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高知大学農林海洋科学部 ― 元アドミッションコーディネータの視点で「大学が本当に求めている学生像」を読み解く ―

1. 学部概要

30秒でまとめると…

山・川・海をフィールドに、自然と最先端技術で未来を育てる学部


学べる分野

高知大学農林海洋科学部では、農業、森林、海洋、水産、食品、生命科学、環境保全などを幅広く学びます。

植物や動物、海洋生物だけでなく、AIやデータサイエンス、スマート農業・水産業など、最先端技術も取り入れながら、「食」と「自然」を支える方法を探究します。

自然科学を基礎に、地域や地球規模の課題を解決する力を身につけることができます。


注目の特徴

最大の特徴は、高知県の豊かな自然そのものが「学びのフィールド」であることです。

太平洋や黒潮、四国山地、森林、農地などを活用した実習やフィールドワークが充実しており、教室だけでは学べない実践力を養えます。

また、スマート農業や海洋資源の活用、環境保全など、地域課題と最先端技術を結び付けた教育・研究が行われていることも大きな魅力です。


身につく力

  • 食料・環境・海洋に関する専門知識

  • フィールドワークや実験を通した実践力

  • データ分析・AI・DXを活用する力

  • 課題発見・課題解決力

  • 地域や多様な人と協働するコミュニケーション力

こうした力は、食品メーカー、水産・農業関連企業、環境コンサルタント、公務員、研究職など幅広い分野で評価されます。
「自然が好き」という気持ちを、社会で役立つ専門性へと育てられる学部です。


元「中の人」のチェックポイント

高知大学農林海洋科学部は、農業・森林・海洋をまるっと一つの学部で学べることが魅力。
そして、その学びは教室だけで終わらず、高知県全体をフィールドとして実践できる。
さらに、AIやデータサイエンスなどの最新技術も取り入れているため、「自然」と「テクノロジー」の両方を身につけられる点が大きな強み。
自然が好きな人はもちろん、「社会課題を科学で解決したい」という高校生にもオススメできる。


2. この学部に向いている人

この学部に向いている人の概要

高知大学農林海洋科学部は、「自然が好き」という気持ちを専門的な学びへと発展させられる学部です。

ただ自然を観察するだけではなく、農業や森林、海洋、環境、食品などの課題を科学的に分析し、地域や社会に役立つ解決策を考えていきます。

ここでは、特にこの学部で力を発揮しやすい人の特徴をご紹介します。


自然の中で学ぶことにワクワクできる人

高知大学農林海洋科学部では、教室だけでなく、高知県の山・川・海そのものが学びの場になります。自然の中で体験しながら学ぶことを楽しめる人は、大きく成長できるでしょう。

例えばこんな人です。

  • 生き物や植物、海が好き

  • キャンプや登山、釣りなどアウトドアが好き

  • 実験や観察よりも現場で体験することに興味がある

自然は毎日同じ姿を見せません。
その変化を観察し、科学的に考える姿勢が研究者や技術者への第一歩です。

将来は農業・水産業・環境保全・研究開発など、自然と共に働く職業で活躍できます。


「食」を支える仕事がしたい人

毎日の食卓は、多くの人の努力によって支えられています。
この学部では、生産から食品、流通、環境まで幅広く学べるため、「食」に関わる仕事に興味がある人に向いています。

例えばこんな人です。

  • 食べることが好き

  • 食品メーカーに興味がある

  • 安全でおいしい食べ物を作る仕事に憧れる

「食」は誰にとっても欠かせないものです。

その仕組みを科学的に学ぶことで、食品メーカーや農業関連企業、公務員など幅広い進路につながります。


科学やデータを使って社会課題を解決したい人

今の農業や水産業では、AIやドローン、IoTなど最新技術が活躍しています。
自然を相手にする学問だからこそ、データを活用してより良い方法を考える力が求められます。

例えばこんな人です。

  • 理科や情報が好き

  • データを分析することに興味がある

  • 「どうすればもっと良くなる?」と考えるのが好き

スマート農業や環境保全は、これからますます重要になる分野です。
科学と情報技術を組み合わせて社会に貢献したい人にぴったりの学部です。


地域の役に立つ仕事がしたい人

高知大学農林海洋科学部では、地域と連携した教育・研究が数多く行われています。
地域の人々と協力しながら課題を解決する経験は、社会に出てからも大きな財産になります。

