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16. は?砂でしょ
自由遊びの時間。
砂場で、コップ型の遊具に、ていねいに砂をつめている年長さんの男の子がいた。
とっても集中していて、
コップにぎゅっぎゅっと砂を詰める手つきも、なかなか職人風。
その手つきに惹かれ、私はちょっとワクワクしながら声をかけにいきました。
「わ〜ジュース作ったの?
それとも、何かのデザートかな?
おいしそう‼︎」
すると、返ってきたのは……
まさかの
まっすぐな目で放たれた一言。
「は?砂でしょ。」
え!?
そっか。
たしかに、砂だった。
完全に“ごっこ遊び”のつもりで話しかけたこっちの膨らむ想像力・・・
まったく通じませんでした。
リアルで現実的で、なんだか冷たいその返答に、
思わず吹き出しそうになったけど
その後も真剣な顔で“ただの砂”を詰め続ける姿を見て、
なんかそれもまた、成長を感じて幼いのか幼くないのか、年長児、味わい深いなぁと思ったのでした。
