群馬県立女子大学文学部 ― 元アドミッションコーディネータの視点で「大学が本当に求めている学生像」を読み解く ―
1. 学部概要(群馬県立女子大学 文学部)
群馬県立女子大学文学部を30秒をまとめると…
群馬県立女子大学文学部は、日本文学・英米文化・美学美術史・文化情報の4分野を中心に、「文化を深く学び、社会で生かす力」を育てる学部です。
少人数教育を活かした丁寧な指導が特徴で、自分の興味に合わせて専門性を高めながら、情報活用力や論理的思考力も身につけられます。
教員との距離が近く、卒業研究まで一人ひとりをしっかりサポートする環境が整っています。
学べる分野
日本文学・日本語学・古典文学
英語・英米文学・異文化理解
美術・デザイン・芸術文化
文化情報学(情報・データ・デジタル文化)
地域文化・歴史・文化資源
情報発信・メディア・デジタルアーカイブ
文学や文化を学ぶだけではなく、「文化を社会へ発信・活用する力」まで学べることが特徴です。
文化情報学科では情報技術も取り入れながら、人文系とデジタル分野を融合した学びが展開されています。
特徴⓵:少人数教育で専門性を深められる
1学年の学生数が比較的少なく、教員との距離が近いため、ゼミや卒業研究ではきめ細かな指導を受けられます。
特徴②:文化を「学ぶ」だけでなく「活かす」
地域連携や文化資源の活用、情報発信など、学んだ知識を社会に還元する実践的な学びも充実しています。
特徴③:情報活用能力も身につく
文化情報学科では、デジタル技術や情報分析も学び、人文学と情報分野を組み合わせた新しい学びを実践できます。
身につく力
論理的に考え、文章で伝える力
調査・分析する力
情報を整理・発信する力
異文化を理解する力
プレゼンテーション能力
地域や社会の課題を発見・解決する力
卒業後は、公務員や教員、一般企業、出版・マスコミ、観光・文化関連など幅広い分野で活躍できる基礎力を養います。
元「中の人」のチェックポイント
注目したいのが「文化情報学科」で、文学・芸術・情報を組み合わせて学べる全国でも珍しい文学部。
一般的な文学部としての学びはもちろん、文系から情報系を学びたい女子高校生にピッタリ!
2. この学部に向いている人
群馬県立女子大学文学部は、「文学を読む人」のためだけの学部ではありません。
文学や歴史、美術、英語、情報などを通して、人や社会、文化について深く考え、自分の考えを発信する力を育てる学部です。
そのため、次のような人に向いています。
① 本や映画、歴史、美術など文化に興味がある人
授業では文学作品だけでなく、歴史資料や芸術作品、地域文化など幅広いテーマを扱います。
「好き」を学問として深めたい人にはぴったりの環境です。
② 英語や異文化理解を深めたい人
英米文化や外国語を学びながら、多様な価値観に触れる機会があります。
留学や国際交流にも興味がある人には、大きく成長できる環境です。
③ 自分の考えを文章や言葉で伝える力を伸ばしたい人
レポートやゼミでの発表、卒業研究などを通して、「考える力」と「伝える力」を磨きます。
公務員試験や就職活動でも役立つ力が身につきます。
④ 少人数でじっくり学びたい人
教員との距離が近く、一人ひとりに丁寧な指導が行われます。
「大人数の講義より、先生に相談しながら学びたい」という人に向いています。
⑤ 将来の進路を幅広く考えたい人
卒業生は公務員、教員、一般企業、金融、観光、出版など幅広い分野へ進んでいます。
入学時点で進路を一つに決めていなくても、大学生活の中で自分に合った進路を見つけやすい学部です。
⑥ 人文学と情報を組み合わせて学びたい人
文化情報学科では、文学や文化に加えて、情報分析やデジタル技術も学びます。
「文系だけど情報分野にも興味がある」という人には全国的にも魅力的な学びが用意されています。
逆に向いていないかもしれない人
次のような考えを持っている人は、入学後にギャップを感じる可能性があります。
・決まった答えを覚える勉強だけをしたい人
文学部では、「正解を覚える」よりも、「自分で考え、その根拠を説明する」ことが求められます。
答えが一つではないテーマについて議論する授業も多くあります。
・実験や専門資格の取得を中心に学びたい人
理工系学部のような実験中心の授業や、資格取得を目的としたカリキュラムが中心ではありません。
専門知識を活かして考察する学びが中心です。
・主体的に学ぶことが苦手な人
ゼミや卒業研究では、自分でテーマを決めて調査・分析を進める場面が多くあります。
受け身の姿勢だけでは、この学部の魅力を十分に活かせないかもしれません。
元「中の人」のチェックポイント
「文学が好きか」よりも、「知的好奇心があるか」が大切。
文学好きが集まる文学部なので、「文学が好き」で終わらずに、「なぜ興味をもったのか」、「その経験から何を学んだのか」、「大学でさらに何を学びたいのか」を自己分析しておこう。
3. 学びの特徴
アドミッションポリシー(どんな学生を求めているか)
群馬県立女子大学文学部では、文化や社会への関心を持ち、自ら学びを深めようとする意欲のある学生を求めています。
高校までに身につけた基礎学力を土台として、
本や芸術、歴史、言語などに興味がある人
自分で考え、調べ、発信することを楽しめる人
他者の考えを尊重しながら議論できる人
が期待されています。
学力だけではなく、「知的好奇心」と「主体性」が重視されている点が特徴です。
カリキュラムポリシー(どのように学ぶか?)