例えばこんな人です。

  • 地域活性化に興味がある

  • 人と話すことが好き

  • 地元に貢献できる仕事がしたい

農林水産業は地域社会と深く結び付いています。
現場の声を聞きながら学ぶ経験は、公務員やJA、地域企業など多くの職場で生かされます。


「好き」を仕事につなげたい人

高校では「生き物が好き」「海が好き」という気持ちだけでも十分です。
大学では、その興味を専門知識へと育て、仕事につながる力へ変えていきます。

例えばこんな人です。

  • 生物や地学が好き

  • 水族館や動物園によく行く

  • 将来の夢はまだ決まっていない

興味から始まる学びは長く続きます。
大学生活の中で専門分野を見つけ、研究者、技術者、公務員、食品メーカーなど、自分らしい進路を選べるようになります。


逆に向いていないかもしれない人

次のような考え方の人は、別の学部を検討した方がいいかもしれません。

教室だけで学びたい人

この学部では、実習やフィールドワークが数多くあります。
そのため、現場へ出ることに抵抗がある人は、学びの魅力を十分に感じられないかもしれません。

例えばこんな人です。

  • 実験や実習が苦手

  • 外で活動するのは好きではない

  • 座学だけで勉強したい

農林海洋科学は「現場で確かめる学問」です。
自然の中で経験を積むことが専門性につながるため、体験を楽しむ姿勢が大切になります。


答えが一つだと思ってしまう人

自然を相手にする学問には、決まった正解がありません。
同じ方法でも、天候や地域、環境によって結果は変わります。

例えばこんな人です。

  • 決まった答えだけ覚えたい

  • 試行錯誤が苦手

  • 失敗を極端に恐れてしまう

研究や現場では、失敗も大切な学びになります。
「なぜうまくいかなかったのか」を考え続けられる人ほど、大きく成長できます。


元「中の人」のチェックポイント

「自然が好き」
「生き物が好き」
「食に興味がある」
そんな気持ちは、高知大学農林海洋科学部では立派な才能。
入学時から専門知識がある必要はなく、大切なのは自然を相手に学び続ける探究心。
その興味が、4年後には社会を支える専門性へと育っていく。
受験を迷っているなら、自分の「好き」を信じて挑戦してみよう。

3. 学びの特徴

アドミッションポリシー

高知大学農林海洋科学部では、次のような学生を求めています。

  • 自然や生き物、食、環境に興味・関心がある人

  • 農業・森林・海洋・生命科学を科学的に学びたい人

  • 地域や社会の課題を解決したいという意欲がある人

  • 自ら考え、行動し、学び続ける姿勢を持つ人

  • 他者と協力しながら課題に取り組める人

例えば、

「家庭菜園が好き」
「釣りやキャンプが好き」
「食品ロスを減らしたいと思ったことがある」
「生物や地理の授業が面白い」

と感じた経験も、この学部での学びにつながります。

大切なのは知識の量ではなく、『自然や社会をもっと良くしたい』という探究心です。
その気持ちを4年間かけて専門性へ育てていくことが、この学部の学びの方向性です。


カリキュラムポリシー

高知大学農林海洋科学部では、基礎から専門へと段階的に学べるカリキュラムが組まれています。

1年次は数学・化学・生物・情報などの基礎を固め、学科ごとの専門分野へ無理なく進めるよう設計されています。
その後は講義だけでなく、実験・実習・フィールドワーク・卒業研究へと学びが発展します。

高校で「理科が少し苦手だった」「農業や海洋は初めて学ぶ」という人でも心配はいりません。
基礎から丁寧に積み上げられるため、一歩ずつ専門知識と実践力を身につけられる環境です。


