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#306 2025年の支えてくれた音楽 後編

 こんにちは、立竹落花です。
 前回に引き続き、Uさんの企画「みんなの『マイ・ベスト・ミュージック』」への参加記事になります!

前編、10位から6位までの記事はこちらから!

 今回は後編。5位から1位の音楽を紹介したいと思います。


立竹落花が選ぶ2025年の音楽 5位→1位

5位:火星人/ヨルシカ

 僕が愛してやまないヨルシカの曲からは、こちらをセレクトしました。
 まずジャケットに驚きました。「なんだこりゃ!?」と!
 今まで綺麗な世界観のジャケが多かったヨルシカなのに、いきなりタコみたいなのいますけど!?

ヨルシカ『火星人』ジャケット
笑っているのか、眠っているのか。
さまざまな想像を掻き立てる火星人の表情です。

 曲もまあ攻めてます。
 suisさんの声質がJ-POPたらしめていますが、曲だけ聴くと、なんだろう……いやポップですけど、ジャズ? さまざまな音楽のジャンルを束ねた名曲です。
 歌詞を一行でまとめると「生きづらい世の中を飛び出して火星へ行きたいと願う人の話」です。各サビは「火星へ(で)ランデヴー」から始まりますが、その後の言葉に共感を覚えます。

火星へランデヴー
惰性の日々 理性の毎日
君に足りないのは(時間と余裕だけ)
はい

『火星人』/ヨルシカ

 特に上記の歌詞がとてもお気に入りです。
毎日同じことの繰り返しになっている人を、少ない言葉から的を突いている、とても秀逸な歌詞だと思います。こういう刺々しい歌詞が、僕がヨルシカに惹かれる理由でもあります。

 ヨルシカのライブツアーは、幸いにも必ず1公演参戦させてもらっているのですが、この曲はまだ演奏されていないと記憶しています。
 上記「時間と余裕だけ!」という歌詞は、全員で歌うようなパートなので、ライブでも盛り上がるだろうなぁと想像します……! 

 一聴すると地味な印象を覚える曲かもしれませんが、これはタコならぬスルメ曲。聞けば聞くほど虜になっていくこと間違いなしです!

4位:Hachikō/藤井風

 2025年の邦楽におけるビッグニュースの一つ。
 それが藤井風さんのアルバム『Prema』のリリースではないでしょうか。全英語詞による曲で構成されたアルバムながら、邦楽のマスターピースと言ってもおかしくないくらいの名盤だと、個人的には思います。

 その中から苦渋の選択でしたが、『Hachikō』をセレクトしました。
 『Prema』から1曲を選ぶことは決めていたのですが、まあ迷った!
 聴いた方ならおわかりになると思うのですが、捨て曲がないじゃないですか。収録されている曲全てが素晴らしい曲でしたからね……!
 個人的には『I Need U Back』もすっごい好きなんですよ。あの80年代……マイケル・ジャクソンやカルチャークラブの影響を感じさせるMVも最高ですし。曲名からはプリンスも彷彿とさせますね。
 ですが、このアルバムリリース前に最初に届けてもらったこの曲の衝撃たるや半端なかったです。

 え!? 全編英語詞!?
 しかもアルバム全部そうなの!?
 新境地!?
 でもすんげえいい曲でね!?


 と、最初聴いたときに慌てふためいたことを覚えています。人を不審者にしてしまいました、この曲。

 全編英語詞と言っておきながら「どこに行こうハチ公」という日本語も混ざっているのが、日本のファンに向けて「世界に行ってきます」という藤井風さんなりのメッセージだと解釈しています。
 今年は世界を回った藤井風さんですが、日本のことも大切に思っているのを感じます。『Pre:Prema』収録の『It's Alright』なんて、もろ雅楽からの影響がありますし、日本人である誇りを感じますね。
 いよいよ来年は日本でツアーが始まりますね。行けたらいいなぁ。

3位:IRIS OUT/米津玄師

 さすが米津先生。今年もリスナーの我々を楽しませてくれました。
 今年リリースされた5曲もどれも最高でしたが……この曲ですね、2025年の米津玄師は!

