【福島県/県立中学校・高等学校等】2025年10月(4)【教育の現状レポート】
お疲れ様です。
人財教育/人事労務コンサルタントP206です。
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福島県教育委員会は、2023年3月にnoteと協定を締結し、「福島県の教育を支える地域の人々や企業・団体などが発信する情報をまとめたメディアをnoteに構築する」という、新しい試みをスタートしています。
このプラットフォームには、福島県の教育に携わる方々にとって、興味深い記事・多くの方に共有して頂きたい記事などが多く発信されています。
しかし、毎日多くの記事が発信されていることで、良記事・大変役立つ・必要な記事が目に付かずに埋没してしまうことは大変残念に思います。
私も福島県の学生教育に関わっている一員ですので、様々な関係者の思いを伝えるため、良記事を定期的に取り上げることが出来ればと思い、上記プラットフォームに掲載された各学校等の現状についてのまとめ記事を発信していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
※今回は『 2025年10月27日まで 』の記事まとめです。
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『1』2025年8月 編集後記 高校3年生の志望校選び 教育総務課長 柾木 渉(まさき わたる)(県教育委員会)
まもなく夏休みが明ける8月の終わり、中学3年生や高校3年生の多くは進路を真剣に考える時期となりました。
先日、高校3年生と話す機会があり、「進路選択の時期ですね」と話していると、「希望先の大学はあるけど、、、、胃が痛いです!!」と高校生が苦笑いしながら話してくれました。1学期が終わり、徐々に進路選択が本格化してくるこの時期ならではのやり取りだなと、感じました。
●福島県の高校生の進路

福島県の高校生の進路は、約7割が大学・短大、専門学校等へ進学し、2~3割が就職しています。大学・短大等への進学率は、全国平均(約6割)よりはやや低い割合となっていますが、年々上昇し、5割を超えています。
ちなみに、福島県は高卒就職希望者に占める就職率は全国の中でもトップタイです(※)。
※【就職希望者に占める就職率上位5県】福島県99.9%、富山県99.9%、福井県99.8%、広島県99.7%、山口県99.6%/全国平均98.0%
(出典:令和7年3月新規高等学校卒業者の就職状況に関する調査(R7.3時点))
●高校生の志望校選び
半数以上の高校生が大学などへ進学していますが、大学などを選択する際、高校生はどのような点を重視しているのでしょうか。

民間企業が行った調査によると、大学進学を選択した高校3年生は、志望校選びの際、「学べる内容(42.2%)」「学部名・学科名(33.4%)」「自分の学力との相性(29.4%)」の順に重視しているようです。
学べる内容を重視しているのは学びを深める上でも良い傾向だと思いますが、第3位に「自分の学力との相性」が位置付いており、学べる内容で志望校をピックアップしても、進路選択時の「学力」によって、進路選択の幅が狭まっているのであれば残念に思います。(そのため、勉強は積み重ねが大切なのですが。)
次いで、「取れる資格(26.7%)」や「学校の所在地(24.1%)」と続き、具体的に何を得られるか、またはどの地域で学びたいかといった項目も重視されているようです。
●変わる大学入試
一方で、近年では学力検査以外の入学者選抜方法も増えており、現在、各大学での入試は主に以下の3つのような選抜方法で行われています。
・一般選抜:学力検査、小論文・面接・実技検査等を主な資料としつつ、調査書、志願者本人の記載する資料等を組み合わせる入試方法。
・学校推薦型選抜:出身高等学校長の推薦に基づき、調査書を主な資料としつつ、評価・判定する入試方法。
・総合型選抜:詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせつつ、評価・判定する入試方法。
一般選抜や学校推薦は馴染みのある方も多いかと思いますが、総合型選抜(旧AO入試)というのは、⾼校段階までに⾝に付けた⼒を⼤学で発展・向上させるというプロセスを前提として、⼤学の⼊⼝段階で⼊学者に求める⼒を多⾯的・総合的に評価・判定するために設定された選抜方法です。
今では、一般選抜による入学者は半数以下となり、総合型選抜の割合は約16%、6人に1人が総合型選抜により入学していることがわかります。

