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観戦記 第8節 ヴァンフォーレ甲府 VS RB大宮アルディージャ


概要

第8節
2026/3/28
甲府VS大宮 2-1
大宮得点: 84’山本
磐田得点: 14’太田、43’太田
@JITリサイクルインクスタジアム
*現地観戦*




大宮の布陣

大宮スタメン

Sub: 志村、村上、関口、神田、カウアン、和田、松井、健勇、日髙

今日も4-2-3-1は変わらずも、前節負傷交代の玄が不在で、代わりに中山がスタメンに。そのため、ベンチにカウアンを入れたことで外国人枠がいっぱいになり(?)、グローバーが外れて笠原が今季初スタメン。*グローバーが怪我だった可能性も・・・?
また、後述する甲府の高いDFラインの5-4-1ブロックを打ち壊すべく、今日は裏抜け⭐︎サンデーがワントップ起用された。


甲府の印象

甲府 スタメン


いつもの3-4-2-1。
前節セットプレーを蹴りまくっていた平塚がベンチだったため、今日は荒木が左足のプレスキッカーになっていた。また、ボランチには去年宮崎で活躍した安田が入った。

甲府の堅守を支えるCBの真ん中には福井左STには藤井という、大宮からレンタル中の2人がスタメンに。契約上、大宮との試合の出場は可能。
エースの内藤が怪我で不在の中、185cmの太田がワントップに抜擢された。

甲府は堅守速攻スタイル
今日は後ろから繋がず、早めに前に蹴り込む感じ。というか、そもそも大宮にボールを預けてしまうやり方。特に前半はそれが顕著で、本当にボールを握る意図がないんだなぁと見てて思ってた。
後ろから繋がないので、前節ジュビロ磐田相手にあれだけ決まっていた大宮のハイプレスやゲーゲンプレスはハマらず、この辺りは大宮のやり方を加味してしっかり対策してきていた。

それでも攻めた時には、大宮の弱点である密集を作ってるボールサイドと逆のサイドのスペースを何度も突いてきた。片サイドで作った後に、一気にサイドチェンジして、フリーのWBを使ってチャンスに持っていく狙いを何度も見せていた。
昨季から狙われがちの逆サイドだけど、今季ここまで突っつかれたのは初めてだったかなぁ。


守備プレスに関しては前からガンガンにかけるというか、ミドルブロックを組んで中盤で潰したい感じ(*後半からは前から来るようになった)。長野パルセイロが大宮にやってきたのと似たように、ボランチ2人に入るとこに厳しく当たり、小島と中山に前を向かせないようにしていた。

そんなミドルブロックは5-4-1。WBも下げて、5レーンをしっかり埋めるやり方。
この辺りは藤枝MYFCと似た感じだったけど、藤枝と比較して最終ラインは高く設定して縦にコンパクトにし、大宮に自由にさせる中盤のスペースを無くしていた

そんな甲府をスカウティングし、CBの背後には結構スペースがあることをわかってた上で、先発のサンデーで裏を取りたかった感じの大宮は、前半裏抜けのロングボールを何本も送り込んでいた。しかし、マッチアップするCB福井を中心に裏抜けには常時目を光らせており、大宮の狙いを打ち砕きまくっていた。
この辺りは、勇気を持ってラインを上げるのと、裏狙いへのケアという難しいタスクの両立をやり遂げた甲府の守備が光った感じ。

そのため、大宮にボール預けて5-4-1ブロックを敷くって感じの甲府だったけど、守備的な引きこもりサッカーって印象は全く受けなかった。


試合展開 前半


先述の通り、甲府の前半は大宮にボールを預けちゃって、待ち受けるやり方。ボール持ったら大宮のプレスにかかる前に前線に預け、更に密集がない逆サイドに送ってチャンスに繋げていた。

一方の大宮は、甲府の5-4-1ブロックの裏狙いのロングボールをどんどん放り込んでサンデーを走らせるやり方を優先。後ろでパス回ししている間も、常にサンデーは前線でDFと動き出しの勝負をしていた。
裏抜けロングボールは、高いラインの甲府の狙いどこかと思われたが、CB福井を中心に裏のスペースを明け渡さない。ロングボールを追ってのよーいドン勝負でも、福井がよくサンデーを潰していた。


