【プレビュー】第28節 北海道コンサドーレ札幌 VS RB大宮アルディージャ
札幌の主なデータ
11位 11勝4分12敗
34得点 44失点
得点数:10位
ゴール期待値:7位
チャンスクリエイト数:9位
ボール支配率:2位
シュート数:7位
パス数:4位
1VS1勝利数:6位
ドリブル数:14位
失点数:18位
被ゴール期待値:14位
被シュート数:19位
クリア数:11位
タックル数:2位
インターセプト数:2位
空中戦勝利数:8位
こぼれ球奪取数:10位
*順位はいい方から
開幕から中々順位上昇できていない札幌。
フロントも大鉈を振るい、8月に岩政監督を解任し、柴田氏がU-18監督から内部昇格した。柴田監督下での試合はまだ2試合だけなので、上記データはあまり参考にならないかも。
ともあれここまでの札幌だが、すでに12敗もしており、特に27試合で44失点と、守備面に課題が残る。とにかくシュートを撃たれまくっており、岩政監督が守備システムで四苦八苦していた印象が強い。
攻撃はボールを大事にしていたイメージで、保持率も非常に高い。
色んな評論で、柴田監督はミシャと岩政のハイブリッドサッカーだ!って意見をよく見るけど、実際はどんなサッカーをしてくるのかな?
前回の対戦
2025/4/25
第11節
大宮VS札幌 1-0
得点: 67’藤井
@NACK5スタジアム
*現地観戦*
4バックの札幌に対し、3-4-2-1の大宮がキックオフから4バック可変プレスでマークを噛み合わせ、札幌に何もさせなかった前半。
後半から札幌がボランチに荒野を入れて、中盤のパス回しを改善して巻き返しに成功したが、その札幌の動きに対応する形で大宮が完全な4バックに移行し、その勢いを再度大宮に引き寄せた。
そして笠原、健勇、豊川、下口と多くのメンバーが絡んで繋いだボールを、最後は藤井のボレーで仕留めきって得た1点を守りきり、大宮が1-0で勝利。
事前準備と相手の対策に対する対策がうまくハマった、監督采配で試合の流れを綺麗に持ってきた試合であった。
前節の札幌 (VS ヴァンフォーレ甲府)

監督交代から2試合目。
シーズン中、4バックと3バックを行ったり来たりして、守備の試行錯誤をし続けてきた札幌だが、柴田監督は3-4-2-1を採用。
3バックの中央には我らがニキが立ち、札幌の最終ラインを統率する。ニキは岩政監督に請われる形で6月に札幌入りし、スタメンをしっかり掴み取ったみたい。もう一人同時期に加入したCB宮は、残念ながら負傷のため離脱中。
ボランチは高嶺・荒野のコンビ。前回対戦時はSBをやっていた高嶺は、本職のボランチの位置に収まり、長短のパス (特に長)の出どころとなる。荒野は前回対戦時に後半から投入されて、ピッチを前後に動き回られて、一人で(では勿論ないけど)札幌にペースを引き戻された嫌な記憶が…。
トップにはこちらも加入組のマリオ・セルジオが初先発。181 cmと上背もそこそこあり、ロングボールの受け手にもなれる。
シャドーは長谷川とスパチョークの運動量が多いコンビ。長谷川のプレーを久々に見たけど、前線から凄い勢いでプレスをかけまくっていた。マリオに当てたロングボールの回収役もこの2人が担う。
強力なサイドアタッカーの近藤は怪我をしていたみたく、この試合はベンチからのスタート。元大宮の青木はベンチ入りしておらず、怪我なのかな?
強固な5-4-1ブロックを組む甲府に対して、札幌がどんな崩しをしてくるか注目しながら試合開始。
そしてこの試合の札幌の攻撃の狙いは、ことごとくサイドのWB裏 & CB横!
