【プレビュー】第27節 RB大宮アルディージャ VS ロアッソ熊本
熊本の主なデータ
17位 7勝6分13敗
32得点 41失点
得点数:10位
ゴール期待値:13位
チャンスクリエイト数:10位
ボール支配率:7位
シュート数:9位
パス数:1位
パス成功率:3位
ドリブル数:2位
ドリブル成功率:16位
クロス数:6位
失点数:17位
被ゴール期待値:14位
被シュート数:12位
タックル数:4位
インターセプト数:3位
こぼれ球奪取数:2位
ブロック数:3位
ファウル数:16位
クリア数:17位
空中戦勝利数:20位
*順位はいい方から
現在、残留圏ギリギリの17位に位置する熊本。
J全60チームを見ても、他ではやってない中々面白いサッカーをする熊本だが、今年は負けが先行してしまっている。
熊本といえばパス&機動力サッカーという事で、パスは多いんだろうなーとは思ってたけど、リーグ1位だったとは知らなかった。チームとして磨きまくっているため、パス成功率も高い。
一方の機動力の方だけど、ドリブル数も予想通り多いが、成功率はそこまで高くない感じ。ドリブルのミスを恐れずガンガン仕掛けてOKで、奪われちゃった時のリスク管理(後ろに枚数残しとく等)はちゃんとしてるよ、って感じなのかな?
あとあまりイメージなかったけど、クロスも結構多い。
得点数、ゴール期待値、チャンスクリエイトはリーグ平均ぐらいだが、1試合1点以上は取れているここまでの熊本である。
一方、26試合で42失点と、守備面は課題が残る。
インターセプト、タックル、こぼれ球奪取が多い割にファウルは少ない。また、インターセプトも多いことからも、密集を作って相手を絡め取るのが得意っぽい感じのデータ。ただそれでも失点がかさんでいるということは、密集を抜けられちゃうと・・・って具合いの失点が多いのかなぁ?
あと、やはり熊本の弱点の一つは、前回対戦時にも書いたけど高さ。空中戦はめっぽう弱い。
前回の対戦
2025/3/2
第3節
熊本VS大宮 0-4
55’:泉 57’:藤井 62’:藤井 90’+5:カプリーニ
@えがお健康スタジアム
*DAZN観戦*
おそらく大宮が、今シーズンで最もベースの戦い方を変えてきた試合。
熊本に対し下手に前からプレスに行かず、じっくり5-4-1ブロックで迎え撃つ戦い方を選択。強固なブロックは、熊本の変幻自在なポジション流動性とパスワークに惑わされる事なく、攻撃を跳ね返し続けた。
下手にプレスに行ってたらいいようにやられてしまっていたかもなので、これは本当に作戦勝ちだったかと。
そして攻撃では大量4得点。
前目に来る熊本に対し、シルバの奪取からのカウンター、ガブリエウのロング縦パスからの藤井の裏抜け、シルバのスルーパスからの藤井の裏抜け、関口の縦突破からのカプリーニ、・・・で4得点を奪った。
特にハイラインで前目に来る熊本に対し、狙っていたであろうカウンターと裏抜けでしっかり仕留めきったのは、こちらも事前のスカウティングがバッチリハマった作戦勝ちであった。
前節の熊本 (VS 藤枝MYFC)

陣形は大木監督の代名詞、中盤がダイヤモンドのバルサ型3-4-3で、Jリーグ全体でも見ることがほぼない攻撃型陣形。
CBは左から李、袴田 (元大宮)、大西。
攻撃時は李と袴田の2枚、もしくはGKも加わった2+1枚でビルドアップするのが基本で、右の大西は上がっていって、前の選手をどんどん追い抜いて攻撃参加。カウンターを受けた際は、アンカーの上村と、最終ラインに残ったどちらも180 cm超えの李と袴田で対処する感じ。
ハイラインの熊本としては、裏取られた時の相手FWとの走り合いもCBの大事な仕事のため、高さと機動力を兼ね備えた袴田が起用されているんだと思う。
右WBには大卒ルーキーの飯星が初先発。左利きでFKやCKも任されていたが、本人も守備に自信があるみたく、おそらく藤枝の武器である左WBシマブクを抑えるために抜擢されたのではないかな。実際シマブクがボールを持つと、しつこくガツガツ体をぶつけてデュエルを挑んでいたので、大宮戦でも泉にぶつけてくる可能性あり。
WGにはどちらも突破力がある古長谷と塩浜が入る。塩浜はここまで9ゴールと、昨年福島ユナイテッドで見せていた躍動以上の活躍を見せている。
そしてトップに入るのが熊本ユース出身、17歳高校生の神代。
6月辺りから試合に多く絡み始め、ここ最近はスタメンで使われており、その起用に応える形で、近々10試合で5得点を挙げている!
