【プレビュー】第24節 カターレ富山 VS RB大宮アルディージャ
富山の主なデータ
17位 5勝7分11敗
19得点 失27点
得点数:19位
チャンスクリエイト数:18位
ゴール期待値:18位
シュート数:19位
枠内シュート数:20位
シュート決定率:17位
パス数:11位
ドリブル数:18位
スルーパス数:19位
クロス数:18位
ボール支配率:15位
失点数:10位
被ゴール期待値:19位
被シュート数:18位
セーブ:1位
クリア数:7位
インターセプト数:18位
空中戦勝利数:12位
1VS1勝利数:20位
こぼれ球奪取数:17位
*順位はいい方から
開幕直後は白星が先行していたが、第5~20節まで未勝利で苦しんだ富山。5月にはJ2昇格の立役者の小田切監督も交代させていた。
しかし第21節のジェフ千葉、第22節のベガルタ仙台と上位相手に連勝し、ここ最近は成績が上向き傾向。
得点数は19位で、チャンスクリエイト及びシュート数も少なく、攻撃力不足が課題の富山。その他の数値も悪く、中々シュートまで持っていけてないことが見て取れる。攻撃の中心であったFW碓井もJ1アビスパ福岡に引き抜かれ、得点力不足の改善を夏の移籍期間で改善できるかどうか。
攻撃は左右のサイド攻撃より、中央攻撃が多い感じ。
失点10位は平均レベルだが、被ゴール期待値と被シュート数は悪く、押し込まれる展開は多いが、ゴール前でなんとか守り抜いている印象の守備データ。
シュートは結構撃たれるも、GKのセーブで防いでるって感じなのかな?横浜Fマリノスからレンタル中のGK田川には、去年の最終戦に苦しめられた記憶が・・・。
前回の対戦
2025/5/3
第13節
大宮VS富山 2-2
得点: 5’市原、29’松岡、47’カプリーニ、61’碓井
@NACK5スタジアム
*現地観戦*
濱田の骨折のため、ニキを左CBに抜擢しての試合。ニキが今のチームの戦術に合わせた左CBの動きを、必死にこなしていたのが記憶に新しい。
吏音のCK弾とカプリーニのシュートで2点を取るも、富山の松山と碓井の2本のミドルで同点に終わった試合。全体的に富山に決定機は与えなかったが、中々に難しい(=決まる確率が低い)2本のゴラッソシュートを決められてしまった感じ。
健勇と後半から投入したラッソで前線に起点を作って、さぁここから攻撃のギアを上げていく時間だ!って時に、ラッソの頭突きによる一発退場でその意気がくじかれてしまい、最後は10人で守ってなんとかドロー決着という試合であった。
*ラッソはレッド明けの仙台戦のゴールで汚名返上
前節の富山 (VS 水戸ホーリーホック)

千葉・仙台と上位相手に2連勝で迎えた、現在J2最強の水戸との対決。
互いに4-4-2のミラーゲームに。前回大宮と対戦時のスタメンはわずか5人と、半分以上のメンバーが入れ替わっている富山。
あ、あと、今年の高校サッカー決勝(←国立で現地観戦した)で躍動していた、流経大柏卒ルーキーの亀田もベンチ入りしてるッ!
富山は、前半はリスクを犯さず、守備に重きを置いた戦い方。
主にCB2枚+左SBの3枚で回す水戸の最終ラインに対し、FW2枚である程度プレスには行くが、SHとボランチは連動してプレスに来ることは稀で、ブロック構築を優先していた感じ。最終ラインも低く、前線~中盤のプレスがハマっていたという感じではなかった。
4-4-2で守る富山に対し、水戸は前線で自由に動く渡邉新太と屈強な寺沼のコンビネーションや、U-20代表の齋藤や右SBの飯田の突破などから決定機を作るも、GK田川のファインセーブもあり、なんとか無失点でしのぎ切る。
ちなみに水戸は右からのCKを、ファーに何度も送り込んでいたんだけど、CKをゾーンで守る富山の弱点だったのかな?メモメモ…。
富山はロングボールは多用せず、後ろから繋いでいく感じの攻撃。
前半は左からの攻撃を狙っていたのか、左SBの西矢が上がることで、左SHの伊藤を押し上げて勝負させる形を作ろうとしていた。またこの時はカウンター警戒のため、西矢が上がって空いたスペースには、ボランチ1枚が落ちてカバーをする保険も用意。
しかし、水戸お得意のハイプレスの前に足下を狙われ続ける富山。
水戸がボール保持にこだわってないので、富山がボールを握って後ろから繋ごうとしても、ハイプレスでボランチより前に全然運び上がれない。
水戸の圧でどんどんラインが押し下げられてGKまで戻さざるをえなくなり、ロングボールで陣地回復を図れど、こっちはこっちで水戸のDFになんなく回収されてしまう感じ。
