観戦記 第16節 藤枝MYFC VS RB大宮アルディージャ
概要
2025/5/17
藤枝VS大宮 0-1
得点: 75’:ラッソ
@藤枝総合運動公園サッカー場
*DAZN観戦*
大宮 フォーメーション

前節脳震盪で出場が危ぶまれた豊川が先発で3TOPの頂点に入る。同じく前節、腰を強打したラッソもベンチスタートという事で、まずはこの二人に大きな怪我がなかった事を確認できて安心。
右WBの関口は椿・オナイウの強敵に引き続き、この試合ではシマブクと対峙する。
藤枝の印象

前節のジュビロ磐田戦から、シャドーの金子とボランチの浅倉が外れた。藤枝のパスサッカーを支える、足下の技術がある二人を外してきた狙いは、おそらく天候。この日はピッチに水たまりができるほどの大雨であったため、ボールがうまく転がらず、パスサッカーを体現できないと睨んでの事だったかと思われる。
この二人に代わって入ったのは世瀬(182 cm)とディアマンカ(189 cm)という、フィジカルに強みを持った選手。メンバーを見て、いつもの足下のパスサッカーでなく、肉弾戦を仕掛けてくる事が予想された。
藤枝監督は今日のピッチコンディションについて「大宮の土俵」と述べていたが、この肉弾戦を見越した変更は、おそらく当日決めたんじゃあないかな?

