知るメモ|【カフェイン】|缶・ペットボトル飲料のカフェイン量は?~子供を依存症から守るために!
先日、あるテレビ番組で「子供や若い世代のカフェイン依存問題」が取り上げられていました。
コーヒーを飲まない子供でも、実はエナジードリンクや何気なく選んだお茶から、気づかないうちに大量のカフェインを摂取しているケースが増えているそうです。
そこで今回は、コンビニや自販機で「いつでも、どこでも、誰でも買える」主要メーカーの缶・ペットボトル飲料のカフェイン量を徹底的に調べて一覧にしてみました。
ちなみに、健康な成人の1日あたりの最大摂取目安量は400mg(一般的なコーヒー3〜4杯分)とされています。
「お茶だから大丈夫」「微糖だから優しいはず」と思っているその1本、実はエナジードリンクより高濃度かもしれません。
ぜひ手元のボトルと見比べながらチェックしてみてください。
表記は
シリーズ名 / 代表商品
100ml(100g)あたり ・1本あたりの容量 ・ 1本あたりの総カフェイン量
となっています
◆サントリー
シリーズ名 / 代表商品
100ml(100g)あたり ・1本あたりの容量 ・ 1本あたりの総カフェイン量BOSS 缶コーヒーシリーズ(例:レインボーマウンテン)
約60mg・185g(缶)・約111mgクラフトボス シリーズ(例:ブラック / ラテ)
約40mg・500ml(ペット)・約200mgZONe ENERGY(例:HYPER ZONe)
約37.5mg・400ml(ボトル缶)・150mg伊右衛門(緑茶)(定番の緑茶、特茶など)
約10mg・525ml(ペット)・約52.5mg伊右衛門 濃い味
約20mg・600ml(ペット)・約120mgサントリー 烏龍茶
約20mg・525ml(ペット)・約105mgペプシシリーズ(例:ペプシ BIG〈生〉)
約10mg・600ml(ペット)・約60mg
缶のBOSS vs ペットボトルのクラフトボス
100mlあたりの「濃さ」で言うとショート缶のBOSSの方が圧倒的に濃いですが、クラフトボスは500mlと大容量なため、1本を飲み干した時のトータルのカフェイン量はクラフトボスの方が多く(約200mg)なります。ZONeは「濃度」が強化されている
以前のZONe(500ml缶で150mg=100mlあたり30mg)に比べ、近年の「HYPER ZONe(400mlボトル缶)」などは、1本あたりの総量(150mg)を維持したままサイズが凝縮されたため、100mlあたりの濃度が高くなっています。お茶類の意外な差
伊右衛門(普通の緑茶)よりも、「サントリー烏龍茶」や「伊右衛門 濃い味」の方が100mlあたりのカフェイン量が2倍近く多いです。
スッキリ飲める烏龍茶ですが、カフェインを控えたい時は注意が必要です。ペプシ(コーラ)は控えめ
コーラにもカフェインは含まれていますが、100mlあたり約10mgと、緑茶と同等かそれ以下です。
◆アサヒ飲料
モンスター エナジー(定番の緑のほか、青・ピンク等も同様)
40mg・355ml(缶)・142mgワンダ ディープマウンテン(またはアイスマウンテン)
約80mg・185g(缶)・約148mgワンダ モーニングショット
約60mg・185g(缶)・約111mgアサヒ 颯(そう)
10mg未満・620ml(ペット)・約62mg未満ドデカミン
5.0mg・500ml(ペット)・25mg
ワンダ「ディープマウンテン」の驚きの濃さ
冬向けの深煎り・エスプレッソ仕立てということもあり、100gあたり約80mgと、通常の缶コーヒー(約60mg)よりもかなり高濃度に抽出されています。
185gのちいさなショート缶ですが、モンスター1本分(142mg)を超えるカフェインがギュッと詰まっています。モンスターエナジーは安定の142mg
