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【プレビュー】第29節 RB大宮アルディージャ VS V・ファーレン長崎


長崎の主なデータ


3位 14勝9分5敗
46得点 38失点

得点数:1位
チャンスクリエイト数:1位
ゴール期待値:1位
シュート数:1位
枠内シュート数:1位
ボール支配率:3位
パス数:3位
パス成功率:2位
ドリブル数:1位
スルーパス数:2位
クロス数:2位
1VS1勝利数:2位

失点数:15位
被ゴール期待値:4位
被シュート数:5位
セーブ:20位
被シュート成功率:18位
ファウル数:19位
インターセプト数:5位
こぼれ球奪取数:7位
*順位はいい方から

オフシーズンに怒涛の補強をし、各所予想で圧倒的優勝候補に挙げられていた長崎。
しかしシーズン前半戦は点を取りまくるも守備が安定せず、失点も同等に取られてしまい、中々PO圏内に入ってこれなかった。

そこでフロントは6月の大宮戦後に下平監督を解任し、クラブ代表取締役であり、元大宮監督でもある高木さんを監督に据え、現場復帰させた。
高木監督就任後は成績が安定。リーグ戦6勝2分0敗という素晴らしい内容で、みるみる順位を上げて、現在3位にまで到達。優勝も狙えるポジションに。

高木監督の手腕で守備が安定し、監督交代前まではゼロだった得失点差も+8まで伸ばしてきている。そのため上記データも本来なら監督交代後の9試合のデータを本当は見てみたい感じ。
特に硬いチームを作り上げるのに定評のある高木さんだけに、守備面のデータがどれだけ向上したのかが一番気になるところ。

とりあえずここまでのシーズン全体の守備面のデータで言うと、被チャンス構築や被シュート数はそこまで悪くないのに、失点を重ねているのは、とにかく撃たれたシュートがことごとく失点につながっていることが予想できるデータって感じ。セーブと被シュート成功率がとにかく悪い

攻撃は言う事なし!そりゃ点取れるよね!
以上!


前回対戦


2025/6/15
第19節
長崎VS大宮 3-3
得点: 「長崎 38'安部、52'増山、80'フアンマ」 「大宮 14'サンデー、45+2'カプリーニ、55'サンデー」
@ピーススタジアム
*現地観戦*

ハイプレスをほとんどしてこず、ブロックで守る長崎に対し、ワンタッチパスを多用して攻める大宮。長崎が空けたスペースをボランチがうまく前進もでき、前半は大宮がいい攻撃を見せる。
大宮の守備はプレスと5-4-1ブロックで長崎のパス回しとビルドアップは自由にさせず、流れの中からチャンスを作らせない。特に左WB増山のサイド攻撃を、関口が抑えていた印象が強い。

サンデー×2とカプリーニのゴールで、3度勝ち越しに成功する大宮だが、その都度長崎がセットプレーとセットプレー崩れで追いついてくる展開。

終盤、ビハインドの長崎が松澤やフアンマなど、質の高い選手を投入して大宮に圧をかけ続ける。大宮も4バックで逃げ切りを図る(未だにこの時の4バック逃げ切りの意図がわからん…)が、長崎のセットプレーからそのフアンマに頭で決められて3-3のドロー決着。

ゴールが多くて試合的には面白かったが、大宮としては流からではなく、セットプレー絡みで3失点してしまった、非常にもったいないなーって感じの試合であった。




前節の長崎 (VS 藤枝MYFC)

長崎 基本陣形

フォーメーションは3-4-2-1
ガンバ大阪からの江川、鹿島アントラーズからのピトゥカら、夏加入組がスタメンに入る。
増山と松澤という強力なサイドアタッカー2枚を抜かれたが、高木監督のコネクションで、すぐさま東京ヴェルディから翁長を獲得して穴埋めに成功。翁長は左WBをやってると思ってたけど、右WBをやってるみたい。
*左WBの米田はこの試合、出場停止

