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自分に体があったことを思い出す


朝はいつも、彼氏が仕事へ出かけていくのを見送る。

彼の姿が見えなくなり、1人になった私は自分の仕事に取り掛かろうとする。

その瞬間、私の体は輪郭が不鮮明になり、ぐにゃぐにゃと空間に溶けて、なくなってしまう。


単純に、私に対する視線がひとつも無くなるので、私は私に輪郭がある感覚を保てなくなる。その比喩である。

そうなった私がただひたすらに感知するのは、目の前のやるべき事。仕事相手。今日のタスク。

パソコンの画面の端に何度も貼り直した「姿勢を正して!」のメモもむなしく、私は仕事を依頼してくれた人の要望に応えることに夢中になり、画面の中の世界しか見えなくなるので、
案の定腰と肩と首をめちゃくちゃにする毎日だ。

何度気をつけようと意識したって、良い姿勢は数秒ともたない。


🦴


なんの自慢にもならないけれど、私は恐ろしいほどに自分の体に無頓着だと思う。

病院の予約をしたって必ずといっていいほど忘れるし、もらった薬は気がついたら飲み忘れてる。
(最近はアラームをかけるようになった)

これは私が長い傘を持って出かけて、雨が降らないと行き先の傘立てに置き忘れてくる確率とほぼ等しい。
(誰も分からないたとえ)(つまりほぼ100%)

人との約束はいつも守ってるのに、なんで?

体は強い方ではないし、アレルギーがあるしで、病院のお世話になることは多い方だけれど、自分の体の異変に気がついても、生活レベルで目の前の仕事を優先してしまって、症状が進行してしまってからやっと病院にかかることも多い。

しかも病院では最近まで、ちゃんと自分の病状を説明できないことも多かった。端折ってしまうというか。

特にお医者さんが忙しそうな様子を察知すると、咄嗟に極限まで端的な表現を探し出して短時間で終わらそうとしてしまう。

どうにも、「自分の症状はきちんとここで診てもらって、適切な処置をしてもらい、健康になるべき」という意識が持ちづらく、逃げの行動ばかり取ってしまっているように思える。


これはもしや自分の体に対する照れなのか…?🥺

むしろ何か記憶の奥に閉ざされたトラウマでもあるんじゃないかと心配になるくらい無意識レベルの無関心。

このことに気がついた先々月あたりから、手のひらサイズの「健康ノート」なるものを作って、気になる症状をメモしたり、病院でアドバイスされたことをメモったり(絶対に忘れるので)するのに使っている。


…と書いてから思い出して、どこにあったっけ…と探して今ホコリ被ってるの見つけたから驚愕したよね🤪

自分の体の不快感には敏感なくせに、面白いぐらいその対処には無関心なんだ。

今は彼氏と住んでるからまだいいけれど、一人暮らしの時はもっと酷くて、休日など規則のない日はしょっちゅうご飯を食べ忘れたりした。

このように、私は一人でいる時、自分のことを魂だけの存在だと思っているらしい。

(流石にトイレぐらいは行くから大袈裟かもしれないけど。)

でも私には肉体があるんだよということを、ちゃんと自分に教えこまなくてはいけないな、というのをここのところよく考えてる。


🦴


最近、「肉体と仲良くなる」というアドバイスをもらった。

久々に触れた概念だった。

抑うつで退職したばかりの頃は、そりゃ自分の体調と精神の健康大優先だった。

だけど、だんだん元気になってきて経済活動も出来るようになった今、

いざ自分の体に目をむけようとすると、なぜかめっちゃそわそわ、ざわざわする。

とにかくじっとしている事ができないのだ。

例えば肩こりをマシにするための日課であるストレッチ中も、仕事のこととか次のやるべき事について永遠と考えてしまう。

それだと当然の事ながら、気がついたらストレッチが終わっていて、伸ばすべきところもそんなに伸びてない、みたいなことも多い。

「自分の体を大切にしよう」といくら考えていても、仕事で忙しい人に接したりすると、そのテンポに飲み込まれてつい「べ、別に自分の体なんてどうでもいいし」となってしまう。

なんだそれツンデレかよ。

だけどしたかったのはそんなツンデレ自慢ではない。

自分でもわかってるのに、できないというのがもどかしすぎて、これを書いている。

やっぱり自分の体の声はもっとちゃんと聞いてあげたい。

今の症状が長く続く中で重くなっていくことを考えると、照れてる場合でもない。

かと言ってとりあえず何から始めようということもないので、しばらくは観察する時間と心の余裕をちゃんと取りたいな。


🦴


なんて書きながら思ったのだけど

自分の体について考えようとすると、なんか泣きそうになることがある。

別に、特に大きなコンプレックスがあるわけでもないのにな?

「体を大事にしていいんだよ」というメッセージを貰うと、なんとなく、元々自分のもののはずなのに新しくプレゼントされたような気持ちになってしまう。

ほんとにいいの?これは私のものなの?という確認から入ってしまう、違和感。

「肉体と仲良くなる」までの道のりは思ったよりも遠そうです。

とりあえず1歩から👟



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2026.8 追記

あれから5年。
やっと、やっと、「自分の肉体と仲良くなる」が始まったよ😭


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