エナドリの代表格であるモンスターは、どのフレーバー(ゼロシュガーやパイプラインパンチなど)を選んでも、基本的には1本あたり142mgで統一されています。
サントリーのZONe(1本150mg)とほぼ同等の強さです。「颯(そう)」は緑茶の中でもかなりすっきり
微発酵茶葉を使った爽やかな緑茶「颯」は、100mlあたり10mg未満と、カフェイン量はかなり控えめです。
一般的な緑茶よりもさらに軽めのバランスになっています。ドデカミンは「エナジー系炭酸」だけど優しい
ビタミンやアミノ酸、マカ、ガラナなどが売りのドデカミンですが、カフェイン量に関しては100mlあたり5.0mg(1本で25mg)と非常に少ないです。
目がバキバキになるような覚醒感を求めるものではなく、元気成分を補給するための炭酸飲料なので、夜でも比較的安心して飲めるスペックですね。
◆キリンビバレッジ
ファイア ワンデイ ブラック
約36mg・600ml(ペット)・約216mgファイア 挽きたて微糖
約84mg・185g(缶)・約155mgキリン 生茶(通常の緑茶)
約10mg・525ml(ペット)・約52.5mg生茶 おいしいカフェインゼロ
0mg(0.001g未満)・430ml(ペット)・0mg午後の紅茶 ストレートティー
10mg・500ml(ペット)・50mg午後の紅茶 ミルクティー
21mg・500ml(ペット)・105mg午後の紅茶 レモンティー
7mg・500ml(ペット)・35mgキリン メッツ コーラ(トクホ)
10mg・480ml(ペット)・48mg
「挽きたて微糖」は缶コーヒーの中でもトップクラスに濃い
100gあたり約84mgという数値は、一般的な缶コーヒー(約60mg)と比較してもかなり高めです。
ショート缶(185g)1本で約155mgのカフェインが含まれており、なんとモンスターエナジー1本分(142mg)よりも多い計算になります。
「微糖だからマイルドだろう」と思って飲むと、実はかなりの覚醒効果があります。「ワンデイ ブラック」はちびちび飲むのが正解
すっきりゴクゴク飲める大容量の「ワンデイ ブラック」は、100mlあたりの濃度こそ約36mgと控えめですが、600mlという大容量ゆえに1本トータルでは216mgに達します。
一気に飲み干すのではなく、デスクワークのお供として一日かけて少しずつ飲むスタイルに最適化されています。午後の紅茶は「フレーバー」で2〜3倍の差がある
同じ午後の紅茶シリーズでも、カフェイン量には大きな開きがあります。ミルクティー(105mg):茶葉を贅沢に多く使ってミルクに負けないコクを出しているため、カフェインが強めです。
レモンティー(35mg):すっきりした味わいに仕上げるため、茶葉の抽出が軽めでカフェインも少なめです。
「生茶」は通常版とゼロ版を使い分けられる
通常の生茶はサントリーの伊右衛門などと同じく「100mlあたり約10mg」と標準的です。
一方で、妊婦さんや夜に飲む方向けの「おいしいカフェインゼロ」は、キリン独自の特許製法(カフェインクリア製法)によって、お茶の旨みを残したまま完全にカフェインをカットしています。トクホの「メッツコーラ」はペプシと同等
脂肪の吸収を抑えるトクホ(特定保健用食品)のメッツコーラは、1本あたり48mgのカフェインが含まれています。
これは「ペプシ BIG〈生〉(600mlで約60mg=100mlあたり約10mg)」と全く同じ濃度バランスです。
◆日本コカ・コーラ
ジョージア ザ・ブラック(PET)
約40mg・500ml(ペット)・約200mgジョージア エメラルドマウンテン
約60mg・185g(缶)約111mgジョージア グラン微糖約
