観戦記 第23節 ヴァンフォーレ甲府 VS RB大宮アルディージャ
概要
2025/7/12
甲府VS大宮 1-0
得点 甲府: 47'マンシャ
@JITリサイクルインクスタジアム
*現地観戦*
大宮フォーメーション

ミッドウィークの非公開練習を経て、昨年のA沼津戦以来、約1年ぶりに4バックでのスタート。
まぁ、試合中の4バック以降はジェフ千葉戦やコンサドーレ札幌戦、V・ファーレン長崎戦などそこそこやってるし、プレス時に4-4-2になることはしょっちゅうなので、ぶっつけ本番的な陣形変更というわけではないんだけど。
これまでは基本、マーク相手をはっきりさせるため、4バックの相手への対策としての4バックだったけど、3バックの甲府相手には吉と出るか?
陣形変更の理由については試合後、「人が欠けてしまったから」とテツさんは述べていたが、普通に読み解くと石川の大怪我のためだろうか。中盤でデュエルを担うシルバと石川がいないため、仕方なくの4バックだったのかな?
ただ、これまでも小島の相方がこの二人でない試合もあって、そこまで中盤でやられてしまったってわけでもない中、3-4-2-1と4-4-2で、長澤サッカーのボランチに与えられる役割ってそこまで劇的に違うのかな?
不勉強で、そこまではわからんのです。
あ、勿論公の場では言えない、戦術的なとこも沢山あったり、人が欠けたってのもタテマエの可能性もあるんだろうけど…。
甲府印象

スポナビなど曰く、甲府のフォーメーションは3-4-1-2で、トップ下にテクニシャンの鳥海を入れて、レイリアと内藤の2トップ。前節、セットプレーでチャンスを導いた小林がスタメン抜擢。3CBには強靭な3人が並ぶ。
前節FC今治戦で機能していた2トップシステムを採用!・・・していたってことなんだけど、そうだったのかな・・・?