ディプロマポリシー

卒業時には、次のような力を身につけることを目指します。

  • 農林海洋分野の専門知識と科学的な考え方

  • 課題を発見し、解決策を考える力

  • 実験・調査・データ分析を行う力

  • 地域や企業と協働できるコミュニケーション力

  • 社会に貢献する責任感と倫理観

これらの力は、食品メーカー、農業・水産関連企業、環境コンサルタント、公務員、研究職など、幅広い分野で求められるものです。

「自然が好き」を専門性へ変え、社会課題の解決に貢献できる人材を育てることが、この学部の目標です。


カリキュラムの特徴

1年次
数学・化学・生物・情報などの基礎科目に加え、農林海洋科学全体を学び、幅広い視野を養います。

2年次
ここからは各学科・コースの専門科目が本格化し、実験や実習の割合も増えていきます。

3年次
研究室で専門分野を深く学び、地域や企業と連携した実践的な研究に取り組みます。

4年次
卒業研究を通して、自ら課題を設定し、解決策を導き出す力を身につけます。

基礎から専門、そして研究へと自然につながるカリキュラムだからこそ、自分の興味を深めながら成長できます。


PBL・実習

高知大学農林海洋科学部では、高知県全体を学びのフィールドとして活用しています。

農場実習や森林実習、沿岸・海洋調査、食品加工実習など、実際に現場へ出て学ぶ機会が豊富です。

高校の理科実験をさらに発展させ、「自分で調べ、自分で考え、結果をまとめる」経験を何度も積み重ねることで、実社会で役立つ課題解決力が身につきます。


特色ある授業

この学部では、スマート農業やスマート水産業、環境保全、生物資源の活用、食品科学など、時代のニーズに合わせた授業が展開されています。
ドローンやIoT、AI、データサイエンスを活用した一次産業のDXについて学べることも大きな特徴です。

また、黒潮や太平洋、森林資源など、高知県ならではの自然環境を教材として活用する授業も多く、教室だけでは得られない学びがあります。

こうした授業を通して、「自然を守る」だけではなく、「自然を持続可能な形で活用する」という視点を身につけられます。
これは農業・食品・環境・水産など、さまざまな業界で活躍するための大きな強みになります。


元「中の人」のチェックポイント

高知大学農林海洋科学部の魅力は、教室で学ぶだけでは終わらないこと
1年次に基礎を固め、学年が上がるにつれてフィールドワークや研究室での学びが増え、最後は自分自身で課題を見つけて研究する力を育てる。
高知県という恵まれた自然環境を舞台に、農業・森林・海洋・食品・環境を実践的に学べることは、この学部ならではの強み。
アドミッションポリシーでは、「自然への興味」と「自ら学び続ける姿勢」が重視されている。
「自然が好き」「地域の役に立ちたい」「食や環境に関わる仕事がしたい」という気持ちがあれば、その興味を社会で役立つ専門性へと伸ばせる。

4. 研究

主な研究分野① 農業・スマート農業

高知大学農林海洋科学部では、持続可能な農業を実現するための研究が活発に行われています。
高知県の施設園芸や果樹栽培をフィールドに、ICTやAIを活用した次世代農業にも取り組んでいます。

研究例

  • ドローンやセンサーを活用したスマート農業

  • 野菜・果樹の栽培技術の改良

  • 病害虫の発生予測と防除技術

  • 気候変動に対応した農業技術

  • 新しい品種の育成

「経験」だけに頼らない、新しい農業を科学で支える研究が進められています。


主な研究分野② 森林・環境保全

森林資源の持続的な利用や、生態系の保全について研究しています。
高知県は森林率が全国トップクラスであり、その豊かな自然環境を生かした研究ができることが大きな特徴です。

