Split of Spirit 22 (summary)
<これまでのあらすじ>
現在の世界は人間と同じような見た目をしている人造人間で満ちている。
技術の発展のおかげで、彼らは人間と区別することができない。
ある個体は、生身の手足を捨てて、より効率よく仕事をするため機械の身体に成り代わっていたりする。
人造人間の差別は現在でも続いている。
ここはとある人造人間の育成施設。
「吉沢」、「武内」、「南場」、「芝田」は訓練を行っている。
ある時、「イマジナリーブレイン」と呼ばれる、人智を超えたものを脳に移植される。
「イマジナリーブレイン」は感情を具現化させる。
具体的には、「意識の支配」などだ。
組織から脱出する段階で、吉沢は、南場の記憶を消し、武内、芝田と共に人造人間の解放、人間社会の破壊を目的にした組織「アンド ロイド」を立ち上げる。
その一方、南場は、孤児院の所長をしている「岡田」に拾われ、岡田から「イマジナリーブレイン」が埋め込まれた人間がまだいることを知る。
「鳴田秀平」はその孤児院で岡田に育てられた、現在一人暮らしをしている高校生。
ある朝、鳴田が目覚めると、背後に見知らぬ青年が立っていた。
その男は、「南場」と名乗り、鳴田の身辺警護を申し出る。
その後、妊婦を襲う人造人間を発見した南場と鳴田。
鳴田は、不自然な事故の多発に違和感を感じ、南場がそれに関する情報を掴んでいると推測する。
鳴田が問い詰めると、スタンガンで気絶させられ、組織の下へ連れていかれる。
とある廃工場で、鳴田が目を覚ますと、そこには組織の幹部、「武内」がいた。
武内は、人造人間であり、組織を探ろうとする鳴田を襲う。
武内に襲われて、気絶してしまった鳴田だったが、その瞬間、鳴田の中にあるもう一つの意識が目覚める。
それは、武内を圧倒し、なんとか危機を脱する。
鳴田が気絶させられ、廃工場に運ばれたのは南場の思惑のようだった。
自宅の寝室で目が覚めた鳴田は激痛に苦しむ。
その痛みの原因について、南場は「身体が意識に追いついていない」からだと推測する。
困惑した鳴田は、南場から武内を返り討ちにした一部始終を見せられる。
そのタイミングで、南場から自身が人造人間であること、鳴田の脳の半分が生まれつきのものではないことを知らされる。
情報の出所が、「爺ちゃん」(岡田)であると聞いた鳴田は、急いで孤児院の下へ向かう。
岡田から、自分の境遇について聞かされる。
鳴田の両親は、鳴田が生まれたのと同時に外国へ国籍を移した。
両親が訪れた国は、紛争が多発している地域で、両親と、当時赤ん坊だった鳴田はそれに巻き込まれて大けがを負う。
鳴田の怪我が最もひどく、脳を損傷してしまった。
どこの病院でも受け入れてもらえず、鳴田の両親は、とある研究機関へ鳴田を連れていく。
そこでの治療で奇跡的に息を吹き返したものの、両親は、鳴田を研究所に運んだ段階で亡くなってしまった。
鳴田を蘇生した技術を狙って、さまざまな国から襲撃を受けた研究所は、鳴田が危険な目に合うのを懸念し、両親の知り合いだった岡田のもとを訪ねる。
理解を示した鳴田は、久しぶりに孤児院で一夜を過ごす。
家に帰った鳴田、南場。
ドアノブに手をかけると、鳴田は違和感に気づく。
ドアの間に挟んでいた紙のトラップがなくなっていたのだ。
何者かの侵入に気づいた鳴田と南場は、南場の仕掛けていた監視カメラによって、屈強な大男の「芝田」、痩せ型で眼鏡の「平良」が、映っている。
どうやら組織は鳴田の家を突き止めているようだった。
南場は、鳴田を匿うことを提案する。
鳴田は南場家に居候することになる。
しかし南場の家は、あまりにも散らかっていた。
捜査資料の紙束で散らかった南場の部屋を片付けた後、ファミレスに向かうと、部屋に潜入していた平良と、組織のリーダーの「吉沢」に出会う。
(この時点で、南場は吉沢に関する記憶が失われているため、吉沢の存在に気づいていないため、平良が組織のリーダーであると推測している。)
平良にこの場での争いを止められて、鳴田たちは足早にファミレスを出ていく。
家路に帰る途中で、「芝田」に出くわす。
芝田は武内が戻らないことを追及し、答えない南場たちを襲う。
鳴田たちは何とか退けるが、芝田の様子の変化が、妊婦を襲っていた人造人間の様子と酷似していたことに気づく。