試合開始からCBや高嶺から、前線のサイドにバンバン裏抜けぎみのロングボールを送り込む。ボールを受けたWBやシャドーがサイドの高い位置で基点を作りまくって、中央のマリオに合わせて点を取らせる!という形を、再現性高く幾度も作り出す。
そしてこのサイド攻撃は片側だけでなく、左右どちらも同等に行っていた。
右ではWB白井とSTスパチョークが、左ではWBパクとST長谷川が基点を作りまくる。試合序盤は右サイド裏を多く狙っていたが、前半の途中から左サイドの裏狙いが多くなっていった (左の方が崩しやすそうなのに気付いたから?)。

サイドで攻める際は、そのサイドのCBがボランチの位置まで上がって、WBを上がらせ、2-3-2-3の形を取る感じ。上図は右サイドで攻めている時だが、左サイドでも同様の事をして、甲府のサイドを突っつきまくっていた。
先制点もそんな感じで17分、CBからのロングボールを右サイドに流れていた長谷川が受けてWB裏を取り、クロスを上げる。そのクロスを、DFとの駆けっこに勝って、中央でフリーとなっていたマリオがイージーに合わせて先制。序盤から狙い続けていた形を綺麗に再現させてみせ、なんなく得点をあげた札幌であった。
札幌のサイド攻撃に押し込まれ続ける甲府。
WBの裏を取られまくってたので、WBの位置もどんどん裏抜けを嫌がって押し込まれる形で下がっていく。そうすると今度はWB前のスペースが空きまくり、そこをフリーの札幌CBに楽々運ばれて殴られ続ける悪循環に陥っていた。
押し続ける札幌は30分、またも似たようなやり方で左サイドに基点を作った後、ボールが右に流れてスローイングを獲得。そのスローイングからWB白井が上げたクロスは、中央では誰も触れず逆サイドに流れてしまうが、そのボールを受け取った左WBパクがミドルを決めて0-2と札幌がリードを広げた。
WBが押し込まれまくってて全然攻撃に転じられない甲府であったが、35分にロングボールのセカンドを受け取ったレイリアが、中盤で三人をかわして(!)前進し、ゴール前で数的同数を作り出す。そしてパスを受けた鳥海が難しいゴールを決めて、甲府が1-2にすることに成功した。
チームとしての攻め手を欠いていた甲府が、二人のスーパーな個人技で一矢報いたような得点。文字通りワンチャンスをモノにした甲府であった。
今日のレイリアはシャドーの位置で一人気を吐いて、ボールの持ち運びやパスの配給など、うまく行っていなかった甲府の攻撃を引っ張っていた。
レイリアは1トップでの使い方じゃあない方がいいって、開幕直後から先生ずっと言ってましたからね。
甲府は途中から狙われまくっていた右サイド (札幌の左)を修正。37分という非常に中途半端な時間に、夏に加入後初スタメンだった右WBドカから小林に交代 (左右のWBの位置も交代)。
ドカは確かに前目に上がったら裏を取られ、下がって守備していたら面前のスペースを使われてと、対応が後手後手に回っており、まだ連携不足な感があった。勿論サイド守備のほころびは、本人だけの問題じゃあないんだけどね。
この交代修正後から、徐々に甲府もボールを回せるようになっていった。
後半は一進一退の攻防。
引き続きサイド攻撃を狙う札幌だが、甲府も交代策後、裏を取られる回数も減り、札幌の圧を弾き返せるようになる (WBとボランチの立ち位置修正?)。
また前半全然前に進めなかった甲府だったが、レイリアを中心に前に運べるようになり、シュートまでも行けるように。
札幌もお疲れ気味な前線の選手を入れ替えてシュートまで持って行くが、両者得点は奪えないまま時間だけが進んでいく。
途中から入ってきた、札幌の近藤の突破力などは流石だった。コンディションも上げてきた風だし、大宮戦では右WBで先発来るかな?
最終的なシュート数は10 VS 10で同数であったが、決定的な場面でいったら札幌の方が多かったかな。後半はスコアは動かず、1-2で札幌が勝利。
柴田監督は就任2試合目で初勝利を収めた。
大宮展望
夏季中断明けは3勝1敗と、一時の勝てない時期を脱せてきた大宮。特にこの4試合は1失点のみであり、4-4-2ブロックの固さも示せている。
また攻撃面でも、SHの攻撃参加、1.5列目豊川のボール運び、帰還したシルバの密集突破等、4-4-2の戦い方の方向性も見えてきた感じ。
そんな大宮の相手は札幌。奇しくも前回対戦からフォーメーションが両チームで入れ替わった形での試合となる (大宮4-4-2 VS 札幌3-4-2-1)。
あの硬かった5-4-1ブロックの甲府のサイドをいいように使えてた札幌は、果たして引き続き、ロングボールとサイド攻撃主体で来るのか?それとも対大宮でやり方をガラッと変えてくるか?
いかんせん監督が変わったばかりなので、攻守の基本ベースがわからず、その辺りが全然読めない札幌。監督交代1試合目の前々節の試合でも見てみようかなーと思ったけど、相手が秋田だったんで、それはそれでまた特殊なやり方をしてそうなので、見てもあまり参考にならんかなーと思っているところ。
もし甲府戦のようなサイド攻撃をしてくるなら、まずはロングボールの出どころを潰していきたい。特に両端のCBと、ボランチの高嶺からは高精度のロングフィードが出てくるので、早めにチェックしに行きたい潰しどころ。
シャドーはスパチョークと長谷川になるのかな?両者ともサイドで基点が作れるので、両SBがしっかり裏を取られなくしたい。長谷川の高強度の前プレスにも注意だ!
札幌のサイド攻撃時はWBが大分押し上がってくるので、対峙するSBを孤立させず、SHのフォローが必須。ただ、SHは守備で押し下げられ過ぎなくもしたく、難しい所。この辺りは5-4-1の方が守りやすそうではあるが、テツさんが4-4-2でどうやって守ってくるかも見どころの一つ。
右WBにはコンディションを上げてきた近藤が入ってくるのかな?彼のクオリティ高いサイド攻撃には注意が必要。
ただ大宮相手に、サイドのロングボール一辺倒で来るとは思えないんだよなぁ。なんかしら特殊なやり方を仕込んではきそう。
この試合はドーム開催という事で、8月とはいえど涼しい中での試合になる。
ここまでは夏仕様の戦い方 (サンデー起用など)を、ある程度割り切ってしてきた大宮だが、プレスであったり、サイドのオーバーラップであったり、ある程度は無理ができるとは思うので、メンバー等も変えてくるかも。
