はじめてお花を飾った日#14
はじめてお花を買ったのは、意外と最近。
去年の夏くらいのこと。
6月に新しい家に引っ越して、
やっと「整った」と思えた頃だった。
綺麗に整って、整然としている部屋。
でも、何かが足りない。
足りなかったのは、“色”。
最初に思いついたのは、絵を飾ること。
好きなイラストレーターさんの絵を買って、
リビングに飾ろうかな、と考えた。
でもふと、思った。
飽き性で、模様替えもよくする私が、
その一枚を本当に大切にできるだろうか。
誰かが思いを込めて描いた絵を、
ちゃんと責任をもって飾れるだろうか。
少し自信がなくなって、
絵を買うのはやめた。
じゃあ、何を飾ろう。
そのとき浮かんだのが、お花だった。
思いついたその足で、お花屋さんへ。
入ってすぐ、
黄色いひまわりと目が合った。
眩しい。
なんて眩しくて、なんて可愛いんだろう。
吸い寄せられるようにレジへ向かい、
ひまわりを一輪だけ、200円で買った。
帰り道、信号で止まるたびに
助手席のひまわりをちらっと見る。
ああ、かわいい。
それだけで、少し幸せだった。
家に着いて、
用意してあった瓶に水を入れて、
ひまわりを挿す。
お手入れ方法を調べて、
リビングの食卓の端に飾った。
白とベージュを基調とした部屋に、
一輪の黄色。
食卓に、文字どおり花が咲いた。
それだけで、
部屋の空気が少し変わった気がした。
元気が湧いてくるような、
やわらかい光が差し込んだような。
あの日から、
お花のある生活が、
私の中の小さな幸せ。
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