やや大宮ペースで入った試合だったが、14分、甲府陣地に攻め込んだところをロングカウンターでひっくり返されて、ハーフウェーラインから太田が1人で一気にペナ前まで運ぶ。太田に対してはガブ様がついていたが、ペナ外の角度のないところから意表をついてミドルシュートを撃ったため、ブロックしきれず。そして放たれたシュートはここしかない対角線のコースに飛び、笠原の伸ばした手は届かずに、ゴールに吸い込まれた。
カウンター一本でやられた形だったが、確率の低いシュートを決めきった、太田のスペシャル感がまさった得点であった。

ビハインドになった大宮だが、時間がまだあることからも焦らず、やり方は大きく変えない。甲府がボールを持たず、ハイプレスもそこそこだったため、最終ラインではある程度自由に回すようになり、大宮の保持率がどんどん上がっていく。
先述の通り、裏抜け⭐︎サンデーが中々決まらないながらも、ロングボールを競った後のセカンドボール争いは、ほとんど大宮が勝っていたため、回収してからの前進には成功していた。

16分のサイドチェンジで受けたカプからのサンデーシュートは、力無くGKがキャッチ。
21分には山本の突破からのこぼれ球をサンデーシュートもブロック。
24分、左で作って山本シュートもGK正面。
そして40分の泉の倒れながらのシュートなど、惜しいシーンを何度も作るがネットは揺らせないまま時間が進む。


押し気味に進めてなんとか同点にできないかなぁと思いながらの43分に一瞬の落とし穴。
後方でのパス回しで小島が痛恨のパスミス。これを太田が見逃さず、ワンタッチで強烈なシュートをゴールに叩き込んで、甲府がリードを2点に広げることに成功した。
いや、1点目もそうだけど、中々に確率の低い難しいシュートをまたしても決め切った太田のスペシャル感が光った追加点であった。

とのことで前半は2-0とビハインドで折り返した大宮。シュート数は互いに7本ずつ。甲府がボールを持つことを放棄してたので、大宮の保持率は60%という高い値に。

小島のミスはあれど、太田のスペシャルでの2点ということで、守備がそこまで悪かったわけじゃあなかったし、決定機も何度か作れてたんで、同点に追いついてればなぁといった印象の前半。まぁ、2失点目はいらない失点ではあったんだけど・・・。

サンデーの裏抜けが封じられていた一方、セカンドボール争いは圧倒的に勝っていたんで、健勇入れてセカンド争いに特化した方が良さそうだなーとかハーフタイムに考えていた。


試合展開 後半


すると後半から、自分の予想通りサンデーに代えて健勇がワントップに入ってきて、裏抜けロングボールのやり方を変えて、後ろからより繋いでいく意思を強くしてきた大宮。
また、ビハインドだった藤枝戦と似たように、ビルドアップ時に茂木と泉をサイドに張らし聖を残した3-4-2-1気味にしてきた(藤枝戦ほど明確ではなかったケド)。
※押し込んだ暁には聖も上がる

49分や56分には、左からの聖のクロスを逆サイドの茂木がゴール前で合わす、後半の立ち位置変更で狙っていた形からチャンスを作る。
また59分には、山本の芸術的なロングスルーパスを受けた泉がカットインシュートを放つ。強烈なシュートだったが、GK正面で今日最大のチャンスを逃してしまった。

健勇による前線のキープで行くぞって感じだったけど、甲府もこの辺りのやり方は読んでいたか。サンデーがいなくなった事で裏のスペースを気にする必要がなくなってラインも上げやすくなり、前半はそこまで多くなかった前からのプレスが後半から増える。2点取った後に後ろに引きこもるのではなく、逆に前から行くようになっていた。そういった姿勢、大好き。
ともかくこの辺りは、大宮が出した手に対し、後出しジャンケンで違う手を出してきた渋谷さんの采配が活きた感じ。
おかげで後半は、前半ほど大宮も自由にボール回しができていなかった。