文学部では、教養教育から専門教育へと段階的に学びを深められるカリキュラムが組まれています。
1・2年次には幅広い教養と専門の基礎を学び、3・4年次にはゼミを中心に専門分野を深く研究します。
少人数教育を活かし、学生同士の議論やプレゼンテーション、フィールドワークなど、主体的に学ぶ授業が多いことも特徴です。
ディプロマポリシー(卒業までに身につく力)
卒業時には、専門知識だけではなく、社会で活躍するための幅広い力を身につけることが期待されています。
例えば、
文化や社会を多面的に理解する力
情報を収集・分析する力
論理的に考え、文章や言葉で表現する力
他者と協働しながら課題を解決する力
地域や国際社会で活躍できる実践力
などです。
これらは公務員や教員だけでなく、民間企業でも高く評価される力といえるでしょう。
カリキュラムの特徴
文学部では、学年ごとに学びが発展していきます。
1年次:基礎を身につける
教養科目と専門の導入科目を履修し、文学・文化・芸術・情報など幅広い分野に触れます。
2年次:専門分野を深める
専門科目が増え、自分の興味に応じて学びを深めます。ゼミの準備となる演習も始まります。
3年次:ゼミ活動が中心
少人数ゼミに所属し、文献調査や発表、ディスカッションを通して専門性を高めます。
4年次:卒業研究
自分でテーマを設定し、教員の指導を受けながら卒業論文を完成させます。
PBL・実習
文学部では理工系学部のような実験実習は多くありませんが、「実際に現場へ出て学ぶ」機会が数多くあります。
例えば、
地域文化を調査するフィールドワーク
博物館・美術館での学習
地域自治体との連携活動
プレゼンテーションやグループワーク
資料調査や文献研究
など、教室だけでは学べない経験を重ねながら実践力を養います。
特色ある授業
群馬県立女子大学文学部ならではの特色として、次のような学びがあります。
文化情報学
文学や文化と情報技術を組み合わせ、データ分析やデジタルアーカイブなど現代社会に必要なスキルを学びます。
少人数ゼミ
学生一人ひとりが発表する機会が多く、教員から丁寧なフィードバックを受けられます。
地域文化研究
群馬県をはじめとした地域文化をテーマに、歴史や観光、文化資源について実践的に学びます。
英語・異文化理解
英語運用能力だけではなく、異文化を理解し、多様な価値観を学ぶ授業も充実しています。
元「中の人」のチェックポイント
3つのポリシーは、1つのストーリーになっている。
群馬県立女子大学文学部でいうと、
アドミッションポリシー(入口):「文化や社会に興味を持ち、自ら学ぼうとする人」を求め、
カリキュラムポリシー(学び):少人数教育やゼミ、フィールドワークを通して主体的に学び、
ディプロマポリシー(出口):論理的思考力や表現力、課題解決力を身につけて社会へ送り出す。
という流れになるので、これを踏まえた志望動機がとても重要。
3つのポリシーを踏まえて例えば、
「地域文化に興味があり、フィールドワークやゼミ活動を通して課題発見・発信力を身につけ、将来は地域社会に貢献したい」
のような形で今から深めておこう。
4. 研究
主な研究分野
群馬県立女子大学文学部では、「文学を読む」だけでなく、文化や社会、人間についてさまざまな視点から研究します。
学科やゼミによって専門分野は異なりますが、主に次のような研究が行われています。
日本文学・日本語学
古典文学から近現代文学まで幅広い作品を対象に、作品の背景や表現方法、日本語の特徴などを研究します。
研究例
『源氏物語』などの古典文学
夏目漱石や芥川龍之介など近代文学
現代小説やマンガ文化
方言や日本語表現の研究
英米文化・異文化理解
英語圏の文学や文化、歴史、社会について学び、多様な価値観や国際的な視点を養います。
研究例
イギリス文学・アメリカ文学
映画やポップカルチャー
異文化コミュニケーション
英語教育や英語学
美学・美術史
芸術作品やデザイン、建築、映像などを対象に、「美しさとは何か」「文化と芸術の関係」について研究します。
研究例
日本美術・西洋美術
現代アート
建築・デザイン
博物館・美術館研究
文化情報学
文学や歴史などの人文学と情報技術を組み合わせ、新しい文化の伝え方や活用方法を研究します。