研究例

  • 森林資源の循環利用

  • 森林生態系の保全

  • 土砂災害の防止

  • 木材利用・木質バイオマス

  • 森林と地域社会の共生

森林を「守る」だけでなく、「未来へ活かす」ための研究が行われています。


主な研究分野③ 海洋・水産資源

黒潮が流れる高知県の立地を生かし、海洋生物や水産資源、海洋環境について研究しています。
海の恵みを持続可能に利用するための研究は、高知大学ならではの特色です。

研究例

  • 水産資源の管理

  • 海洋生物の生態

  • 養殖技術の改良

  • 海洋環境の保全

  • 海洋プラスチック問題

豊かな海を未来へつなぐための研究が、現場と連携しながら進められています。


主な研究分野④ 食品・生命科学

「食」を科学的に理解し、安全性や機能性を高める研究が行われています。
食品だけでなく、微生物や発酵、バイオテクノロジーなど生命科学の分野も学べます。

研究例

  • 発酵食品の研究

  • 食品の機能性成分

  • 微生物の利用

  • 食品の品質・安全性

  • バイオテクノロジー

毎日の「食」を支える技術が、新しい食品や健康づくりにつながっています。


主な研究分野⑤ 地域資源・環境マネジメント

農林水産業だけでなく、地域社会との関わりや資源管理についても研究しています。
地域が抱える課題を科学的な視点から分析し、持続可能な地域づくりを目指します。

研究例

  • 地域資源の有効活用

  • 一次産業のDX

  • 地域ブランドの開発

  • 環境教育

  • 地域活性化プロジェクト

地域に寄り添いながら、未来の農林水産業を考える研究が特徴です。


卒業研究テーマ

卒業研究テーマは毎年異なるため一覧では公表されていませんが、研究室では次のようなテーマに取り組んでいると考えられます。

テーマ例

  • AIを活用した施設園芸の環境制御

  • 黒潮流域における海洋生物の生態調査

  • 森林資源を活用した木質バイオマス利用

  • 地域特産品の機能性成分の分析

  • 発酵食品に利用される微生物の研究

  • 養殖魚の成長と飼育環境の関係

  • 気候変動が農作物へ与える影響

  • 地域資源を活用した商品開発

地域の課題を研究テーマにできることが、高知大学農林海洋科学部ならではの魅力です。


高知大学農林海洋科学部だからできる研究

高知大学農林海洋科学部では、太平洋(黒潮)・森林・農地・河川という全国でも恵まれた自然環境を研究フィールドとして活用できます。

農場や演習林、沿岸域での実習を通して、教室だけでは得られない実践的なデータを収集し、地域課題の解決につながる研究に取り組めることが最大の特色です。

自然と最先端技術を結び付けた研究ができる環境は、高知大学ならではといえるでしょう。


元「中の人」のチェックポイント

「研究」と聞くと難しそうなイメージを持つかもしれないが、高知大学農林海洋科学部の研究は、「おいしい野菜を作るには?」「魚を増やすには?」「森林を未来へ残すには?」といった身近な疑問から始まるものがたくさんある。
その疑問を科学的に調べ、実験やフィールドワークを通して答えを探していくのが大学の研究。
自然や食べ物、生き物が好きという気持ちは、立派な研究の出発点になる。
大学でその興味を深め、社会に役立つ専門性へ育てていこう。

5. 学生生活

男女比

2025年度の学生数は男子553人(63.3%)、女子320人(36.7%)です。

農学・水産・森林系学部は全国的にも男子学生が多い傾向があります。
高知大学農林海洋科学部は女子学生も3割を超えており、近年は食品科学や生命科学、環境分野を中心に女性の進学も増えています。


出身地

2025年度入学生の出身高校所在地は、

①高知県33人(約15.3%)
②大阪府21人(約9.7%)
③兵庫県16人(約7.4%)
④岡山県15人(約6.9%)
⑤徳島県12人(約5.6%)

でした。

高知県出身者が最も多い一方で、近畿・中国・四国を中心に全国各地から学生が集まっており、「地域密着型」でありながら「県外学生も多い学部」といえます。


留学制度

高知大学では交換留学や短期海外研修など、多様な留学制度を利用できます。
農林海洋科学部では、農業・環境・海洋分野を学ぶ海外大学との交流も盛んで、海外の農業や水産業、環境保全について現地で学ぶ機会があります。

さらに学部独自のSUIJI(Six University Initiative Japan Indonesia)プログラムでは、日本とインドネシアの大学が連携し、農村・漁村でのフィールドワークを通して持続可能な地域づくりを学ぶことができます。
国際協働を実践的に経験できることは、この学部ならではの魅力です。


提携大学

農林海洋科学部は、SUIJIコンソーシアムを通じて、ガジャマダ大学、ボゴール農業大学、ハサヌディン大学(インドネシア)や、愛媛大学・香川大学などと連携しています。