とにかく前半の富山は、前述のSH伊藤の突破以外、攻撃でいいところが全くといっていいほどなかった (ゴール期待値も0.1以下)。
0-0ではあったが、水戸の各個人の技術の高さやパス回し、連動したプレスなど、ちょっと圧倒されてしまった前半の富山であった。
あ、ボランチの瀬良は攻守で奮闘していて、彼のおかげで無失点で抑えられていた面もあったかな、と。
前半うまく行かなかった富山は後半から2枚を替えて、前線からの圧力を増すようテコ入れ。
その一つがハイプレス。
後ろ3枚(2CB+左SB)で回す水戸の最終ラインに対し、同数の3枚(2FW+右SH)で積極的にプレスをかけに行くようになる。また、ボールを貰いに落ちていく水戸のボランチに対しても、ボランチがマンマーク気味についていき、前を向かせないようにしていた。
こんな感じで、前半は見られなかった前からの連動したプレスをかけるように修正してきた。まぁ前半は体力温存で、後半勝負だったってのもあったのかもだろうけど。
試合後監督が述べていたように、攻撃に関してもワンタッチパスを使用して、水戸のプレスをある程度くぐれるようになり、前半よりは前に運べるようになる。
・・・が、シュートまでは持っていけず、得点の匂いはしてこない。
後半から変えてきた富山のやり方の変更に対し、水戸は慌てずに対応。
後ろからの繋ぎも、2CB+左SBから、2CB+GKにして、富山の修正してきたプレスに即座に対応。
そして、前目に出てきた富山を嘲笑うかの如く、水戸はカウンターの牙を研いで待ち受ける。
’56 、富山のCBからSBに出したパスをSHの齋藤がインターセプト。そのまま富山のDF裏を返してゴール前に攻め込み、最後はその齋藤が左足でゴールに叩き込んだ。
また’64には富山のハイプレスを最終ラインでうまくかわし、前目に来ていてぽっかり空いたスペースに速い縦パスを送り、最後はお手本通りの寺沼のポストプレーから、齋藤が2点目のゴール。
これで試合は若干決まった雰囲気に。
おまけ(?)は’79、センターライン付近で富山のパスミスを奪った途中出場の久保が、そこから超ロングシュートで、前目に出ていたGK田川の頭上を越して3点目をゲット。
監督いわく、富山の攻撃時にGKが高い位置に上がるとこも狙っていたとのこと。
ということでいずれのゴールも形は違えど、富山が前目に出てきたとこをうまく刺し返した、綺麗なカウンターでの3点であった。
3点目のパスミスもそうだけど、試合を通して富山は”止める・蹴る”のとこでミスが多く、水戸に足下を狙われ続けてしまっていた。
とにかくこの試合は、水戸の試合巧者ぶりが伺えて、やっぱり強いなーといった感想。
全員がプレスを怠らないハードワーク、相手のやり方の変化に動揺せずにどっしり構えて素早く対応、足下の技術や体のぶつけ方等、全てにおいて富山は圧倒されてしまっていた。
DAZNの解説の方が「水戸はチャレンジャーとして戦っていた」と述べていたが、いやいや、第三者から見たら横綱相撲で圧倒した感じだったよー。
大宮展望
7戦勝ち無し状況で突入した夏季中断明けの大事な一戦。
とりあえず中断中の移籍加入等は無かった(新人は除く)。
去年は夏季中断中にシステム変更があったけど(3-1-4-2から3-4-2-1)、今年は何をどう落とし込んでくるのかな?
中断前のヴァンフォーレ甲府戦では4バックで戦ったけど、4バックは継続なのか?それとも3-4-2-1に戻してくるのか?
甲府戦後のテツさんの言葉からして、ボランチの補強もなかったとなると、やっぱり4-4-2で行くのかな?4バックの富山相手には、4-4-2の方がかみ合わせはハマるのかなとは思う。
ともあれ、この中断期間の成果を見るのが楽しみ♪
一方でそれは富山も同じで、水戸戦から戦い方を変えてくる可能性もあり。
ちなみに富山はこの夏、大分トリニータから香川、ベガルタ仙台から實藤という2人のDFを獲得し、守備面強化に動いている (*實藤は水戸戦で出場済み)。
ただ、碓井が抜けて穴埋めが必須なFW陣の補強はまだ済んでいない感じ。
大宮が4-4-2で入るとなるとミラーゲーム試合になるが、富山は水戸戦のように前半は守備を固めて入ってくるかと思われる。
となると、富山が攻撃に転じた際に、水戸がやったように綺麗にカウンターで仕留めていきたいし、テツさんとしてもそこを絶対狙ってくると思われる。
富山の足下は積極的に狙っていきたい。
