読んでくださった皆さんへ
連載が終わってから、少し経った。
読んでくださった方のことを、ずっと思っていた。
コメントを残してくださった方がいた。
自分では写真の話として書いたつもりだったものを、その人自身の経験や視点で返してくれた。
保育の現場と重ねてくれた人がいた。
仕事の中で人と向き合うこととして読んでくれた人がいた。
文章を書くことと結びつけてくれた人がいた。
そのたびに、自分の書いたものの意味が、書いた後から見えてきた。
声を出さずに読んでいてくれた人も、きっといたと思う。そういう人たちのことも、ずっと感じていた。
一人で書いていたようで、そうではなかった。
この連載を通じて、皆さんの記事もたくさん読んだ。
子どもたちの小さな変化を丁寧に拾っている人がいた。
制度では届かない感情の重さを、言葉で形にしようとしている人がいた。
日常のささいな出来事の中に、その人自身の迷いや願いがにじんでいる文章があった。
ご縁というものを、日々の言葉の中で大切にしている人がいた。
まったく違う場所にいる人たちの言葉を読んで、自分の中で何かが動いた。
忘れていた感触が戻ってくることがあった。
そしてそれが、この連載を書き続ける力にもなっていた。
読んでもらえることで書けた部分がある。
返ってくる言葉があることで、自分が何を書こうとしていたのかが、後からわかることがあった。
書くことはひとりの作業だと思っていた。
でもこの連載は、そうではなかった。
皆さんがいなければ、この連載は最後まで辿り着けなかったと思う。
読んでくださったこと、言葉を返してくださったこと、記事を書き続けてくださったこと、そのひとつひとつが、私にとって本当に大きかった。
読んでくださった方、コメントを残してくださった方、日々の記事の中で気づきを分けてくださった方、本当にありがとうございました。
私はこのnoteで、写真のことを書きながら、写真を一枚も使ってこなかった。
「写真を置いて、言葉で写しているもの」
写真を置いても、写すことは終わらなかった。
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