現地で見てる時はずっと、鳥海とレイリアが2シャドーの3-4-2-1だと思っていた…。
確かに鳥海はレイリアと比べて、下に落ちてボール貰いに行ったりしてMF的な動きもしてはいたんだけど、基本右サイドにいたのは間違いないし、ずっと3トップを組んでいるように見えていたんだよね。
少なくとも2トップの下で司令塔的な感じではなかった印象。
いや、甲府のスタジアム的に盤面が見づらかったってのもあるんだけど、多分明確な2トップというか、3-4-2-1ベースで3-4-1-2を柔軟に併用してたんじゃあないかなぁ? (DAZNで見直し予定)
守備が堅い甲府。
攻撃時にCB3枚はほとんど上がらず、後ろ3枚を残す感じで守備に重きを置く感じ。ボランチの一人である林田が落ちてきて、CBの孫と土屋の間に入って、ビルドアップを手助けする場面も多く見られた。
攻撃時は手数をかけずに、縦に早く送り込むサッカー。そこまでビルドアップやボール保持に執着はなく、ボール奪取からのカウンター気味の縦突破などを攻撃の中心に据えていた。
甲府のWBは守備時に大宮のSHを見ていて、結構押し下げられていた感じでポジトラに時間がかかり、必然甲府は中央からの攻撃が多くなっていた。
この辺りも事前データ(中央からの攻撃が多く、クロスが少ない等)通りの戦い方だった。
大宮のビルドアップに対しての守備は、レイリア、内藤、鳥海の前線3枚の5-2-3でハイプレスをかける感じ。結構CBには前目から来ていた。ハイプレスで前で刈り取るというかは、大宮の攻撃をサイドに追いやる感じだったかな。
そして甲府の強みはなんといって5-4-1のブロック。WBががっちりサイドのスペースを消し、CB3枚が中央で高い壁となる。
この試合、大宮は最後までこの中央の壁を破壊することができなかった。
試合展開 前半
スタメン発表の守備表記を見て予想はしていたが、大宮が4バックで入ってきた。
それを見たからか、試合前のインタビューで甲府の大塚監督が「大宮が陣形変えるかも」って言ってたので、陣形変更に面を喰らったというわけでもなく、ある程度予想はしていた中で試合開始。
*相手の事前対策になっちゃうから、スタメンのポジション表記は、律儀に守らなくてもいいような気もするんだけどなぁ…。
4バックでどう攻めていくのかなーと思って見ていたけど、まずはSB。
これまでの4バックでの戦い方もそうなんだけど、大宮の4バックは、SBの片方が最終ラインに残る、いわゆるつるべの動きや、片方だけを高く上げるってわけではない感じ (*水戸ホーリーホックやベガルタ仙台はそんな感じだった)。
ビルドアップ時は両SBがボランチぐらいの位置に上がって、両幅をとる感じであった (2-4-2-2みたいに)。
両SBは、一列前の津久井とカプという強力なドリブラーの補佐をすると共に、今日はサイドからのクロスも多かった。最近あまり見られなかった、左サイドから上げたクロスに、逆サイドの茂木がゴール前まで飛び込んでいく、自分の好きな形も何回か見られて、そこは眼福。
この試合では左SHを津久井が、右SHをカプリーニが務める。
カプリーニが結構自由に中に入っていったり、ボールを受けての運び役等をこなしていたのに対し、津久井はタッチライン際で開いて陣取り、縦突破を狙う役割だったかと。
特にサイドでは、甲府のボランチとWBの2枚に対し、大宮のSBとSHが2対2の状況を作れることが多く、甲府のやり方を見ての狙い目だったのかなぁといった印象。19’の津久井の突破とかよかったよね。
あと、SHを上げる事によって、甲府のWBを押し下げられていた (←狙い通り?)。
あまり経験がない3バック相手の4バックでのプレスにしても、4-4-2ブロックも大きく破綻していなかった印象。
試合内容的には、後ろからのビルドアップから、サイドで数的同数を利用して攻める大宮と、奪ってから手数をかけずに縦に早く送る甲府って感じで、一進一退の展開。
15‘の縦に早い攻撃からの、レイリアのシュートを笠原が抑えたのが最大の決定機だったが、他のチャンスは互いの守備も固く、0-0で前半終了。
大宮の攻撃もサイド攻撃が中心であったが、2トップにボールが入る回数がちょっと少なかった印象。
前節いわきFC戦であれだけチャンスクリエイトしていた健勇まで中々ボールが回ってこず、ちょっともったいないなーと思いながら試合を見ていた。
試合展開 後半
後半開始早々47'、甲府に先制点。
前節も途中出場ながら、得意の左足からのセットプレーで得点をお膳立てしていた小林のCKから、中央のマンシャがガブリエウの強烈マークを受けながらも、伸ばした足でシュートを放ち、これがゴールに吸い込まれた。
前半も何本か与えてしまっていた、甲府のストロングであるセットプレーからの失点。CKをマンマークで守る大宮としては、1対1が一番強いガブ様でやられてしまったので、仕方のない部分ではあるんだけどね。。。
とにかくこの勝ち無しの期間、流れからの失点は少なく (ペイショットと石渡)、このCKを含めほとんどがセットプレー絡みでの失点という感じに。
セットプレーでしか点を取られてなく、守備は安定していると考えるのか?セットプレーに弱みがあって、相手に狙われていると考えるのか?
後者については専門家でないのでちょっとわからんです。
ただ得点を取られた後、後半10分過ぎぐらいからはほぼほぼ大宮の時間に。
前線の運動量確保のため。まず豊川と杉本を下げて、ラッソと泉を投入。
ラッソとカプの2トップに、左SH泉・右SH津久井で両サイドに翼を生やしてきた。
ラッソのキープ等でラインが押し下げられた(?)面もあり、甲府としても前に出てこれなくなる。それを見て小島も積極的に前に上がっていき、更に活性化させたサイドを中心に大宮が押し込む時間が続く。
中盤でのセカンドボールもほとんど大宮が拾ってたんじゃあないかな?とにかく大宮がボールを握り続け、甲府ゴールに迫る!
・・・が、シュートが入らない!
いや、でも実際は、現地ではゴールが逆側で(しかも陸上レーン付き)、反対側のゴール前で何が起こっているのかが全然わからなかったんだよね。。。
攻め込めてる!→なんかよくわからないけどクリアされてる!・・・みたいな。
でも、ダイジェスト見たレベルだと、本当に惜しいシーンが多かったんだね。
ともかく、なんかわからないけどあれでも決まらんかーと現地でずっと嘆いてた。
同点に追いつく最大のチャンスはラッソが倒されて得たPKだったけど、力強く蹴ったカプリーニのシュートはバーに弾かれる事に。
PK失敗はしゃあない部分が多分にあるんだけど、それにしても今年は決まらないなー。これで今年は、健勇、ラッソ、豊川、カプと、PKは4つ失敗していることに…。
*健勇のはストップされた後、再シュートで得点