いわゆる「学力」や授業の在り方などについて議論する際、「受験」というものを意識せざるを得ない場面がありますが、入試が変わらなければ、学校教育の変化は鈍化します。言い方を変えれば、入試が変われば授業も変わってくるという側面もあります。
●学びたいから行く、学びたいことを見つけに行く
高校生の進路意識に関する上記調査では、以下のような調査結果も示されています。

職業に近い専門学校という特質があるかと思いますが、大学・短大進学者よりも、専門学校への進学者の方が圧倒的に「学びたい内容の授業があるから」進学したという者が多くなっています。
私が大学へ入学した頃、最初の講義において、学科長が、
「大学では、学びたいという思いが大事。教授陣はその想いにしっかり応えたい。そこらへんを散歩しているおじいさん、おばあさんでも、学びたいという思いがある人が集まり、自由に講義を聴きに来てもらえることが理想。」
という話をされていたのが印象に残っています。
(また、「私の講義を聴いていて眠くなったら寝てください。それは私の講義が面白くないということですから。」と話しており、教壇に立つ側の研鑽の意識も感じられたのも印象的でした。)
必ずしも大学へ進学するのが善というわけではありません。高校3年次にキャリアを描いていくのは難しいこともあるかもしれませんが、進学するのであれば、「これおもしろそうだな」という動機があって進路選択をしてほしいと思います。
福島県教育総務課長 柾木 渉
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選択肢が増えたからこそ、学生の皆さんは、自身を見つめ直し自身の動機に従った進路選択をして欲しいです。
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『2』【地域創生科】ソバ専攻班 製粉方法とそば粉の種類を学ぶ(県立会津農林高校)
9月2日(火)、喜多方市山都町にある農業法人「株式会社 鈴木農産」を訪問し、地域創生科2年生のソバ専攻班5名が、そばの製粉方法とそば粉の種類について学びました。
見学では、収穫した玄そばが乾燥・石抜き・製粉といった数多くの工程を経て、そば粉になる過程を実際に見ることができました。生徒たちは、その複雑さに驚き、そば粉が完成するまでの手間と工夫を実感しました。さらに、そば粉には挽き方によって4種類の違いがあることも学び、それぞれの特徴について理解を深めました。
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そばは、製粉方法や種類など一年で学びが修了出来ないほど奥が深いので、学んだことを下級生などに伝える活動も、是非して欲しいです。
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『3』「ふくしまの未来を創るフクラム基金」の支援団体に採択(県立喜多方高校)
本校生活部が、Fukurum(フクラム)カード推進協議会から「ふくしまの未来を創るフクラム基金」の支援団体として採択され、通知書が交付されました。(2025/08/21)
この基金は、県内の高校生や大学生らが県産品のPRや商品開発をする際の費用に充てられるもので、本校生活部の採択は5年連続となりました。
生活部は、喜多方市熱塩加納町の特産品キクイモを使った商品開発に取り組んでおり、クッキーや餃子などをこれまでに開発してきました。
今回は、吾妻食品さんの協力で、地元産のキクイモやニンジン、醤油を使った炊き込みご飯の商品開発に取り組みます。
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現在の所属学生が頑張っていることはもちろんですが、「5年連続」と、伝統を受け継いでいる所が凄いと思います。
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『4』R7 KTR②〜デジタルでもアナログでもできることはデジタルで!(前多先生)(県立郡山高校)
令和7年8月22日(金)
郡山高等学校では、先生方も日々学び続けています!
その一環として「KTR(Koriyama Teachers Roundtable)」という教員研修を実施しています。
今回は、全国的にも有名なICTの達人・前多昌顕先生を、青森からお招きしました。(←YouTubeチャンネル)
研修のテーマは、「CanvaとAIを活用した、今日から使える達人テクニック」。
さらに、この研修は「福島学術振興財団助成対象事業」として企画され、郡山高校の先生方だけでなく、県内各地の先生方にもご参加いただきました。
講座がスタート!