共同フィールドワークや学生交流を通して、熱帯農業や地域開発、持続可能な農林水産業について国際的な視点から学ぶことができます。


留学支援

高知大学では国際連携推進センターが留学相談や語学学習、奨学金情報の提供などを行っています。

農林海洋科学部では、SUIJIプログラムや海外フィールドワークへの参加支援もあり、専門分野を学びながら海外経験を積める環境が整っています。

語学力だけでなく、多文化理解や国際的な課題解決力も身につけられます。


地域連携

農林海洋科学部では、高知県内の自治体や農業法人、漁業協同組合、森林組合、食品企業などと連携した教育・研究を数多く実施しています。

農場や演習林、沿岸域での実習、地域資源を活用した商品開発、一次産業DXに関するプロジェクトなど、地域そのものが学びの場です。

こうした活動を通して、専門知識だけでなく、現場で課題を発見し、多様な立場の人と協力して解決する力やコミュニケーション力を身につけることができます。


元「中の人」のチェックポイント

「地方大学だと学生生活は閉鎖的では?」と不安に思う高校生もいるかもしれないが、高知大学農林海洋科学部には県外出身者も多く、全国から集まった仲間と一緒に学べる環境がある。
さらに、高知の豊かな自然を生かしたフィールドワークや地域連携、海外プログラムなど、教室だけでは経験できない学びが充実している。
自然の中で実践的に学びたい人、地域や世界に貢献したい人にとって、高知大学は大きく成長できる4年間になるはず。

6. 入試方法

選抜方式

高知大学農林海洋科学部では、総合型選抜Ⅰ、学校推薦型選抜Ⅱ、一般選抜(前期・後期)を実施しています。

  • 総合型選抜Ⅰ:志望理由書などの書類審査に加え、面接や講義理解・口頭試問などを通して、学ぶ意欲や探究心、主体性を総合的に評価します。

  • 学校推薦型選抜Ⅱ:面接や出願書類を中心に、基礎学力とともに農林海洋科学への適性や学習意欲を評価します。

  • 一般選抜(前期・後期):大学入学共通テストと個別学力検査を組み合わせ、基礎学力と専門分野を学ぶための思考力・応用力を評価します。後期日程は募集人員が少なく、競争率が高くなる傾向があります。


難易度

河合塾Kei-Netによると、農林海洋科学部の共通テスト得点率は50~66%、偏差値は45.0~47.5です。

学科によって差はありますが、地方国立大学の農学系学部としては標準的な難易度といえます。

前期日程は基礎学力をしっかり固めれば十分に狙える一方、後期日程は募集人数が限られるため、共通テストで高得点を確保することが重要になります。


各教科の重要度と得点源

数学

重要度:★★★★★
得点源:★★★★★

  • 共通テスト:〇

  • 個別学力検査:〇

農業・生命科学・海洋科学では、データ分析や統計、化学計算など数学を活用する場面が多くあります。

個別試験でも数学を課す学科があり、合否を左右する重要科目です。
基礎を確実に固め、典型問題を繰り返し演習しましょう。


英語

重要度:★★★★☆
得点源:★★★★☆

  • 共通テスト:〇

  • 個別学力検査:〇(学科による)

英語は文献読解や研究活動でも欠かせません。

共通テストの配点も高く、海外の研究成果を学ぶためにも重要です。
長文読解力と語彙力を中心にバランスよく対策しておきましょう。


国語

重要度:★★★☆☆
得点源:★★★★☆

  • 共通テスト:〇

  • 個別学力検査:学科による

共通テストでは安定した得点を取りたい教科です。

資料を読み取り、自分の考えを整理する力は大学でのレポート作成や卒業研究にもつながります。
現代文を中心に着実な得点力を身につけましょう。


理科

重要度:★★★★★
得点源:★★★★★

  • 共通テスト:〇

  • 個別学力検査:〇

農林海洋科学部では、生物・化学を中心に理科の知識が学びの土台になります。

志望学科に応じて物理が必要になる場合もあるため、募集要項を確認したうえで重点的に対策しましょう。
得意科目にできれば大きな強みになります。


社会

重要度:★★☆☆☆
得点源:★★★☆☆

  • 共通テスト:〇

  • 個別学力検査:×

個別試験では課されませんが、共通テストでは重要な得点源です。

地理や倫理・政治経済など、自分が得点しやすい科目を選び、安定して7~8割を目指すことが全体の得点率向上につながります。


情報

重要度:★★★☆☆
得点源:★★★★☆

  • 共通テスト:〇

  • 個別学力検査:×

2025年度以降、共通テスト「情報」の重要性は高まっています。

農業DXや環境データ解析など、大学での学びにも直結するため、基本的なアルゴリズムやデータ活用を理解しておくと入学後にも役立ちます。


元「中の人」のチェックポイント

農林海洋科学部は、「理科が得意だから有利」というだけではなく、共通テストでバランスよく得点できる受験生が強い
特に前期日程を目指すなら、数学・理科を軸にしつつ、英語と国語で安定した得点を確保することが重要。
一方、総合型選抜や学校推薦型選抜を考えている人は、高校での探究活動や地域活動、農業・環境・生物への興味を自分の言葉で説明できるよう準備しておくことが大切。
「自然が好き」という気持ちを、学ぶ意欲として伝えられることが、高知大学農林海洋科学部合格への第一歩に。