藤枝の攻撃時は右CBの久富がSB化して4バックに可変 (シマブクはSB認識)。中川と楠本の2CBの間(の少し後ろ)にGK北村が入って最終ラインを形成。2CBと三角形を作るように、ボランチの世瀬がアンカーに入り、岡澤が前目に陣取る。
久富がSB化する事で、右サイドに人数が多い右肩上がりの陣形に。
浅倉と世瀬の違いはあるが、この辺は前節磐田戦と同じ組み立て方。
右から作っていくことが多かったためか、1トップのディアマンカも右に流れてボールを受ける事が多かった。
試合展開 前半
強い雨に加え、強い風も吹いていたこの試合、前半風上に立ったのは藤枝であった。ボールが水たまりで走らない事も踏まえ、前半序盤は1トップに入ったディアマンカ目掛けたロングボールを多用する。
また、シャドーが少し落ちてきて、レイオフ的にボールを捌いて前進するやり方も効果的で、藤枝がやや押し気味に試合を進める。
先述の通り、可変で右サイドに選手を集めている藤枝は、その右で作って大宮の選手を集めておいて、スペースのある左のシマブクに送って個で突破!って狙いも何回か見られた。
前節、ベガルタ仙台のオナイウを封じた関口であったが、この試合の前半はシマブクにやられて、クロスも何本か上げられてしまっていた。。。
4バック+1アンカーの藤枝に対し、GK+2CBには豊川一人でプレスに行き、2シャドーはそこまで前目に行かずに、中間的な位置を取ることが、今日の基本的な大宮のプレスの仕方だったかと思われ。
シャドーのどっちかが見るんじゃあないかと思ってた1アンカーの世瀬は、小島が基本見ていて、ボールが入りそうになると前を向かせないよう早めのチェックに行っていた。
浅倉想定だったとは思うが、藤枝の保持サッカーの核であるアンカーを自由にさせない事は、試合前から徹底されていたと思われ。
大宮のビルドアップに対しては、4-4-2ぎみにプレスに来る藤枝。ただ、磐田戦ほどハイプレスには来ていなかった印象。
藤枝が結構マンマーク気味に大宮の選手を見ていたため、例えば健勇などが落ちてくると、一緒にマークも引き連れてこれていて、空いたスペースを大宮が有効的に使える場面も見られた。
プレビューの通り、藤枝の弱点はカウンター。
ただ、その対策も考えられていて、中でもサイド圧縮によるカウンター封じが目についた。
藤枝はとにかくサイド(特に右)に人数をかけ圧縮して攻めて、例えそこで大宮に奪われてネガトラになっても、圧縮によって揃えていた人数で、即座に高強度で体をぶつけて奪い返しに行くことで、そのカウンターを潰しに来ていた。
大宮としては中々この圧縮から脱出できず、狙っていたカウンターはそこまで発動できなかった。
この辺りは藤枝の対策がうまくいってたのかなぁといった印象。
中盤で強度高く相手を潰しに行く藤枝の戦い方は予想通りではあったが、磐田戦と同様にアフターのファールが横行し、前半で4枚のイエローを貰ってしまった藤枝でもあった。
大宮は前半風下ということもあり、そこまで積極的にゴールを奪いに行くといった感じには見られなかった。例えば左CBの下口もそこまで攻撃で上がる事がなく、風上の藤枝からのロングボールをCB3枚で警戒していた印象。
とりあえず藤枝にボールを持たせて後半勝負なのかなーと思ってた。
試合展開 後半
後半から両チーム選手交代。
大宮は豊川に代えてラッソがトップに入る。豊川は前節の脳震盪の事も踏まえての交代だったのかな?なんとなくだけど、予定通りの交代のように見られた。
一方の藤枝は世瀬に代えて浅倉を投入。試合前よりは雨が弱まって、ある程度ボールが転がるようだったため、風下に立つ後半からいつものようなパスサッカーに回帰するんだという、監督の意思表示だったかと。
*この試合では攻撃時のアンカーには浅倉ではなく岡澤が基本的に入っていた
*実際浅倉は、視野が広いわ、パスも散らせるわ、運べるわで、この試合を見てもやっぱりいい選手でした
そんな藤枝に致命的なアクシデント。59分、左サイドを突破した泉を止めようと、右WBの松木が後ろからユニフォームを引っ張ってしまって、2枚目のイエローで退場処分に。
すでに1枚イエロー貰っている状況下では、ちょっとあからさま過ぎる反則行為であった。
ともあれこれで藤枝は残り30分を10人で戦う事になってしまい、アンデルソンを下げてSBを投入して、ディアマンカをトップにした4-4-1で耐える事に。
大宮としては、すわチャンスとばかり、一気に仕留めにかかる。
前半は抑えていた下口の上がりも積極的に容認し、4バック可変でどんどん藤枝を相手陣地に押し込んでいく。
10人になったこととは関係なく、藤枝は4バックの守り方にほとんど慣れていないように見え、サイドで大宮に数的優位を作られて崩される事が多発する。特に泉を中心に、左サイドから何度もチャンスを作られていた。
また風下に立つ事から、藤枝のクリアボールは風で押し戻され、陣地の回復もままならず。また、ディアマンカ目掛けたロングボールも、吏音とガブに難なく迎撃されて前進する事もできなくなった。
そんなこんなで押し込み続けた大宮。カプリーニのシュートなどでゴールの匂いもしていた中、待望の先取点は75分。
遅攻で左サイドで組み立てていたところに、下口が前線で受けて素早くゴール方向に反転。その下口が上げたクロスを、ラッソが中央でヘッドで押し込んだ。
いや、にしても藤枝は、下口をフリーにし過ぎたのかと。
あれだけ最終ラインに人数がいた中、下口にボールが入ったところに誰一人チェックにいっていなかった(位置的にCB楠本がいくべき)。おかげで下口は簡単に振り向け、簡単にクロスも上げられていた。
この下口のところでは、藤枝のマークとゾーンの役割確認がうまく行っていなかったように見え、この辺りも普段の3バック守備と異なる、4バック守備に慣れていなかった事によるほころびだったのかもしれない。
まぁ、ともあれ、これで仙台戦から4点連続、左からの崩しからの得点に。相手が10人になったことで積極的に上がれるようになった下口がまたも活きた得点であった。ラッソのパワーもさすが♪
その後、後が無い藤枝が浅倉を中心に前目に来るも、いつものブロック守備で難なく撃退し、試合終了。
今日も中央の守備は非常に硬く、試合通して藤枝に決定的なシーンはほとんど作らせなかった。
雑感
ピッチコンディションや天候、強風もあり、中々戦いづらかったであろうこの試合。風下で守備に重きを置いて前半を我慢して、後半勝負が実った結果に。
結果的には、退場者を出した事で大きく動いたような試合だったけど、レッドが出ずに11人のままやってても、後半は優位に進められたんじゃあないかなー?
試合通しても藤枝に決定機はそこまで作らせず、今日も笠原の活躍はいい意味でほとんどなかった。勝負だった後半、ラッソが潰れ役になる事で、サイドから何度も突破できていた。ゴール期待値も藤枝の3倍弱であったしね。
まぁ、何よりこれで開幕以来の3連勝!
他会場では千葉が仙台と引き分けるという、大宮としては嬉しい結果に。これで首位千葉との勝ち点は3に縮まり、1試合でひっくり返るところまで射程圏に捕らえた。
まぁ、大宮は次の17節が18節後に回る変速日程のため、一時的に1試合多くなる千葉との勝ち点は開くことにはなりそうなんだけど。。。。
ただリーグ戦が2週間空く事になるので、その間でおそらくシルバも帰って来るし、リフレッシュできるし、戦術的な事も落とし込めるしで、貴重な期間を有意義に使ってもらいたいっすね!