高木監督就任後1トップを張っていたフアンマはこの試合ではベンチ入りせず、代わりにエジガル・ジュニオがトップに入り、シャドーにマテウス・ジェズスが構える。
ボランチの山口含め、まぁとにかく個の能力が高いメンツが並ぶ長崎のスタメン。

そしてベンチには元大宮の櫛引と山田陸も入ってきた!
山田陸は長らく怪我で苦しんでいたみたいだけど、試合出られるまで回復して何より何より。
高木監督や翁長、フアンマも含め、元大宮が多くて、NACK5での再会が楽しみ。



長崎 前半の攻撃

前半のビルドアップは、基本CB3枚で回す感じだったが、左CBの江川がやや高めに陣取り、左肩上がりの陣形に。右は翁長の突破力に託す感じだったが、対面するシマブクへの対応もあり、前半の攻撃参加は控えめだった。

藤枝も長崎も、どちらもボールを保持したいチーム。
長崎も序盤は後ろから繋いでいく意図を見せるが、藤枝のマンマーク気味のハイプレスにやや苦戦。中々前に運ぶことができていなかった。

一方の藤枝もいつものように、GK北村をビルドアップに加えた可変で後ろからボールを繋いでいく。CB2枚+GKの3枚に対し、長崎は3TOPのうち2枚で迎撃に行くが、ハイプレスはそこそこで、どちらかというとミドルブロック&ゾーンディフェンスで応対。

しかし長崎は9分、藤枝の綺麗なパスワークで崩された後、クロスの処理ミスからオウンゴールで失点してしまう (オウン前の浅倉のシュートは素晴らしかった)。藤枝のパス回しに苦戦する長崎は、よくない立ち上がりになってしまった。

しかし前半の中盤以降から、長崎はロングボールを多用するようになる。
藤枝はGKを上がらすなどしてピッチ上の人数を増やし、中盤で密集を作るのが得意なチーム。序盤はこの密集でのプレスに苦戦していた長崎だが、ロングボールでその密集を飛び越える事で、前線で徐々に基点を作り出す。
特に右サイドのマテウスの面前に大きなスペースがあり、そこを目がけたロングボールでマテウスやエジガルに基点を作らせていた。

前線でボールを受けられれば、そこはスペシャルな能力を持つFWが揃っているため、シュートまで持っていける割合も高くなる。
強烈なシュートを何本か放つが、ゴール前に立ちはだかったのは藤枝のGK北村。前々からビルドアップだけでなく、セーブ能力の高さも見せつけていたが、今日も長崎の決定機を3~4本止める大活躍をしていた。セーブ数リーグNo.1は伊達じゃあない。

それでも長崎ペースで進んだ31分。藤枝のDFが止める・蹴るのところでミスしたところを見逃さず、澤田が高い位置でボール奪取。一気にショートカウンターで襲いかかり、最後は走り込んでいた山口が押し込んで、長崎が同点に追いついた。
ハイプレスはそこそこな長崎であったが、ミドルゾーンで奪ってからのショートカウンターは何回か見せており、カウンター発動させた際の人数のかけ方は迫力があった。

ということで前半は1-1で終了。シュートはどちらも5本ずつであったが、ゴール期待値は長崎1.20 VS 藤枝 0.25と長崎が上回る。
序盤は藤枝ペースであったが、試合が進むにつれて長崎がペースを握り返したような前半であった。



長崎 後半の攻撃

同点で満足しない長崎は、後半からビルドアップの方法を変える。
ボランチの山口がCBの江川と新井の間に落ちてCB化。江川と照山がその分押し上げられてSB化し、ピトゥカがアンカー化する4-1-2-3に。
前節の札幌がやってたミシャ式な感じで、確かに高木さん、大宮でも三門を最終ラインに落として似たような事をやっていたような記憶が…。

札幌の高嶺もそうだったけど、精度高い長短のパスが出せる山口が落ちる事で、ビルドアップが安定し、またロングボールの発射台として機能することに。
前半に引き続き、山口から供給されるロングボールは非常に強力で、後半も前線の起点作りの土台となっていた。

