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観戦記 第25節 RB大宮アルディージャ VS ジェフユナイテッド市原・千葉


概要

2025/8/9
大宮VS千葉 0-1
得点:千葉: 47' カルリーニョス
@NACK5スタジアム
*現地観戦*



大宮フォーメーション

予想通り4-4-1-1ぎみの4-4-2継続で、同じく4-4-2相手の千葉に挑む。
右SHには津久井ではなく藤井が入ってきた。椿対策のために守備を買われての抜擢なのかな?
ベンチには健勇が戻ってきたが、先発はサンデーと豊川が縦関係で2トップを組む。やはり夏場は、ロングカウンターができるサンデーがファーストチョイスになる感じ。
見たかった関口はベンチにも入らず。怪我とかなのかなぁ…?

今日の試合のポイントはなんといってもサイドの争い!互いのSBの裏をどれだけ攻略できるかが鍵となる。


千葉印象


千葉 基本 ブロック時

千葉の基本は4-4-2
2トップは前節いわきFC戦の森・横山から、森・カルリーニョスに変更。前節は森が前、横山が後ろの明確な縦関係だったが、今日はそこまで明確ではなかったかな。攻撃時は森が前目だったけど(後述)。
恐らくいわき戦は、相手のアンカー対策のため、守備時も縦関係だったのかと思われ。

両サイドには椿とイサカの強力なアタッカーが並ぶ。サイド攻撃が主体の千葉としては、彼ら2人をいかに気持ちよく攻撃させるかを基に戦術を組み立ててる面も強い。

ボランチは前節から2人共交代。ベテランの田口と、自由に動き回ってボールを引き出すエドゥアルドに。サイド攻撃を活かすために、彼ら2人の動きも今日は大きなポイントであった(後述)。

前回対戦時もそうだったけど、千葉はそこまでハイプレスはしてこず、早めに4-4-2のミドルブロックを組んで、相手の攻撃を受け止める戦い方。



千葉 攻撃時 (WGはタッチラインまで開く)


攻撃時は千葉お得意のWG化!

椿とイサカの突破力を活かすためにWG化して、サイドの高い位置にべったり張りつく。
最前線には体が強い森が居座り、カルリーニョスはやや低めの位置に。
そしてボランチの田口が1枚残ってアンカー化し、エドゥアルドが一列上がってIHの位置に。

以上の位置変更で、4-1-2-3で攻めてきた千葉。

前節いわき戦と同じ4-2-1-3で来ると予想してたけど、蓋を開ければ前回対戦時と同じ4-1-2-3を選択してきた。


狙いとしては前回対戦の時と同じく、①アンカー田口で大宮のプレス回避と、②イサカと椿でサイドの高い位置で起点を作る・・・ってとこだったかな、と。
そしてその狙いは結構実行されてしまっていた。

ただ前回対戦時の4-1-2-3より、カルリーニョスは最前線にいる事も多かった。明確なIHではなく、4-1-1-4?また、エドゥアルドもどんどん最前線に上がってきたりしてたので、最前線の5レーンを全部埋める4-1-5のような迫力ある攻撃を仕掛けてくる事も多かった。

また、左SBの日高が結構中に入ってくる事もあったんだけど、これは前回あまりやってなかったんじゃあないかな?



試合展開 前半

試合開始早々に千葉にビッグチャンス。
中盤の底の田口からの浮き球で、右WGイサカが一気にSBの裏を取り、クロスを上げる。中央の森がヘッドで合わせるが、笠原が弾き返した。

今日の試合のポイントである、サイドのSB裏をいきなりやられた形となり、試合開始1分も経たずに難しい試合になりそうな予感が・・・。

千葉はその後も椿とイサカで、サイドの高い位置で起点を作りまくる
その方法の一つがロングフィード。前節のいわき戦でもやっていたが、後方からの対角線のパスで中盤を省略し、一気にWGの2人にボールを届けていた。

もう一つが後ろからのパスによるビルドアップからの正攻法。こちらの方が千葉の攻めの基本。
んで、前回対戦時もそうだったんだけど、今日も千葉のアンカーにビルドアップをいいようにやられてしまった

ビルドアップする千葉への大宮の対応は・・・
「CBへのサンデーのファーストプレス→もう一人のCBにパス→豊川によるセカンドプレス」
・・・で、ここまでは問題なし。
本来ならこの後にSBにパスを出させてサイドで奪い切るってのをやりたかったんだろうけど、豊川のプレスを受けたCBからのアンカー化した田口へのパスでことごとく逃げられてしまっていた。
アンカーで中盤に起点を作った後は、難なくサイドにボールを送ってイサカと椿に大宮SBとの1対1を勝負させるってのを何回もやられてしまっていた・・・。