 去年のアルバム『LOST CORNER』で思ったのが、かなり「がなり(ガラガラ声)」を使うようになりましたよね。『KICK BACK』もそうですし『RED OUT』『LENS FLARE』『とまれみよ』などなど……『さよーならまたいつか!』も一部そういう声を使っています。
あの声の使い方を会得した米津さんの一つの到達点こそ、まさにこの曲だと思っています。
 ハードロックやメタルなどに多用される声ですし、この曲は彼のディスコグラフィの中でもかなり激しい方だと思うのですが、それでも耳障りのいい誰もに受け入れられる曲調にできるのが、米津先生の魔法!

 最近の米津さんの曲は3分前後の短い曲が多いのですが、それはあえて全てをリスナーに与えずに余白を作るようにしている、という旨をインタビューで話していました。
 この曲もまさにそう。2分半そこそこという短い曲ではありますが、だからこそもっと聴きたい、リピートしたいと思えるんですよね。そうしてこの曲の沼にハマっていく! まんまとハマってしまいました。さすがです。

四つともオセロは黒しかない
カツアゲ放題

『IRIS OUT』/米津玄師

 個人的に上記の歌詞がものすごく好きです。
なんかもう絶望感しかないじゃないですか、黒しかないオセロって!
 お金とか暴力ではなく、絶望をオセロで表現するという着想がやっぱり米津さんの素晴らしいところだなぁと思いました。

 同じチェンソーマンの主題歌である『JANE DOE』も素晴らしい曲でしたね。まさか宇多田ヒカルさんとコラボするとは、誰が予想したことでしょう。毎年、僕たちリスナーに驚きと喜びを提供して下さる、米津先生には頭が上がりません。

2位:怪獣/サカナクション

 今年は新旧のアーティストが新譜を出す素晴らしい1年でした。
 久しぶりに楽曲やアルバムをリリースしたアーティストもたくさんいて、本当に嬉しかった。
その中で僕が一番復活が嬉しすぎたのが、サカナクションです。
 しかもこんな最高の曲でカムバックしてくれるなんて……感無量です。

 サカナクションは、全面的に歌謡曲とロック・テクノを融合させた『新宝島』『モス』のような曲が印象的ですが、音数が少なくシンプルながらも強い曲を書かせても素晴らしいと思います。『ミュージック』なんかはその代表例だと思っています。
その系譜の最強進化系が、この『怪獣』。
 こういうサカナクション、ほんっと大好きです!!

 サカナクションの魅力の一つにハーモニーがあると思います。
 山口さんと他のメンバーのハモリ声。男性3人・女性2人という日本では珍しい男女構成を究極的な境地で音楽に落とし込んでいる! 声の国宝があったら、サカナクションのハーモニーはまさにです。
 そのハーモニーを全面的に楽しめますし、序盤の軽やかかつ力強いピアノも素晴らしい。そして、一気にサビでバンドサウンドへ。その音の昇華こそ、サカナクションの邦楽トップたる所以だと思います。
 本楽曲全体に流れる緊張感が、タイアップである「チ。」ともマッチしてるんですよね……!

 僕はまだライブに行ったことがないのですが、ライブでの音の届け方にも尋常ではなくこだわりを持っているというのは有名な話。
 映像ではありますが、本楽曲のライブも最高です。
 是非是非ご堪能下さい!

1位:条司/jo0ji

 2025年、僕を最も支えてくれた音楽は、まだデビューして間もないアーティスト・jo0jiじょーじさんの曲たちでした。
 僕がこの記事を書く際に「アーティスト1組につき1曲」という制限を設けたのは、そうでもしないとランキングがjo0jiさん一色になっちゃうなと思ったからです。それくらい今年は彼の曲に助けられ、支えられました。
 今回紹介した米津玄師さんや藤井風さんに並ぶくらいの男性ソロアーティストだと思っています。引けを取らないクオリティです。

 今年、jo0jiさんは初のアルバム『あえか』をリリースしました。その中で、僕はこの『条司』をセレクト。今年は何度この曲を聴いて、1日を愉快に終えられたことでしょう……!