65mg・185g(缶)・約120mgリアルゴールド X(缶エナドリ)
30mg・500ml(缶)・150mgリアルゴールド(定番の小瓶)
0mg(ノンカフェイン)・160ml(瓶/缶)・0mg綾鷹(あやたか)
12.5mg・525ml(ペット)・約65.6mg爽健美茶(そうけんびちゃ)
0mg(ノンカフェイン)・600ml(ペット)・0mgコカ・コーラ(通常版)
10mg・500ml(ペット)・50mgコカ・コーラ ゼロ
10mg・500ml(ペット)・50mgコカ・コーラ ゼロカフェイン
0mg・500ml(ペット)・0mg
ジョージアのPETブラックは「1本200mg」の大台
すっきりした飲み口の「ジョージア ザ・ブラック(500ml)」ですが、1本飲み干すと約200mgのカフェインになります。
これはサントリーのクラフトボスと同等で、エナジードリンクであるモンスター(142mg)やZONe(150mg)を上回る総量です。「リアルゴールド」は商品によって0か150か極端
ここが一番の注意ポイントです。昔ながらのリアルゴールド(160ml瓶など):実はノンカフェインです。ローヤルゼリーやビタミン、アスパラギン酸で元気を出す炭酸飲料なので、夜でも飲めます。
リアルゴールド X(500ml缶など):YOSHIKIさんとのコラボで生まれた本格エナドリ版は、100mlあたり30mg(1本で150mg)のカフェインがしっかり配合されています。
「綾鷹」は他社の緑茶よりほんの少し高め
急須で淹れたような「にごり」と旨みが特徴の綾鷹。
100mlあたり12.5mgという数値は、伊右衛門(約10mg)や生茶(約10mg)と比べて、少しだけ高めの濃度になっています。
しっかりとした茶葉のコクがカフェイン量にも表れています。「爽健美茶」は完全ノンカフェイン
ハトムギ、玄米、月見草などの植物素材で作られているため、昔から一貫してカフェインゼロです。コカ・コーラは通常もゼロも同じ。夜は「金色のゼロ」を
通常の赤ラベルのコカ・コーラも、黒ラベルの「ゼロ」も、カフェイン量は100mlあたり10mg(1本50mg)で全く同じです。
「ゼロ=カフェインもゼロ」と誤解されがちですが、ゼロなのは糖類とカロリーだけです。
カフェインを避けたい場合は、ゴールドのラベルの「コカ・コーラ ゼロカフェイン」を選べば完全にゼロ(0mg)になります。
◆伊藤園
TULLY'S COFFEE BARISTA'S BLACK
47mg・390ml(ボトル缶)・約183mgTULLY'S COFFEE BLACK(紙パック等)
約40mg・330ml(パック)・約132mgお〜いお茶 濃い茶 PREMIUM STRONG
30mg・470ml(ペット)・141mgお〜いお茶 濃い茶(機能性表示食品)
20mg・600ml(ペット)・120mgお〜いお茶 緑茶(定番の通常版)
13mg・600ml(ペット)・78mg伊藤園 ウーロン茶
12mg・500ml(ペット)・60mg
タリーズのボトル缶は「1本で約183mg」とかなり強力
コンビニや自販機でよく見かける390mlのボトル缶「BARISTA'S BLACK」は、100mlあたり47mgと高めの濃度です。
内容量が390mlと絶妙なサイズながら、1本あたりの総量は約183mgに達します。
これはモンスターエナジー(142mg)を大きく上回り、500mlのクラフトボス(約200mg)に迫る量です。
作業中の眠気覚ましには非常に頼もしいスペックと言えます。「お〜いお茶 濃い茶」は通常版の約1.5倍
体脂肪を減らす機能性表示食品としても人気の「濃い茶」ですが、カフェイン量は100mlあたり20mgとなっています。