研究例
デジタルアーカイブ
地域文化の情報発信
GIS(地理情報システム)の活用
データ分析と文化研究
卒業研究のテーマ例
卒業研究では、自分でテーマを設定します。
そこから、文献調査やフィールドワーク、データ分析などを通して研究を進めます。
私がイメージするテーマ例としては、次のようなものがあります。
日本文学・日本語学
『源氏物語』に描かれる人物像の変化
宮沢賢治作品における自然観
若者言葉の変化とSNSの影響
群馬県の方言に関する研究
英米文化
ディズニー映画に見るジェンダー表現
シェイクスピア作品の現代的解釈
異文化コミュニケーションにおける価値観の違い
英語教育におけるICT活用
美学美術史
浮世絵と現代デザインの比較
美術館の展示方法と来館者の満足度
アニメーション作品の芸術性
地域文化財の保存と活用
文化情報学
地域観光とSNS活用の効果
デジタルアーカイブによる文化財保存
オープンデータを活用した地域分析
AI時代における文化情報の発信方法
元「中の人」のチェックポイント
群馬県立女子大学文学部では、単に文学作品の分析だけではなく、地域社会とのつながり、デジタル技術の活用、現代社会とのかかわりも重視する。
研究のテーマから、大学としてどのような学びを大切にしているか、それが自分の興味・関心と合っているか、早めに調べておこう。
5. 学生生活
男女比
群馬県立女子大学は女子大学のため、学生は基本的に全員が女性です。
「女子大学は閉鎖的なのでは?」と思う人もいるかもしれません。
けれども、実際には少人数教育ならではの温かい雰囲気があり、学年や学科を越えた交流も盛んです。
また、ゼミや地域活動、留学などを通して学外の人と関わる機会も多く、社会との接点を持ちながら学ぶことができます。
出身地(地元型?県外型?)
地元型 ★★★★☆ 県外型 ★★★☆☆
群馬県出身者が最も多いものの、埼玉県・栃木県・長野県・新潟県など関東・甲信越を中心に全国から学生が集まっています。
近年では、「落ち着いた環境で4年間じっくり学びたい」「少人数教育を受けたい」という理由から首都圏出身者も増えています。
一人暮らきを始める学生も多く、アットホームなキャンパスで新しい友人を作りやすい環境です。
留学・国際交流
群馬県立女子大学は、地方公立大学の中でも海外留学に非常に力を入れている大学です。
外国語教育研究所を中心に、語学学習だけでなく、交換留学・海外インターンシップ・ボランティア・フィールドワークまで、自分の目的に応じた留学プログラムを利用できます。
留学先で修得した単位は認定されるため、長期留学をしても条件を満たせば4年間で卒業することも可能です。
さらに、長期留学には最大40万円、短期研修には最大20万円の奨励金制度があります。
成績による厳しい選抜ではなく、条件を満たせば利用しやすい点も魅力です。
主な海外提携大学
群馬県立女子大学では、アジアやアメリカを中心に交換留学・派遣留学を実施しています。
アメリカ
ハワイ大学ヒロ校
派遣留学協定校。英語による専門科目を履修でき、豊かな自然の中で異文化を学べます。
韓国
高麗大学校
韓国を代表する名門大学。韓国語だけでなく英語で学べる授業もあり、交換留学制度を利用できます。
中国
蘇州大学
中国屈指の総合大学。中国語と中国文化を学びたい学生に人気があります。
中国
大連外国語大学
中国語教育に定評があり、中国語能力を高めたい学生向けの交換留学先です。
台湾
国立高雄科技大学
理工・ビジネス・語学など幅広い分野を学べる台湾有数の国立大学です。
フィリピン
デ・ラサール大学
英語で専門科目を学べる名門私立大学。英語力向上と国際交流の両方を目指せます。
マレーシア
マラヤ大学
マレーシア最高峰の国立大学。多文化・多言語環境で学べる点が魅力です。
※ 2026年度現在、交換留学協定校は主にアジア圏、派遣留学ではアメリカなどへ学生を送り出しています。
イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・ヨーロッパについては、大学間協定校はありませんが、認定留学や語学研修などで個別に留学することは可能です。
留学支援
