【プレビュー】第9節 RB大宮アルディージャ VS FC岐阜
前節の岐阜 (AC長野パルセイロ戦)

昨季途中から就任の石丸監督の下、8節を終えてEAST-B首位に立つ岐阜。
フォーメーションは大宮と同じ4-2-3-1。一昨年アウェイでの大宮戦時にスタメンにいたのは、甲斐、文、荒木だけで、大分メンバーが入れ替わっている印象。
*2024年は青木拓矢がベンチにいたり、藤岡にやられたり、上手いことJ1まで昇格した粟飯原なんかもいたなー
ボランチはジュビロ磐田から加入し、セットプレーのキッカーも担っている中村と、この試合素晴らしい活躍をしていた福田。
ビルドアップ時には中村が前目、福田が後ろ目の縦関係になる事が多い感じ。福田はCB間に入ったり、CBやSBが上がったスペースを適宜埋めたり、アンカーっぽくなったり、中盤の底で精力的に動いてボールを引き出しまくっており、岐阜のビルドアップの中心として輝いていた。
1トップには川本。2月は3G2Aの活躍で、EAST-B月間MVPにも選ばれたストライカー。この長野戦ではハットトリックを決めて7Gまで記録を伸ばし、現在J2J3で得点トップタイに立っている。いわきに移籍した昨季のエース西谷の穴を感じさせない大活躍。
攻撃時は両SBが高い位置をとってくる感じ(特に左の文)。ハイプレスがイマイチだった長野相手に、この試合は後ろから繋ぐことが多く、先述のDMF福田を中心とした安定したビルドアップで前進していた。
今日は長野がボールを握らず、ロングボール主体だったんで、岐阜の守備時ハイプレスはそこそこだった印象。後ろから繋いでくるチーム相手(例えば大宮)だったらどうするのかな?
長野がボール握った時は、4-2-3-1の後ろの4-2が後衛でしっかり構え、前の3-1でボールホルダーに当たりに行く感じ。後はミドルブロックしっかり組んで、押し込まれたら4-4-2ブロックに移行する。
試合は岐阜の一方的な展開に。
6分、右に流れたFW川本が中へクロス(シュートだった?)を上げたが、GK牧野(公式戦初出場)がキャッチングミスしてしまったボールがゴールラインを超えて、あっさり岐阜が先制。
その後も安定したビルドアップでの前進と、中盤の網での防衛で長野を押し込む岐阜。
すると24分のゴールキックの争いの際に、長野のSB行徳が文に頭からぶつかっていってしまい、一発レッドで退場。一人少なくなった長野はFWを1枚削った4-4-1で、残り時間を耐え忍ぶ戦いにシフト。
一人多いという通常の状況下ではない試合となってしまい、参考になる部分が少ないので、この後の展開はダイジェストみたいな感じで。
一人多くなった後は更に一方的な岐阜の展開に。
両SBを滅茶苦茶高く上げて、長野を押し込み続け、シュートまで繋げまくる。
GKのセーブなどで得点を逸していた岐阜だったが、45分、福田のアーリークロスを川本が後ろに下がりながらのヘディングでゴールに流し込み、2-0とリードを広げたとこで前半終了。
シュート数「岐阜:10 VS 長野:0」、支配率56%と一人少ない長野を圧倒した岐阜。枠内シュートも9/10本と精度の高さも見せた。
後半もサイド攻撃を中心に岐阜が押し込み続け、長野をほとんどシャットアウト。長野は前線で全く基点が作れない。
75分にはGK牧野が油断してボールを手放したところを、川本がかっさらい、無人のゴールに流し込んでハットトリック達成。
77分にミドルシュートを放つ長野。これがこの試合やっとやっとの初シュート。
78分、長野のパスを福田がインターセプト、右サイドへのスルーパスで山谷が抜け出して上げたクロスを、中央で松本が合わせて4点目。
*山谷と松本は共に途中出場
79分にハットトリックの川本に代わり泉澤投入。泉澤は得意の左SHに。
82分には3月に新加入したばかりのFWアセヴェドがトップに入り、何度もチャンスを創造。86分にはそのアセヴェドがロングパスで右サイドに抜け出し、2人に囲まれながら折り返したボールを、中央で泉澤が決めて5-0にリードを広げる。
ATにGKセランテスのキャッチミスのこぼれ球を、長野に決められて一矢報いられるが、5-1の大差で岐阜が勝利した。
シュート数「岐阜:28 VS 長野:5」、ゴール期待値「岐阜:3.54 VS 長野:0.51」、保持率64%と圧倒的なスタッツに。特に28本のシュート中、枠内24本という精度の高さも見せた。
最初ハイライトを見た時、1・3点目のGKのミスで負けたのかと思ったけど、試合を通して見たら、24本枠内撃たれた上でファインセーブもしてたんで、GKのミスだけじゃあなかった感じだった。まぁ、2つのミス自体はいただけなかったんだけど。
*大宮のレジェンドでもある、長野の藤本監督はこの試合で解任に…
岐阜 注目選手
6 DMF 福田 晃斗
個人的に長野戦で一番躍動していたと思った選手。
ボランチの一角で、攻撃的なDMF中村とバランスを取るように下がって、岐阜の攻撃の下支えをする役割。先述の通り、ビルドアップ時はアンカー化したり、CBやSBの空けたスペースを埋めたり、CB間に入ったりし、パスの中継役になりまくっていた。その事を示すデータとして、この試合での福田のパス数はなんと110本!