そして残り時間がわずかになって、久々出場の中山を入れて陣形変更。中山をアンカーにして、ラッソをトップとした4-1-2-3にして更に押し込みまくる。
時間が少ない中だったので、この陣形変更の効果の是非はともかく、個人的には非常に面白い攻撃的オプションだなーとは思った次第。
アンカーを長短のパスを出せる中山(小島でも可)にして、トップに強靭なラッソを配置。泉が一列上がってWGになることで、得意の攻撃力に全振りできる感じ。
最終盤はロングボールをラッソに当てるやり方や、ガブ様を上がらせてパワープレイしたりとか、泉の突破&クロスで押し込み続けるも、最後まで甲府の固い固い中央を破ることができず、0-1で無念の敗戦。
シュート数9 VS 21と甲府を圧倒。更にゴール期待値も0.70 VS 3.39と、こちらも甲府に圧勝どころでないデータに。
PKと終盤甲府が守りに入った点を差し引いても、3.39もゴール期待値あるのに何で1点も取れないんだよ・・・という、非常にザンネンな結果に終わってしまった。
雑感
運がなかった・・・
勿論運だけで済まされない部分があるのは重々承知だけど、PK失敗に始まり、チャンスクリエイトしまくって、どれだけシュートを撃てどもポストや甲府の壁に跳ね返されまくることに。
う~ん、お祓いした方がいいレベルでゴールに嫌われまくってしまった。
*甲府のDF・GKの頑張りを中心とした中央の硬さ、5-4-1ブロックの硬さは言うまでもないけど
愛媛FC戦の時に書いた、「攻め続けながらも得点が遠く、セットプレーの1本でやられてしまう、サッカーあるあるな試合」になってしまった。
まぁこんな試合もシーズン中あるにはあるんだろうけど、ここまで勝ち無しの状況中でこんな試合にあたってしまうのは、これも運がなかったのかなぁ。
4バックに関しては、素人の目でわかるほど明確な大きな問題点とかはなかった印象。
強固な5-4-1ブロックと比較しても守備的なほころびは見えなかったし、後半は中盤を圧倒できていたし、チャンスも多く作れていたし。
あえて言うなら、前半はリスクを減らして守備的に入るってとこはあったんだろうけど、もう少し2トップにボールを入れていきたかった感じ。2トップをもっと活かすやり方などについても、ブラッシュアップさせてほしいっすね。
あとは中央攻撃主体の甲府より、サイド攻撃に主体を置くチームと対戦した時に、5バックより横幅が一枚足りない、4-4-2の弱みをどこまで埋められるかも気になるとこ。
まぁ、相手のやり方との相性もあるだろうけどね。4バックの弱点をうまく突くことを知っているチームも多そう。
終盤、少しだけ見せた4-1-2-3オプションは面白いなーと思ったので、もっと長く見ていたかったという感想。去年のA八戸戦の終盤の、超攻撃的布陣(3-1-2-3-1)をちょっと思い出した。
守備とのバランスを考えて、恐らく点が欲しい終盤のプランだとは思うんだけど、両WGに泉と津久井を入れたパターンだったり、IHにシルバと小島が並ぶ配置も見てみたいなーと思った(←期待)。
テツさんの言葉では、石川の怪我(?)により緊急的に4バックにしたようなニュアンスだったけど、今後は4バックを主体で行くのかな?
昨年の開幕時は4-4-2でスタートした経緯を考えると、本来テツさんがやりたいのは4バックなのかなといったイメージがあるんだけど、実際はどうなのか。昨年はA沼津でコテンパにされて、4バックに見切りをつけて現実的な3バックに本格移行したといった経緯があったけど。
3-4-2-1の守備時の安定感は目を見張るものがあるので、個人的には今まで通りブレずに3バックで行ってほしいかなぁといった考え。まだしばらく酷暑下での戦いが続く中、5-4-1ブロックの方がスタミナ消費も少なそうだし。
テツさんの言葉通り、3-4-2-1のボランチを務める選手がいない(?)といった事なら、夏にボランチ補強もするかもしれないすね。シルバと石川という中盤のデュエル役がいない状況で、ここを補填する動きはしてくるかもしれないかな、と。っていうか、シルバ復帰はマダー?
あ、でも、4バック移行が怪我人のためというのが、ブラフ発言という可能性も。。。
まぁ、とにかく7戦勝ち無しの状況で3週間の夏季中断に入ることに。
順位は5位に落ちるも、2位とはまだまだ勝ち点3差ということで、顔を下に向ける必要は全く無い状況。
去年は中断明けから、3-4-2-1に変身すると共に、新加入のサンデー★ロングカウンターを仕込んできて、無失点記録を樹立してたので、今年も新加入選手を含め、どんな感じで落とし込みをしてくるか楽しみに待っていたいですね。
おまけ

久しぶりの近郊アウェイということで、自宅から自転車で奥多摩を越えて、1,472 mの柳沢峠をえっちら登ってクリア。
甲府盆地に入るまでは30℃以下で、涼しくてよかったよかた。

そして二年ぶりのJITリサイクルインクスタジアムに到着 (自宅から150 km)。
2年前、1-5で完敗した試合後に、サポーターのフロント取り囲み事変が起こったのがつい昨日のよう。

こちらも久しぶりのスタジアム内。
ホント逆側のゴール前で何が起こってるのかわからなかった・・・。
試合後は甲府市内で一泊して自走帰宅、お疲れ様でした。