群馬県立女子大学では、留学に挑戦しやすいように、語学面・手続き面・経済面のサポートが用意されています。
まず、外国語教育研究所を中心に、留学相談や語学学習の支援が行われています。
留学前には、留学先の選び方や必要な語学力、単位認定の相談などを受けることができます。
また、留学中に修得した単位を卒業単位として認定できる制度もあります。
計画的に履修すれば、留学しても4年間で卒業を目指すことができます。
経済面では、長期留学・短期研修を対象とした留学奨励金制度があります。
留学費用の負担を軽減できるため、「海外に行きたいけれど費用が不安」という学生にとって心強い制度です。
つまり、群馬県立女子大学の留学支援は、単に「留学制度がある」だけでなく、留学前の準備から帰国後の単位認定まで、学生が安心して挑戦できる仕組みが整っている点が特徴です。
地域連携・社会貢献
群馬県立女子大学では、「地域を学びのフィールドにする」ことを大切にしています。
例えば、
群馬県や玉村町との共同プロジェクト
地域文化・歴史・文化財の調査
地域イベントへの参加
観光・まちづくりに関する提案
学校や地域団体との連携活動
など、学生が地域社会と関わりながら実践的に学ぶ機会が数多くあります。
文学部で学ぶ歴史・文化・芸術・情報を地域課題の解決や文化の発信につなげられることは、この大学ならではの魅力です。
元「中の人」のチェックポイント
元「中の人」的には、この大学の学生数に対する留学支援の手厚さが非常に魅力的で、特に注目したいのが、
・留学奨励金が利用しやすいこと
・留学しても4年間で卒業しやすい制度が整っていること
・外国語教育研究所が留学相談から英語学習までサポートしていること
・毎年多くの学生が短期・長期留学に挑戦していること
6. 入試情報
群馬県立女子大学文学部では、次のような選抜方式が実施されています。
選抜方式⓵:総合型選抜
調査書や志望理由書、面接、小論文などを総合的に評価する入試です。
学力だけでなく、学ぶ意欲や主体性、大学で何を学びたいかが重視されます。
選抜方式②:学校推薦型選抜
学校長の推薦を受けて出願する選抜です。
面接や小論文、調査書などを通して、学力と人物の両面から評価されます。
選抜方式③:一般選抜
大学入学共通テストを中心に合否が決まります。
学科によって個別試験(小論文・面接など)が課される場合もあるため、募集要項で確認しておきましょう。
難易度
全国の国公立大学文学系学部の中では標準レベルです。
共通テストで安定して得点できれば十分に合格を狙えます。
ただ、公立大学のため募集人数はそれほど多くありません。
年度によって倍率が変動しやすい点には注意が必要です。
特に前期日程は、共通テストの出来が合否を左右しやすい大学といえるでしょう。
各教科の重要度と得点源
数学 重要度:★★☆☆☆ 得点源:★★★☆☆
数学を利用できる方式もあります。
しかし、文学部では国語・英語を選択する受験生が多く、最重要科目ではありません。
英語 重要度:★★★★☆ 得点源:★★★★☆
文学部では最も重要な教科の一つです。
長文読解や語彙力を早めに固めておくことが合格への近道です。
国語 重要度:★★★★★ 得点源:★★★★☆
現代文だけでなく古文・漢文も含めて安定した得点力をつけたい教科です。
いうまでもなく、文学部志望なら特に重要です。
理科 重要度:★☆☆☆☆ 得点源:★★☆☆☆
共通テストで必要になる場合があります。
苦手でも基礎を固めれば、十分得点源として使うこともできます。
地歴・公民 重要度:★★★☆☆ 得点源:★★★★☆
文系受験生にとって差がつきやすい科目です。
得意科目にできると大きな武器になります。
情報 重要度:★☆☆☆☆ 得点源:★★★☆☆
共通テスト「情報Ⅰ」の選択科目が対象です。
基礎問題が中心のため、早めに演習すれば得点源にしやすい教科です。
入試対策
群馬県立女子大学文学部を目指すなら、国語と英語を軸に共通テスト対策を進めることが重要です。
特に文学部では、文章を正確に読み取る力や語彙力が入学後の学びにも直結します。
そのため、受験勉強の段階から読解力を意識した学習を進めると、入学後もスムーズに授業へ取り組めます。
