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知るメモ|2月10日【ファミコン版ドラゴンクエストⅢの発売日】|ロトシリーズの完結編?~勇者ロトとは何者

1988年2月10日。
この日は水曜日の平日でした。
それにもかかわらず、家電量販店の前には早朝から数千人の行列ができ、社会現象として伝わっています。
ソフトを買うために学校をサボる小中学生が続出し、補導されるケースもあったとか。
それを受けて以降のシリーズは「土日発売」が基本となりました。
2月の冷たい風に吹かれながら、震えながら行列に並んだ記憶を持つファンの方も多いはず。
あの時、人々の心の中には今とは違うRPGの大作への熱い情熱があったのでしょう。

今回は、2月10日のファミコン版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ」発売記念日に寄せて、伝説の勇者「ロト」の正体と、その名に隠された物語を紐解いてみましょう。


勇者ロトとは「何者」なのか?

「ロト」とは特定の個人の名前というよりは、「最も高潔な勇者に贈られる称号」のことです。
「ドラゴンクエストI・II」において、ロトは「はるか昔に闇を払った伝説の祖先」として語り継がれる、神格化された存在でした。
しかし、1988年2月10日に発売された「III」で、その概念は鮮やかに覆されます。

以降ネタバレも含みますので、未プレイの方はご注意を・・


「III」の主人公(アリアハンの若者)が、父・オルテガの遺志を継ぎ、魔王バラモス、そして大魔王ゾーマを倒した後、異世界アレフガルドの王から授かった称号。
それが「ロト」でした。

つまり、「I」や「II」の主人公たちが受け継いできた伝説の勇者の称号は、実は後から発売された物語の主人公だったのです。
この時系列のトリックに、当時のプレイヤーは震えるような感動を覚えたことでしょう。
それまで(「IやII」で)「昔の偉大な勇者」として崇められていたロトが、「実はプレイヤーである自分自身だった」と判明したのです。
この「III → I → II」という時系列のトリックは、ゲーム史に残る名演出として語り継がれています。
しかし、伝説にはさらに続き(というか始まり)がありました。


「ドラクエXI」で明かされた「ロトの始祖」

2017年に発売された「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」。
この作品のラストで、30年越しの「ロトの正体」に関する衝撃の事実が明かされます。

XI」の主人公は、邪神ニズゼルファを倒した後、聖竜(世界を見守る神のような存在)から、その功績を称えられ「ロトの勇者」という称号を授かります。

つまり、時系列を整理するとこうなります。

  1. 「ドラゴンクエストXI」:最初の「ロト」の誕生。

  2. (数百年〜数千年の時を経て)

  3. 「ドラゴンクエストIII」:「XI」の勇者の意志や装備、「ロト」の称号を受け継ぐ。

  4. 「ドラゴンクエストI」:「III」の勇者の血を引く者が、りゅうおうを倒す。

  5. 「ドラゴンクエストII」:その子孫たちがハーゴンを討つ。

「III」の勇者は「始まり」だと思われていましたが、実は「XI」の勇者が「ロトの始祖」であり、その高潔な魂と「勇者のつるぎ(後のロトの剣)」を後世に託した存在だったのです。
「XI」のエンディングで、一人の女性が本を閉じ、息子を起こしに行くシーン。
「起きなさい、お前はもう16歳になったのですよ」というセリフは、「III」のオープニングそのもの。
XI」の物語自体が、後の世に「勇者ロトの伝説」として語り継がれる冒険譚だった・・


「ロト」の豆知識

最後に小ネタをいくつか。

① ロトの剣の不思議な変化
「XI」で作られた「勇者のつるぎ・真」は、「III」の時代には「王者の剣」と呼ばれ、その後「I」の時代に「ロトの剣」として伝わります。
面白いのは、時代が進むにつれて攻撃力が下がっていること。
XIやIIIの時代が強すぎたのか、手入れされずに錆びてしまったのか・・歴史のロマンを感じます。

② ロトの紋章の由来
ロトの紋章は、伝説の不死鳥「ラーミア」や「聖なる鳥」を意匠化したものという説や、太陽をモチーフにしたという説があります。
「XI」でも重要な鍵となる「ケトス」などの聖獣との関わりも想像させられますね。


◆まとめ

「ロト」とは、単なる最強の戦士の名前ではありません。
「XI」から「III」へ、そしてその先へ・・。
絶望的な状況でも決して諦めず、人々の希望を繋いだ勇気の意思のリレーそのものを指す言葉なのかもしれません。

2月の寒さはまだ続きますが、必ず春はやってきます。
かつてロトの勇者たちが闇を払いアレフガルドに朝をもたらしたように、こたつで丸くなるのも良いですが、あの頃の「勇者の心」を思い出して、新しい何かに挑戦してみるのも悪くないかもしれませんよ!


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