鳴田の春休みが終わり、高校2年生になったわけだが、始業式に南場の姿があった。
困惑していた鳴田をよそに、南場は、鳴田の担任教諭となり、放課後から、学校の施設を活かした猛烈な特訓が始まる。
特訓の最中、しばしの休息として、修学旅行が訪れる。
行き先は北海道。
鳴田が好意を抱いている「槙野」さんと同じ班になった。
修学旅行が始まり、ラベンダー園などで、楽しい時間を過ごす。
昼飯を商店街で食べていると、外が騒がしい。
喧嘩が起きているようで、鳴田は周りの制止を振り切り、飛び出していく。
そこにいたのは吉沢。
鳴田は意識を奪われ、連れ去られてしまう。
鳴田が目を覚ますと、目の前に吉沢がいる。
そして鳴田、吉沢が持っている力「イマジナリーブレイン」について語りだす。
にわかには信じがたいが、実際に吉沢に意識を奪われ、自分にも別意識があることからも、理解せざるを得ない。
南場が窓ガラスを破り、助けに入る。
鳴田は瞬間的に、別意識と人格を交代する「オーバーロード」を使い、何とかその場を切り抜ける。
吉沢は、鳴田のイマジナリーブレインが成長するまで様子を見るようだ。
何とか修学旅行の流れに合流した鳴田だったが、思い詰めた顔をしている。
修学旅行から帰った後、鳴田は組織を徹底的に叩くため、休校届を出して、一時的に学校を休もうとする。
槙野さんに止められるが、鳴田の意思はもう固まっている。
休校届を出して、南場と共に高校を去る。
南場家に帰ってきた鳴田だったが、見慣れない靴があることに戦慄し、武器をとって、家の中に恐る恐る入ると、家の中には、廃工場で襲ってきた武内がいた。
思わず襲い掛かるが、南場に止められる。
武内は、組織を潰すのに協力してくれるそうだ。
三人は作戦を立てる。
6月の雨の降る日、作戦は決行される。
「アンド ロイド」の拠点は廃駅。
警察に通報して、廃駅の周りを包囲してもらった。
抗争が始まったが、終始、警察は人造人間の、非人間的な戦闘スタイルに圧倒され、全滅してしまう。
鳴田は吉沢と相対するが、決定打を与えられず、吉沢を逃がしてしまう。
鳴田の中で、信念が揺らいでいく。
南場と、武内の存在が、鳴田の理性を保たせる。
南場の得た情報により、組織が、三つのグループに分裂したことを知る。
組織は「仲村」、「西枝」、「吉沢」の班に分かれていた。
順調に、「仲村」班、「西枝」班を壊滅させた鳴田だったが、憔悴したタイミングを吉沢に狙われて、南場家が襲撃されてしまう。
襲ってきた芝田たちから、動けない鳴田を庇い、南場は足止めをする。
武内と共に、南場家を離れた鳴田たちだったが、一向に、南場は戻ってこない。
緊張が走り、人影に振り向いた鳴田だったが、そこにいたのは、南場ではなく芝田。
鳴田の精神は一線を越える。
吉沢との決戦。
武内と共に組織のアジトに乗り込んだ鳴田だったが、今までの様子とは違う、殺気に満ちた目をしている。
襲ってくる人造人間を次々に撃ち殺す。
武内に精神の「ブレ」を指摘されるが、声は届かない。
武内を置いて、一人で吉沢に挑む。
吉沢との戦いの最中、鳴田はイマジナリーブレインとの「完全同調」を使い、吉沢を追い詰めるが、戦いの最中、精神が絶望に飲み込まれ、自我を失くし、身体の主導権は、イマジナリーブレインが握る。
だが、それでも吉沢を倒せず、意識を奪われるが、武内の助けで、鳴田は一命をとりとめる。
その瞬間、吉沢のイマジナリーブレインが暴走し、鳴田の意識に、大量の思念が送り込まれる。
吉沢と鳴田の意識が遠のいていく。
武内の注意がそれたタイミングで、平良が割り込み、吉沢を連れ去る。
鳴田は夢の中で、今まで出会った人間から罵声を浴びせられる。
精神が揺らぐが、南場に出会い、意識を取り戻す。
鳴田の目の前には芝田に殺されたと思っていた南場がいた。
号泣した鳴田だったが、死を偽装した理由を問い詰めると、後ろから芝田が出てくる。
芝田曰く、「鳴田の成長が吉沢を助ける鍵になる」らしい。
そのため、鳴田が自分自身で成長するのを見守る必要があったと語る。
しかし、その考えも、失敗に終わったと芝田は言う。
南場は、鳴田に「原点」を思い出すよう言う。
鳴田の原点は「誰かに必要とされるために、人を助ける。」
原動力は他の誰でもない自分自身。
そのことに気づいた鳴田は、南場に吉沢を助けるための協力を求める。
南場は彼の手を取り、鳴田は再び立ち上がる。