また、公立大学は募集人数が少ないため、共通テストで1科目だけ大きく失点すると挽回が難しくなることがあります。
「得意科目で稼ぎ、苦手科目で大きく失点しない」というバランスの良い学習を心がけましょう。
元「中の人」のチェックポイント
募集人数が比較的少ない公立大学では、1科目の大きな失点が合否に直結するから、「英語が得意だから英語だけ頑張る」「国語が苦手だから後回しにする」という受験勉強はおすすめできない。
共通テストの科目選択含め、複数の教科の総合力が問われるので、苦手を作らないように準備を進めよう。
7. 進路
進級と留年の状況
群馬県立女子大学文学部は、公式に進級率や留年率を公表しているわけではありませんが、極端に留年者が多い学部ではないでしょう。
なぜなら、少人数教育を活かしたきめ細かな指導が行われています。
さらに、ゼミ担当教員や学年担当教員による履修相談も充実しています。
そのため、多くの学生が4年間で卒業しています。
もちろん、卒業研究や必修科目の単位を取得できなければ卒業はできませんが、「勉強についていけず大量に留年する」というタイプの大学ではありません。
特に3・4年次はゼミ教員との距離が近く、履修や卒業研究について相談しやすい環境が整っています。
大学院進学
卒業後は民間企業や公務員へ就職する学生が多い一方で、毎年一定数の学生が大学院へ進学しています。
進学先は、
群馬県立女子大学大学院
国公立大学大学院
私立大学大学院
などです。
文学・言語・芸術・文化情報などの専門性をさらに高めたい学生や、研究職・大学教員を目指す学生、教員免許取得後に専門性を深めたい学生が大学院へ進学しています。
主な就職先
文学部の卒業生は、専門分野に限らず幅広い業界へ就職しています。
主な就職先としては、
公務員
群馬県庁
前橋市役所
高崎市役所
各都道府県・市町村職員
警察・行政事務職 など
教育
中学校・高等学校教員(国語・英語など)
学校事務
教育関連企業
民間企業
群馬銀行
東和銀行
しののめ信用金庫
JAグループ
JR東日本グループ
上場企業・地域企業の総合職
出版・印刷・情報サービス
観光・旅行・ホテル
小売・サービス業 など
文学部らしく、「出版・教育」だけでなく、金融・行政・メーカー・情報サービスなど、業界を問わず事務職や総合職として活躍している卒業生が多いことも特徴です。
進路先の都道府県
卒業生の就職先は群馬県内が最も多く、次いで関東地方への就職が中心です。
主な就職先の地域は、
群馬県
東京都
埼玉県
栃木県
神奈川県
千葉県
となっています。
地元企業や自治体への就職に強い一方で、首都圏企業への就職実績も多く、「地元で働きたい人」と「東京で働きたい人」のどちらにも対応しやすい大学といえるでしょう。
元「中の人」のチェックポイント
就職に強い印象、特に地元群馬県内と首都圏への就職に定評あり。
ただ、就職先を見るときは、「企業名」だけで判断しないことが大切。
・地元就職が多い大学なのか
・首都圏への就職支援が充実しているのか
・公務員や教員を目指す学生への支援があるのか
・キャリアセンターのサポート体制はどうか
こういった点にも注目しながら、将来のキャリアイメージを固めよう。
8. 学費・生活費
学費
群馬県立女子大学は公立大学です。
私立大学と比べて学費を大きく抑えられることが魅力です。
入学料(県内者)
141,000円
入学料(県外者)
282,000円
授業料(年額)
535,800円
初年度納付額(県内者)
676,800円
初年度納付額(県外者)
817,800円
※授業料は前期・後期の2回に分けて納付します。
追加費用
授業料以外にも、入学時や在学中には次のような費用が必要になります。
学生教育研究災害傷害保険料
学友会費
同窓会入会金
後援会費
教科書代
ノートPC・教材費(必要に応じて)
学科ごとのオリエンテーション・研修費
文学部では、オリエンテーション費用として1〜2万円程度が必要になりそうです。
ほか、国文学科では卒業までに学会費が必要です。
教科書代は履修科目によりますが、年間3~6万円程度を見込んでおくと安心です。
全国共通の奨学金
