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hiiro_archive153
ただ大好きなはずなのに2
2章
吉野がメッセージを送った翌朝。
貴恵は吉野が送ったメッセージを読みながら娘がどんな気持ちで送ってきたか何となく分かる気がした。
貴恵:お父さんまた荷物送ったでしょ、よしみに。
慶三:うん、ちょっとね。
貴恵:久々によしみからメッセージ送られてきた。
慶三:そうか、よかったな!
貴恵は慶三が静かに嬉しそうにしていることに気がついていないふりをして返事を考えた。
貴恵:「よしちゃんからのメッセージ嬉しいよ!
嬉しいお知らせ待ってます、いつでも帰ってきていいからね」
貴恵は読み返してから送信ボタンを押した。
慶三:それでなんて書いてあったんだ?
貴恵:お父さんには教えない〜
あと、ちゃんと私とあの子普通に連絡取り合えるから、ね。
慶三:分かってるよ〜
貴恵と慶三。
二人は九州で暮らしている。二人には5人の子どもがいる。吉野は吉野家の末っ子として九州で生まれ育った。兄や姉に囲まれての生活が当たり前で、特に一番上の姉からはいつまでも子ども扱いされていた。
みんなが「末っ子」扱いする中で、慶三は吉野の個性を誰よりも大切にしていた。貴恵も子ども一人一人のことを大切に愛していたが、慶三と吉野の相性がとてもいいことに、いつも心のどこかで少し嫉妬していた。それは吉野にも自然と伝わり、吉野と貴恵の間には、いつも何か見えない薄い膜のようなものが張られているような空気感があった。不仲ではないが、無条件に分かち合えるわけでもない。二人はそういう母娘であった。
不仲ではないけど、どこかぎこちない距離感ってありませんか?
この距離感が1番難しかったりすることもあるなと思います🥲(3へ続く)
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