通常のお〜いお茶(13mg)と比べて濃度が約1.5倍高くなっており、600mlのペットボトルを1本飲み干すと120mgのカフェインを摂取することになります。
これは一般的な缶コーヒー1缶(約111mg)を上回る量なので、夕方以降の水分補給としてゴクゴク飲む際は少し意識しておくと良さそうです。
さらに、PREMIUM STRONGは100mlあたり30mgという、緑茶飲料としては異次元の数値を叩き出しています。
健康成分である「ガレート型カテキン」が従来の濃い茶の2倍含まれているのが最大の特徴ですが、それに伴ってカフェインもしっかりストロング仕様になっています。
「お茶だから」と夜に油断してゴクゴク飲むと、エナジードリンクを飲んだ時と同じくらい目が冴えてしまう可能性があるので注意してくださいね。「ウーロン茶」と「お〜いお茶(通常版)」はほぼ同じ
伊藤園のウーロン茶(100mlあたり12mg)と、通常のお〜いお茶(13mg)は、カフェイン濃度としてはほぼ同等です。
サントリーの烏龍茶(100mlあたり約20mg)に比べると、伊藤園のウーロン茶は少しマイルドですっきりしたバランスに仕上げられているのが分かります。
◆ポッカサッポロフード&ビバレッジ
アロマックス ブラック
56mg・185g(缶)・約104mgアロマックス プレミアムゴールド
61mg・170g(缶)・約104mg玉露入りお茶
10mg(600mlPET等)・600ml(ペット)・60mgにっぽん烏龍
10mg・525ml(ペット)・52.5mg加賀棒ほうじ茶
15mg・525ml(ペット)・約78.8mg
アロマックスはどちらを選んでも1本約104mg
「プレミアムゴールド」は100gあたりの濃度が61mgと高めですが、内容量が170gとやや小ぶりなため、1本当たりの総量は約104mgとなります。
一方の「ブラック」は100gあたり56mgで容量が185gなので、こちらも1本あたり約104mg。
味の設計や缶のサイズは違いますが、1本で摂取できるカフェイン量は綺麗に同じとなっています。
他社のショート缶(約111mg〜120mg)と比べると、ややマイルドでスッキリとした設計です。「加賀棒ほうじ茶」は意外とカフェインが多め
一般的に「ほうじ茶は緑茶や烏龍茶よりカフェインが少ない」というイメージを持たれがちですが、この加賀棒ほうじ茶は100mlあたり15mg含まれています。
これは今回の「玉露入りお茶(10mg)」や「にっぽん烏龍(10mg)」よりも高く、他社の定番緑茶(お〜いお茶の13mgなど)と比べても高めの数値です。
一番茶の「茎(くき)」をじっくり焙じることで、豊かな香りとコクを引き出すプレミアムな製法ゆえに、カフェインもしっかり抽出されているのが特徴です。「玉露入りお茶」は、玉露だけどゴクゴク飲めるバランス
一般的に高級な「玉露」は、煎茶(普通の緑茶)の数倍のカフェインを含むことで知られています。
しかし、このペットボトルの「玉露入りお茶」は、あくまで日常の水分補給として美味しく飲めるよう、ベースの緑茶に玉露をバランスよくブレンド(配合)しているため、100mlあたり10mgと非常に優しい数値に抑えられています。「にっぽん烏龍」は他社よりかなり優しめ
国産茶葉(屋久島産など)を100%使った上品な「にっぽん烏龍」は、100mlあたり10mgです。
サントリーの烏龍茶(100mlあたり約20mg)のちょうど半分しかカフェインが含まれておらず、烏龍茶の中ではかなりすっきりと夜でも飲みやすい部類に入ります。
◆ダイドードリンコ
ダイドーブレンド オリジナル(伝統のフラッグシップ缶)
82mg・185g(缶)・約152mgダイドーブレンド 絶品ブラック
60mg・185g(缶)・约111mgダイドーブレンド 絶品微糖