小島と谷内田のボランチ2人はIHのエドゥアルドとカルリーニョスが気になり、アンカーまでケアが回らず、中盤の構成と枚数的にどうしても田口がフリーになってしまっていた。

とにかく前半の途中くらいまではサイド攻撃をやられまくってしまい、いつ千葉に点を取られてもおかしくない試合展開で、見ていて気が気でなかった。


一方の大宮の攻撃だけど、千葉とは逆にサイド攻撃はほとんどできなかった印象の前半。

ハイプレスよりもミドルブロックを組む事を優先していた千葉であったが、このミドルブロックが非常に固かった。

今日は千葉がボールを大宮に預けてしまうことで、大宮が主にボールを握る展開に。
しかし、千葉のミドルブロック内にパスコースがほとんどなく、大宮がブロックの外でボールを回すって展開が長くなってしまった。

千葉がボールを奪われたらすぐにブロックを組むってのと、ブロック内にパスコースが無いってことで、狙いどこだと(私が)思っていたSB裏も全然取れなかった
また、珍しくサイドの高い位置でSHがボールを持てたとしても、1対1の突破で負けたり、仕掛けられなかったりで、チャンスメイクまで行けずに終わる。
この辺りのサイド攻撃では、イケイケだった千葉と対象的な結果に終わってしまっていた。

今日はあまりサンデー目がけた裏抜けのボールは富山戦ほど蹴ってなかったけど、撤退守備が多かった千葉に対しサンデーの裏抜けも中々決まらず。
*26分の笠原からの弾道フィードからのサンデー★ロングカウンターは、去年のHツエーゲン金沢戦を思い起こす惜しかったシーンだった

そんな中、大宮でチャンスを作れてたのは豊川
豊川は常にボールを持ったら前を向く事を第一に考えていて、谷内田からの速い縦パスであったり、サンデーへのロングパスの落としであったり、最適なポジション取りからボールを受けて、すぐさま前を向いてゴールに向かっていた。
豊川は縦パス受けてからの反転がやっぱり凄く速いんだよね。

6分のサンデーとの連携、17分の谷内田からの縦パス、36分や39分の降りてボールを受けて前向いたシーン等々、前半の大宮のチャンスの殆どは豊川が生み出していた。
*試合中のメモ書きなんで時間間違ってたり、見逃してるシーンもあるかも

ただ前半はどちらもゴールは奪えず、0-0のスコアレスドローで終了。


前半まとめ

ゴール期待値としては「大宮0.62 VS 千葉0.34」で大宮が上回ってはいたんだけど、内容的には千葉の方が全くもって良かった印象の前半。千葉的にはやりたかった事はうまくできていた感じだったし。

千葉のやりたかった事
・4-1-2-3に変形してアンカーでビルドアップ
・両WGでサイド攻撃
・大宮のSB裏を取る
・大宮にボールを預けて、ミドルブロックで待ち受ける

再現よくサイド攻撃ができていた千葉と、できていなかった大宮の差を見せられた印象の前半。ちょっと大宮の攻撃は散発的だったかなぁ。

ただ試合開始序盤のサイドのやられぶりは、時間が進むにつれ減ってはいたので、その辺りは飲水タイムを中心に守備の修正があったのかも(DAZNで見直す予定)。

ただ内容的には押され気味だったので、後半に向けての改善点として考えていた事はこんな感じ。

①    千葉がブロック守備優先なので、裏抜けサンデーより前線でDF背負えるラッソの方がいいかな
②    狙われてるSB裏のケア
③    SHによるサイド攻撃の活性化 (藤井→津久井の交代)
④    アンカー田口のケア。ボランチは手一杯なので豊川にケアさせる?