7. 進路

進級と留年の状況

高知大学農林海洋科学部は、極端に留年しやすい学部ではありません。
しかし、実験・実習・フィールドワークが多く、出席やレポート提出が重視されるため、欠席や課題の遅れが続くと単位取得が難しくなることがあります。

特に専門科目は積み上げ型の内容が多いため、1・2年次の基礎科目を確実に修得することが重要です。
日頃から授業への参加とレポート作成を計画的に進めることが、4年間で順調に卒業するためのポイントです。


大学院進学

2025年度卒業生は184人で、そのうち59人(約32.1%)が大学院へ進学しています。
一方、就職した学生は
118人(約64.1%)でした。

大学院では、農業・森林・海洋・食品・環境分野についてより専門的な研究を行います。

研究開発職や技術職を目指す学生、国家・地方の研究機関への就職を希望する学生は大学院へ進学するケースも多く、学部で培った知識をさらに深められる環境が整っています。


主な就職先

2025年度は118人(正規113人・非正規5人)が就職し、就職率は非常に安定しています。

業種別では、製造業(食品・化学・機械など)情報通信業建設業教育地方公務員への就職が目立ちます。

また、農業・林業・漁業、JAなど一次産業関連への就職もあり、学部の特色が進路にも表れています。

職業別では、専門的・技術的職業に加え、行政職や技術系公務員として活躍する卒業生も多いことが特徴です。

この学部の強みは、「農業だけ」「水産だけ」に進む学部ではないことです。

食品メーカー、化学メーカー、環境コンサルタント、情報通信、自治体、研究機関など、自然科学を基礎とした幅広い進路を選択できます。

実習や地域連携で培った実践力が高く評価されていることも、就職の強みといえるでしょう。


進路先の都道府県

卒業生は高知県をはじめ四国地方への就職が多い一方で、大阪府、兵庫県、岡山県、愛知県、東京都など全国へ進路を広げています。

高知県内では自治体や農林水産業、食品関連企業への就職が目立ち、県外では食品・化学メーカーや環境関連企業、公務員などへの就職も多く見られます。

地域密着型の学びを生かしながら、全国規模で活躍できることがこの学部の特徴です。


元「中の人」のチェックポイント

高知大学農林海洋科学部は、「就職型」と「大学院進学型」の両方の特徴を持っている
約3人に1人が大学院へ進学し、専門性をさらに高める一方、多くの学生は学部卒業後に企業や公務員として社会へ羽ばたいていく。
食品、環境、森林、海洋、化学、情報など活躍できる分野は非常に幅広く、「自然が好き」という気持ちを専門性へ変えられることが最大の魅力。
進学するか就職するかを入学時に決める必要はなく、4年間の学びの中で自分の進みたい道を見つけられる環境が、高知大学農林海洋科学部には整っている。

8. 学費・生活費

学費

高知大学は国立大学のため、学費は全国共通です。

入学料282,000円、授業料は年間535,800円(前期・後期分納可)となっています。4年間の学費は、入学料を含めて約242万5千円です。

授業料は国の制度改定により変更される場合があります。


追加費用

学費以外には、教科書代や実験・実習費、実習着・長靴などのフィールド実習用品、パソコン購入費、学生教育研究災害傷害保険料などが必要になります。

農林海洋科学部は実習科目が多いため、一般的な文系学部より実習用品の費用がかかる場合があります。
4年間で30~50万円程度を見込んでおくと安心です。


日本学生支援機構の奨学金

高知大学では、日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金と貸与型奨学金(第一種・第二種)を取り扱っています。

家計基準や学業基準を満たせば利用でき、多くの学生が進学費用や生活費の支援として活用しています。


大学独自の奨学金・支援制度

高知大学では、大学独自の経済支援制度のほか、地方公共団体や民間団体の奨学金も数多く紹介・募集しています。

また、家計急変時には緊急支援制度も利用できます。
さらに、国の高等教育の修学支援新制度の対象大学であり、給付型奨学金と授業料減免を組み合わせて利用できる学生もいます。