まず取り組んだのは、Canvaの生成AI機能を使ったイラスト作り。
初めてAIで作品を作る先生も多く、会場は大いに盛り上がりました。
続いて紹介されたのは、Canvaシートを活用した驚きのテクニック。
前多先生いわく、
「Canvaシートの見た目は表計算! 表計算といえばExcelですね。
でも、関数を入れるならExcelで十分。Canvaだからこそできることを、ぜひ体験してみてください!」
実際に操作してみると、先生方からユニークな作品が次々と誕生しました。
世界史の出来事シート
英検2級の英単語を使った『SPY×FAMILY』の例文入り単語帳
古文単語を『ガンダム』の名セリフに合わせた単語帳
…など、個別最適化された学習ツールを簡単に作れる仕組みに、会場は大盛り上がり!
協働的な学びへ
次に紹介されたのは、Canvaホワイトボードを活用した協働的学び。
付箋に書いた意見を、生成AIがまるでKJ法のファシリテーターのように整理・分類してくれます。
しかもデジタル空間なので、無限に広がるホワイトボード上で、遠隔地でも活用できるのが魅力です。
話し合い革命!
話し合い革命!休憩を挟み、最後に取り組んだのは、まさに**「話し合い革命」。
スマートフォンやパソコンが高性能の録音・録画ツールに変わるアプリを使い、グループでのディスカッションを実施。
その録音データをGoogle Driveに保存し、さらにNoteBookLM**に読み込ませて要約させるという、革新的な方法が紹介されました。
「90分の話し合いが、20分くらいに感じられる」――そんな声が聞かれるほど、濃密で実践的な研修となりました。
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ICTについては、一・二回研修を行ったから終わりという訳では無く、年間を通して・毎年研修を行う必要があります。
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『5』郡山北工業高校 一日体験入学、大盛況!(県立郡山北工業高校)
2025年7月29日(火)に開催された郡山北工業高校の一日体験入学は、猛暑にもかかわらず、多くの中学生と保護者の皆様にご来場いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。当日は、中学生544名、保護者298名が参加し、未来の郡山北工生となる可能性を秘めた若者たちが、本校の魅力に触れる貴重な一日となりました。
参加者は合計36班(午前・午後で各18班)に分かれ、効率よく各学科の体験や説明を受けられるよう工夫されました。地元の中学校はもちろんのこと、北は梁川、会津若松といった県内各地、さらには県外からも含め多くの中学生が見学に訪れ、郡山北工業高校への関心の高さが伺えました。
各学科で趣向を凝らした体験と展示
各学科では、この日のために趣向を凝らした展示物や体験ブースが設けられ、来場者はそれぞれの専門分野を肌で感じることができました。
機械科では、エンジンの分解組立を体験できる「原動機実習」や、熟練の技が光る「フライス盤」や「旋盤」の実演、さらに最先端の「マシニングセンタ」の実演など、ものづくりの醍醐味を存分に味わえるプログラムが用意されました。
電気科では、資格取得に向けた「電気工事士講習会」の様子が公開され、実際に電気工事士実技試験に挑戦する生徒たちの真剣な姿を見学。また、日頃の学習成果が詰まった「課題研究の製作物」や、電気科の充実した「実験設備」が展示され、電気の奥深さに触れる機会となりました。
電子科では、生徒たちが製作した「実習製作物」が多数展示され、電子技術の可能性を感じさせる作品の数々に注目が集まりました。増幅回路の勉強ではアンプの展示がありましたが、中森明菜さんのレコードが流され、電子制御のゲームと重なって、さながら昭和のゲームセンターを彷彿させる部屋もありました。実習内容の紹介も行われ、電子分野への理解を深めることができました。
情報技術科では、身近なツールを使った最先端技術の体験を提供。「MESHによるIoTプログラミング」では、IoTの仕組みを楽しく学び、「Arduinoライントレース」では、プログラミング制御の面白さを実感することができました。
建築科では、精巧な「製図」や「模型」の展示、そして実際の現場で使われる「測量機器の展示」を通じて、建築の専門性を紹介。さらに、「木材加工実習見学」では、「ノミ」を自在に操る在校生の確かな加工技術を間近で見学することができました。