試合展開後半

今日の千葉だったらサンデーよりラッソの方がいいかなーと思っていたら、後半開始からそのラッソがピッチに入ってきた。ラッソでどんどん前線で起点を作っていきたい。

・・・が、開始早々に失点
吏音の縦パスを中盤でインターセプトされて千葉のカウンター発動。
茂木が上がっていた裏のスペースを椿と入れ替わった田口に難なく運ばれて、クロスをカルリーニョスにヘッドで決められてしまった。

前半、豊川を狙った後方からの縦パスでチャンスを生み出していたが、それを狙われた形での失点。気をつけておきたかったSB裏もいいように使われてしまった (もう少し全力で戻ってきてほしかったのはあったけど、カウンターだったので、茂木が悪かったというわけではない)。
ただ、前半からやられていたサイドからの失点ということで、やられるべくしてやられちゃった感はあったかなぁ。


とのことで、前半からの修正点を確認する間もなく失点しまったけど、その後の展開を見て、恐らく後半から修正はしていたと思われる大宮。

①    トップをラッソにして千葉を押し込む

②    SB裏のケアに関しては、茂木を残す感じのビルドアップに修正
これまで4バックでの攻撃時は、両SBをある程度上げてCB2枚でパスを回す事が多く、この試合も前半は茂木の上がったスペースに谷内田を落とす感じが多かったが、茂木も残した3枚で主に回すようにしていた。
試合見直してないんでいつからそうしたかDAZNで確認する予定なんだけど、恐らく後半からだったのかな?
とにかく後ろに枚数残してSB裏のケアに着手はしていた感じに。
*追記:DAZN見返したら、前半も茂木残しはやってたけど、後半から増えた感じだった

③    SHによる攻撃活性化のため、57分に藤井から津久井に交代。津久井は前線でのロングボールの受け手となるだけじゃあなく、サイドの高い位置で何度もドリブルを仕掛けてチャンスを構築。後半千葉を押し込めた大きな要因となっていた。
ゲームプランとしては後半勝負だったのかもだけど、個人的には前半から見たかったなぁ。

④    アンカーのケアに関しては、後半千葉がビルドアップをほとんどしてこなかったのでよくわからず。ちょっとDAZNで前半の終盤からこの辺を注視しながら見直します。


千葉はリードしてる事もあり、後半を通して攻撃はカウンターが主体に。

ミドルブロックを敷いてボールを大宮に預けてブロックの外でボールを回させ、虎視眈々とカウンターチャンスを狙う。前半見せていたアンカーを介したビルドアップも、ほとんどやってこなくなった。

ただ発動したカウンターはいずれも強力で、ゴールバー直撃のシュートや笠原の神セーブで難を逃れる。
とにかく複数失点しなくてよかった。。。

ラッソと津久井だけでなく、健勇とカプリーニ、そして安光も入れて同点に追いつこうとする大宮。
前述の津久井の突破からのチャンスメイクに加え、健勇とラッソの2トップにロングボールを当てることも多くなり、シュートまで何回も行けることに。

が、そのシュートが決まらない

強固な千葉の4-4-2ブロックの最後の砦はGKのスアレス
今日は前半の吏音の強烈なシュートを止めたのも秀逸であったが、特にアディショナルタイムの津久井の突破&クロスからの健勇ヘッドを掻き出したシーンは、敵ながら本当に素晴らしいセーブだった。
ハーフバウンドで処理が難しく、また弾き返すほどのスピードもないシュートを、片手一本でバー上に掻き出すという、これ以外考えられない完璧なセーブをしきってみせた。天晴!

終盤、パワープレイを仕掛けたり連続CKで笠原を前線に上げたりし、千葉を押し込み続けるが、最後までゴールを割れず、大事な上位対決を0-1で落としてしまった。



雑感


痛い、本当に痛い敗戦


シーズンここまでずっと前を走り続けていた千葉を追い抜き、2位以内確保のために非常に重要であった試合を落としてしまったのは、本当に痛い・・・。
ここまで六敗しているが、一番ダメージが大きかった敗戦で、シーズンを振り返った時に、真っ先に思い出される敗戦になるかもしれない試合であった。

最終的にゴール期待値は「大宮1.68 VS 千葉1.12」という事で大宮が上回ったが、内容的には千葉の方がよかったなぁという感想 (勝ったからという理由ではなく)。

サイド攻撃、ミドルブロック、プレス回避、カウンター等々、何より千葉の試合巧者ぶりが目についた試合であった。
恐らく暑さと湿度を考えた上での後半のカウンターシフトも、監督のゲームマネジメントとして素晴らしい采配であった。

後半、追加点を与えずに最後まで1点差で進んだので、試合的には非常にハラハラして面白かったのだが、やっぱり最低でも同点にはしておきたかったなぁ。


まだ25節の他の試合が終わってないので、大宮の順位がどうなるかはわからないけど、PO圏はギリギリキープできそうな感じかな?

2位とは勝ち点差4なので、ここが踏ん張りどころ。
4-4-2の攻撃ももっともっと洗練させていきたいっすね!

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