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shio_kurashi
あの先生になりたくて#4研修
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あの出会いから15年
どんな道を歩いても、私の心の中にはいつもあの先生がいた。
夢は一度も揺らがなかった。
私は、あの先生のようになる――。
#4 合格通知 就職前研修
私は、合格通知をいただくことができた。
ずっと夢見ていた、幼稚園の先生。
「いよいよ、あの先生になれるんだ〜!」
とにかく嬉しさが溢れすぎて、正直、他のことはあまり覚えていない。
真っ先に、支えてくれていた母に合格を伝えた。
電話口の向こうで喜んでくれた声は、今でもはっきり覚えている。
その後、3月。
研修という形で、4月からお世話になる幼稚園のさまざまなクラスに、お手伝いとして入らせてもらえることになった。
私は毎朝、胸を躍らせながら園に向かった。
「わぁ〜、これが本物の職員会議なんだ〜!」
「これが日めくり表かぁ。早く作ってみたいなぁ」
「わぁ、この先生の壁面、可愛い!」
「ピアノに合わせて歌う子どもたち、可愛い!私も4月からやるんだよね…!」
「うゎ〜幼稚園バスだぁ〜早く乗ってみたい!」
――全部、心の声だけれど。
“地に足がついていない”とは、きっとこの頃の私のことを言うのだと思う。
毎日が新鮮で、毎日が楽しくて。
これからはお手伝いではなく、自分のクラスを任されるんだという期待で胸がいっぱいだった。
研修の大変さなんて、1ミリも感じていなかった。
ただただ、ワクワクと楽しさに包まれた時間。
そして、同期の先生が他に2人いたことも、何より心強かった。
この時の私は、未来への不安よりも、希望の方がずっとずっと大きかった。