60分にカプ・泉・茂木→日髙・松井・関口の交代。日髙がトップ下に入り、山本は左SHに移動。松井が右SHに。

交代直後、関口の突破から日髙がシュートを放つが、これは惜しくもサイドネット。

早速交代策の狙いが実ったかに思ったが、日髙のシュート後は甲府の守備に絡め取られ、ゴール前まで運べなくなってしまう。
この時間帯は愚直に後ろから繋ごうとしていて、甲府のプレスにやられてしまっていた感じ。シンプルに健勇の高さを使えばいいのになーって思いながら試合を見ていた。

甲府は守りに入る時間になり、80分に殊勲の太田を平塚に代える。平塚がシャドーに入り、藤井がワントップの形に。最前線でも藤井はプレスの足を緩めなかった。


交代策後は中々前に運べていなかったが、84分、久しぶりに押し込むことができ、ゴール前で中山が一枚剥がして山本にスルーパス。山本が撃ったシュートはコースが甘く、GKに阻まれたかに見えたが、弾かれた後に、なんとかゴールラインを割ってくれた。
ともあれこれで2-1となり、大宮は同点&逆転に望みを繋ぐ

*でもまぁ、得点シーンは観客席から逆だったんで、何が起こってたのか全くわからなかったんだけど、、、


残り時間が少ない中、聖を高く上げてクロスをバンバン撃ち込んで、同点を目指す大宮。西尾の意外なロングスローなどもありながら、ゴール前まで迫るも最後までゴールは奪えず、タイムアップ。2-1の惜敗に終わった。

シュート数は「甲府:12 VS 大宮:19」と、今日もシュートを撃ちまくったが、1点止まりとなってしまって残念無念。支配率は前半からやや下がって56%に。
そしてゴール期待値は「甲府:0.65 VS 大宮:2.57」と、大宮が大きく上回った結果に。う~ん、せめて同点にはしたかった感じのスタッツ内容。
甲府としては、スペシャルな太田の2発で、期待値を大きく上回ることに成功した感じで、本当太田様々だったかな、と。


雑感


ゴール期待値の通り、得点により近づいていたのは大宮だったが、太田のスペシャルな個人技2発に沈められてしまった格好の試合に。
まずはあの難しいシュートを2本も決め切った太田は天晴。大宮としては本当に2失点目が重荷になり過ぎてしまった。

じゃあ甲府が太田の個人技頼みのチームだったかというとそうでもなく、ライン上げつつ裏抜けを完封したり、大宮の選手交代を見てから前線のプレスのスイッチのかけ方変えたり、後ろから繋がずにゲーゲン回避したり、引きこもりサッカーやらなかったり、サイドチェンジを有効に使ってチャンスメイクしたりと、よかった点は枚挙にいとまがなかった感じ。
とにかくこの辺りの渋谷監督のマネジメントと試合巧者ぶりはさすがだったなーと、試合後何より感じた試合だった。


一方の大宮。
去年のA甲府戦と同じく、今日も撃てども撃てどもシュートが決まらなかった感じに。事前のスカウティングよりも、甲府が上回ったパフォーマンスを見せたってのが大きかったのかな。1点差の前半の内に同点に追いついていればなー。

ただ、得意のハイプレスとゲーゲンを封じられながらも、多くシュート撃てたことだったり、太田以外には決定的なシュート撃たれなかったり、セカンド争いに勝ちまくってたりと、全体を通せば攻撃も守備もまずまず次第点だったので、個人的にはそこまで悲観していない内容だったってのが感想。

甲府がリードしても引きこもらずに前に出てきてくれたので、試合内容的には面白く観戦できた感じ。

まぁ、次の試合、次の試合!



おまけ

試合に間に合わすため、今日は上野原駅からのスタート。春めいて穏やかな気候なり。


60 kmほどさくっと自転車で走って、スタジアム到着!


周りの公園では桜が満開でございました。

陸上レーンがあるスタジアム。角度もあまりなく、逆サイドのゴール前での事象がわかりづらい、、、。
試合後はスタジアムそばのホテルで一泊し、翌日自転車自走でご帰宅。お疲れ様した。


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