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Y字路29
13章 転落
ヒーロー出演後、吉野は一気にテレビ出演するようになった。ドラマのオファー、CMのオファー、雑誌の表紙撮影などが絶えなくなった。
吉野は基本的になんでも臨んだ。しかし、忙しいからといってブログを書くことはやめなかった。山川は吉野のその姿勢に賛同していた。
そんなある日。
久々吉野と山川が事務所で過ごしている時、山川が吉野に話し始めた。
山川:よしちゃん疲れてない?
吉野:疲れてるとか言ってる場合じゃない。ありがたくも私に仕事を託してくださる方がこんなにいるから、全て真摯に向き合わないと。
山川:よしちゃん。1つだけ言っていい?
吉野:なに?
山川:よしちゃんのその姿勢、大事。どんなに忙しくても初心を忘れないこと。それだけはこれからも大切にして。
吉野:どうしたの、やまさん。そんなの私忘れないよ。やまさんとここまで歩んだ道のり決して平坦じゃなかったから。大丈夫。
山川:そっか。でもよしちゃん、気をつけてね。油断は禁物だよ。
吉野:やまさんは私のお母さんなの?笑
山川:そうだな〜よしのよしみは私の事務所の所属女優であり、私の推しであり、娘かな、!
吉野:結局私のお母さんかい!笑
山川:なんか変なこと言ってごめんね、さ、仕事にもどろう〜
この時の山川、実は少し胸騒ぎを覚えていた。
吉野は確かにテレビによく出るようになったが、今までと変わらず偉ぶることもなくよい子ちゃんたちを大切にしていた。ただ、どこか浮足立っているようにも見えていた。
ここからが後半戦といっても過言ではありません。
この山川さんが感じていた予感。それが二人を巻き込んでいく(30へ続く)
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