守るべきは売上だけではなく、 社員の信頼や取引先との関係性でした。
そして最後は「やってみなはれ」。 任せるが、責任は共に負う。
この言葉に「任せて、任せず」が宿っています。
家庭の例ですが、私はコーヒーのお湯を沸かした後、
火を消し忘れて家人に何度も注意されました。
そこで家人が提案したのは、 「左で沸かしたら、右にやかんを移す」という仕組み。 確認が一瞬でできるようになり、事故が防げました。
企業でも同じです。 心理的安全性は“雰囲気”ではなく“仕組み”で維持します。


■具体的な仕組み例

①対話の場を固定する
②管理職の反応を標準化する(失敗=まず感謝)
③測定→改善のサイクルを回す
仕組みが人を支え、人が仕組みを育てる。 これが「任せて、任せず」の実践です。


■編集後記

「任せる」と「放置する」は違う。
支援の姿勢があるからこそ、挑戦は前に進むのだと思います。
コメントで、あなたの気づきをぜひ教えてください。


■今日の問いかけ

あなたは部下に「任せて」いますか?
そして最後の責任を「任せず」に背負っていますか?


■ネコのつぶやき

「やってみなはれって…背中を押すだけじゃなく、一緒に支える言葉なんだニャ」


■当記事は、過去、評価された記事を再編集して投稿しました。


🌸初めての方へ|目的別に読む3選

https://note.com/quiet_gnu5848/n/ned3665205314

🌸編集長が選んだ40選

https://note.com/quiet_gnu5848/n/n3596a857d755


■感想をぜひお寄せください

yasumura@biz-noukai.com


■次回8月12日予告

「なぜ、カルフール、テスコ、ウォルマート(西友)は日本から撤退したのか」
________________________________________

■安村 明史

🌸 経営未来手帳
疲れた経営者が、少し言葉を預けられる場所として。
#経営者の深夜食堂


■付録

いいなと思ったら応援しよう!