この1試合しかプレーを見ていないんだけど、181 cm/76 kgという体格で相手DFを背負ったり、空中戦に勝ったり、熊本にはあまりいなかったFW。
じゃあポストプレータイプかというとそういうわけでもなく、裏抜けや前線での動き出しもうまく、何でもできる万能型アタッカーといったイメージ。
守備時も、前線での二度追い、三度追いをいとわずプレスをかけていたのも好印象。
この試合でも前線の守備からの奪取と、ヘディングで2得点に絡んでおり、今後の活躍が楽しみな選手がまた一人できた♪
さて熊本のサッカーだけど、何よりパス&機動力サッカー。
後ろから足下で細かく繋いでいくのに加え、選手が中盤で流動的に動いてパスコースを作っていくため、選手全員に相当な機動力が求められている。
選手が動きまくるので、基本陣形はほとんど意味をなさない (というか素人の自分では理解が追いつかない)んだけど、ボールを握った時は3-4-3で中盤に沢山の三角形を作るのと共に、後ろから次々と前の選手を追い抜いて、相手のマークを撹乱させていた。
特に機動力に長けた右CBが積極的に相手陣地まで上がって攻撃参加し、サイドに選手を密集させて攻めきる形が目立った。
相手DFとしては、初見でマークを捕まえるのが凄く難しいだろうな…。
守備はマンマークが基本。
藤枝の3TOPには3CBがマンマークでついていて、相手が下がってボールを受けに行くのに対し、結構な頻度でCBがくっついて撃退しに行っていた。
FWの神代はプレスを厭わない選手なんだけど、藤枝は御存知の通りGKも常にビルドアップに加わる特殊なチームで、最終ラインでは藤枝が必ず数的有利を生み出せていたので、熊本のハイプレスはそこまではまらなかった印象。CBが2枚の大宮相手では、どういったハイプレスをしてくるのかな?
試合展開としては、開始直後に雷で2時間ほど中断を挟んだ難しい試合となったが、前半はほぼ互角の内容。
どちらもボールを握って、ショートパスで前進したいチームという事で、中盤での攻防が激しくなる。
藤枝もショートパス主体で、そこまでロングボールで熊本CBの裏は狙っていなかった。熊本のハイラインを下がらせるためにも、もうちょっと藤枝はCB裏にロングボール出してもいいのになぁと思いながら見ていた。
試合が動いたのは15分。右サイドの高い位置でFW神代の激しい追い込みプレスで藤枝CBからボールを奪取!中央で受けたトップ下(?)の藤井がDFをかわして、左足で美しいカーブシュートを決めて熊本が先制。
また40分には、藤枝CBのトラップミスを塩浜が奪い、ロングシュート。これはバーに阻まれるが、その跳ね返りを神代がヘッドで押し込んで、熊本が2-0とする。
神代のヘッドは結構なスピードが出ていて、ポテンシャルの一端を感じた。何せよ、これで神代はこの日2点に絡む活躍!
後半は3枚を一気に代えた藤枝がペースを掴み続ける展開に。藤枝も右CBが上がる可変戦術 (くわしくは大宮戦の記事で)のため、熊本も左に半代を入れてケアをするが、藤枝のCB+GKのビルドアップを規制しきれず、前進を止められない。
試合後、熊本の大木監督は「後半のサッカーをやってては駄目」と激しく言及していた。
後半の藤枝の攻撃を引っ張っていたのは浅倉。これは熊本のプレビューなので詳しくは書かないけど、やっぱり浅倉はボールの受け方であったり、視野の広さやパス精度であったりは本当うまい。
攻め続ける藤枝であったが、しかし、中央を固める熊本の壁を中々破れず、確率の低いミドルシュートで終わってしまい、ゴールを脅かすまではできない。
しかし72分、藤枝のスローイングの組み立てからの縦パスを、松下が綺麗なレイオフで落としたところを、躍動していた浅倉が左足でシュートを決めて2-1にする。
いや、浅倉やっぱりうまいな~。
最後は守備固めに入った熊本。守備の要の袴田が足をつって急遽守備負担の少ない前線に入ったりのアクシデントもあったが、1点差を守りきって熊本が勝利。
ゴール期待値は「熊本0.86 VS 藤枝0.69」と互角であったが、藤枝は枠内シュートがわずか2本だった点と、2失点目のミスが悔やまれる敗戦となった。
大宮 展望
前回対戦ではブロック守備と裏抜け&カウンターで勝利を得た大宮。今回も同じような戦い方をしてくるのかな?
変幻自在の熊本の攻めに対し、マンマーク気味にプレスに行くといいように穴を見つけられてパスを通らされる事になりそうなんで、暑さもあるし今回もじっくりブロックで待ち受けるやり方をしてきそう。
前回対戦時は5-4-1ブロックだったけど、今回は4-4-2ブロックということで、4-4-2の守備強度の再確認にもなりそう。熊本は特に右CBが上がってくるので、左の泉が守備で押し下げられすぎなくもしたい。
攻撃面での期待はサンデー。
CB後方にスペースがある熊本には、カウンターと裏抜けが効くと思われるため、サンデーの出番となる。前回対戦時も途中出場のアディショナルタイムに惜しい裏抜けシュートがあったので、その時外した借りを返す時でもある。
熊本の中盤の密集を突破するためにも、ボランチのシルバにも期待。小島が不在の中、怪我明けのシルバのコンディションがどこまで上がっているかも気になるところ。
試合数も少なくなってきて、試合内容より結果が重視されるフェーズに入ってきた。
上位陣の勝ち点差が少ない中、自動昇格圏確保のため、ここが夏場の踏ん張りどころ!