化学工学科では、専門的な「化学分析実験体験」が行われ、化学の不思議や面白さを実感できる貴重な機会となりました。
郡山北工業高校は、就職に非常に強いことで知られており、毎年多くの卒業生が希望の進路を実現しています。また、部活動も盛んで、文武両道を目指せる環境が整っています。大学進学においても、地元の会津大学や日本大学をはじめ、毎年、国公立大学に進学する生徒を輩出するなど、多様な進路選択をサポートしています。
私たちは、この一日体験入学を機に、多くの皆さんが郡山北工業高校に興味を持ち、将来の選択肢の一つとして考えてくれることを願っています。ぜひ、本校に入学して、私たちと一緒に充実したスクールライフを送りましょう!皆さんのご入学を心よりお待ちしております。
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郡山北工業高校は、郡山市唯一の工業高校であり年々人気が高まっていることが分かります。体験入学によって、中学生もイメージをし易くなったのではないでしょうか。
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『6』授業風景⑱ 3年次 森林科学(県立南会津高校)
森林科学は3年次のアグリ環境探究系列の生徒が主に学んでいます。学習場所は令和6年度に新築された環境科学室です。
森林科学の目標は「森林の育成、保全と木材生産に必要な知識と技術を身につける。」「森林の役割や生態について理解するとともに、森林の保全と利用を図る能力や態度を身につける。」となっています。
樹木の総成長量と生育年数のグラフから、伐採に適した時期について考えます
2時間続きの授業なので、2時間目は屋外で実習を行いました。
2サイクル式エンジンのチェーンソーの取扱方と安全に関する注意点について、教員からの説明をしっかりと聞きます。
座学で森林に関する知識を学んだり課題について考えたりして、その後の実習では実際に体験してみるという、まさにハイブリッドな授業でした。
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林業では、伐採や加工が重要視されがちですが、そのための座学(知識)をえることも重要です。
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『7』【好間校舎】選択科目・生活と福祉の授業風景(9月11日(木))(県立いわき総合高校)
本日も、生活と福祉の授業では外部講師をお招きし、特別授業を行いました。内郷・好間・三和地域包括支援センターで認知症地域支援推進員をされている瀬谷鮎子さんをお招きし「認知症サポーター養成講座」を実施しました。
認知症は様々な原因で脳に変化が起こり、それまでできていたことができなくなったり、生活に支障をきたした状態です。もの忘れ、失見当職、理解・判断力・実行機能の低下といった認知機能障害があることを、瀬谷さんがイラストを示しながら丁寧に説明して下さり、生徒達は理解を深めます。
「認知症の行動・心理症状(BPSD)には背景や理由がある。時としてそれはSOSのサインでもある。本人の視点に立って、どうしてこの行動が生じたのだろうと考えたり、その方の立場に立って ”望んでいること” ”困っていること”を読み取り、接することが大切」。基本姿勢を学んだ後、認知症の方からの聞き取りをもとに作成したカードを使って「以前は大好きだった入浴を、認知症になってから極度に嫌がるようになった行動の背景」をグループワークで探りました。背景は1つではなく、様々な要因があること、様々な視点で考えていくことが大事であることをグループワークを通して学ぶことができました。
まずは、認知症について正しく理解し、認知症の人や家族に対して温かい目で接することがスタートライン。認知症は誰でもなる可能性があります。それは自分自身だったり、時には家族、友人、知り合いだったりすることも・・・。「自分事」として認識を引き寄せることが大事。今日の授業を通してさらに視野が広がりました。
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認知症の初期段階は、本人が一番不安だということも聞きます。正確な知識を得ることが良い対策に繋がります。
☆前回のまとめ記事等☆
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