【プレビュー】藤枝MYFC VS RB大宮アルディージャ
藤枝の主なデータ
16位 4勝3分8敗
19得点 24失点
得点数:8位
ゴール期待値:11位
チャンスクリエイト数:7位
ボール支配率:3位
シュート数:4位
シュート決定率:10位
パス数:10位
スルーパス数:3位
スルーパス成功率:18位
クロス数:5位
ドリブル数:6位
失点数:16位
被ゴール期待値:15位
被シュート数:10位
被シュート成功率:19位
被枠内シュート数:17位
ファウル数:4位
*順位はいい方から
藤枝が掲げてるのは超攻撃的サッカー。とにかくポゼッション志向で、基本足下のパスで繋いでいく。ただ、パス数は思ったより多くないなといった印象。
シュート数は多いが、決定率とゴール期待値はやや低く、ちょっと無理してシュートを撃ってるのかな?というデータ。
クロスとスルーパスも多いが、スルーパスの成功率は低い。
一方の守備の方は、15試合で24失点と多くなってしまっている。とにかく枠内シュートを多く撃たれてしまっていて、それが失点数に直結している感じ。
これらデータを見ると、やはり攻撃に重きを置くことで、守備が若干疎かになっている印象を受ける。
実際、磐田戦と仙台戦を見てても、自分達でボールを保持して攻撃を仕掛けて、それで失点してもそれ以上取り返せばいいじゃん!って印象を持った。
いや、確かに見てて面白いサッカーなんだよなぁ。
前節の藤枝MYFC (VS ジュビロ磐田)
過去に藤枝の試合はVSコンサドーレ札幌を見ていたが、期せずして近々の二試合(VSベガルタ仙台、VSジュビロ磐田)を連続で見る事になった。
パスを回して明確にボールを保持して攻めていきたい藤枝だが、対する磐田も同じ考えを持つチーム。
ここに、ボール保持率 1位磐田 VS 2位藤枝という、興味深い対戦が実現した。 *支配率の順位はこの試合前までの順位

基本陣形は大宮と同じ3-4-2-1。磐田戦では仙台戦から4人を変更してターンオーバーを実施。札幌戦ではディアマンカがトップを張っていたが、最近は千葉が入ることが多いみたい。
中盤の底では浅倉がパスを散らし、左サイドのシマブクがサイドを突破する。右CBの久富はMFもできる攻撃的な選手で、藤枝の可変戦術に対応。
前々節の仙台戦では、ボール保持して仙台を押し込んでいた藤枝だが、磐田相手だと中々難しく、基本的に磐田がボールを握る展開となった。
藤枝の攻撃はCB久富がSB化して4バックに可変。左シャドーの金子がバランスを取って、右肩上がりの4-4-2ぎみの陣形に。これは札幌戦でもやっていたので、基本的にはこの右肩上がりの戦術で戦っているみたい。
う~ん、突破力のあるシマブクのいる左のCBを上げた方が攻撃力はUPするような気もするけど、どうなのかな?この辺りのチームとしての考えは、数試合見ただけではわからんのです。シマブクは一人でも打開できるよねって考えなのかな?
残ったCB2枚は大きく横に開いてビルドアップ開始。その際はGKの北村がCBの間に入って最終ラインを形成し、後ろ3枚でビルドアップを安定化していた。
更にボールを握れていた仙台戦で相手陣地深く押し込んだ時は、非常に高い位置でCBとGKの2枚で最終ラインを組む事もあった (*磐田戦ではあまりなかった)。ただ、磐田にカウンターでロングシュートを撃たれ、ガラ空きのゴールを狙われる事もあった。
まぁ、戦い方を見てみても、藤枝のGKには足下の技術による高いビルドアップ能力が要求されている事がわかる (元大宮の上田も、その技術を買われ昔所属していた)。
アンカーぎみの位置を取って、中盤の底からパスを配給する浅倉が攻撃の中心。視野が広く、空いている磐田のスペースを見逃さない。もう片方のボランチの岡澤は、浅倉より高めの位置でバランスを取っていた。
個で違いを見せられるのが左WBのシマブク。突破力があり、カットインからのシュートも得意。中々攻め手を欠いた磐田戦において、一人で個による質の違いを見せていた。
一方の守備はハイプレス&ミドルプレスの強度重視。相手のCBやボランチには連動して強いプレスに行き、ビルドアップを邪魔しにいく。
DAZNの映像的にハイプレス時の最終ラインが確認できなかったんだけど、おそらく4バックの磐田相手に、大宮と似た4-4-2ぎみにハイプレスに行ってたんじゃあないかな?
