辛口英語教育論 (10)—This is a pen.
さて、9日前 https://note.com/real_hare9943/n/n3e580aa008eb から、
This is a pen.:「こんな英文、現実にはまず口にしないだろう!」と、したり顔で烙印を押される典型的な文
をトピックにして、
この種の発言ってひょっとしてただの受け売りになっていないだろうか?実はあまりにも一方的で画一的な物言いではないだろうか?
という問題提起をした上で、この問題をいくつかの要因に分けて考えてみたい、としました。そして、要因分析として、
〈想像力〉〈有用性〉〈文法〉〈発音〉
といった要因を順次取り上げていきます。
と宣言しました。
6日前からは、〈文法〉――とりわけ、彼我の、つまり日英の〈文法〉の相違点――という要因に関して、述べています。
〈文法〉 (7)
昨日 https://note.com/real_hare9943/n/n0d593602aeae は、英語の〈単数〉〈複数〉との関連で
〈言語間に優劣を想定する〉ような発想は、言語学の世界では〈とうの昔に廃棄〉されている。
という点に触れ、
〈数(すう)〉や(〈助数詞〉を含む)〈類別詞〉や〈発音〉
といった概念に関しても、言語間にはトータルで見ると言語学が言うように〈言語間に優劣はない〉のであり、
言わば絶妙な「兼ね合い(trade-off relation)」の関係 =「シーソー関係」が存在する。
という興味深い結論に達することを見ました。
〈発音〉に関して、もう1点付け加えると、
日本語:音節構造単純(基本的に「ɐ/i/ɯ/e/o」で終わるか「ん(ɴ/m/n/ŋ)」か促音「っ(p/t/k/s)」で終わる)
英語:音節構造複雑(母音(←これ自体日本語よりずっと多い)で終わることもあるし、子音(連鎖)で終わることも多い)
こうした違いにより、以下の興味深い違いが出てくることになります。
日本語:音節構造単純 → 同音異義語が相対的に多くなる → 駄洒落を作りやすい
英語:音節構造複雑→ 同音異義語が相対的に少なくなる → 韻文で行末音を揃える「押韻」は難しい技術となり、作者の〈腕の見せ所〉となる(←そこで「逆引き辞典」なるものも作られている)
では、明日以降もどうぞお楽しみに~。
ps
ものは言いよう。
例えば、
「駄洒落」と言うと少し否定的に聞こえるし、「親父ギャグ」と言うともっと悲惨に聞こえますが、
「地口」とか「くすぐり」って言うと、なんか粋な、洒落た感じがしませんか?
まさしく、ものは言いよう、ですね。
Cf.
https://note.com/real_hare9943/n/ncae1cb63ac2e
上で
日本語:音節構造単純 → 同音異義語が相対的に多くなる → 駄洒落を作りやすい
と述べましたが、海遊魚さんの以下の投稿にとても面白い記事が書かれています。必見ですよ!
https://note.com/kaiyugyo/n/n5afc1e7dfaf3
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