多くの学生が利用しているのが、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金です。
給付型奨学金(返済不要)
第一種奨学金(無利子)
第二種奨学金(有利子)
高校在学中に予約採用へ申し込むこともでき、入学後の在学採用も実施されています。
大学独自の支援
群馬県立女子大学では、国の修学支援制度に加え、
家計急変時の支援
大規模災害時の授業料減免
海外留学を支援する授業料免除制度
など、学生の状況に応じた支援制度が整備されています。
授業料免除制度
経済的な理由で修学が困難な学生は、高等教育の修学支援新制度を利用することで、
入学料の減免
授業料の減免
給付型奨学金
をあわせて受けられる場合があります。
また、2025年度からは多子世帯(扶養する子どもが3人以上いる世帯)を対象とした授業料等の無償化制度も導入されており、一定の要件を満たせば支援を受けることができます。
アパート相場
キャンパス周辺(群馬県佐波郡玉村町・高崎市南部・前橋市南部)は、首都圏と比べて家賃を抑えやすい地域です。
家賃の目安は次のとおりです。
1R・1K
2.5~5.0万円
1DK・1LDK
3.5~6.5万円
生活費を含めると、一人暮らしでは月8~12万円程度を見込んでおく家庭が多いようです。
大学周辺には学生向けアパートも多く、月3万円台から徒歩・自転車で通学できる物件も豊富です。
4年間でかかる総費用の目安
※ 下記は文学部生が4年間で卒業した場合の概算であり、履修内容や住居形態、物価の変動などにより実際の費用は異なります。
自宅通学
入学料・授業料
県内入学
約230~240万円
県外入学
約245~255万円
教科書・教材費
約15~25万円
PC・実習・諸会費など
約10~20万円
家賃・生活費
―
4年間の総費用
約260~290万円
一人暮らし
入学料・授業料
県内入学
約230~240万円
県外入学
約245~255万円
教科書・教材費
約15~25万円
PC・実習・諸会費など
約10~20万円
家賃・生活費
約400~550万円
4年間の総費用
約670~850万円
一人暮らしの場合は、授業料よりも家賃や食費などの生活費の割合が大きくなるケースが多いです。
物件選びや生活スタイルによって総費用は大きく変わります。
群馬県立女子大学周辺は、首都圏と比べて家賃相場が低く、学生向けアパートも多いため、地方公立大学の中でも生活費を比較的抑えやすい環境といえます。
元「中の人」から保護者の方へ
群馬県立女子大学は、公立大学としての「学費の安さ」と首都圏や高崎・前橋エリアではない「家賃・生活費の安さ」の両方が魅力です。
例えば首都圏の私立女子大学では、授業料に加えて家賃だけで年間100万円近くかかることもありますが、4年間の総費用を大きく抑えられる可能性があります。
もし、お子さんと一緒にオープンキャンパスに参加される機会があれば、大学のキャンパスだけでなく周辺のアパートやスーパー、最寄り駅からバス停までなど、実際に歩いてみると、入学後の生活を具体的にイメージしやすくなるはずです。
9. 入学後のサポート
リメディアル教育
群馬県立女子大学では、「高校までの学びを大学での学びにつなげる」ことを重視しています。
文学部では、初年次教育や基礎演習を通して、
レポートの書き方
文献の探し方
プレゼンテーションの方法
情報収集・情報活用の基礎
など、大学で学ぶために必要なスキルを身につけます。
また、英語教育にも力を入れており、学生の習熟度に応じた授業が行われるため、「英語に少し不安がある」という人でも安心して学び始めることができます。
学修支援
群馬県立女子大学では、少人数教育を活かしたきめ細かな学修支援が行われています。
入学後は学年担当教員やゼミ担当教員が履修相談や学習相談に応じてくれるため、
履修登録
授業の進め方
卒業要件
将来の進路
などについて気軽に相談できます。
特に3・4年次はゼミ担当教員との関わりが深くなります。
卒業研究だけでなく就職活動や大学院進学についてもアドバイスを受ける学生が多くいます。
学生寮
群馬県立女子大学には大学直営の学生寮はありません。
そのため、一人暮らしを希望する学生は大学周辺の民間アパートや学生向けマンションを利用することになります。
