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辛口英語教育論 (12)―This is a pen.

さて、10日前 https://note.com/real_hare9943/n/n3e580aa008eb から、

This is a pen.:「こんな英文、現実にはまず口にしないだろう!」と、したり顔で烙印を押される典型的な文

をトピックにして、

この種の発言ってひょっとしてただの受け売りになっていないだろうか?実はあまりにも一方的で画一的な物言いではないだろうか?

という問題提起をした上で、この問題をいくつかの要因に分けて考えてみたい、としました。そして、要因分析として、

 〈想像力〉〈有用性〉〈文法〉〈発音

といった要因を順次取り上げていきます。

と宣言しました。

今日からは、〈発音〉という要因に関して考察してゆくことにします。

発音(1)

実は〈発音〉に関しては、辛口英語教育論 (9) https://note.com/real_hare9943/n/n0d593602aeae、辛口英語教育論 (10) https://note.com/real_hare9943/n/nee487250a69e でも少し触れるところがあったのですが、今回からはもう少し本格的に考察したいと思います。

まずそもそも、下図に示すように、文の〈発音上の構造〉と〈文の構造〉とは往々にして〈ズレ〉ます。

ズレ


そして大事な点は、これは何も〈例外的なこと〉なのではなく〈ごく普通に観察されること〉である、という点です。

さらに、図では〈文の構造>として「生成文法理論」に基づく考え方を便宜上示しましたが、
実は筆者の奉ずる「ひな形方式」という枠組ではこれとはまた別様の図式化を提唱・想定します。
ここでこの枠組に深入りする余裕はないのですが、ご興味をもたれた方は以下の動画をご参酌ください。
https://templatematching.jp/a_ball-point_pen.mp4

ただしここで1点重要な点を付け加えておきます。
動画では以下の6英文が便宜上〈連続して〉読まれはするのですが、
この6英文は、そもそも、それぞれがいずれも〈別個の〉文である、という点が極めて重要な点となります。

(a) This is a ball-point pen.
(b) Is this a ball-point pen?
(c) This isn’t a ball-point pen.
(d) Isn’t this a ball-point pen?
(e) This is not a ball-point pen.
(f) Is this not a ball-point pen?

例えば (b) の文は、決して、(例えば「学校文法」や「生成文法理論」で想定されてしまっているように)
(a) の(基底にある)文が基になって〈派生される〉訳ではないのです。

(a) の文は「これがボールペンだ」ということを〈知っている〉人の発する文なのに対して、
(b) の文はそもそも「これがボールペンかどうか」〈わからない〉人が発する文なのですから、
一方から他方を導くーー〈派生する〉ーーという発想自体が、根本的に間違った前提に立っている訳です。


では、明日以降もどうぞお愉しみに~。


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