トップの千葉寛汰は攻撃面だけでなく、ファーストプレスの能力も含めて起用されている印象を受けた。
ある程度押し込まれた時は5-4-1のブロック守備。
中盤の強度にはこだわっている印象で、ガンガン磐田のボールホルダーに圧をかけていた。ただこの試合では、足下がうまい磐田にプレスをいなされることも多く、アフター気味の危ないファールを連発してしまい、イエローも多く貰っていた。
藤枝の弱点は、とにかくカウンターを受けた時の脆さという印象。
前掛かりに人数をかけて攻撃してくる分、奪われた際には中盤以降に大きなスペースがあり、そこをカウンターで突かれることがこの二試合非常に多かった。実際、仙台戦ではカウンター二発に沈められている。
磐田戦ではカウンターを受けた際、倍井とクルークスという強力なサイドアタッカーに、可変後の2CB脇(SB裏)のぽっかり空いたスペースを使われて、何度も容易にチャンスを構築されていた。
う~ん、磐田のストロングが両WGな事はわかってるのだから、藤枝はもっとこの二人の対策をしておくべきなんじゃあ・・・と、試合中何度も思った。
ただ、カウンターが弱点というのは藤枝自身もわかっているとは思うので、ネガトラ時に素早く切り替えて、磨いている中盤のプレス強度でカウンター発動させないようにしてるってのはあるかもしれない。
あともう一つ弱点。
磐田が後方からのビルドアップ時、CBへのハイプレスをうまくいなしさえすれば、中盤に広大なスペースが存在していた。そのスペースを磐田はなんなく前進して、チャンス構築する場面が何度も見られた。
この辺りのハイプレス時の中盤のスペース管理も、藤枝のウィークポイントに見受けられた。
さて、試合経過について。
ポゼッション合戦のこの試合だったが、基本的にボールを握れたのは磐田。やはり個々の足下の技術は磐田の方が高く、藤枝が珍しくボールを相手に握られる展開に。
*磐田はハイラインの藤枝相手に、思っていたよりロングボールを使ってた
倍井とクルークスの両WGのサイド攻撃から磐田が何度もチャンスを作るが、ゴール前でなんとか耐える藤枝。
しかし後半アディショナルタイムに、その倍井のペナ侵入を後ろから倒してしまい、PK献上&失点。耐え続けていた藤枝は、最後の最後に磐田に突き放されて敗戦。
ゴール期待値等スタッツも前半は健闘したが、1試合通してでは磐田に大きく上回られてしまった試合であった。
藤枝の注目選手
41 北村
藤枝の保持パスサッカーを最終ラインで支えるGK。足下の技術を強く求められる藤枝において、最終ラインに積極的に入ってビルドアップに参加する。仙台戦ではシュートストップも当たっていて、失点を2点に抑えていた。
あ、大宮で二種登録されていたジョーンズ・レイも頑張れ!
8 浅倉
中盤の底からゲームを作るボランチ。視野が広く、磐田のスペースの穴を見つけて正確なパスを通していた。藤枝にゲームを作らせないためには、浅倉からのパスを制限していきたい。
19 シマブク
個で違いを見せられる、突破力のある左サイドアタッカー。カットインからの右足のシュートも強力!札幌戦では近藤に抑えられていた感じだったけど、シマブクの前にスペースは与えたくない。
大宮 展望
GW連戦も終了し、久しぶりに1週間空いての試合に。
濱田、茂木、シルバら怪我人に加え、仙台戦で腰を強打したラッソと、脳震盪交代した豊川の容態は大丈夫だろうか?シルバはそろそろ帰ってこないかなー。
試合展開的には、保持したい藤枝にボールを渡してしまって、大宮が5-4-1ブロックで待ち受けるような試合になると思われる。
大宮としてはブロックを組みつつ、ミドルゾーンでのプレスを強めて、藤枝が苦手としているショートカウンターをバンバン発動させていきたい。特に可変後の2CB脇には広大なスペースがあるので、磐田戦のやり方を参考に、カウンター後はサイドの高い位置で起点を作っていきたい。
そのためにも、藤枝の右肩上がりの攻撃に惑わされず、また泉を低い位置に押し込まれ続けないよう、下口とマーク相手(相手の右WBと右CB)をはっきりさせたい。
一方、大宮の右サイド側はシマブク一人になっているため、WB関口に高い位置を取らせてシマブクを低い位置にピン留めしておきたいっすね。シマブクの突破は、関口が仙台戦のように食い止めてくれるハズ!
相手が4-4-2ぎみに可変してくるのに対しては、大宮も高い位置では4-4-2可変でプレスに行くと予想。特にアンカー気味でフリーにしたくない浅倉に対しては、ボランチではなく、ジェフ千葉戦の後半のようにFWのどちらかが徹底して見る感じですかね。
また、相手のハイプレスを回避できれば前進は凄く楽になる。ゴールキックなどは後ろから繋いで相手の隙きを探り、ファーストプレスをかいくぐって、フリーになったMF陣でどんどん前に運んでいってほしい。この辺りは小島が鍵になりそう♪
ともあれ、藤枝と似たような片肩上がりの可変戦術とは、大分トリニータや徳島ヴォルティス相手に今年すでに戦ってるので、その辺りの対策案はすでにチームとして必ず持っていると思われる。
テツさんの試合の進め方にも注目!