大学周辺には学生向け物件が多く、比較的家賃も抑えられるため、初めての一人暮らしでも住まいを探しやすい環境です。
また、大学では不動産会社の紹介や住まい探しに関する情報提供も行っています。
資格取得サポート
群馬県立女子大学では、将来の進路に応じてさまざまな資格取得を目指せるよう、教職課程や資格取得のサポートが行われています。
文学部では、学科によって次のような資格・免許の取得を目指すことができます。
中学校教諭一種免許状(国語・英語)
高等学校教諭一種免許状(国語・英語)
学芸員
司書
司書教諭(教員免許取得者対象)
授業の履修方法や教育実習については教職担当教員による指導があり、学生が計画的に資格取得を目指せる体制が整っています。
また、TOEIC®や各種語学試験への挑戦を後押しする環境もあり、英語力を高めたい学生にも適した学習環境です。
キャリア支援
群馬県立女子大学では、1年次から段階的にキャリア形成を支援する体制が整っています。
キャリア支援センターでは、
就職ガイダンス
業界・企業研究セミナー
インターンシップ支援
履歴書・エントリーシート添削
模擬面接
個別キャリア相談
など、一人ひとりの進路に合わせたサポートを受けることができます。
特に、公務員や教員を目指す学生への情報提供や相談体制も充実しており、少人数教育を活かしたきめ細かな支援が特徴です。
また、卒業生との交流会や企業説明会なども開催されており、在学中から将来の働き方を具体的にイメージしながら進路選択を進めることができます。
学生相談・健康支援
学生相談室では、大学生活や人間関係、進路などについて相談できます。
また、保健室では健康相談や応急処置なども受けられます。
留学・国際交流支援
外国語教育研究所では、
留学相談
語学学習支援
海外研修サポート
などを実施し、海外で学びたい学生を支援しています。
元「中の人」のチェックポイント
大学生活を支えてくれる体制は、大学案内だけでは分からない"大学の雰囲気"が最も表れる。
・教育実習や資格取得まで丁寧にサポートしてくれるか
・履修相談をしやすい環境があるか
・就職活動や公務員試験の相談を気軽にできるか
群馬県立女子大学は少人数教育だからこそ、教員やキャリア支援担当者との距離が近く、困ったときに相談しやすい環境がある。
「取得できる資格」よりも、「取得できる学生をどれだけ支えているか」を見ることが大切。
10. この学部を一言で表すと?
「文化を学び、社会へつなぐ文学部」
群馬県立女子大学文学部は、文学や歴史、芸術、言語を学ぶだけの学部ではありません。
文化情報学や地域連携、国際交流などを通して、「学んだ知識を社会でどう活かすか」まで考えることを大切にしています。
また、少人数教育による丁寧な指導のもとで、自分の興味を深く掘り下げながら、論理的思考力や表現力、課題解決力を身につけられることも大きな魅力です。
「好きなことを学びたい」という気持ちを、「社会で役立つ力」へと育ててくれる文学部といえるでしょう。
こんな人にオススメ!
文学や歴史、美術、文化に興味がある人
英語や異文化理解を深めたい人
少人数の落ち着いた環境で学びたい人
自分で考え、文章や言葉で伝える力を伸ばしたい人
公務員・教員・一般企業など幅広い進路を考えている人
人文学と情報を組み合わせた新しい学びに興味がある人
元「中の人」から伝えたいこと
大学選びでは、偏差値や就職率に目が向きがちですが、4年間を過ごす場所として「自分に合っているか」を考えることが何より大切です。
群馬県立女子大学文学部は、全国的に見れば大規模な大学ではありません。しかし、その分、教員との距離が近く、一人ひとりがじっくり学べる環境があります。
そして、この大学の魅力は「学生を大勢の一人として扱う」のではなく、「一人の学生として成長を支えてくれること」にあります。
この学部を一言で表すと
「好きなことを深く学び、その学びを社会で活かしたい」
と思っているなら、群馬県立女子大学文学部は十分に検討する価値のある学部です。
群馬県立女子大学の他の学部が気になる方は、こちらからご覧ください。
国際コミュニケーション学部 (2026.7.11)