63mg・185g(缶)・約117mg世界一のバリスタ監修 微糖(ボトル缶タイプ)
81mg・260g(ボトル缶)・約211mg葉の茶(緑茶)
7mg・525ml(ペット)・約36.8mg贅沢香茶 ジャスミン茶
12mg・500ml(ペット)・60mg
伝統の「ダイドーブレンド オリジナル」はエナドリ超えの強さ
1975年の発売以来、変わらぬデザインで愛されている浅煎りブレンドの「オリジナル」。
実は100gあたり82mgという非常に高いカフェイン濃度を誇ります。 ショート缶(185g)ながら、1本あたりの総量は約152mg。
これはモンスターエナジー1本(142mg)やZONe1本(150mg)を上回るカフェイン量です。
「ミルクと砂糖が入っていてマイルドだから」と油断して飲むと、ガツンと目が覚める隠れたストロング飲料です。「世界一のバリスタ監修」のボトル缶は200mgオーバー
デスクワークのお供として人気のボトル缶シリーズ「世界一のバリスタ監修 微糖」も100gあたり81mgと高濃度です。
こちらは容量が260gあるため、1本あたりの総量は約211mgに達します。
キリンの「ファイア ワンデイブラック(600mlで216mg)」に匹敵する量がこのコンパクトなボトル缶に詰まっているため、非常に効率よく(?)カフェインを摂取できます。「葉の茶」は全緑茶ブランドの中でも屈指の低カフェイン
ダイドーの定番緑茶「葉の茶」は、100mlあたり7mgとなっています。
これまで調べてきた他社の主要緑茶(綾鷹:12.5mg、お〜いお茶:13mg、伊右衛門:10mgなど)と比較しても頭一つ抜けて少なく、他社の約半分の軽さです。
宇治抹茶を使用して旨みを引き出しつつも、カフェインはかなり優しく抑えられているため、ゴクゴク飲んでも体に負担が少ない設計になっています。「贅沢香茶 ジャスミン茶」は標準的で上品なバランス
高級茶葉を使用した「贅沢香茶 ジャスミン茶」は、100mlあたり12mgです。
ジャスミン茶は緑茶(烏龍茶)と同じ茶葉をベースに香りをつけたものなので、数値としては一般的な緑茶や烏龍茶とほぼ同等です。
1本で60mgと、多すぎず少なすぎず、リフレッシュにちょうどいい量ですね。
◆知っておきたい「カフェイン依存」の正体とリスク
飲料ごとの数値を見て「意外と多く摂っていたかも……」とヒヤッとした方もいるかもしれません。
ここでは、テレビなどでも問題視されている「カフェイン依存」について、なぜ起こるのか、どんなリスクがあるのかを分かりやすく整理しておきます。
1. なぜカフェインに依存してしまうのか?
カフェインには、脳の「眠気を感じるセンサー」を一時的にブロックして、神経を興奮させる働きがあります。
適量であれば頭がスッキリして集中力が高まりますが、日常的に大量に摂り続けていると、脳がその状態に慣れてしまいます。
すると、「カフェインが切れると脳が正常に働かない」と感じるようになり、次の1本が止められなくなる。これが依存の入り口です。
2. 「もしかして依存?」見極めるサイン(離脱症状)
カフェインへの依存が進むと、摂取を止めてから12〜24時間ほどで「離脱症状(禁断症状)」が出始めます。
以下のようなサインに心当たりはありませんか?
ひどい頭痛(カフェインレスにすると頭が痛む)
強い眠気や、体のだるさ・疲労感
理由のないイライラ、集中力の低下、気分の落ち込み
これらは、カフェインが体から抜けたことで脳の血管が急に拡張したり、自律神経のバランスが崩れたりするために起こります。
お休みの日に「コーヒーを飲まなかったら夕方から頭が痛くなった」という場合、軽い離脱症状が出ている可能性があります。
3. なぜ子供や若い世代は特に注意が必要なのか?