後半は、攻撃的陣形になった長崎がひたすら攻める展開に。
藤枝はボールを握って繋ごうも、長崎のミドルプレスと5-4-1ブロックに阻まれ、アタッキングサードまでほとんど入り込めない。前半と比べても長崎のプレスのかけどころが前目になり、藤枝の最終ラインには2枚で当たって、サイドにパスを出させるよう誘導していた→サイドで取り切る意図。
この辺りの守備は高木さんが一から整備し直したのかな?さすがさすが。

長崎がミドルゾーンでボールを奪う回数も増え、その都度カウンターからのクオリティ高いサイド攻撃を見せていた。
前半はシマブク対応で(?)、いい攻撃があまりなかった右WBの翁長も、4-1-2-3への変更で前に上がれるようになり、得意の突破とクロスで、幾度となくチャンスを構築していた。

押せ押せの長崎はエメルソン、笠柳、山崎、松本と、前線の選手を投入し、藤枝への圧を緩めない。

すると75分、最終ラインからの山口のフィードを1トップの山崎がそらして、シャドーのエメルソンが回収。笠柳が左からドリブルを仕掛け、藤枝DFを軽く振り切ってペナ内から上げたクロスを、中央でマテウスがなんなく決め、これで長崎が逆転。
ここでも、長崎の攻撃は山口のロングボールから始まっていた。
*得点後、4-1-2-3可変は解除

そして試合はそのまま2-1で長崎が勝利。後半は藤枝にほとんど何もさせず、浅倉のシュートぐらいしか危ないシーンを作らせなかった。
最終的なゴール期待値も「長崎2.68 VS 藤枝0.39」と、力の差を見せつけた長崎であった。

これで長崎は5連勝。高木監督に代わってからは9試合負け無しと、完全に上昇気流に乗らせてしまった。


大宮 展望

残り10試合となったJ2リーグ。2位以上を狙う大宮としては、ここから長崎、今治、磐田、仙台と、上位陣との4連戦が始まる。

その開幕の相手は、現在リーグで最も調子のよい長崎。
元々個の能力は群を抜いて高く、凶悪な破壊力の攻撃陣であったところに、高木監督の守備構築能力が加わって、非常にバランスがよくなった。

藤枝戦もそこまで難しいことはせずに、しっかり組織として守って、前線の選手の能力の高さで相手を寄り切ることに成功。

ただ前線の破壊力が目立つ長崎だけど、組み立ての中心はやっぱり山口。前半はボランチの位置から、後半は最終ラインから、高精度の長短のパスを出していた。
山口とコンビを組むボランチのピトゥカも、堅実なプレーでミスが少ない。左足から放たれるパスは、山口に劣らず長崎のビルドアップの鍵となる。

大宮としては長崎の要のボランチ二人を優先的に抑えていきたい。特に山口に対しては、早めにチェックに行って特にロングボールを出させる隙を与えたくはない。
長崎が4バックの大宮相手に、前半と後半のどっちの組み立てでくるかわからないけど、シルバやサンデーで抑えておきたいっすね。

ただ、長崎の場合はボランチだけ押さえればいいって単純な話じゃあないのがなぁ…。
江川の上がりも怖いし、翁長や笠柳のドリブルも怖いし、翁長のロングスローの威力は上がってるし、エジガルのレイオフからシャドーがフリーになるのも怖いし、マテウスはボール奪われないし、エメルソンはボールうまく引き出すし、そもそもフアンマが出てきそうだし…。

と、とにかく、大宮としては強力な個でまさる長崎に対し、チーム全体で立ち向かってほしいっすね。前回対戦ではワンタッチパスの崩しで長崎守備陣を翻弄させてた感じでね。

長崎の隙きとしては、まだまだハイプレスがハマりきっていなかったところかなぁ?
藤枝戦も後半から少し前目に来るようになって、奪えてた場面もあったんだけど、58分のシーンとかうまく藤枝にハイプレスを剥がされてピンチになってたんで、こういったシーンを大宮も再現してもらいたいもんです。

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