これさえあれば、白ご飯がすすむ。有元葉子さんの、思い出の「さもないおかず」
お昼ごはんの定番、パスタもうどんもストックを切らしていた日。
加えて午前中にやらなければいけない仕事が多く、お昼ごはんをどうしよう…としばし考えこんでしまいました。
とりあえずご飯は炊くとして、おかずをあれこれ作っている時間も、冷蔵庫の中の常備菜もありません。
こういう時は、あのおかずがいいな。
頭に浮かんだメニューを確かめるために、『有元家のさもないおかず』を開きました。
『有元家のさもないおかず』って、どんな本?
なじみの食材で作る、なんてことはないおかずの本
料理家の有元葉子さんによる、日常の食卓を助けるおかずのレシピを集めた一冊です。
「さもない」というのは、たいしたことはない、どうってことはない、という意味。本書におさめられた有元家のさもないおかずは、特別な材料や難しいプロセスはなしで、なじみの食材をシンプルにおいしく食べられる点が共通しています。
章立ては野菜や肉など、メインとなる食材別。有元さんが旅行先で出会った味や、お母様の思い出の料理を元にしたレシピもあり、それぞれのレシピに添えられたエピソードも読み応えがあります。
「さもないおかず」といっても、適当に作って雑に仕上がるというものではなく、おいしくなる勘所をピンポイントで押さえつつ、一般家庭でも再現しやすいように配慮が行き届いた手順が書かれています。
本書のレシピは冷蔵庫にあるもので作るのにぴったりで、手順が簡単なものも多いので、今ある食材でおいしいおかずを手早く準備したいという時によく参考にしています。
きょうのレシピのしおり「いんげんおかか」
「ご飯を炊いて卵を焼いて…それだけだと野菜がとれないから……」とひとりごとを言いながら思い出したのは、本書で紹介されていた有元さんのお母さんの味「いんげんおかか」でした。
幼少期に食が細く、おかずっ子だったという有元さんに「白いご飯もちゃんと食べさせよう」とお母さんが作っていたというおかず。すぐに作れてご飯が進み、野菜もとれるから、今日のような忙しい日にもぴったりです。

小口切りにしたいんげんを鍋に入れ、酒としょうゆで煮立てます。

汁気がなくなったら、たっぷりの削り節を加えて和える。これでもう完成です。
お昼ごはんまでの間、しばらくおいて味をなじませておきました。

削り節としょうゆのいい香りがして、食欲そそられるおかずです。

ご飯にたっぷりのせると、おかずが少しでもどんどん箸がすすみますね。
お好みでごまやのりを追加してもおいしいですし、おにぎりの具にもなります。
今回の「いんげんおかか」の紹介のように、料理家さんの幼少期のエピソードがレシピ本に載っているのが大好きなんですよね。おかずっ子だったというのは、小さな頃からいろいろな味に興味を持っていたのかなと勝手に想像しています。
いんげんおかかを作りながら、子どもの頃に母親が作ってくれたわが家ならではの料理について考えていたら、ひとつの料理を思い出しました。
近いうちに母にレシピを聞いて、作ってみたいと思っています。
(撮影・スタイリング:筆者)

📘 書籍情報
書名:有元家のさもないおかず
著者:有元葉子
出版社:三笠書房(発売日:2021年11月12日)
ページ数:144ページ
ISBN:978-4837928744
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