駄作疑惑/おかしな邦題のブラピ映画『ジョー・ブラックをよろしく』を見た
1998年公開、賛否両論の『ジョー・ブラックをよろしく』の感想です。
ブラッド・ピットの美しさが評判であると同時に、駄作映画としても名高い作品。
人間の言う「情熱」に興味が湧いた孤独な死神が、若い青年の体を借りて、死期が近い大富豪を案内人にして、少しの間だけ人間界の体験ツアーをするというストーリー。
鉛筆画が下手でごめんなさい。

邦題の「よろしく」の意味
気になる邦題『ジョー・ブラックをよろしく』
当時勝手に思っていたのは、「あの世のジョーによろしく」みたいなイメージ。
原題は、”Meet Joe Black”。
ネットで調べてみると、”I'd like you to meet Joe Black.”の略のようで、会社の取締役会にて、社長であるビル(アンソニー・ホプキンス)が、役員達から催促され、同席する死神ブラピを紹介するセリフに起因しているようです。
その場で思いついた名前で「こちらは、ジョー・ブラックさん。よろしくね。」と紹介している感じですかね。
思ってたんと違いましたね。
センスいいとは、思わないですけどね。
アンソニー・ホプキンスがいるから成り立つ映画
名優アンソニー・ホプキンスの重厚感で、何とか質を保っている映画という印象。
死を悟った65歳の富豪のビルが、死神に人生が何たるかを説き、自分の育ててきた会社をどう残し、子ども達に何を伝えていくか、と言うのが一番のテーマ。
彼の視点で見ないと、陳腐なブラピ恋愛映画になってしまう。
まずは、私の中の強烈なレクター博士の幻影が見え隠れするが、途中から、すっかりレクターはいなくなっていた。
少女漫画ファンタジー
有能なビジネスマン父とセレブ家族、駆け出し医者の美人娘、父の右腕である婚約者いながら、コーヒー・ショップで印象的な出会いをした美青年が突然家に現れた。
いやいや、かなりファンタジーな内容ですね!
少女漫画かい!
名言・名セリフは楽しもう
この映画は、人生や愛について真髄をつくような名言が随所に出てくるので、それは見どころの1つでしょう。
ビルが愛や人生について語る場面、病室で老女が死神に語る場面、娘婿のクインスが夫婦について語る場面等々。
ただ、その他の要素が不足していて、映画との一体感としてはもの足りない印象は拭えません。
ブラピが悪いわけじゃない。
ストーリーが悪いわけじゃない。
長々と3時間…しっかり時間を気にしてしまう出来栄え。
私の感想は、駄作に限りなく近い感じ。
ブラッド・ピットを生かしきれている作品とは、決して言えない。
ストーリーが悪いかというと、そうではない。
人間の言う『情熱』というものに興味を持って、体験しに来た死神。
ステレオタイプの死神とは違うコンセプトは、面白いはずだった。
流石のアンソニー・ホプキンスの演技は素晴らしいが、カットや強調演出に時々違和感。心臓発作の場面とか、何のこだわり?
特に、演出や各キャラクター作りが、中途半端に感じた。
人間界での諸々初体験の死神様、もっとユーモラスに描けたら良かったのに。演出がもったいない。
ただただ「初めてで戸惑うブラピ、可愛い❤️」で終わっとる。残念。
ビジネス合併のやりとりも、皮肉でユーモラスなセリフや演出が期待できただろう。終盤の「私の正体を教えてやろう」と言う場面とかも。
コメディタッチだったら、作品もブラピも、もっと輝けたんじゃないか?
この辺は、監督や脚本家に罪がある。
ブラッド・ピットは、今は優れた映画プロデューサーでもあるから、きっと色々後悔しているね。
結果、若いブラピの見た目を楽しむ映画
死神の描き方には、もう少し人間を超越した感じだったり、神秘性や帝王感があって欲しかった。
数千年もの間、死を司っている冥界の長としての説得力の無さが、当時の映画関係者から酷評された背景かな。
上記の理由で、ブラピファンのための映画に成り下がったは言え、この作品のブラッド・ピットは、今見ても、確かに美しくカッコいい。
そこに佇むだけで、華があるよね。
今、そんな人いないからね。
ブラピ鑑賞用として、一見の価値がありました。
クレア・フォーラニのスーザン役
彼女も、この映画で有名になったのを覚えている。
特徴ある顔立ちで、公開当時の映画雑誌(ロードショーかムービースター)で特集されていた。(映画は見てないけど。)
彼女は最初に会った青年を好きになるのに、中身が入れ替わった死神も結局好きになっていきます。
カッコよければええんか?綺麗ならええんか?と言うところが、作品を浅はかに見せてしまう要因の1つ。
ピーナッツバターがうまいのは、同意
スキッピーは、確かにうまいよね。
実は5歳まで米国に住んでいた、英語の話せない隠れ帰国子女の私。
アメリカ産のピーナッツバターは、アメリカンなものの中で、最も美味なものの1つ。
今もピーナツバターが挟まっているパンあると、選んじゃうんもんな。
甘いクリーミーなピーナツクリームだと、これじゃない感が凄い。
イケてる死神と言えば…
死を擬人化したイケてる死神と言えば、私の中ではミュージカル『エリザベート』のトート(死)でしょうか。
『エリザベート』は、オーストリア=ハプスブルク二重帝国の実在の王妃エリザベート(暗殺される)をモチーフにした、ウィーン(ドイツ語)のミュージカル。
少女時代のエリザベートに恋したトートが、彼女に降りかかる不幸を見守り続け、やがて彼女はトートの愛を受け入れていくという物語。
名曲揃いで、日本でも帝国劇場系や宝塚歌劇団でよく公演される演目なので、気になる方はご覧あれ。
ウィーン版公演DVDでは、トート役の長髪ブロンド俳優が甘い声で歌っていて、母が興奮しておったな。
実際に見た宝塚歌劇団の演目の中でも、私の中では一番良かった。男役トップが演じるトートの中性的な神秘性がピッタリで。
(初代の一路真輝さん、春野寿美礼さん、水夏希さんしか見てないが。)
↓ その他のブラピ関連作品
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