授業料免除制度

高知大学には授業料免除制度があります。
国の高等教育の修学支援新制度の対象者は、入学料・授業料の全額または一部免除を受けることができます。

また、家計急変など特別な事情がある場合は、大学独自の授業料減免制度を申請できる場合があります。


アパート相場

農林海洋科学部が学ぶ物部キャンパス(南国市)周辺は学生向けアパートが多く、ワンルーム・1Kで月3万~5万円程度が相場です。

大学まで徒歩や自転車で通える物件も多く、高知市中心部より家賃を抑えやすい傾向があります。
静かな環境で学業に集中しやすいことも魅力です。


卒業までの費用シミュレーション

実家暮らし

  • 学費:約242万円

  • 教科書・実習費・教材費:約40万円

  • 通学費・その他:約40万円

4年間合計:約320~340万円

一人暮らし

  • 学費:約242万円

  • 教科書・実習費・教材費:約40万円

  • 家賃(月4万円×48か月):約192万円

  • 生活費(食費・光熱費・通信費など):約320~380万円

4年間合計:約800~860万円

農林海洋科学部は実習用品などの費用がやや多いものの、高知県は都市部に比べて家賃や生活費を抑えやすく、比較的経済的に学生生活を送ることができます。


元「中の人」から保護者の方へ

農林海洋科学部では、実習やフィールドワークが多いため、「学費以外にも費用がかかるのでは」と心配される保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
確かに実習用品などの追加費用はありますが、国立大学であるため授業料は全国共通で、私立大学農学系と比べると大きく抑えられます。
また、日本学生支援機構の奨学金や高等教育の修学支援新制度、授業料免除制度なども利用できます。
高知県は家賃や生活費も比較的安く、経済的な負担を軽減しながら学びやすい環境です。
進学を検討する際は、入試情報だけでなく利用できる支援制度もぜひ早めに確認し、ご家庭に合った資金計画を立てていただければと思います。

9. 入学後のサポート

リメディアル教育

高知大学では、新入生が大学での学びに円滑に移行できるよう、初年次教育や基礎教育科目を充実させています。

農林海洋科学部でも、1年次は数学・化学・生物などの基礎科目から段階的に学ぶカリキュラムとなっており、高校で学んだ内容を土台に専門科目へ進めるため、入学後すぐに高度な専門知識を求められることはありません。

学力に不安がある学生でも安心して学び始められる環境です。


学修支援

農林海洋科学部では、少人数での実験・実習や演習が多く、教員との距離が近いことが特徴です。

研究室配属後は指導教員によるきめ細かな指導を受けられ、学修や卒業研究、進路について相談しながら学びを深められます。

フィールドワークを通して、主体的に考え、課題を発見・解決する力やチームで協働する力も養われます。


取得できる資格

農林海洋科学部では卒業と同時に取得できる国家資格は多くありません。
ただ、教員免許(高校「農業」など、コースによる)や学芸員など、所定の科目を履修することで取得を目指せる資格があります。