大人の目安は「1日400mg」とお伝えしましたが、子供や若者の場合は事情が大きく異なります。
体が小さく、代謝に時間がかかる
子供は大人に比べてカフェインを分解・排出する力が未発達です。
そのため、少量のカフェインでも体内に長く残り、影響を強く受けてしまいます。睡眠の質が落ち、脳や体の成長を妨げる
若い世代が夜遅くにエナジードリンクなどを飲むと、深い睡眠が阻害されます。
睡眠不足は自律神経を乱し、不登校や朝起きられない原因、さらには気分の不安定さ(うつ傾向)に繋がることが指摘されています。「ジュース感覚」で一気に上限を超えてしまう
子供たちにとって、甘くて炭酸が効いたエナジードリンクやコーラは「美味しいジュース」です。
今回の一覧の通り、1本で大人でも注意が必要な量のカフェインが含まれているケースがあるため、知識のない子供たちが自販機で手軽に買い、一日に何本もゴクゴク飲んでしまうことが一番の危険要素となっています。
4. カフェインと上手に付き合うための対策
もし「ちょっと頼りすぎているかも」と思ったら、いきなりゼロにするのではなく、以下のステップで少しずつコントロールしていくのがおすすめです。
午後3時以降はカフェインを控える(夜の睡眠に影響を残さないため)
「なんとなく飲む」のを止め、飲む時間を決める
ノンカフェイン飲料(麦茶、ルイボスティー、カフェインゼロの生茶やコーラ)をローテーションに組み込む
◆実は今のペットボトルコーヒー、カフェインが減っている?
飲料メーカーが公表している成分目安をもとに一覧を作成しましたが、実は今、実際に店頭に並んでいるボトルのカフェイン量は「これより少なくなっている(薄くなっている)」可能性があります。
理由は、深刻な「コーヒー豆の高騰」です。
価格を維持するため、最近の大手ペットボトルコーヒーの中には、使用する豆の量を減らしている商品があります。
ボトルの裏の品名表記を見てみてください。
日本の「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」では、以下のように厳格な基準が設けられています。
「コーヒー」:内容量100g中にコーヒー生豆換算で5g以上を使用
「コーヒー飲料」:内容量100g中にコーヒー生豆換算で2.5g以上5g未満を使用
もし以前「コーヒー」だったものが「コーヒー飲料」に変わっていたら、それは豆の使用量が減った証拠。
豆が減れば、当然そこから抽出されるカフェインも少なくなります。
私たちは「たっぷりカフェインを摂っているつもり」でも、昨今の物価高の波によって、意図せずカフェインレスな(?)生活にシフトさせられているのかもしれませんね。
おまけ:あらゆるお茶系の原料「チャノキ」
「チャノキ」とは、ツバキ科ツバキ属の常緑低木(1年中緑色の葉をつける木)です。
世界中で栽培されているチャノキは、気候や用途に合わせて大きく2つの種類(変種)に分けられ、中国種(変種シネンシス)とアッサム種(変種アッサミカ)があります。
中国種は、アミノ酸(旨味成分)が多いため、緑茶や烏龍茶に向いています。
日本の茶畑で育てられているのは、ほぼすべてこの中国種(代表的な品種は「やぶきた」など)です。
アッサム種は、カテキン(タンニン)や酸化酵素が多く含まれているため、しっかりと発酵させる紅茶を作るのに向いています。
インドやスリランカなどで主に栽培されています。
私たちが飲むあらゆるお茶は、この「チャノキ」という単一の植物から、栽培方法(日光の当て方など)と加工方法(発酵させるかどうか)を変えることで生み出されています。
動けないチャノキは、外敵(昆虫など)から身を守るために、昆虫の神経系にダメージを与える毒性物質としてカフェインを合成しています。
人間にとっては適度な覚醒作用をもたらす成分ですが、小さな虫にとっては猛毒として働きます。
お茶の種類によってカフェインの量が変わる理由は、チャノキの「部位による含有量の差」にあります。
