武蔵御嶽神社 奥宮 男具那社|白狼と天狗が棲む霊山へ(後編)
前編では、山の神域に鎮座する
本殿・大口真神社・産安社をご紹介しました。
後編は、いよいよ奥の院(男具那社)への登拝です。
御岳山はパワースポットとしてだけでなく、ハイキングコースとしても見どころ満載です。
男具那社(おぐなしゃ)
<御嶽神社 奥の院>
鎮座地:御岳山 奥宮(甲籠山 山頂付近)
標高:約1077m
御祭神:日本武尊
徒歩時間:本殿から約1時間
日本武尊が、邪神に道を迷わされた際に、白いオオカミが救い導いたと文献に記されています。
この白いオオカミがこそが、後の御嶽神社の眷属神である 大口真神ーー。
前編でご紹介した「おいぬ様信仰」の原点です。
奥の院 登山口
登山口から奥の院へーー。
奥の院への登山口は、武蔵御嶽神社の境内を抜けた先にあります。




道が土道に変わったとたん、空気がガラッと変わります。
舗装路の参道とは別世界——
鬱蒼とした杉林の中、根っこが複雑に張り出した山道が続きます。





鎖をつかんで慎重に…。


とにかく、根っこ道が多い印象の山でした…。






歩いていると、不思議と天狗の気配を感じずにはいられません。
御岳山は古くから山岳信仰・修験道の霊場。
やはり、ここには天狗さまが棲んでいらっしゃるようです。
天狗の腰掛け杉


弟橘姫命の石碑
急斜面を登る道の途中に、日本武尊の妃神・弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)を祀る石祠があります。
尊の身代わりとなって海に身を投げ、海を鎮めたという妃の愛と強さを思いながら、静かに手を合わせました。

眺望がひらけてきました。


関東平野

絶壁の男具那社
険しい道を登り切ると、岩壁に鎮座する奥の院 男具那社が見えてきます。


奥の院峰(頂上の小祠)
男具那社のさらに奥に、奥の院頂上(1,077m)があり、青梅市内で最も標高の高い場所です。



ひっそりとした小さな祠ですが、そこから感じられる静けさと清澄さは格別でした。


七代の滝
男具那社からロックガーデン方面へ下り、七代の滝(ななよのたき)へ向かいました。
鉄製の階段をどんどん下っていくと、豊かな水音とともに滝が姿を現します。

落差50mの名瀑です!
降りてきた階段分、登らなくては…。
ここが一番きつかったです‥‥‥‥。。。
天狗岩
七代の滝から、鉄製の急な階段を登ると——天狗岩です。


「岩沿いにお並び下さい」という看板がありました。
平日で誰もいなかったのですが、休日には列ができるほどなのかもしれません。
ここはまさに山岳信仰の象徴。
大きな岩の頂上には、烏天狗と大天狗の像が立っています。



ここは急斜面の鎖場。
ボルダリングのように、木の根と岩の隙間に足をかけ、鎖を握りしめて登ります。
一人ずつでないと危険なのが、よくわかりました。

御岳山の教訓
奥の院を目指してきましたが、ついつい計画外の場所まで足を伸ばしてしまいました。
その結果、今回もまた、エネルギー不足に苦しむことに…。
欲張りすぎず、自分の力に合わせて山を楽しまなくてはと反省。
天狗岩の鎖場では、軽く岩肌が腕にあたっただけなのですが、切り傷になっていました。
暑い日でも、肌を守る長袖必要ですね!
今回もたくさんの教訓を得ました。
下山後のお楽しみ
無事に本殿まで戻り、参道にある紅葉屋さんでざるうどんをいただきました。

紅葉屋を出て、少し下ったところにある駒鳥売店へ。
こちらの名物 源水コーヒーをいただきました。
先ほど歩いてきた七代の滝の源水でたてたコーヒー——
なんとも感慨深い一杯です。

『呼び声』です。
御岳山名物のお菓子『山の呼び声』のサービスが、嬉しい♡
眺望の良い席でゆったりした時間を過ごせるお店で、遠くの山並みを眺めながらのんびり。
…していると、まわりから色々な鳥の鳴き声が聞こえてきます。
「いろんな鳥がいるんだなあ」
なんて思っていたら、お店の看板鳥のダルマインコの声でした!
彼のサービスで、順番にいろんな野鳥の鳴きまねを聞かせてくれていたようです。
なんだか、ほっこりしますね。
おわり
ここ武蔵御嶽神社と日本武尊、そして奈良の吉野などは深い繋がりがあるそうです。
宝登山、三峯神社、そして御嶽——奈良の旅…。
天狗、山岳信仰…。
最近、自分が巡ってきた神社や山々も、どこかで一本の糸でつながっているように感じます。
この流れについても、また別の記事で備忘録として残していきたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