 ちなみに『条司』という曲名はあくまで曲名であって、彼の本名ではありません。ただ名前の候補としてこの漢字があったらしく、タイアップ先から与えられた「あり得たかもしれない自分」というテーマに合う言葉だと判断し、この曲名が充てられたそうです。

 jo0jiさんの書く歌詞からは総じて、「世の中嫌なこと辛いことめんどくさいことたくさんあるけど、まあとりあえず前向いて生きていこうや」というメッセージ性を受け取れます。

分からず屋に辟易
風の噂には迷惑しているんだ
俺はどこも悪くないぜ

条司/jo0ji

 本曲も例に漏れず、「世の中めんどくさいなぁ」と思わせられる歌詞から始まります。この3行で、めんどくさい人間関係とか、一人歩きするSNS上のゴシップなどを想像できますよね……!
 そんな世の中が生きづらくて、嘆く声もたくさんありますが、この曲ではそういう感情を持つ人たちに、一歩踏み出すことを優しく提案します。

いくら嘆こうとも変わりはしないなら
探し求める旅に出るのさ
未だない世界が待ってる

条司/jo0ji

 そしてサビの歌詞こそまさに彼の書く言葉の真骨頂!
 特に最後のサビは盛り上がってくる曲調も相まって、大空や大海原を両手両足を広げながら進むような……鬱屈した世の中から解放される、そんな心地にさせてくれる。そんな形で本楽曲が結ばれます。

空を泳ぐのさこの両腕で
いつかそんな日がくる
海を駆けるのさこの両脚で
不思議なことではないのだ
臆することはないぜ
そのまま走っていればいいのさ

条司/jo0ji

 全体的にメロディはとても軽やかで爽やかなポップ調。
 その耳心地のよさに載って歌われる言葉が、スッと心に入ってきて、それが本当に心地よいのです。

 今年、いいこともあれば悪いこともありました。悪いことがあったら、「本当にこのままでいいのかな」「自分って生きてていいのかな」なんて思ってしまうこともありました。
 ですが「走っていればいいのさ」という優しく歌うjo0jiさんの歌声に励まされ、どうにかこうにか今日まで生きることができています。
「2025年の支えてくれた音楽」、僕にとってふさわしい1曲です。


 長い。
 すみません、どうしても音楽のことを書くと長くなってしまいます。
 これ誰が読むんだよと思うくらいの自己満足な記事になりました。でもまあ、こういうことができるのもnoteならではということで!

 今年は去年よりも10曲を選ぶのに苦労しました。いい曲が多すぎる。
 サカナクションの項に書きましたが、今年は新旧問わず様々なアーティストが素晴らしい楽曲やアルバムを作ってくれました。
 ランキングには載せませんでしたが、サザンオールスターズの『THANK YOU SO MUCH』や星野源さんの『Gen』、B'zの『FYOP』などベテラン勢のアルバムも最高でしたし、Spotifyで新人アーティストのプレイリストを聴けば、「本当に新人!?」と思えるほど耳を幸せにしていただきました。

それでもまだまだ聴けていない素晴らしい音楽がありすぎる!
 時間は作るものなのは承知の上ですが、時間が足りない!!

 そんな嬉しくも苦しい、2025年の音楽体験でございました。

 改めて、今年も素敵な企画を立ち上げて下さったUさんに、この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!!

 皆様は今年、どんな音楽と出会ったでしょうか?
 この素敵な企画とともに、皆様の好きな音楽を知れたら嬉しいです。

 とてつもない長文にお付き合い下さり、ありがとうございました!

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