ビルドアップ参加のみならず、2点目のクロスであったり、68分のミドルであったり、4点目のインターセプトであったり、機を見た攻撃参加も侮れない。岐阜の前進を食い止めるためにも、なんとしても抑えておきたい選手。
*長い間、J1の鳥栖で活躍していたのね
39 MF 泉澤 仁
静止状態からの加速力で敵をきりきり舞いさせる、通称ゼロヒャクが得意のドリブラー。2014年に大宮でプロデビューしてから、別チームでのキャリアを挟みながらも、大宮では通算6年間活躍してくれた貢献者。
2023年なんかは、途中出場から得意のドリブルで多くのチャンスを作ってくれて、当時の大宮において数少ない得点パターン(あとはオカニーのアーリークロスとセットプレーくらい?)となってくれていたっけかなぁ。
去年は35試合出場(3得点)で、しっかりと岐阜の主力に。今年はここまでスタメンと途中出場が半々くらい。どっちで出てきても怖い存在である事は間違いない。
17 FW 川本 梨誉
現在7得点でJ2J3得点王タイに立つストライカー。身長は178 cm。
1トップでポストプレーに携わるというか、前線で動いてボールを引き出すタイプ。長野戦では落ちてボール受けたり、サイドに流れてアシストしたりなプレーが多かった (ポストやロングボール競ったりも勿論していた)。ボール受けて前を向いた際には簡単には失わず、ドリブルからの持ち運びもできる。
MVP選考委員の平畠さんも「好調なFC岐阜の中でも抜群の存在感。ゴールシーンだけでなく常に顔を出し、攻撃のリズムを生み出す。カウンターの起点や前線からの守備でも貢献度は高かった」と絶賛していた。
大宮 展望
ヴァンフォーレ甲府に敗れた大宮と入れ替わりに首位に立った、好調岐阜との対決。
長野戦は、相手に退場者が出たりと特殊な試合になってしまったので、岐阜のやり方の本質を理解しきれていない部分もあるんだけど、大宮相手でも後ろからある程度繋いでくるのかな?ここまでの岐阜のボール保持率の平均が47%(28位)という事で、あまり握ってこなさそうではあるんだよね。
大宮のビルドアップに対するハイプレスとかも未知数なんで、試合前までに岐阜の別の試合を見ておこうかなとか思ってる次第。
ともかく、岐阜でまず抑えておきたいのは、注目選手であげたパスの出し手の福田と、受け手の川本。川本は得点がクローズアップされがちだけど、前線での動き出しからのパスの受け方も非常に上手。そのため川本にはCB陣で常に監視の目を光らせておいて、そのパスの出所である福田もOMF(山本?)とボランチで潰しておきたいところ。
SBが比較的高い位置を取ることからも、ビルドアップの入口は中央からが多かったので、中村と合わせてボランチに前を向かせて仕事をさせたくないっすね。
だので、岐阜の2CB+1DMF(福田)に対しては、多少のリスクを取って片サイドを捨て、1FW+1SH+1OMFの3人の同数であたって中央を封鎖すると共に、うまいこと奪取していきたい感じ。
4-4-2に変形してミラーで受けると、岐阜のSHとSBにサイドを押し込まれちゃいそうなんだよね。
長野戦見ただけではわからないけど、おそらく大宮がボールを握って、岐阜が堅守速攻で受けるような、甲府戦と似たような展開になりそうな予感。甲府戦でもチャンスクリエイトとシュートまでは持っていけてたので、じれずにゴールをこじ開けてほしいっすね。