また、樹木医補や測量士補など、専門分野に関連する資格取得に役立つ知識も身につきます。
将来の進路に応じて学びを広げられることが特徴です。


資格取得サポート

資格取得に必要な科目はカリキュラムに組み込まれており、教員による履修指導も行われています。

また、公務員試験や教員採用試験については、キャリア支援課や学内講座を利用することができます。

専門知識を身につけながら、資格取得や就職活動につながる実践力を養える環境が整っています。


キャリア・就職支援

高知大学ではキャリアセンターを中心に、就職ガイダンス、企業研究セミナー、履歴書・エントリーシート添削、模擬面接などを実施しています。

農林海洋科学部では、地域企業や自治体との連携、インターンシップ、研究室を通じた企業紹介も多く、専門性を生かした就職活動を進めやすいことが特徴です。


ICT・図書館サポート

学内では無線LANや学習支援システム(LMS)が整備され、授業資料の配布やレポート提出をオンラインで行えます。

図書館では農学・森林・水産・環境・生命科学分野の専門書や電子ジャーナルを利用でき、卒業研究やレポート作成を支える情報環境が充実しています。


学生相談・生活支援

高知大学には学生総合支援センターが設置されており、学修、学生生活、進路、心身の健康などについて専門スタッフへ相談できます。

経済的な相談や障がい学生支援、ハラスメント相談などの体制も整っており、一人で悩みを抱え込まずに大学生活を送れる環境づくりが進められています。


学生寮

高知大学では学生寮を設置しており、遠方から入学する学生も安心して新生活を始められます。

寮費を抑えられるだけでなく、全国各地から集まった学生との交流を通して友人を作りやすいことも魅力です。

特に県外出身者にとっては、生活面での不安を軽減できる選択肢の一つとなっています。


その他学生サポート体制

農林海洋科学部では、農場・演習林・沿岸施設などの教育研究施設を活用した実践教育が充実しています。

通常の講義だけでは得られない経験を積めるほか、地域住民や企業、自治体と関わる機会も多く、在学中から社会人として必要なコミュニケーション力や課題解決力を身につけられます。


元「中の人」のチェックポイント

高知大学農林海洋科学部は、基礎から学べるカリキュラムに加え、少人数教育や研究室での手厚い指導、学生相談、キャリア支援など、多方面から学生を支える体制が整っている。
「大学の授業についていけるだろうか」「一人暮らしや新しい環境に馴染めるだろうか」と困ったときは一人で抱え込まず、大学のサポートを積極的に活用することが大学生活を充実させる秘訣。
大学は「支援を受けながら成長する場所」なので、安心して一歩を踏み出してみよう。

10. この学部を一言で表すと?

山・川・海を舞台に、未来の食と自然を育てる学部

高知大学農林海洋科学部は、農業・森林・海洋・食品・環境を一体的に学び、自然の恵みを未来へつなぐ方法を探究する学部です。

高知県の豊かな自然環境そのものを学びの場とし、フィールドワークや実験、地域連携を通して実践力を養います。

さらに、AIやデータサイエンスなどの先端技術も取り入れながら、持続可能な社会づくりに貢献できる人材を育成しています。

「自然が好き」「地域に貢献したい」という思いを、専門知識と社会で役立つ力へ育てられることが、この学部最大の魅力です。


この学部に向いている人

  • 自然や生き物が好きな人
    山や森、川、海をフィールドに学ぶ機会が多く、自然への興味が学びの原動力になります。

  • 食や農業に関心がある人
    「食を支えたい」「安全な食品を届けたい」という思いを、科学的な知識へ発展させられます。

  • 環境問題や地域課題を解決したい人
    気候変動や資源管理など、社会課題を実践的に学び、解決策を考える力が身につきます。

  • 体験しながら学ぶことが好きな人
    実験や実習、フィールドワークが豊富なため、机上の学習だけでは物足りない人に向いています。

  • 地域から世界へ活躍したい人
    地域連携や国際交流を通して、地域にも世界にも貢献できる視野を広げることができます。


元「中の人」から伝えたいこと

高知大学農林海洋科学部のアドミッションポリシーで重視されているのは、農林水産業や環境問題への関心、自ら課題を見つけて主体的に学ぶ姿勢、そして地域社会へ貢献したいという意欲です。

そのため、高校生活では生物や化学、地理などの基礎学力を身につけることはもちろん、探究活動や地域活動、ボランティアなどに積極的に取り組むことをおすすめします。

大学では実験やフィールドワーク、地域連携を通して専門性を高め、卒業後は食品メーカー、環境関連企業、農林水産業、公務員、研究機関など幅広い分野で活躍できます。

「自然が好き」という気持ちを、社会に役立つ仕事へつなげられる学部であることが、高知大学農林海洋科学部の大きな魅力です。


この学部を一言で表すと?

山・川・海を舞台に、未来の食と自然を育てる学部

自然は、答えが一つではない世界です。
だからこそ、大学では自分で考え、仲間と協力し、新しい答えを見つける力が求められます。

高知大学農林海洋科学部には、その挑戦を支える豊かな自然環境と実践的な学びがあります。

「自然が好き」「食に興味がある」「地域や環境を守りたい」という思いは、大学で大きな強みになります。

知識や技術は入学後に身につけられます。
まずはその好奇心を大切にしてください。その一歩が、未来の農業、森林、海洋、そして持続可能な社会を支える専門家への第一歩になります。

11. 参考リンク集

【国立】高知大学

【農学】農学・水産学

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