これから成長する大切な新芽は、虫に最も狙われやすい部位です。
そのため、チャノキは新芽の部分に防御成分であるカフェインを最高濃度で蓄積させます。
新芽を贅沢に使う「玉露」や「抹茶」のカフェイン量が、コーヒー並みかそれ以上に高いのはこのためです。
すでに成長して硬くなった葉は、虫に食べられるリスクが減るため、カフェインの量が少なくなります。
成長した葉や茎を使う「番茶」や「ほうじ茶」が低カフェインなのは、この植物のエネルギー配分の結果です。
同じカフェインという分子を摂取しているのに、お茶とコーヒーでは「効き方」が異なります。
この違いを生んでいるのが、チャノキの葉にだけ含まれる「L-テアニン」というアミノ酸(旨味成分)の存在です。
お茶を飲んだとき、コーヒーのように「ガツン」と急激に目が覚めるのではなく、「穏やかに頭がスッキリする」のは、このテアニンがカフェインの強すぎる覚醒作用や興奮作用にブレーキをかけ、マイルドに調整してくれているからです。
「チャノキ」の葉を使う飲料
不発酵茶(緑茶グループ)
煎茶(せんちゃ)
深蒸し茶
玉露(ぎょくろ)
かぶせ茶
抹茶
碾茶(てんちゃ)
番茶(ばんちゃ)
ほうじ茶
玄米茶
芽茶(めちゃ)
茎茶(くきちゃ)/ かりがね
粉末茶 / 粉茶
釜入茶(かまいりちゃ)
中国緑茶(龍井茶、碧螺春など)
不発酵茶(緑茶グループ)
煎茶(せんちゃ)
深蒸し茶
玉露(ぎょくろ)
かぶせ茶
抹茶
碾茶(てんちゃ)
番茶(ばんちゃ)
ほうじ茶
玄米茶
芽茶(めちゃ)
茎茶(くきちゃ)/ かりがね
粉末茶 / 粉茶
釜入茶(かまいりちゃ)
中国緑茶(龍井茶、碧螺春など)
完全発酵茶(紅茶グループ)
紅茶(こうちゃ)
ダージリン
アッサム
セイロン(ウバ、ディンブラなど)
キームン(祁門紅茶)
アールグレイ
和紅茶(わこうちゃ)
後発酵茶(黒茶・伝統茶グループ)
プーアル茶
阿波晩茶(あわばんちゃ)
碁石茶(ごいしちゃ)
石鎚黒茶(いしづちくろちゃ)
アレンジ飲料・その他
ジャスミン茶
ミルクティー
ロイヤルミルクティー
抹茶ラテ
ほうじ茶ラテ
チャイ
レモンティー
アップルティー
◆まとめ
今回、主要メーカーのコーヒーやお茶、炭酸飲料のカフェイン量を一覧にしてみて、私自身たくさんの新しい発見がありました。
特に印象的だったのは、「100mlあたりの濃度が濃いショート缶」と、「ゴクゴク飲める大容量ゆえに総量が多くなるペットボトル」の存在です。
味が薄いと思っても、総量としては同じ以上のカフェイン摂取となる場合もあります。
すっきりしたブラックのペットボトルや、体脂肪を減らすような濃いお茶も、1本で120mg〜200mg以上のカフェインが含まれていることも珍しくありません。
これはエナジードリンク(1本約140〜150mg)と同等、あるいはそれ以上の数値です。
カフェインは、適量であれば集中力を高めたり、疲労感を軽減してくれたりする心強い味方です。
しかし、大人よりも体が小さく代謝機能が未発達な子供や若い世代にとっては、カフェインの依存症により摂取を中断した際にさまざまな不調(離脱症状)が現れる確率も高まります。
大切なのは、飲むなということではなく「この1本にはこれくらい入っている」と知った上で選ぶこと。
夜眠れなくなるのを防ぎたい時、子供にお留守番の飲み物を買う時、ぜひ今回のリストを参考に、スマートで優しいドリンク選びをしてみてくださいね!
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次回は「スターリンク」について少し書いていますので、お時間あれば読んでみてください。
日々の出来事から日記代わりにいろいろ書いています。
前回の記事も時間がありましたら読んでみてください。
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